坂本龍一さんを偲んで

3月28日、坂本龍一さんが亡くなった。音楽家としてだけでなく、人としての生き様に共感する多くの人々から、その早すぎる死を悼む声が新聞、テレビ、ネット上に溢れている。

私たちもその1人。石木ダム問題を考える「いしきをかえよう」の運動に賛同してくれた坂本さんが現地こうばるに足を運んでくれたのは、2018年3月25日のことだった。

この日午前、こうばる住民の案内で石木川のほとりを散策。

「川原のうた」の看板に足を止めた坂本さん。

川原公民館にて。住民の説明でダム反対運動の写真を眺める坂本さん。

午後、長崎市平和会館ホールにて、トークセッションに参加した坂本さん。坂本さんの左で手を上げているのは司会の津田大介さん。右側の笑顔の男性はパタゴニア日本支社長(当時)の辻井隆行さん。

このときの坂本さんの言葉で心に残っているのは、

一番下の子が生まれたとき、彼が二十歳になった時どういう世界になっているのだろうと思うと怖くなった。僕らが享受している自然とか水とかそういうものを、後の世代に残さないと大人として恥ずかしい。環境資源は有限だから、使えばなくなる、僕らは100年前、200年前に比べるとずいぶん豊かな生活をしている。その豊かな生活のために未来の資源を奪っている。残していく使い方を考えねば。

 ノスタルジーというと失ったものを振り返るのだけれど、そうではなく、未来にそれを投射する、こっちの方がいいと選んでいく。ほたるあふれる石木川を未来に残していこう、目指していこう、と僕らの意識をかえていくことが大事だと思う。

今日は早起きして、途中かなり眠たかったけど、現地に行けて本当によかった。また、ホタルの季節に帰ってきたい。

 

坂本さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

あとふた月足らずでホタルの季節です。今年はきっと帰って来てくださいね。私たちは飛び交うホタルの灯りを眺めながら、貴方の言葉を思い出し、貴方の気配を感じることでしょう。

 

(2018年3月25日の詳細はこちら。坂本龍一さん「ホタルの季節に帰ってきたい」  : 石木川まもり隊 (ishikigawa.jp)

オンライン署名にぜひご協力ください!

石木ダム建設は説明不足。長崎県は一度立ち止まり、
公開討論会を開いてください。(Change.org)

ほかにも、こうばるを守るためやっていただけることがあります。

→あなたにできること

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