ため池探検ツアー

11月28日、石木川まもり隊員5名+3名の計8名で、ため池探検に出かけました。

 

私たちは以前から、ため池の活用ができないものか…と考えていました。

だって、佐世保市の地図を広げてみると、あちこちにたくさんの溜池が点々と…

それらはちゃんと活用されているんだろうか?

農業人口はどんどん減っていると言われているのに…

 

そんな会議をしたことも忘れかけた9月の終わり頃、長崎新聞にこんな記事が掲載されました。

 

 

近年、佐世保市ではため池の漏水が相次いでいる。

その理由の一つに、農業者の減少もあると書かれていました。

やっぱり…

しかし、実際どのくらい減少して、その結果、どのくらい余分な水があるのかは書かれていません。

以前調べようとした時も、個人情報だからということで教えてもらえませんでした。

ところが、この記事には市有のため池が83有ると書かれています。

市有なら教えてもらえるはず…

ということで、Y市議を通して入手した資料で、面白いことがわかりました。

ため池Aは、貯水量≒110,000㎥で、灌漑面積≒25ha

ため池Bは、貯水量≒130,000㎥で、灌漑面積≒15ha

どう考えても、ため池Bには水源としての余裕がありそうですね〜

 

いずれにしても、まずは現場検証?

ということで、晩秋の昼下がり、2台の車で細い山道をドライブして回りました。

 

初めに訪れた福田池は、貯水量72,300㎥。

少し離れた道路から見下ろすだけだったので、その大きさもピンときません。

 

次に訪れた津穴口池は、67,600㎥の貯水量で、福田池より規模は小さいのですが、

そばで見ると、やはり大きいです。

 

もっと大きい大里見池。

貯水量は、107,100㎥で、津穴口と同じ市有のため池です。

かなりの田畑が潤せますね〜

 

以上3つのため池は、いずれもゴルフ場のそばに、寄り添うように位置しています。

もしかして、ゴルフ場でも使っているのでしょうか?

 

車はいったん瀬戸越の市街地に戻り、今度は相浦川を上流に向かいます。

川谷ダムを過ぎて、宇土のあたりから左へ登っていくと、

佐世保で一番大きなため池に出ます。

郷美谷池です。

満々と水を湛えたこの池の貯水量は、なんと304,900㎥といいますから、

転石ダムの1.3倍もあるのですね〜

この橋の下を通って、灌漑用の水が下流域に流されていきます。

苔むした石橋とススキの群生に思わず見とれてしまいました。

 

この池は、昭和11年から6年の歳月をかけて、農業振興のために造られた大事業で、

これを計画し成し遂げた旧柚木村長の中川浅雄氏に、村民は深く感謝し、

顕彰碑が建立されたそうです。

ため池のすぐそばに、その碑はひっそりと建ち、今も水源を見守っているかのようです。

 

しかし、古い資料には、その貯水量は40万トンと書かれています。

貯水量が減ったということでしょうか?

だとしたらなぜでしょう?

 

先人の苦労の結晶の、偉大なため池を、

私たちはもっと大切に守り、活かしていかなければならないのではないでしょうか。

なんでも使い捨て、安易にコンクリートの建造物を造る時代は、もう終わったのです。

 

石木ダムなどに無駄な巨費を投じるよりも、

今ある小さなため池を点検整備し、水源涵養林を育てるなどの対策こそ急ぐべき!

と、中川氏の声が聞こえてきそうな気がしました。。

 

知事からの回答

10月8日に送った知事への公開質問書(https://ishikigawa.jp/blog/cat16/623/

に対する回答書がやっと今日、10月27日に届きました。

 

 

石木ダム建設絶対反対同盟 様

石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会 様

水問題を考える市民の会 様

石木川まもり隊 様

石木川の清流とホタルを守る市民の会 様

 

 先般の「石木ダム事業認定に関する公開質問書」に対して、以下のとおり回

答いたします。

 

(1) 「国土交通省から通知された「石木ダムに関レては、事業に関して様々な

意見があることに鑑み、地域の方々の理解が得られるよう努力することを希望

する」に対しどのような努力をされましたか」についてですが、

 

(回答)

 石木ダムのダム検証につきましては、6月11日に、「補助金交付を継続」とする、

国土交通省の対応方針が出されたところでありますが、まずは、川原地区の地権

者の皆様にお知らせするべきだと考え、ダム検証の結果報告と、改めて、お話を

させていただきたい旨の親書について、直接手渡したいと代表者の方に申し入れ

を行ないましたが、受けていただけませんでした。このため、やむを得ず、川原地区

の皆様に、郵送により送付させていただきましたが、残念ながら親書は返送されて

おります。

 その後、川原地区にお住まいの地権者の皆様と、是非ともお会いして、我々の気

持ちをお伝えレ、事業への協力をお願いするため、職員が文書を携え直接お渡し

しようとしましたが、ほとんどの方にお受けいただきませんでしたので、再度、やむ

を得ず、文書を郵送させていただきました。

 その後も現在に至るまで、話し合いの継続や、事業への協力をお願いさせて

いただきたく、川原地区の皆様に、再三、職員が直接、訪問させていだだいて

おりますが、未だに、話し合いに応じていただけない状況が続いているところ

です。

 今後とも、一日も早くご理解をいただけるよう、誠心誠意対応してまいります。

 

(2) 「私たちは、長崎県が事業認定申請を限り下げて、石木ダム建設事業につ

いて白紙の状態で話し合うことを求めます。公開の場で双方が納得のいくまで

討論し合うことは、「地域の方々の理解を得る努力」のひとつとして評価されると

思いますがいかがですか」についてですが、

(回答)

 事業認定につきましては、土地収用法に基づき、事業認定庁が中立的な第3者

の立湯で、事業の公益性、必要性を改めて判断するものであります。また、その手

続きの中では、公聴会の開催など、住民参加の機会も確保されているため、事業

認定は話し合いの進展を図るうえでも有効な手段と考えております。

 

 石木ダム事業の推進のためには、地域の皆織のご理解を得られるよう努力する

ことが重要であると考えており、今後とも、あらゆる機会を捉えて、話し合いが継続

されるよう取り組んでまいります。

 

(3) 「石木ダム事業は諸々のデータを精査すればすでに破綻しています。この際

勇気ある撤退を検討する時期と思いますがどうですか。」についてですが、

 

(回答)

 石木ダムにつきましては、川棚町民の生活を洪水から守り、佐世保市民が水不

足のない安心した生活を確保するために、必要不可欠な事業であります。

 川棚川流域では、これまで、戦後4回もの大きな洪水被害が発生しており、

川棚町民の安全で安心した生活を確保するためには、抜本的な治水対策が早急

に求められております。特に、平成2年7月の梅雨前線豪雨も、大きな被害が発生

しております。

 また、本年7月に発生した九州北部豪雨災害では、これまでに経験したことのな

いような大雨を記録し、甚大な被害が発生しておりますが、川棚川流域においても、

何時でも、起こりうると考えております。

 さらに、佐世保市は安定して取水できる水源が不足し、慢性的な水不足に悩まさ

れております。特に平成6年の大渇水においては、264日間にも及ぶ給水制限と

なり、市民生活に重大な影響が生じておりますが、佐世保市内で安定した水資源を

確保できる適地はないため、石木ダムによる水資源の確保が必要であります。

 このように、石木ダムの早期着工と早期完成は、長崎県にとりましては喫緊の課

題であると考えております。

 

 最後に、石木ダムの事業推進のためには、川原地区にお住まいの地権者の皆様

方との話し合いを継続させていただき、石木ダムの必要性についてご理解をいただ

けるよう、誠心誠意取り組んでいくことが最も重要だと考えておりますので、何卒よろ

しくお願いいたします。

                                       平成24年10月26日

                                      長崎県士木部河川課長

 

誠心誠意ね〜

もう聞き飽きました。

誠心誠意という言葉が何だか薄汚れた感じすらします。

 

私たちは、質問書の最後に、10月18日までに回答を送ってくださいと明記の上依頼していました。

前日の17日に、こちらの担当者が県の担当者に念押しの電話を入れたら、このような返事が返ってきました。

 

「通年議会になり毎日忙しい。回答するかどうかも含めて検討中である。

最終的に知事の決裁を得るまでにはだ時間がかかる。

検討中であるが、いつまでに回答できるか返答できない。

また知事も忙しくなかなか会えない」

 

回答するかどうかも含めて検討中 

回答しないことも有りってわけ 

地権者を含む5団体のメンバーが、時間をかけて、議論して練り上げた質問書に、

回答もせず、無視することさえ考えているという・・

そのどこが「誠心誠意」なのでしょう

 

通年議会で忙しい?

知事も忙しくて会う時間がない?

と言いつつ、

ダム推進派の団体が要望書を提出しに来た時は、

知事自ら会って受け取り、面談していましたね〜

あれは、10月5日で、やはり議会中でしたよね〜

 

もう口先だけで語るのは止めてください。

地権者や、反対市民団体の声にも、まともに耳を傾けてください。

 

回答書を見て、

1.県のしている努力は自分たちの考えを一方的に伝えようとするだけ。

2.地権者側の提案(公開の場での討論)には全く応じる気無し。

3.相変わらずダム有りきの論理でしか治水や利水を考えようとしない。

こんな県の姿勢を感じました。

残念です。

 

政府と国会へ石木ダム事業認定手続きの中止を求める請願書を送りました

15日、長崎県議会は、石木ダムの事業認定申請を求める意見書を本会議で採択後、

即日、衆院議長、参院議長、総理大臣、国土交通大臣、官房長官に提出しました。

 

そこで、私たちは、その提出先へ、反論の意見書を送ることを決め、

19日、県議会と同じ5ヶ所に送付しました。

 

え?総理大臣にも送るの?

見らんやろ?郵送代のムダ!

との声もありましたが、

「県議会が送った同じところに全て送るべき」

「推進要請だけ受け取ったひとは反対派の存在を知る術がない」

などの声があり、な〜るほど、そんなものか…

と皆が納得した次第です。

 

また、本日、このことを、県政記者室に公表しましたので、ここでも公開することにします。

 

以下、私たち6団体の思いがこもった意見+請願です。

こちらは国交大臣あてのものですが、他4通も同文です。

大臣の目と心と頭に届くことを祈りつつ・・・

 

2012年10月19日

国土交通大臣

羽田雄一郎 様

 

石木ダム建設絶対反対同盟
 ダムからふるさとを守る会
 石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会
 水問題を考える市民の会
 石木川まもり隊
石木川の清流とホタルを守る市民の会

 

 

石木ダム事業認定手続きの中止を求める請願書

 

1.石木ダム建設絶対反対同盟は、生まれ育った美しいふるさとを守り、そこで暮していきたいと願って、50年来、長崎県など行政当局のさまざまな圧力や懐柔策にも耐えて、長崎県が計画する石木ダム建設によって集落が水没させられることに反対している13世帯71人の団体です。

連名している5団体は、石木ダム建設計画を研究して、川棚川の洪水対策にも、佐世保市の水源確保にも石木ダム建設は必要でないことを明らかにしている団体です。

 

2.長崎県議会が、衆・参両院議長および内閣総理大臣などに対して、「石木ダム事業認定手続きの進展を求める意見書」(本年10月15日付)を提出しましたが、これには県議会で強い反対意見が述べられています。また、その意見書自体も事実を歪曲した内容になっています。

ダム建設事業については、政府の見直し方針の下で「予断なき再検証」が求められました。ところが長崎県の検討の場は、計画批判の意見には耳を傾けず、建設継続を押し通しました。また、検証期間中も建設推進のキャンペーンを行いました。まさに「予断をもった再検証」でした。

 

国(国土交通省)は、長崎県の「石木ダム建設事業継続」方針を追認し「補助金継続」を決定しましたが、「建設事業について地域の理解を得るよう努力することを希望する」との付帯意見をつけました。しかし、長崎県は、一方的な推進キャンペーンを行うだけで、地元住民などが求めている建設事業についての公開討論会の開催を拒否するなど、「理解を求める努力」はしていません。それどころか、県当局は、「(地権者)全員の同意がなくても事業は実施できる」と発言するなど、威嚇的な態度さえ示しています。

 

3.長崎県議会の意見書は、「佐世保では市民の水不足への切なる願いから・・・盛大なパレードが実施され、」と述べていますが、実態は、佐世保市職員や関係業者など、当局が動員した「やらせパレード」ともいわれるものでした。

佐世保市内の市民団体が行った街頭アンケートでは、「石木ダムは必要ですか」の質問に、98人中、必要27%、不要57%の回答が寄せられるなど、市民の意見は、むしろ変化しています。

 

4.治水に関して、長崎県の説明資料には水害防止を裏付ける説明文及び学問的に分析された各種データはありません。

専門家は、「過去の川棚町における水害データを精査した結果、川棚町の洪水は内水氾濫であり、その要因の第1は地政学的なものである。第2は雨が続き気象学的要因が重なれば内水氾濫の発生の可能性は非常に高まる」と指摘しています。石木ダムでは川棚町内の水害(内水氾濫)は防げず、洪水対策にはなりません。

 

5.利水に関して、現在、佐世保市水道水源の安定的な供給能力は、9万5000㎥/日です。これに対し、近年の配水量は、平成19年 7万9000㎥/日、平成20年 7万7000㎥/日、平成21年7万4000㎥/日、平成22年 7万2000㎥/日、平成23年 7万1000㎥/日 (年間一日平均値、千台未満四捨五入)で、供給能力にかなりの余裕があります。

佐世保市の平成23年度の水道配水量は、石木ダム建設計画の同年度予測値に比べ、一日平均配水量で約1万4000㎥/日、一日最大配水量では約2万5000㎥/日も減少しました。平成24年度の水道事業予算でも、同予測値に比べ一日平均配水量で約1万4,700㎥/日も少ない見込みを立てています。

その上に、4万㎥/日の石木ダム建設がなぜ必要なのか、市当局はまともな説明が出来ないでいます。市当局は、「佐世保市の発展のために必要」との理由を持ち出しています。これに対し、水没予定地の住民から「私たちを佐世保市の発展のための犠牲にするのか」と怒りの声が上がっています。

石木ダム建設事業は、水道施設整備事業として厚生労働省の補助事業でもあります。今年度はその再評価実施年度ですが、上記で示した近年の配水実態の中で、市当局は、今に至るも再評価を行う手続きの目途さえ立たない状態です。

 

6.長崎県議会の意見書は、「事業認定手続きの進展」を求めています。

これは、強制収用につながる手続きです。建設が必要でもないダムを造るために、「理解を求める」努力もせず、「ここに住み続けたい」という住民の財産を取りあげることは、基本的人権を踏みにじり、正義にも人道にも反する行為であります。

意見書は、8割の地権者は協力していると述べていますが、人権は多数の力で奪ってよいものではありません。むしろ2割もの地権者・住民が「ここに住み続けたい」と願い、ふるさとを水没させるダム建設に、半世紀に亘って反対し続けていることこそ重視されるべきです。

国会および政府におかれては、国民の税金を無駄に使わない、そして国民の人権を守る立場から、石木ダム事業認定手続きは中止されるよう対処していただきたく、請願いたします。

(以上) 

中村知事への公開質問書

去る9月14日、知事は、九州地方整備局に対し、

「足踏みしている事業認定手続きについて、早急に進めていただくよう」

電話で要請を行っていた、ということを、私たちは10月5日に確認しました。

 

この行動は、国交大臣が要望した「地域の方々の理解を得る努力」とは正反対のもの、

地権者の気持ちを逆なでするものです。

とても看過できません。

 

そこで、私たち5団体は、次のような公開質問書を県知事宛に送付しました。

回答期限は10日後としました。

10日あれば、お答えいただけますよね?

中村知事の誠意ある回答をお待ちしています。

 

 

2012年10月8日

 

長崎県知事 中 村 法 道 様

 

石木ダム建設絶対反対同盟

石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会

水問題を考える市民の会

石木川まもり隊

石木川の清流とホタルを守る市民の会

 

 

石木ダム事業認定に関する公開質問書

 

 去る6月11日に国土交通省は、長崎県に対して石木ダム建設事業に関する国土交通省の対応方針を伝え,あわせて「石木ダムに関しては、事業に関して様々な意見があることに鑑み、地域の方々の理解が得られるよう努力することを希望する」旨を通知しました。

ところが新聞報道等によると、貴方は9月14日の県議会一般質問に対する回答で、国土交通省九州地方整備局に対し「あらためて事業認定手続きを早急に進めていただくように要請する」と表明し、直ちに事業認定手続き促進要請を行ったそうです。私たちは貴方のこの行動を容認できません。国土交通省が求めている「理解を得る努力」を何ら行っていないではありませんか。私たちは貴方の不誠実で一方的な行動に怒りさえ感じます。

認定庁が動かない、いや動けないのはいろんな理由があるからです。そのひとつに国土交通省は長崎県の行動を監視する責務があるからです。上記の通知文が意味することについて6月27日に社民党の中島隆利衆議院議員 吉田忠智参議院議員が国土交通省の担当幹部(水管理・国土保全局の森北佳昭・治水課長、泊宏・河川計画調整室長)からヒアリングを行いました。

2012年6月27日の中島隆利衆議院議員 吉田忠智参議院議員の国土交通省ヒアリング 

主な質疑応答

        (答:森北佳昭・治水課長、泊宏・河川計画調整室長)

質問:国土交通大臣から長崎県知事への通知文書は国土交通大臣の意思であると解してよいか。

答:  国土交通大臣の意思が入ったものである。

質問:国土交通大臣の通知についてあとのフォローをどうするのか。

答: 新聞報道によれば、県は地域の理解に向けては誠心誠意努力すると述べているので、国土交通省としては見守っていく。通知を出したから終わりということではない。

質問:もし長崎県が通知を無視して、地元の理解を得る努力をせずに強行した場合はどうするのか。

答: 仮定の話には答えられない。

質問:長崎県が事業推進のための補助金の増額申請をしたときに、長崎県の姿勢が通知とは異なると判断された場合はどうするのか。

答: 仮定の話には答えられないが、国土交通省としては長崎県の姿勢を見守っていく。

その時の主な質疑応答は次のとおりです。(提供:水源開発問題全国連絡会)

上記のとおり、国土交通省から長崎県への通知文「石木ダムに関しては、事業に関して様々な意見があることに鑑み、地域の方々の理解が得られるよう努力することを希望する」は、国土交通大臣の意思が入ったものであり、それゆえに国土交通省としては通知を出して終わりということではなく、長崎県の姿勢、すなわち、通知文の趣旨に沿って努力することを国土交通省が見守っていることを、担当幹部が明らかにしました。

仮定の話に答えられないということでしたが、長崎県がこの努力を怠った場合は国土交通省として何らかの対応をすることになるのではないかと推測されます。

そこで下記の質問にお答えください。先の長崎県による「事業認定手続き促進要請」行動は、私たちに不信感を与えています。誠意ある回答を期待します。

 

1 国土交通省から通知された対応方針「石木ダムに関しては、事業に関して様々な意見があることに鑑み、地域の方々の理解が得られるよう努力することを希望する」に対しどのような努力をされましたか。

2 私たちは、長崎県が事業認定申請を取り下げて、石木ダム建設事業について白紙の状態で話し合うことを求めます。公開の場で双方が納得のいくまで討論し合うことは、「地域の方々の理解を得る努力」のひとつとして評価されると思いますがいかがですか。

3 石木ダム事業は諸々のデータを精査すればすでに破たんしています。この際勇気ある撤退を検討する時期と思いますがどうですか。

 

以上の3点に対するご回答を10月18日(木)までに下記の連絡先へ文書でお寄せくださるようお願いいたします。

 

 

パタゴニア訪問

一週間遅れで、やっとパタゴニア福岡店に行ってきました。

先週は台風のせいでキャンセル、

遅ればせながら、「こうばる通信」「ダムのツボ」と、急ごしらえのアルバム

(強制測量、川原の風景、石木川と生きもの、川で遊ぶ子どもの写真など)

を届け、ホッとしました。

 

ボイス・ユア・チョイスのコーナーには、

「ヒナモロコ里親会」のカラフルでりっぱなパンフレットなどが置かれ、

「石木川まもり隊」は何にもなくて・・・さびしい感じでした。

これじゃあ投票も少なかったことでしょう。

今日持参したものが役に立つといいな〜

明日から投票が増えるといいな〜

 

真ん中の色黒の男性は、ほーちゃんのBFではありません。

マネキンです。

彼のお腹のあたりにある透明の箱が投票箱。

I さん夫妻は先日もここに来たのに、

自分たちが投票するのは「ヤラセになる!」と思ってしなかったそうな・・・

なんと○○正直なお二人

「石木川まもり隊」の方でもいいんですよ、どうぞ投票してくださいと店員さんに勧められ、

みんなで投票を済ませました。

 

イムズの「野の葡萄」 http://nonobudouims.jimdo.com/ で、

体に優しい美味しいランチをたっぷり食べた後、

ほーちゃんと二人で行ったのは、「反転地」という不思議な名前のお店。

http://hantenchi.blog102.fc2.com/

 

原発や沖縄や無農薬関連の本やグッズがたくさん並んだインフォショップ。

若くて美しい女性店主サノさんは、トツトツと自然体で話す、お店に相応しい雰囲気の方。

反原発の運動に、いま少し悩みを抱えていることなど、

とても正直に話してくださいました。

 

すぐに帰る時間となり、手作りクッキー少々とお茶を買ってお店を後にしました。

また機会があったら寄ってみたいと思います。

                                 

 

石木ダム建設促進 町民の集い

「石木ダム建設促進川棚町民の会」結成以来初めての大規模な集会が開催されました。

会場はJAながさき川棚支店で、500人規模の集会と聞いていましたが、

前の方は空席が多く、たぶん200人くらいだったのでしょうか・・・?

それでも、たくさんの町民の方々がお集まりでした。

あ、私のような佐世保市民や長崎市民もごく数名混じっていました。

すみません。

町民でなくても参加させて頂いたことに、まず感謝します。

 

同会の結成は2008年12月だそうですから、

約3年9ヶ月ほど大きな活動はなさっておられなかったのに、なぜ今?

という思いがあって、是非傍聴させていただきたいと考えたのです。

 

会長の挨拶から始まって、

山口・川棚町長、石塚・長崎副知事、朝長・佐世保市長による来賓挨拶、

5人の川棚町民による意見発表など続きました。

 

おっしゃっていたことは、ほとんど皆さん同じ。

・川棚町民の命と財産を洪水被害から守るために、

 また佐世保市民や川棚町民の安定的な水源確保のためにも、

 そして県北地域の経済発展のためにも石木ダムは必要なダムである。

 (県の説明通り)

・ダムの検証も終わり国も継続を認めたのだから、 早く事業認定手続きを進めてほしい。

 (促進派の皆さんなので当然の思いでしょう)

・ふる里を失うという地権者の辛さを思うと心が痛むが、

 その苦渋の決断をして出て行かれた8割の地権者の犠牲を忘れてはならない。

 その犠牲に報いるためにも一日も早く建設してほしい。

 (他人の心情を美化したり決めつけたりして語るのは止めてほしい

  出て行った方々の中にもふるさとの存続を願っている人はいる)

などなど耳タコのような話がほとんど。

 

そんな中、ちょっと新鮮に感じた話として、次の2点がありました。

A:今まで川棚町民はどこか傍観者的で、他人事のようだった。

 石木ダム問題を町民一人ひとりが自分の問題としてしっかり考えていくべき。

B:ハイリョ(配慮)とエンリョ(遠慮)は違う。感情論にとらわれていてはいけない。

 県の対応を見ているとややもすると遠慮しているように見える。

 県には毅然とした勇気ある態度で臨んでほしい。

 

Aについては同感です。

まさにその通り。

建設予定地であり、治水の受益者でもある川棚町民が、

石木ダムのこと&石木川のことを当事者としてもっと真剣に考えて欲しい…そう思います。

川棚川の治水対策として、石木ダムが最適なのか?

ダムができたために洪水被害が大きくなったと嘆く住民はたくさんいます。

荒瀬ダムや県内では雪浦ダムなどの体験者の話も聴いてみませんか?

この夏の北部九州集中豪雨でも、大きな被害をもたらしたのは、

ダム計画があったために必要な護岸工事を怠った、その結果堤防が決壊したそうです。

そんな話も聞いてみませんか?

行政の話を鵜呑みにするのではなく、

川棚町の人の命と財産と、そしてかけがえのない自然を守る方法を

是非みなさん自身で考えて欲しいと心から思いました。

 

Bについては、少しドキっとしました。

町民の口から、そろそろ強行策に打って出よと、県にけしかけているようにきこえました。

促進派の町民にすれば、そういう思いは当然有ったのかもしれませんが、

これまでそれを公開の場で聞いたことはありませんでした。

その変化は、促進派の焦りのようにも感じられます。

 

それに関することで、副知事の発言にも注目すべきことがありました。

14日の県議会において、一般質問を受け知事は、足踏みしている事業認定手続きについて、

あらためて九州地方整備局に対し「早急に進めていただくよう要請する」と答えていましたが、

実は、「即日、要請を行った」そうです。

 

ということは・・

まもなく佐世保でも同様の行動が取られるでしょう。

市議会も動くかもしれない。

当然、促進佐世保市民会も…。

 

それらの怒涛のような「早く進めよ」の要請に惑わされることなく、

九州地方整備局におかれては、冷静に状況を判断して対応していただきたいものです。

審査をするには、正確なデータや資料が必要ですが、

県や市は、その提出を怠っているのですから。

新たな資料が出されるまで、審査を進めるべきではありません。

 

その後、元地権者で「石木ダム地域住民の会」の岩永会長と、

「箕島の会」(長崎空港が建設された島の元地権者の会)の元会長さん、お二人の講演がありました。

 

「町民の集い」の最後に読み上げられた大会宣言は、

工事の早期着工と事業認定手続きの早期再開を望むもので、

それは事業者の願いそのものでした。 

 

どっち?

昨日の新聞に促進パレードのことが報道されました。

石木ダム:建設促進、横断幕掲げ行進 反対市民、パレード中止訴えビラ−−佐世保
毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120907-00000204-mailo-l42

「水を大切にする日」 石木ダム、賛否訴え
長崎新聞
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/ishiki/2012/09/07091923.shtml

 

どちらも、市側の集会&パレードの内容と反対市民によるチラシ配りのことが書かれています。

そのチラシとはこちらのこと

1時間ちょっとで、700枚配布しました。

(新聞記者さんには間違って600枚と伝えてしまいました。700枚が正しい数です)

いつものように、拒否する人、避けて通る人、気持ちよく受け取る人いろいろですが、

終わってから、仲間の一人がこんな感想をMLに寄せてくれました。

 

チラシを渡そうとしたら 受け取らずに

「私は石木ダムに反対」と言って通り過ぎようとした方がありました。

「石木ダム反対のビラですよ」と言ったら、立ち止まって受け取られました。

 

別の仲間は、そのメールを読んで、こう伝えてくれました。

私も渡そうとしたら同じように

「私は石木ダムには反対」と言って受け取られなかった女性の方がいらっしゃいました。

「反対のビラです」と言ったのですが、結局受け取られずに行かれました。

同じ方かも知れませんね?

 

私たちは、チラシを渡すときに、渡しやすいよう、また受け取りやすいようにと考えて、

A4サイズのチラシを2つ折りにして、A5サイズにして渡していました。

こんな感じになります。

通行人の方から見れば、タイトルの「水を大切にする日」と「石木ダム」が目に付き、

ダム推進派のチラシだと思われたのでしょう。。

 

私も配布していて、同様の誤解を感じました。

これは何のビラ?水を大切にする日?それがどうしたの?

ああ、石木ダムね・・

で、賛成と言いたいのかしら?反対なのかな?どっち?

といった感じの一瞬の戸惑い。

そんな雰囲気を感じたら「私たちは石木ダムに反対しているんです」と言ってみます。

「そうでしょ?いらないよね?私も前からずっと要らんと思ってました。頑張ってください」

と嬉しい反応が返ってくることもあるし、

「え?反対?じゃ要りません」とチラシを返される方もいるし、

「どうして要らないんですか?水不足になると困るでしょ?」と反論される方もいるし・・

そういう方の話を聞くのは、とても参考になります。

ダム賛成派の市民の本音が聞けるから。

 

一昨日出会った賛成派の方は、元市議会議員さんでした。

反対派だと知って、チラシの受け取りは拒否した上で

  私はあなたたちよりも石木ダムのことはよく知っている、

なぜこの問題が何十年も続いているのか、あなたは知っていますか?

あ、そう?まだ佐世保に来て4年で昔のことは知らないんだね。

それはね、強制測量という手荒なことをやってしまったから住民を心底怒らせてしまった。

それが拗れて尾を引いているんですよ、感情的な問題。

当時の高田知事の失敗だ。

彼の前は久保知事と言って、久保さんは住民の気持ちがわかる人だった。

あの人がどうやってミノシマに長崎空港を造ったか・・・

と、ひとしきり昔話をされ、

その久保知事のやり方をそばで見ていたはずなのに、高田知事は何も学ばなかったんですよ。

だから未だに石木ダムができないんですよ。

と結び、去っていこうとなさったので、

昔の経緯はわかりました。で、これからはどうなんですか?

水需要はどんどん減っているし、人口も減る一方だし、もうダムは必要ないと思われませんか?

と質問すると、

それは、そう簡単にはいかないでしょう。今減っていてもまた増えるかもしれないし・・

そこで、そのような予測でダム事業に参画し、結局水余りでダムからは一滴も取水せず事業費の負担だけが重くのしかかっている他都市の例などを説明すると、

ほー、そうですか。それはまずいですね。

ダムに頼らない身近な対策、雨水利用や再生水の普及、ため池の活用などの話も少し伝え、

とにかく帰られたら、このチラシを読んでみてください、と渡しました。

はじめは受け取りを拒否してた方が、

わかりました。読んでみましょう。

と持ち帰ってくださったのは、とても嬉しいことでした。

 

水を大切にする日2012

9月6日午後6時、島瀬公園には大勢の人が集まっています。

いかにも仕事帰りのサラリーマン風の人々が・・

「佐世保市PTA連合会」「佐世保市商店街連合会」などのプラカードが見えます。

右にカメラを振ると・・

水を大切に・・の文字が見えます。

そう。今日は佐世保市の「水を大切にする日」です。

平成6年の大渇水のとき、市内全域が給水制限に入った日です。

この時の苦労を忘れないで、限りある資源の水を大切に有効に使いましょう〜

という日のはずですが、

幟に見えるのは、「石木ダム建設は市民の願い」とか「石木ダム建設にご理解とご協力を」???

その横断幕の前で、マイクを握っているのは、

石木ダム建設に誰よりも執着なさっているかに見える佐世保市長さん。

続いて、長崎県議会議長や佐世保市議会議長、石木ダム建設促進佐世保市民の会会長代行・・

などの挨拶がありました。

どなたも、いかに佐世保が水不足で困っているか、

地元地権者の方々の苦しいご心中は十分察せられ申し訳ないが、どうぞご理解を・・

といった内容で、想定通りでしたが、市議会議長の発言にはビックリしました。

彼はこう言ったのです。

 

佐世保が確保できる水源は日量77,000トンと言われていますが、

その中の15,000トンは河川からの取水です。

安定的な水源確保の観点に立てば、本市の水の実力は77,000トンをはるかに下回るのです。

しかし、使われている水の量は、今の時期、一日に約80,000トンです。

つまり、日々水不足なのです。

 

この話を聞いて私もギョッとしましたが、

さすがに後ろの方から「嘘つくな!」との声が聞こえてきました。

そうです。この話の中にはいくつもの嘘というかマチガイがあります。

 

1.現在の佐世保地区の水源は、77,000トンではなく105,500トンです。

  なぜなら、その77,000トンの水源以外にも毎日取水できている場所があり、

  その取水所での最大取水量もプラスすれば、105,500トンになるからです。

2.77,000トンというのは水道局がかってに名づけた安定水源の量です。

  水道局が安定水源は77,000トンと言っているのに、

  部外者の議員さんがかってに安定水源の量を変更していいのでしょうか?

3.その中の、つまり77,000トンの中の15,000トンが河川水とおっしゃってますが、

  その中の河川水は21,600トンです。残り55,400トンがダムの水です。

4.今の時期の使用水量は約80,000トンと言われましたが、

  水道局のホームページをご覧下さい。

  昨日の配水量は、71,820トンと記されてますよ。

  つまり安定水源77,000トンで足りているんです。

  議長さんがおっしゃるように日々本当に足りてなければ、不足分はどこから持ってきてるのですか?

  全くデタラメな数字を自信有りげにおっしゃらないでくださいね。

  思い込みが激しい方なのか? わざとデタラメな数字をおっしゃったのか?わかりませんが。

 

6:40頃、楽隊を先頭にいよいよパレードに出発です。

あら〜!

新しい横断幕ができましたね。

「水不足は続いています 今までも これからも」

さきほどの市議会議長さんの話のエッセンスですね。

うまい表現ですね。誰がこんなキャッチフレーズを思いつくんだろう・・

 

うまいけど、ウソです。

今も水不足じゃないし、これからはますます水は十分な余裕が出てきます。

今より人口が減るんですから。

今よりも節水機器が普及していくんですから。

 

会場ではこんな素敵なうちわを配っていました。

シンプルでいいですね〜

 

このうちわのように、わかりやすい企画を、来年こそはお願いします。

「水を大切にする日」には、水を大切にしよう!という意味をこめたキャッチフレーズを考えてください。

水を大切に使う方法、工夫例を紹介してください。

節水に努めた家庭や企業を表彰するのもいいかもしれませんね。

少なくとも、水を大切にする=石木ダム、ではないはずです。

 

動員された皆さま、お疲れ様でした〜

 

集会の一部始終とパレード出発の様子 

 

市役所前でビラ配り

今朝、私たち「石木川まもり隊」隊員と、「水問題を考える市民の会」会員と、サポーターの市民、

合計12人で、ビラ配りを実施。

場所は佐世保市役所と水道局の周囲の6ヶ所ほどで、出勤する職員へのメッセージです。

 

 

公僕である皆さんは、市民の税金がこんな使われ方をしているのをご存知ですか?

看過できますか?

皆さんの中にも28日の「石木ダム建設促進大会」に動員されて参加する方もいるのでしょうが、

何も疑問を感じていらっしゃいませんか?

隣人の犠牲の上に佐世保の未来を明るくしようなんて…胸が痛みませんか?

と訴えたかったのです。

 

1.市は来る8月28日、大々的に「石木ダム建設促進大会」を開こうとしてますよね。

2.そこにたくさんの動員のノルマが各部局にかけられていますよね。

3.共催団体である「石木ダム建設促進佐世保市民の会」の運営費は全部、市が出していますよね。

4.動員で集まった「促進大会」で「石木ダムは市民の願い」というのはヤラセですよね。

5.商店街で一般市民にアンケート調査をしたら57%が「石木ダムは要らない」と答えましたよ。

6.「建設促進市民の会」の運営費の半分以上は建設反対市民の税金が含まれているようですね。

7.今年のテーマは「うるおう水で、くらしの安心、明るい未来」だそうですね。

8.隣人の土地をムリヤリ奪って明るい未来が得られますか?

9.現実は水は足りてて、これからは人口減少で水は余ってきます。余裕、余裕!

10.足りないのは財源で、ダム建設費の借金が重くのしかかり…たぶん未来は暗くなるでしょう。

 

こういうことを伝えたくて、いろいろ書いています。

市役所の職員さん、水道局の職員さん、気持ちよく受け取ってくださってありがとうございました。

おかげ様で、ほんの45分間で、用意した1000枚のビラがほとんどなくなりました。

 

もう読んでくださいましたか?

バッグの中にしまい込んだまま?引き出しに眠ってる?

OKです。

捨ててなかったら、どうか開いて読んでみてください。

お願いします。   

 

長崎市浜町通り商店街でチラシ配り&写真展

今日は、写真の横断幕が示すように、「石木川の清流とホタルを守る市民の会」の総会でした。

マイクを持って笑顔で語りかけている方は、同会の代表世話人である長崎大学教授の戸田先生です。

続いて「石木ダム建設絶対反対同盟」「清流の会」「石木川まもり隊」から、

それぞれ挨拶と現状報告をしました。

 

それらに先立って、開会直後に、まずビデオ上映がありました。

「石木ダム反対の闘い(強制収用について考える)」と題されたそのビデオは、

私たち「石木川まもり隊」のIさんが制作したもので、

6月佐世保市議会に請願の際、委員の皆さんにお伝えしたくて作ったものでした。

最後の歌と映像を見ながら、感動の声が後ろから聞こえてきて、私も嬉しくなりました。

 

さて、総会は午後3時からだったのですが、私たちは浜通り商店街に11時に集合。

それは「石木ダム反対のビラ配り」をするため。

 

 

そして、より関心を持ってもらうためにミニ写真展も行いたい、

そのための写真を貸して欲しいと言われ、喜んで持参し、一緒に準備しました。

 

持っていった甲斐がありました!

多くの市民の方々が、立ち止まり、あるいはわざわざ近づいてきて見てくださいました。

「わー、良かとこやねー」「こがんとこは残さんばねー」

「私は前、川棚に住んどったとですよ。前から反対でした。ぜひ頑張ってください」

「署名はせんとですか?署名しますよ」

「私、天草の出身なんですけど、天草も同じです。無駄なダムのために自然が壊されようとしています」

などなど、たくさん話しかけてくださいました。

 

特に子どもたちが川で遊んでいる写真が好評で、

ここを子どもたちから取り上げるなんて許されん!と怒るジジババ世代の声が多く聞かれました。

 

もちろん何の関心も持たず素通りする方もたくさんいます。

「石木ダムのことが書かれています。読んで頂けますか」とチラシを差し出しても、

無言で通り過ぎる人、拒否のポーズをする人、

「あ、全然関心ありませんから」と言い捨てる人、

避けるように通る人などなど。

どこでも同じですね。

 

でも、佐世保と違うところは、「知らなかった人」が多いこと。

行政による刷り込みがなされていない人々は、写真もデータもありのままに受け取ってくれる。

自分の感覚で感じ、考えてくれる。

県都長崎で伝える意味はとても大きい…と、あらためて思いました。