市役所前でチラシ配り

「ダムより漏水対策!」のチラシ配り第二弾は、佐世保市役所前でやりました。

集まった市民19名は、2〜3人ずつ要所要所に分かれてスタンバイ。

朝8時頃、職員の皆さんが続々と庁舎へ。

 

こちらはバス停の前。

受け取って、早速目を通して下さる方もけっこういます。

嬉しいです!

陸橋を渡って降りてくる人にも、はい、どうぞ〜

陸橋の向こう側は水道局です。

水道局の前でも、もちろん配りましたよ。

こちらの女性も階段を上りながら読んで下さっています。

 

8時半少し前、職員の皆さんはほぼ庁舎内へ吸い込まれていき、

手元のチラシもなくなってきたので、終了の合図を送り、全員集合。

持参した700枚はほぼ完配。20枚ほど残っただけでした。

 

朝の忙しい時間帯にチラシ配布活動に参加してくださった市民の皆さん、

ありがとうございました!

気持ちよくチラシを受け取ってくださった職員の皆さん、

ありがとうございました!

 

チラシの内容について疑問やご意見などありましたら、

そこに書かれている連絡先に、ドシドシお寄せください。

皆さんと意見交換できることを心から願っています。 

 

久々のチラシ配り、市民は漏水に関心有り

昨日は久しぶりにアーケード街でチラシ配りを実施。

土曜日の昼下がりということで人通りもけっこう多く、

たくさんの方がチラシを受け取って下さいました。 

受け取ってすぐに目を通したり、お連れの方と意見交換したり…

もちろん受け取りを拒否する人もたくさんいますが、

いつもに比べると、手元のチラシがすぐになくなっていきました。

 

こちらがそのチラシの表です。

裏はこちら。
受け取らずに通り過ぎようとした人に、

「佐世保は大量の水漏れが続いているのをご存知ですか?」と声をかけると、

「え、そうなの?」とか「よく聞きますよね。そんなにひどいの?」とか、

言いながら、チラシを受け取ってくれる人もけっこういました。

やはり市民は漏水問題の重要性には気づいているんですね。

 

2時間で500枚を配る予定でしたが、1時間半弱で、700枚配布完了!

この活動に集まってくれた皆さんのおかげです。

中には赤ちゃんをだっこしてチラシを配ってくれた若い女性もいました。

 

また、参加者も途中から徐々に増えてきたので、

6名は場所を移動して近くの住宅街でポスティングすることになりました。

勝富町、宮崎町、高天町、祇園町、戸尾町などで、こちらも700枚完了。

合計1400枚を、市民に届けることができました。

 

長崎市から手伝いに来てくれた男性は、

 私たちもよくチラシ配りをするが、長崎ではこんなに受け取ってくれない。

 佐世保の皆さんはやはり関心が高いのでしょうか?

とおっしゃっていました。

 

また、今回初めてチラシ配りに参加した女性は、

 私がチラシを持って立っていたら知人が声をかけてくれた。

 その人と石木ダム問題について語り合えたことが嬉しかった。

 ただ配るだけでなく、話し合うことも大切だと思う。

 石木ダムに賛成だという人もいたけど、その理由を聞きたかった。

と、貴重な感想を述べて下さいました。

 

とにもかくにも、昨日のチラシ配りは、やって良かった!を実感。

第二弾、第三弾も続けますよ〜

ただし、次回はアーケード街ではありません。

もっといいところ!

どこかな〜?

日時が決まったら、またお知らせしますね〜

次回は是非あなたも  

 

今朝の新聞記事を添付します。

「ダム問題を考える緊急集会」宣言文 提出

9月10日(土)の緊急集会で採択された宣言文が、12日(月)午前、川棚町長に手渡されました。

185名の集会参加者の大半は川棚町民です。

その町民の意思を受け取った町長は、感想を求められて何と言ったか。

 

 「今日は受け取るだけと聞いていたのでコメントは用意しておりません」

 

なんという返事でしょう!

町民の、たとえ一部の町民だったとしても、たくさんの人々が集い、語り合い、

まとめられた宣言文を目の前で読み上げられ、

感想を求められたのに、一言も感想を述べないとは・・・。

これでは町民無視です。

自分の考えと合わないから?町の政策に反するから?

そんな町民は相手にしなくても良いと?

本気で、それでいいと思っているのでしょうか?

それとも、県に、「相手にするな」「無視を知ろ」とでも言われているのでしょうか…

 

その宣言文はこちらです。

 

 

集会宣言文

九州のマッターホルンと呼ばれる虚空蔵山。そこを源として川原の里を流れる石木川。その流れは川棚川に合流し大村湾に注がれます。中流域の川原地区は棚田が広がり、初夏にはホタルが飛び交うところです。そのような川原地区での自然と結びついた人々の営みは時の流れの中で幾代にも亘って続いてきました。

 その川原地区を沈める石木ダム構想が持ち上がったのが1962年。佐世保市への水の供給のため、川棚川での洪水防止のため石木ダムが必要だと長崎県や佐世保市は言います。以来、行政はダム事業を推進しようとしていますが、川原地区住民や支援者によって阻止されています。

佐世保市の水の需要は近年減るばかりです。また、川棚川の河川改修が完了すれば、過去最大の洪水が発生しても溢れずに流せます。ダムを造る必要はないのです。

 ダムが出来れば洪水が減るどころか、かえって洪水発生の可能性さえ増えます。川原地区の豊かな自然環境とその自然が結びついた13世帯の人々の生活も失われてしまいます。ダム湖にはヘドロが溜まり、川棚川・大村湾の環境にも悪影響を及ぼします。さらにダムはいずれ土砂が溜まり、機能しなくなります。

 ダムは危険で時代遅れなのです。問題だらけの石木ダム建設より石木川・川棚川の河川改修を進めるべきです。川棚町民への十分な説明や合意なしに、総事業費285 億円をかけて、13 世帯約60 名の家や田畑を強制収用までして長崎県や佐世保市はダム建設を進めようとしていますが、これは人権侵害以外の何物でもなく、民主主義に逆行するものです。

 私たちは、石木ダムなど要りません。川原の人たちにも、これまで通り生活を続けてほしいし、その権利は保障されるべきです。

ここに集まった私たちは石木川・川棚川の流れと大村湾の豊かさを次世代に引き継いでいくため、石木ダム建設に反対し、川原地区住民と共にダム建設阻止のために行動することをここに宣言します。

 

2016年9月10日 石木ダム問題を考える緊急集会参加者一同

荒瀬ダムの間違いを繰り返さないで!

9月10日、川棚町で開かれた「ダム問題を考える緊急集会」には、200名近い人々が集まりました。

石木ダム対策弁護団の平山博久弁護士は、石木ダム事業の概要と問題点、
そして裁判の状況について、わかりやすく解説。

「川原」地区総代の炭谷猛さんは、水没予定地に住み続ける思いを切々と吐露。

私たちは、ここに住み続けることを選択した。

ここで一生懸命生きている。

しかし、土地収用法に沿って、収用の手続きがどんどん進んでいる。

数年後には完了するだろう。

しかし、それは紙きれ上のこと。

強制収用されても私たちはここに住み、田んぼを作り続ける。

それは、私たちの生きる権利です。

 

続いて発言されたのは、荒瀬ダム撤去を実現した第一人者、つる詳子さん。

自然観察指導員として、様々な調査や聞き取りを実施する中で、ダムの環境破壊を痛感。

川棚町民にダムの真実を伝えたいと、熊本県八代市から来て下さいました。

参加者は、映し出されるたくさんの写真を見つめながら、つるさんの話に耳を傾けました。

要点を以下にまとめてみましたのでご覧ください。

 

つるさんが、その美しさに心奪われたという川辺川は球磨川の支流です。

そこにダム計画があることを知り、ダム問題への取り組みを開始します。

なぜなら、当時、球磨川流域には既に荒瀬ダム、瀬戸石ダム、市房ダムが有りましたが、それらのダムによって住民は大きな被害を被っていたからです。

 

1.それらは発電用のダムで、放流時の振動による被害が続出していました。

 

2.ダム建設後に大きくなった水害。

 

3.漁業への被害

魚貝類や海苔などがほとんど採れなくなったそうです。

 

ダムによって50年も苦しめられてきた流域住民は「ダムは百害あって一利なし!」

これ以上ダムを造るな!

球磨川を返してくれ!と動き始めます。

国交省を相手に9回も住民討論集会を開催。

これが大きな力となっていきます。

世論の8割がダム反対になった頃、

知事は川辺川ダムの中止を決断し、

その後、荒瀬ダムの撤去も決まりました。

2008年、荒瀬ダムのゲート全開。

2012年本体撤去開始。

半分撤去した頃。

現在は、この柱は全部なくなっています。

その結果、河口部には多くの貝類が復活し、

でも、それ以上に、

潮干狩りを楽しむ人が増え・・・魚貝類も生き抜くのがたいへん!(>_<)

ゲート全開前は30cmほどだった青のりが、今や4mにも!

 

最後のまとめはこちら。

そして、川棚町民へのメッセージ。

 

私は、実は2012年の春、荒瀬ダム撤去「前夜祭」に参加させて頂きました。

つるさんのお話も何回も聴きました。

そして、その度に感銘を受け、この真実を、つるさんのお話を、

ぜひ川棚町の皆さんに聴いてほしいと、ずっと願っていました。

それが実現して、本当に嬉しいです。

昨日参加された皆さん、是非このメッセージを周りの方に伝えていきましょう!

 

ダムができたら、川や海は必ず疲弊する。

ダムができるまでは水没予定地が苦しみ、完成後は流域住民が苦しむ。

荒瀬ダムの間違いを繰り返さないで!

 

写真展「石木川のほとりにて」、コクラヤにて

長崎市にある「ギャラリーコクラヤ」にて開催中の写真展「石木川のほとりにて」に、お邪魔しました。

ずいぶん暗いイメージですが、これは私のカメラのせいです。

カメラを忘れたので携帯のカメラで撮ったら、この酷さ・・・。

コクラヤさん、すみません。

奥の方ではビデオ映像も流されていました。

こうばる住民のK子さんや、パタゴニア福岡のTさんとも予期せず会えて、

話に花が咲き・・・

村山カメラマンと記念撮影。

その後もこうばる住民が次々にやってきました。

それもそのはず、今日は日曜日ですから。

こうばるの皆さんは平日は阻止行動をやってるし、

昨日は地元のイベントだったし、

写真展の期間中、来れるのは、この日しかなかったのです。

村山さんの写真ですっかり人気者になったエイジ君の一家もやってきました。

エイジ君、サオちゃん、そして生まれたばかりの妹ナツキちゃんのスリーショットも大好評の写真でした。

その写真の前で、またパチリ。

そして、後ろの写真を見て、カメラマンは指示を出します。

「サオちゃん、ナツキちゃんをだっこして」

言われた通りだっこしようとしたら、ナツキちゃんは大泣き。

お母さんから離れたくなかったのか、サオちゃんのだっこが不安だったのか?

一年前、サオちゃんの腕の中で、あんなに小さかったナツキちゃんが、

こんなに大きくなって・・・

早いものですね。

これからも、この可愛い三きょうだいが、

自然豊かなこうばるで、すくすくと育ってくれますように!

 

村山カメラマンもそれを見届けたくて、きっと、君たちがおとなになるまで、

君たちの追っかけをやるだろうな〜

覚悟してたほうがいいよ〜

 

 

雨の中、熊本県民ポスティング

「もしもし〇〇新聞ですが、チラシ配りは予定通りやられますか?」

はい!やりますよ!

とは言ったものの、雨脚はかなり強くなってきました。

少々不安を覚えながらも、約束の時間、約束の場所に行ってみると、全員集合!

熊本から4名、川棚町から2名、波佐見町から1名、長崎市から1名、佐世保市から2名、

計10名が、雨の中、チラシをポスティングするために集まりました。

 

そのチラシとは「川棚町の皆さん、石木ダム建設を中止しましょう!」と題したもの。

そう、先日ご紹介した、あの両面印刷のチラシです。

特に伝えたかったのは裏面。

 

 

短くまとめるとこういうこと。

 

●ダムが無かった頃は大雨が降っても急な増水はなかった。

市房ダムが建設されたあと、1963年から3年連続の大水害に見舞われた。

●流域住民は水害以外にもダムによる様々な弊害に悩まされてきた。

振動、護岸崩壊、鮎などの漁場や産卵場所の消滅と漁獲高の激減、

赤潮やアオコによる水質汚濁、異臭・ヘドロの発生、海面漁業への悪影響など。

●そこで流域住民は荒瀬ダムの撤去を求め、既に工事が始まっている。

●今では河川や海の環境が回復してきて、魚介類も復活し始めた。

●ダムを撤去すれば自然は復活する。ただ撤去工事費用は90億円近くにも上る。

 

こういう苦い経験を川棚町の皆さんにはしてほしくない。

ダムは作らせないのが一番いい!

それを伝えたくて熊本の皆さんはチラシをたくさん作り、持ってきてくださいました。

頭が下がります。

 

川棚町民のKさんの助言で、川棚駅周辺の栄町、県道沿いの中組郷、河口に近い平島周辺など3つの地域に分かれてポスティングすることになりました。

私は中組郷の方をまわりました。

ポスティングしながら、出会った方にもチラシを渡しました。

親子連れや、ご夫婦、隣人同士など10組ほどの町民の方に出会いましたが、予想以上に快く受け取っていただきました。

はじめは怪訝な顔をされながらも、勇気を出して、

「ダム問題について書かれたチラシです。後でご覧になって下さい」と言って渡すと、

「ああ、石木ダムですね」と言いつつ受け取る人、

会釈しながら黙って受け取る人、

受け取った後、目を通しながら歩く人など様々でしたが、

一人だけ「頑張ってください」と言ってくれた人もいました。

また、受け取らない方も一人いました。

60代くらいの女性で、「要りません。難しいことはわからないので」ときっぱり拒否されました。

 

約700枚を皆で2時間弱でポスティング終了。

このチラシを見て、1人でも2人でも、ダムの弊害に気づいてくれたり、

石木ダムについて考えてくれたりしたら、嬉しい・・・。

 

熊本の皆さん、本当にありがとうございました! 

 

「濁る水」佐世保公演、大成功!

4月16日、「濁る水」佐世保公演、無事に終了しました。

熊本地震の余震の余波が、ここ佐世保でも伝わる中で、不安を抱いての公演でした。

開演前、劇団ステレオアートの団長さんのご挨拶。

地震警報が鳴った際の脱出についても、丁寧に伝えられました。

これは最後の、19時開演の時(3回目の上演)の写真です。

雨も降りだし、一番観客が少なかった時です。

2回目(15時開演)の時は満席で、

1回目(11時開演)の時は立ち見も出て、それでも入りきらず、

入場制限せざるを得ない事態となりました。

2〜3名の方は午後の部に出直して来て下さいましたが、

この時間しか空いてないからと観られなかった方もいました。

本当に申し訳ありませんでした! m(__)m

 

そのような方々のために、劇のシーンを少しだけお伝えします。

当日はもちろん撮影禁止ですが、

私たち実行委員の特権?で、前日のゲネプロの際、写真を撮らせていただきました。

(公演後の公開はOKと劇団の了解も得ています)

 

では、はじまり、はじまり〜

ここは、とある大学のダム研究会の部室。

部長が住みついているアパートの1室です。

新入部員はたった2人。

ダムオタクっぽい女性の中崎さんは黒四ダムに憧れ、行きたいと言う。

男性の金本君は、遊び半分で、中崎さんに興味がありくっついてきた感じ。

 

でも、実は、ここは、石木ダムに反対するための学生サークルだった。

部長の説明を聞いて、

中崎:私、石木ダムのこと全然知らなかった。勉強したい!

部長:これから現地を見に行かないか?

中崎:え!これから?でも、行政側の意見も聞かなければ客観的な判断はできないし…

部長:こんなイメージ写真じゃ現地のことはわからないと思うよ。

金本:サークルなんだから楽しくやりましょうよ。過激な抵抗運動なんてイヤですからね。

部長:それは個人の自由。強制はしない。

結局、部長と中崎さんの2人だけで「こうばる」に向かう。

 

誰も居なくなった部室にやってきた女性は石川さん。

サークルのOBで、「こうばる」を出て行った女性。

夫と別れ、小さな子どもを育てながら、ダム反対運動を続けている。

そこに、漏水調査を装って、ダム建設推進室の職員が上がりこむ。

職員:やっと見つけましたよ、アジト。

   いいんですか?保護をもらっておきながら、反対運動なんかして。

   こどもさん、小学生になったようですね?ゆうた君でしたっけ?

   大きくなったら子供にもさせるんですか?反対運動。

石川:息子は関係ないんです!お願いします!

(行政にたてつくような態度を続けるなら生活保護や子ども手当を打ち切るとの脅し?)

 

こうばるから戻った部長と中崎さんは部室で語り合う。

中崎:私に何ができるんですか? 法律のことも何も知らないけど、おかしいと思う。

部長:思ってることをありのままに誰かに伝えることかな・・

中崎:誰に?

部長:例えば、金本君とか。

中崎:わかってくれませんよ。

部長:雨が降ると石木川はすぐに濁る。でも、すぐ元通りになる。

   水には自浄作用があるから。流れがあるからきれいになる。

   でも、ダムができると流れが止まる。濁った水は元には戻らない。

中崎:流れがあるからきれいなんですよね。

   このサークルも…。

 

そこに石川さんがやってくる。サークルを抜けたいと言う。

部長は狼狽するが、現地を見てきた中崎さんは、反対運動に取り組みたいと言う。

「私に何ができるかわからないけど、何かしたい!」

遊び半分だった金本君も戻ってきた。

外には建設推進室の職員が監視カメラを持って立っていた。

 

4人は初めて心を1つにして、こうばるの法被とマスクと帽子で身を包み、

両手にはプラカード、地権者と同じ格好で、職員のカメラに向かって無言で立った。

職員:黙ってないで何か話してくださいよ〜

   皆さん、家賃、滞納してますね〜

   私、家を探してたんですよ〜こんな風情のある一軒家を。

   大家さんも喜んでくれましてね〜

   ということで、出て行ってください。3日だけ待ちます。

4人は最後まで無言で立ち尽くす。

職員:また来ます。明日も明後日も。

 

数日後、4人は部屋中をピカピカに掃除して、最後にもう一度、輪になって語り合う。

 

金本:移転した人たちがいるじゃないですか。その人たちの方が多いじゃないですか。

   その人たちの為にもダムを作りましょう、

   っていうのは、なんか筋が通ってる気がするんですけど・・・

石川:私も出て行った一人だけどさ、

   ダムを造るってことになったから立ち退いたんであって、

   ダムを造るという話がなければ、ずっとそこに住んでいたんだよ。

   立ち退いた私たちを、ダムを造るための理由にしてほしくないの!

     私たちの集落は、ダムのためにズタズタにされちゃったんだよ…

 

部屋を後にする時、石川さんは部屋に一礼して呟いた。

     守ってあげられなくてごめんなさい。でも、

     こうばるは、しっかり守っていくからね!

 

ラストシーン。ホタルが飛ぶ。

部長は、遠くに住む元仲間で元彼女に語りかける。

(それは心の中の会話なのか手紙なのかわからないけど、蛍が同期するように、二人も同期する)

 

部長:そちらでの生活はどうですか?

   僕はまだここにいます。

   石木ダム問題のこと忘れてませんか?

   心のどこかにまだありますか?

彼女:私の中でもこうばるは生きているよ。

   これからも。

部長:これからもずっと。

彼女:それは未来の話。

部長:そう遠くない未来、現実になるかもしれない話。

彼女:石木ダム建設事業、中止決定!


 

エンディングの音楽と共に、会場は拍手の嵐に包まれました。

その長さが感動の証だったと思います。

ご来場のみなさま、いかがでしたか?

まだこうばるを訪れたことがない方は、いつかきっと足を運んでくださいね。

「ふるさとを想う狼煙は今も上がっています」

 

ステレオアートの皆様、素晴らしい作品を、本当にありがとうございました!

いつかまた県内のどこかで再演されますように。。。

 

公共事業の暴走ストップ!院内集会

公共事業改革市民会議主催による院内集会に参加しました。

全国各地で強行されている無駄な公共事業、それに伴う人権侵害、自然破壊、自治権剥奪。

そこで闘っている人たちの報告が寄せられました。

 

トップバッターは、なんと!石木ダムの岩下さん

私たちは、このふる里に住み続けたいだけ。

 

住民が一人でも反対すればダムは造らないという約束も、

知事や町長と交わした覚書もすべて反故にされた。

佐世保市が示した水需要予測はあまりにも異常。

治水面でもダムの必要性はない。

必要のないダムのために私たちの土地が強制収用されようとしている。

しかし、私たちはここに住み続ける。ここで米を作り続ける。

田んぼのオーナー制度も始めました。よろしくお願いします!

との挨拶に大きな拍手がおくられました。

 

その後、諫早湾開門問題、辺野古基地建設、リニア新幹線、江戸川区スーパー堤防などなど、

様々な問題についての報告があり、計画の無謀さ、現状の深刻さには驚くばかりでした。

 

リニア新幹線は、南アルプスに25kmのトンネルを掘るという。

取り返しのつかない自然破壊と、9兆円を超える建設費!

スーパー堤防は完成までに200年を要するというマンガのような計画。

今そこには4万世帯9万人が暮らしているという…

 

このような報告を受けて、金子勝氏の講演がありました。

アベノミクスは失敗で、オルタナティブな経済・社会の構築が必要とおっしゃっていましたが、

経済に弱い私にはあまり理解できませんでした。

「公共事業よりも福祉に回した方が雇用創出効果が高い」

「大型公共事業よりも老朽化した施設のメンテナンスにシフトすべき」

などのご指摘は全くその通りで理解できるのですが、

そういう方向に持っていくにはどうすればいいとお考えなのかが・・・

イマイチ私の脳ミソでは理解不能でした。

YAHOOニュースに早速まさのさんの記事が出ていますので、是非こちらをご覧ください。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20160406-00056306/

 

その後、公共事業チェック議員の会の議員の皆さんからの発言。

同会事務局長の初鹿衆院議員を初め、半分ほどの議員さんが石木ダムについて語って下さいました。

元議員で、次期参院選立候補予定の大河原まさこさんも最後にマイクを握りました。

八ッ場ダムに対して、どこの自治体の首長も議会も反対できなかった。

地域分権、住民主権を実現するには、その民意を受け止める議会と行政が存在しなくてはならない。

この国を変えるための道筋を引いていきたい。

スーパー堤防も石木ダムも人権破壊であり自治権の剥奪です。

このことが、民主主義が壊されているということが、ものすごく大きいし、

そのために闘いたい、やり抜きたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

 

さすがです。

元公共事業チェック議員の会事務局長。ブランクを感じさせないお話でした。

ぜひもどってきてほしい方です。

 

 

翌日もダム関係の会議がありました。

少し早く会場に着いたので、近くの公園で時間つぶし。

ちょうど桜が満開!

どこからかヒヨドリの声。おかしいな〜この木の上から聞こえてくるんだけどな〜

見上げると、花に埋もれるようにして、花から花へ嘴を突っ込んでいます。

蜜を吸うのは昆虫だけかと思っていたら、このヒヨドリやメジロも蜜が大好きなんだそうですね。

ヒヨドリは日本ではどこにでもいる鳥ですが、世界的にはとても珍しい鳥なんだそうです。

 

桜とヒヨドリ。日本らしい春の景色が、いつまでも、ずっとずっと見られますように。

川原の菜の花やホタルも、ずっとずっと見られますように。。

 

毎年見られますように。

「濁る水」チラシ、アーケード街で配布

春の日差しは暖かいけれど、風は冷たい昼下がり。

島瀬公園前のアーケード街でチラシ配りをしました。

4月16日公演予定の演劇「濁る水」の案内チラシです。

とっても芸術的でしょ?

でも・・・芸術的過ぎるのか? ちょっと怖いイメージなのか?

なかなか反応がよくありません。

あまり受け取ってもらえず、避けて通る人が、いつもより多い気がしました。

 

それで、途中から、裏面を見せて配るようにしました。

 が、やっぱりイマイチ・・・。

それでも、実行委員のメンバー7人と、助っ人も4人も!来てくれて、頑張りましたよ〜

茶色の服を着ている助っ人、Rちゃんは、なんと中学生です。

可愛いRちゃんが配ると、やはり受け取る人が多いな〜

右手前の女性は早速目を通していますし、後ろの女性も手を伸ばしているようです。

 

Rちゃんは、部活を早退して手伝いに来てくれました。

もちろん、先生にはちゃんと理由を伝えたそうです。

そして、先生にも、この演劇公演について宣伝してくれたようです。

頼もし〜い!

そして、そんな活動を認めてくれる先生も素敵ですね。

 

観に行こうかな・・と思っている方、

まだチケットに余裕はありますが、お買い求めはお早めに〜

特に15時〜の部をご希望の方はお急ぎください。

ご予約は、チラシ裏に明記された電話番号(佐世保教会)へ。

500円お得な前売りチケットは、佐世保教会だけでなく、

下京町にある南国食堂「地球屋」☎0956−23−9899と、

そのお隣の「てとて舎」☎0956−76−8266と、

元町にあるアウトドアショップ「フリーダム」☎0956−24−8224でも買えますよ。

もちろん、ここ「石木川まもり隊」でも受付中です。 

 

 

ダム建設工事用道路の工事に着手

今日は快晴。こうばる日和です。

凛と立つ菜の花の向こうはイノシシが耕した田んぼが広がり、

そのまた向こうに小さく見えるのは見張り小屋。

ダム建設用の迂回道路の工事にやってくる県の職員や業者をを見張るための拠点です。

今日は久々にそこに集合。

「挨拶」に来るという県のご一行をお出迎えするために。

 

9時半頃、県の職員と工事関係者およそ20人がやってきました。

ここは既に県の土地である。今日から迂回道路の工事に着手したいので、お願いしたい。

というわけです。

もちろん、地権者も私たちも「はい、どうぞ」と言うわけにはいきません。

いつものように横断幕を広げ、後ろ向きで行く手をさえぎりました。

詳細は、こちらのブログ「西風に吹かれて」をご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/bhdsy27/e/ba3f1cd4500e58b315f6d28f590d055e

 

ダム事務所長、河川課企画監、参事などが工事の目的や正当性を主張して、

工事をさせてほしいと口々に訴えました。

 

どんなに訴えても「じゃあ、どうぞ」とはならないことは百も承知のはず。

では、なぜ来るのか。

予算を取るため?確保するため?

工事をするために再三出向いて頭を下げてお願いしたが理解を得られなかった、

という証拠を残すため?

昨年から何ヶ月も不毛のやり取りが続いていますが今日も同様でした。

 

・ここの工事はあちこちから入れるが、この大きな道から正々堂々とやってきました

・理解をと言っても難しいと思いますが、ぜひ工事をさせてください。

・直接会ってお願いしようとやってきました。ここを通してください。

・皆さんも言い分があるのはわかりますが、この工事に関しては是非進めさせてください。

 

こんな説得力のかけらもないような台詞を並べなければならない職員の方の辛さ、

知事はわからないのでしょうか?

地権者の一人の方が見るに見かねたように言いました。

 

我々はねー、久保知事(現知事の前の前の前の知事)と約束しとっと。

地元の同意無しには工事に着工しないと、はっきり約束しとっとよ。

それをあんたたちが約束破ってやろうとしとるとよ。絶対認められんよ。

はよ帰んなさい。

 

そうして、みんなで横断幕を盾にじりじり前進。

押し出しの勝!

となりました。

 

その後、見張り小屋では、いつものように、

手作りのストーブの上でスルメを焼いたり、お芋を焼いたり、団欒のひとときが…。

 

そして、散歩途中のなっちゃんに会いました。

大人たちの攻防は知る由もなく、スヤスヤと夢の中。

いつか大きくなった時、きっと誰かが言うでしょう。

なっちゃんが生まれたころはね、ここ「こうばる」は大変だったんだよ。

なっちゃんのおじいちゃんやおばあちゃんはね、ふる里こうばるを守るために、

毎日、権力と闘っていたんだよ。最後まで諦めずに。

だから、こうばるが残ったの。

水の底に沈まなかったの。

だから今もこうして石木川で遊べるんだよ〜