八ッ場ダムに反対しつつも、実は現場に行ったことはない。
写真で見る吾妻渓谷の美しさと、
それを破壊する根拠を持たないダム計画の無謀さを知ると、賛同できるわけがない。
(石木ダムやその他のダムと全く同じ)
本当は、もちろん、その場に行って、自分の目で見て感じることが大事。
でも、距離的、物理的、時間的に無理な人は多い。私も同じ。
で、つい最近目にした、あるカヤッカーによるブログ記事を紹介します。
http://nomadohouse.blogspot.jp/p/blog-page_9040.html?spref=tw
川をよく知る人だからこその、迫力ある言葉に圧倒されました。
人を寄せ付けない「吾妻渓谷」。
断崖絶壁が渓谷出口まで続くため、途中で エスケープ出来るルートはないらしい。
岩肌から重々しく伝わる威圧感を撥ね退けながら慎重に進み、下りきった彼が思ったことは…
自然が豊かといわれる群馬県だが、ほとんどの川はダムで分断されている。
ダムが出来るとダム直下は苔が生え、岩は汚泥でヌルヌルになり、水は淀んだ状態だ。
もうダムによる政策は止め、後世に日本の素晴らしい川を残したいと、
自然の恩恵を受けている私たちは切実に思う。
今までダム問題に翻弄された地元の方々の苦悩は大変な思いで、
ここまで来たらもう建設すべきだという意見もある。
だが実際この渓谷を目の当たりにした時、中途半端な気持ちから一気に確信へと変わった。
「やっぱりこの渓谷は絶対に壊してはいけない」と。