無駄なダム 行き着く先は水道料金の値上げ

今年1月埼玉県川口市で25%も水道料金が値上げとなりました。ご存知でしたか?


今年4月には横浜市でも値上げが予定されていて、「水道料金値上げの話は決して他人事ではない」と、水ジャーナリストの橋本淳司氏は述べています。

YAHOO!ニュース 2020/8/24(月) 13:24
https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotojunji/20200824-00194814/

要約すると、
〇水道料金の値上げはなぜ起きるのか。
人口減少等の理由で料金収入は減るが、設備の更新にかかる費用は増えるから。
高度経済成長期に整備された多くの水道管が古くなってきた。
管路だけでなく浄水場などの施設の老朽化も大きな問題。
今後は値上げを選択する自治体が増えるだろう。

〇では、値上げを抑える方法はないのか。
見直すべきは設備。水道は多額の固定費がかかっている。
現有施設を有効活用すること、大事に長く使うこと、無駄な設備を廃止していくこと、計画中の施設でも今後有効に使えないなら中止にするべき。

横浜市のケースを詳しく解説し、同じような事例として、岩手県の奥州市と金ケ崎町をあげていた。

その両市町の問題を2020年2月14日、NHKのWEB特集が報じていた。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200214/k10012284281000.html

水道料金 将来大幅に値上がり?!

岩手県南部の奥州市と金ケ崎町。人口は合わせて13万人。
去年11月、水道の供給事業を行っている「事務組合」が、奥州市と金ケ崎町に求める水道料金を、来年度から大幅に引き上げることになった。
奥州市は1.4倍、金ケ崎町は2.3倍にも!

原因はどうやら“巨額のダム建設費”と“水需要の誤算”にあるらしい。
奥州市の胆沢ダム(1983年着手2013年完成)は、国内最大級のダムで、総事業費は2360億円。

奥州市の1990年当時の試算では、2010年度の給水人口は15万人余りに増え、水の需要は1日あたり最大で4万3500㎥と見込んでいた。しかし、実際には、給水人口は昨年度末の時点で12万人まで減り、水道使用量も減少。

その上、井戸などの自己水源を胆沢ダムに切り替える予定だったが、東日本大震災でインフラが寸断されたことで「水源は複数維持すべき」という方針に変更。
その結果、ダムの水は昨年度末の時点で、当初予測の3割近くにあたる1万2000トンしか使われていない。

ダム建設に伴って造られた送水管などの設備も過剰となり、事務組合の昨年度末の債務残高は、47億円にまでふくれ上がった。これは事務組合の10年分の収入にあたる。

もう1つの自治体の金ケ崎町は、今も3つの自己水源だけで水を賄えている。
これまでに胆沢ダムからは「1滴ももらっていません」とのこと。
にもかかわらず、ダムからの水利権を求めたばかりに、これまで年間1580万円、来年度からは年間3600万円も事務組合に払うことになるらしい。

取材した記者は、まるで「掛け捨ての保険」に入っているように感じたと言う。

水道事業をめぐる厳しい状況は、岩手県全域に及んでいる。
県の試算では、

岩手県の水道   給水人口   料金収入

2016年度     118万人   230億円

2045年度      87万人   172億円

県内の複数の自治体の担当職員の話:施設の更新が追いつかず、今後、大規模な断水が起きてしまう可能性がある。
取材記者の感想:取材を通して強く感じたのは、問題が先送りされてきたということ。

全国で耐用年数を超えた水道管は、地球4周分にもなるという。これらの更新整備は避けて通れない。そのための水道料金値上げはやむを得ないが、余分な施設、無駄なダムにかけるお金は1円もないはず!

厚労省ヒアリング 石木ダム再評価

2021年1月26日、公共事業チェック議員の会事務局長大河原雅子衆議院議員による石木ダムに関する厚労省ヒアリングがおこなわれました。

ほぼ1年前にもヒアリングがおこなわれました。

2020年2月13日議員会館大会議室にて

この時も進行役は大河原議員でしたが、その他にもたくさんの議員や市民が参加しました。

同じく2020年2月13日のヒアリング時の写真

今回は、コロナの問題があり、厚労省水道課の担当職員2名と大河原議員、そして水源連の共同代表の嶋津氏と遠藤氏だけが参加。
地元こうばる住民の方、佐世保市民、石木ダム対策弁護団などはZOOMによるリモート参加となりました。

しかし、ZOOMは本当に便利ですね。
おかげで、昨年は遠くて参加できなかった佐世保支局のマスコミ記者の皆さんや、佐世保市議の方も傍聴することができ、そういう意味では良かったと思います。

さて、今回のテーマは、昨年3月、佐世保市水道局が厚労省に提出した石木ダム再評価についてです。
厚生労働省医薬・生活衛生局水道課への質問20200323と回答と再質問

水需要予測と実績値の乖離、その原因である予測値の算出方法の問題点(公式を無視した一日最大給水量の計算方法、実績も能力もある水源を保有水源として認めない理由、毎年250億円もの渇水被害が発生するという虚構に基づく費用便益比等)について、具体的に詳細に質問が提示されています。

しかし、この日、厚労省から届いた回答は紙切れ1枚!
20210126厚労省回答

唖然としました。これでは回答になっていません。まともに答える気はさらさら無いということでしょう。

それにもめげず、水源連のお2人は、再質問に沿って1つずつ丁寧に問い質していかれましたが、結果は同じ。

壊れたテープレコーダーのように、同じ言葉の繰り返し。

「一義的には・・・」
「事業主体において・・・」
「・・・に基づいて適切に」
「・・・と承知しています」
等の言葉を組み合わせて、何を聞かれても対応。

例えば、再評価を審議した検討委員会のメンバーの1人は、石木ダム建設促進市民の会の副会長であり、もう1人は石木ダム付け替え道路工事の入札に8回も参加している建設会社の社長ですが、そのような委員会で公正な再評価をできると思いますか?と質問すると

再評価実施要領には第三者の意見を聞くとなっていて、「佐世保市はそれに基づいて適切におこなったと承知しています」

応札者は石木ダムの利害関係者ですよ。そのような人を第三者委員会のメンバーとするのはおかしくないですか?

人選については、「事業主体において」定めることとされています。

では、その人選が偏っているとか、問題ありだとしても、国は関知しないということなのですね?

関知しないということではなく、「事業主体によって適切に」対応されるべきことと「承知しております」

といった繰り返しです。
話がかみ合わない。
まるで日本語が通じない外国人と話しているよう。
これがいわゆる官僚答弁というものなのでしょう。
テレビの国会中継で出てくるアレですねー
若くして本省の課長補佐になるような優秀な方は、上司の姿勢にしっかり学んでいらっしゃる!
お見事でした!

しかし、その結果、私たちの疑問は何1つ解明されず、超消化不良!
胃もたれ状況でムカムカしています!

今回の回答書の中で、厚労省は「事業主体において適切に対応されるべきものであり、各々の事業の進め方の詳細は、把握していません」と平気で宣っていますが、それで許されるのですか?

国民の税金ですよ。血税ですよ。
今はコロナ対策に、いくらお金をかけても足りない時ですよ。
市や県がどのような評価の仕方をしても国は把握しません。
申請されれば補助金は出します。
それでは、何のために再評価をやらせているのですか!

昨年11月長崎新聞のインタビュー記事の中で、佐世保市の水需要予測は「過大」との指摘もあるが、との記者の問いに対して、佐世保市長はこう答えています。

私たちは国の指針に基づいて予測し、国から事業の補助金をもらっている。国に認められた予測であり、市が独断で決めていない

つまり、この水需要予測、そこから生まれた再評価結果については国にも責任があると市長は言っています。
どちらの主張が正しいのでしょう?
互いに責任回避しているとしか思えません。

厚労省の新水道ビジョンには、こんなことも書かれています。

利用者に対する情報提供体制、利用者の意見を事業経営に取り入れる体制が整備されることとします。

しかし、佐世保市民の多くは石木ダムなど望んではいませんよ。
第一水不足だと思っていません。
そのことを知ってほしくて、今回、以下の資料を提示しました。

佐世保市まちづくり市民意識アンケート調査報告書
市が2~3年に1回おこなっているもので、その結果報告書は佐世保市のホームページから閲覧できます。直近の平成30年のものはこちらです。
https://www.city.sasebo.lg.jp/kikaku/seisak/documents/2018_houkokusyo.pdf

その14ページには「まちづくり」に大切な37の分野(医療、防災、雇用、公共交通、福祉等々)をあげ、それに対する市民の満足度が数値で示されています。
右下の赤丸で囲ったところには、「今回の調査における満足度の高い5項目」が提示されていて、「水の安定供給」は35.7%で、第4位でした。

「水の安定供給」についての満足度が非常に高いということは、ほとんどの市民は水不足を感じていないという証です。

続いてこちら106ページには、水の安定供給のための施策に関する重要度の回答結果が示されています。
市民が重要だと選んだのは「水道施設の更新・整備」であり、それは6割近くにも達しており、全分野においてもトップレベルでした。
一方、「水源確保」は4割にも達していません。
そうはいっても4割の人が水源確保を望んでいるのかなと思っていましたが・・・どうも、そうではなさそうです。

23ページの「水源確保」のところに書かれた自由意見をご覧ください。
・石木ダムは必要ないのではないか。
・HPにはダム建設のメリットのみ書かれていて・・・
・本当に必要なのか、説得力に欠ける。
など、否定的な声ばかりでした。

この調査は、市が無作為に抽出した16歳以上の市民3,500人に郵送されたアンケートで、信頼性は高いと思います。そして、その結果を集計分析したのも市であり、市民=市水道使用者の実感を一番よく分かっているのは佐世保市自身のはずです。

なぜ市は、それを無視して石木ダムに固執するのでしょうか?
また市水道局は、「利用者の意見を事業経営に取り入れるべき」との水道ビジョンをなぜ無視するのでしょう?
水道ビジョンはお飾りですか?

そんな思いをぶつけたところ、「このアンケートについては知らなかったので佐世保市の方に問い合わせます」とのことでした。

どうぞしっかり問い質してください。このアンケート結果を水道政策にどう生かしているのかと。よろしくお願いします。

おそらくまた、「佐世保市の説明によると・・・でした。事業主体である佐世保市が適切に対応されることと承知しております」なんて回答が返ってくるのでしょうが。(*_*;

座り込み1000回!でもまだ通過点

2021年1月12日(火)、1000回の朝です。

何が1000回かと言うと、抗議の座り込みです。

不要な石木ダムの為に住民や生きものの住処を奪わないでほしい、住民の理解も得られない工事は止めてほしい、少なくともいったん中断して、まずはダムの必要性についてしっかり話し合うべき!という抗議の座り込みです。それが、2017日7月25日から数えて1000回に達しました。

でも、この座り込みが始まったのは、実はもっと前からで、いま続いているのは第4次座り込みのことです。整理してみますと…

第1次=2010.3.27~同7.22(約3ヶ月)
第2次=2014.7.30~同8.7(約1週間)
第3次=2015.5.19~2016.1.29(約8ヶ月)
第4次=2016.7.25~ (約4年半続行中)

さて、今回は1000回ということで、マスコミも注目をしていました。

まず、当日の朝刊に、西日本新聞が大きく掲載。https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nishinippon/region/nishinippon-1000680806
自然に感謝しながら生きる住民の1人にスポットを当て、「先祖代々の古里。金を積まれても、圧力をかけられても離れる気はない」「一度も同意していない事業がどんどん進められていく。抵抗するのは当然のこと」「県はいつまでこげんこと続けさせる気か」など、その思いを引き出し、伝えてくれました。

その日の夕方にはTVニュースでも報道されました。https://news.yahoo.co.jp/articles/8aadd2ee95cf15d38d55b0db7b2877e25014aae6

翌13日には新聞各紙が報道。

長崎新聞:
https://this.kiji.is/721740260402888704
12日は、住民や支援者ら通常より多い約50人が集まり、「いい加減にせんかい」などと書かれた横断幕を広げて抗議。住民の岩下すみ子さん(72)は、活動を記録するノートに「1000日」と書き込んだ。「まさかこんなに長引くとは」と苦笑いを浮かべ、「この場所で仲間たちと会うと力が湧く。ダム計画中止を勝ち取るまで諦めない」と決意を新たにしていた。

朝日新聞:
https://digital.asahi.com/articles/ASP1D6T62P1DTOLB002.html
住民だけでなく支援者にも注目し、その当事者意識を伝えてくれました。

毎日新聞:
https://mainichi.jp/articles/20210113/ddl/k42/040/356000c?pid=14613
「ダムに反対しながら亡くなった住民の思いも背負って闘っている。県には納得いく話し合いをしてほしい」という切なる思いも伝えていました。

51名の座り込み参加者と多くの報道陣の熱気に圧倒されたのか、この日、県職員はついに現場には現れませんでした。たぶん離れた事務所で監視カメラを通して監視していたのでしょう。

いつも監視カメラの上にとまっているジョウビタキも、今日は職員がいないので仲間入りしたいな~と思ったのでしょうか?立ち入り禁止のネットの傍まで寄ってきて見物していましたよ。

ポスティング日程大幅に変更(泣)

さて、何はともあれポスティングに向けて3,000部のカレンダーを袋入れしました!
寒波で雪が積もる中、何人かの人が手伝いに来てくださったおかげで二日かけて袋入れ作業無事に終えました!!
本当にありがとうございました!


しかしながら、とほほ………
みなさん、コロナが迫ってきていて、長崎県内には現在、特別警戒警報が出ています。(1/7~1/17まで)
昨日のブログでは、佐世保市での街頭活動が1/24日曜日に延期になっておりました。
言い出しっぺの川棚町の方も、急きょポスティングの日程について再度話し合いを行いました。
その結果、1/24日曜日のみポスティング(投げ込むだけ)を行うことにしました。
もうなんだか、最初の威勢の良さはどこへ行ったか!?
自力でのポスティングはカタチだけとなってしまい、残りは郵便局様のタウンメールを使って有料でポスティングお願いすることにしました。
もうしょうがないですよ…なんかもう、全然日程の目処が立たない状況で…割り切るしかないです。。

ということで、
川棚町のポスティング日程

1月24日(日)
川棚町公会堂駐車場に9:50集合
ポスティング時間10:00~12:00
しかも投げ込むだけ。
150世帯程度の範囲です。

なんども変更を繰り返してしまい、すみません!
もうこれで最後の訂正にしたいです。。

ご都合の合う方、一緒にカレンダーのポスティングしませんか?
お話が苦手な人でもこれなら参加できそう。
コロナだし、みなさん、それでも生きていくしかないんだよね…

佐世保での配布も24日に延期します

遅くなってすみません!
佐世保のカレンダー配布も予定変更です。

1月11日(月)にアーケード街で無料配布を予定していましたが、延期しました。
長崎県はコロナ特別警戒警報を発令し、17日まで不要不急の外出自粛を要請しましたので、それに対応しての判断です。

新たな予定は1月24日(日)です。


この石木川カレンダーが欲しいなぁと思われた方は、13時~16時、アーケード街旧親和銀行前でやっていますのでお立ち寄りください。

こんな幟や、
こんな幟、

こんな横断幕が目印です。

また、配布お手伝い可能な方は、13時半~15時半の間で可能な時間にいらしてください。30分でも1時間でもOKです。


こんなに浅い石木川ですが、たくさんの川魚が棲息しています。


子どもたちは魚が大好き!
夢中で追いかけます。

そんな石木川の魚たちが生き生きと描かれたカレンダーです。

無料でもらえるチャンスを、お見逃しなく!

ポスティング日程変更!

みなさん、こんにちは!
長崎県内は雪でみなさん、動けなくなっていますね。。


そんなわけで、石木川カレンダーポスティング活動も日程が変更になりました!


・1月9日10日のカレンダー袋入れ作業は、場所をこうばる公民館からほーちゃんの自宅に変更し、同日ともに随時行なっています!
みなさん、無理して動かなくてもいいですが、もし行けそうな人いましたらよろしくお願いします…

・1月11日(月・祝)に予定していたカレンダーポスティングも中止します。
第一回目のポスティングは1月16日(土)からです。
時間帯と集合場所に変更はなしです。

こうばる地区は、そんなに積もっていないかも。
なんとか車は走ることができました。
午後になれば、道路の雪は溶けるかもしれません。

みなさん、雪遊びを楽しむか、家でゆっくりしましょうね〜

Fielder【vol.55】反権力 生活の 勧め(後半)

アウトドア雑誌「フィールダー」最新号に掲載された石木の記事が電子版となって無料で読めます!!
みなさん、支援を兼ねてぜひアクセスしてください。
記事の感想を直接フィールダーへ届けていただけますと次に繋がる支援になります!
記事の一番最後に、私が描いた「石木川は今散策マップ」が載っています。

Byこうばるほずみ

記事はこちらから。

【vol.55】反権力 生活の 勧め(後半) http://fielder.jp/archives/14002

みなさん、どうぞよろしくお願いします。

石木川カレンダー配布計画

石木川まもり隊の一員でもあり、石木ダム湖の中に住んでいるイラストレーターいしまるほずみより、みなさんに大切なお知らせです!

ツイッターやフェイスブックでちょっとだけ情報を流していました「川棚町内に石木川カレンダー2021全世帯配布計画」の具体的な日程が決まりました〜

石木川カレンダーの配布は2021年1月に入ってからということになりました。
みなさんに日程をお知らせします。
ポスティングを手伝ってもいいよ〜という人いましたら、ぜひ参加をよろしくお願いします!

第1回目 2021年1月11日(月・祝) 10:00~12:00中止

第2回目 2021年1月16日(土) 10:00~12:00

第3回目 2021年1月24日(日) 10:00~12:00

第4回目 2021年1月30日(土) 10:00~12:00

集合場所は川棚町公会堂の駐車場です。
9:50ごろに集まっていただけると幸いです。
地元の人も何人か参加してくださる予定ですので、土地勘がない人でも大丈夫です!

わたしが勝手に立てている目標としては、ポスティングで1,000世帯に配布できれば合格!と思っています。
どれくらいポスティングできるのか…やってみないとわからないですが、全ての地区を制覇することは今回は難しいと思いますので、残りはタウンメールを上手に使おうと思っております。

ここのところ、コロナの影響も心配ですよね…
そういう事情もあって、ポスティングのやり方も、インターホン越しにお声かけする程度にとどめて、爽やかに町を駆け抜けていく!
みたいなポスティング方式になりそうです。

万が一のお話ですが、予定より早くポスティングが完了してしまった場合は予定を切り上げて、例えば1月30日(土)は中止〜ということもありと思っています。
その場合は、またブログとSNSでお知らせしますのでよろしくお願いします。

「この日に参加できるよ」という人は、ほずみのメールアドレスにご連絡いただけますでしょうか。

hozumix1982@gmail.com

飛び入りも大丈夫です。

また、ポスティング終了後、ランチタイムを…と考えておりましたが、ここのところのコロナの影響を考えますとちょっと難しいなと。
こちらについては、今後の様子を見ながら判断していきます。
どちらにしても…(相変わらず)ピンチのほーちゃんをどうかみなさんお助け下さい!!

また、1月16日のポスティング開始前に、準備としてカレンダーにメッセージを添えてA5の透明の袋に入れる作業があります。
この準備作業にだったら参加できるよ!という人は、

・2021年1月9日(土)10:00~12:00
・2021年1月10日(日)10:00~12:00

2回に分けて、作業を行う予定としていますので、石木ダム水没予定地川原(こうばる)地区公民館にお集まりいただけますとすっごく助かります!!
雪の影響を受けて、みなさん動けなくなっておりますので、場所をほーちゃんの自宅に変更し、時間帯はフリーで随時作業を行なっています。
※お昼ご飯は基本食べないようにして、水筒持参で水分補給のみ行う方向で実施します。

石木川カレンダー2021に添えるメッセージがこちら!

自分の手でメッセージを書きました!
すでに印刷会社に3,000部注文しています。
1月7日ごろにはこちらに届くと思います。

こちらのメーセージを添えて川棚町のみなさんに石木川カレンダーをお届けしようということですが、
いつの間にか川から遠くなってしまった町の人びと…
川棚川で遊んでいる人、川棚川を散策している人を見かけることはあんまりないんですよね。
そんな町の人たちに石木川カレンダーを手にとっていただいて、川棚川について考えるきっかけになってくれたらなぁ〜と思います。

そして!

2021年1月11日(月・祝)は、なんと佐世保市のアーケード街でも同じく石木川カレンダー2021を配布いたします!!!
場所は、おなじみの十八親和銀行前か島瀬公園あたりです。
時間帯は、13:30~15:30
(カレンダーに添えられるメッセージは川棚町バージョンと佐世保市バージョンと違いますのでご注意を)

川棚町より佐世保市内の方が手伝いに行きやすいよ!という人は、ぜひ佐世保のアーケードでの手伝いに駆けつけてくださると嬉しいです!

ということで、

2021年初めのアクションは、川棚町・佐世保市ともに1月11日(月・祝)から!

報道陣のみなさん!
取材いかがでしょうか?
いつもとちょっとだけ違う市民へのアプローチ…
いい絵が撮れるのでは!?
なんちゃって………

問題を一人で抱え込みたくないので、みんなでシェアしたいです!
多くの人に参加いただけますよう、どうぞご協力をよろしくお願いします。

また、ネットショップ「こうばるショップ」でも、石木川カレンダー販売中です。
年末を迎える中、カレンダー難民のみなさん、おひとついかがですか?

こうばるショップ
https://koubarushop.buyshop.jp/items/35780926

最後に…
ネットショップ以外でも、お店に置かせていただいていますので紹介させてください!

・パタゴニア福岡ストア(福岡市大名)
https://www.patagonia.jp/patagonia-fukuoka-japan/store_924604588.html

・世界のかご「カゴアミドリ」(東京都国立市)
https://kagoami.com/

・天然酵母パンの老舗「ルヴァン」(東京都渋谷区富ヶ谷)
https://www.instagram.com/levain_tomigaya_tokyo/?hl=ja

・「ヨナタンストア」(北海道上川郡下川町)
https://www.instagram.com/jonathan.trotz/?hl=ja

・つながる雑貨屋「てとて舎」(佐世保市下京町)
https://www.facebook.com/tetotesha

・チャリタブル・トレード(西彼杵郡長与町)
http://www.acrossborder.co.jp/charitabletrade/

ある高校生の疑問

数日前、ある高校生とオンラインで話し合いました。

彼女は今年の夏、SDG’s 関連の授業の中で石木ダム問題について学ぶ機会があり、様々な資料や意見に接することができたのですが、その後も自分自身で長崎県や佐世保市に電話したり、地元住民の方に手紙を出したりして学び続けていました。

以前、佐世保市の水需要予測について手紙で説明したことがあったからでしょうか、直接オンラインで話をしたいとの連絡があり、喜んで応じました。
その授業を担当された先生がzoom会議を設定して下さり、彼女の後ろから見守るように座っておられました。

利水の問題だけでなく、治水や工事のこともいろいろ聞かれ、意見交換は2時間にも及びました。質問を聞きながら、最新の状況をよく知っていますね~と言うと、長崎新聞のオンライン記事を度々チェックしているとのこと。長崎県からは遠く離れた場所に住んでいるのに、県民以上に石木ダム問題を真剣に考えてくれていることに、驚くやら嬉しいやら・・。

しかし、彼女自身は、私と話したことによって、これまで石木ダム建設事務所や、佐世保市水道局、長崎県政策企画課に電話取材した際の認識とのズレや食い違い、立場の違いを再認識し、新たな疑問やモヤモヤした気持ちが生まれたようです。

それは当然です。
県民でさえ多くの人が、アンケートの度に、石木ダムの必要性については「よくわからない」と答えています。他県の高校生が、事業者である行政による説明と、反対している県民の話を聴いて、「どっちがホントなの?どっちを信じればいいの?」とモヤモヤするのは当たり前。どちらの話も鵜呑みにせず自分で判断しようとしている証であり、立派だと思います。

実は私の中にもモヤモヤが生じていました。
治水については分かる範囲で、利水についてはほぼ全ての疑問に答えたつもりですが、何回説明しても彼女が納得しない問題がありました。

それは、「話し合い」について。
彼女は、知事もこうばるの方も、どちらも話し合いたいと言っているのに、どうして実現しないのかが理解できないようでした。

私は、
・住民の皆さんは工事を中断すれば話し合いに応じると言っているけど、県はそれを受け入れない。本当に話し合いたいのなら工事を中断すべきだと思います。
・住民の皆さんが話し合いたいテーマはダムの必要性です。ダムが必要かどうか、それを話し合うのに、工事をしながらというのはおかしいでしょ?必要と決めつけていることになりませんか?
・他のダム問題の裁判で、ダムの必要性に疑問ありの判決が出たのだけど、その時すでにダムは完成してしまっていたということがありました。裁判をしながら工事は続けていたからです。それでは裁判をする意味がありませんね?
などと、いろいろ話してみたのですが、彼女が頷くことはありませんでした。

「話し合ってるうちにダムができてしまうのですか?」
「どちらかが先に受け入れないと、いつまでも話し合いはできないのでは?」
と問われ、私は少々困惑しました。

確かに、数週間や数ヶ月話し合いが続いたとしても、そんな短期間でダムができるわけはない。しかし、だからといって工事を続けながらでは落ち着いた話し合いはできないし、住民の方が妥協すべき問題でもない。

これは、大切な権利の問題なのです。
元々そこは先祖代々受け継いできたかけがえのない土地で、住民の方はそこに住み続ける権利を持っていたはず。その財産権や生活権は憲法でしっかり守られているもの。
しかし県はそこにダムを造りたくて出て行って欲しいと願っているのだから、そのダムの必要性をしっかり説明する責任は県の方にあるし、そのための話し合いなのだから、住民の方の要望や条件は受け入れて、県は話し合いのテーブルに着くべきだというようなことを縷々語ってみたのですが・・・

話し方が下手なせいか、内容が難しいのか、両方なのか、なかなか理解してもらえませんでした。

そこで、私もモヤモヤ考えていたのですが、高校生と私のような熟年世代の価値観が大きく異なっているのは当然だし、それを忘れて自分の物差しで語っていたことに気づきました。

今度話す機会があったら、もっと簡単な例えで話してみようと思いつきました。

二人三脚で目的地に向かっているAさんとBさんは、分かれ道に差し掛かりました。
Aさんは左を行くべきだと言い、Bさんは右だと言い、意見が分かれました。
そのとき二人はどうするでしょう?
当然、立ち止まって、どちらの道を選ぶべきか話し合いますよね。
例えば右の道を歩きながら、どっちにする?なんて話し合いませんよね。
だって、話し合った結果、左の道にすべきとの結論に達したら、いま来た道を引き返さねばなりません。時間と体力の無駄遣いです。

石木ダムを造る(右)か造らない(左)かを話し合う時も、立ち止まる=工事を止めることが必要です。

こんな例えを思いついたのは、今日テレビで、あるコメントを聞いたから。
コロナの水際対策についてです。

今年3月、欧州で感染が拡大しだしたことを受け、専門家会議は「要望書」という形で政府に水際対策の強化を求めたのに、政府はすぐに実施しなかった。実施すべきかどうかの判断を下すまで、様々な情報の入手や分析に10日ほどを要した。その間に新型コロナウイルスはどんどん国内に流入してしまった。あの時まず流れを止め、それから検討すれば良かった。その結果もしも大丈夫との判断が得られたら再開べきだったのだ。

過ちを防ぐには、立ち止まって考えることが大事だと、その専門家はおっしゃっていました。
何でも同じですね。
立ち止まる勇気を長崎県も身に着けて欲しいものです。

話し合いたいと言いながら・・・


長崎県内では昨日のTVニュースでも報道していましたが、こうばる住民の方などが抗議行動をしている場所へ降りていく道に、新たなゲートが2つ設置されていました。

TVカメラが入った頃は既に門は開かれていましたが、石木川まもり隊報道部が到着した早朝には、このように、県の職員により、しっかり門は閉じられていました。


このゲートを過ぎて降りていくと、下にもう1つのゲートが・・・


ここにも職員が数名待機して、住民や県民を通さないよう見張っていました。


しかし、現場を熟知している住民の皆さんは、鉄の門を通らずとも横の崖から山に入り、遠回りして・・・


あっさり現場に近づくと、そこにはネットと県職員が・・・「おはようございまーす!」と挨拶しながら、


ネットの下からスルリと中へ。

毎日座り込みをしている場所には大型重機が・・・


重機に近づき作業員に声をかけます。


作業を止めてください。


県職員にもお願いします。


座り込んでいる住民のすぐ後ろでは、ダンプカーが土砂を降ろしています。


こちらの重機の傍でも住民が作業員に何か訴えています。その様子をカメラで撮る県職員・・・


こちらでも、


あちらでも、


向こうでも、


そして、ダム事務所所長の後方の少し離れたところからビデオカメラを回す職員も・・・住民の行動を監視?まるで公安警察のような仕事を何人の職員にやらせているのでしょうか?県の土木部はそんなに暇なのでしょうか?


このとき、住民がダム事務所長に詰め寄っていたのは、なんで、このように新たなゲートや柵を造ったのか?ということ。

所長:危ないからです。

住民:危ないことはしなければいいじゃないか。

所長:工事はしなければなりません。

住民:工事を中断して話し合いをするんじゃないのか?知事はそう言ってたはずだが。

所長:話し合いについては今、調整中ですが、工事は工事で、できるところから、危なくない状況でやらせて頂きます。

それが、県の本音なのですね。先日の県議会でも本音ははぐらかしていました。

堀江県議:工事を中断して話し合う考えはありませんか?

中村知事:こちらからも幾度となく話し合いを求めていますが、工事中止と白紙撤回が話し合いの条件だと聞いていたので…しかし、最近の報道で、そうではないというような発言があったとのことなので、まず真意を確かめたいと思います。

堀江県議:では真意を確かめて頂いて、その上で「工事を中断して」と言われたら、その考えはあるのか?

中村知事:まず、真意を確かめたいと思います。

と言い、「工事を中断する」とは言いませんでした。


工事を中断する気があるなら、今わざわざ、こんな長い柵やゲートを2つも設置したりはしませんよね?県の「真意」が見え見えです。

県議会での知事の答弁を聞いて、私たちは「工事を中断しての話し合い」が実現するかもしれない…と少しだけ期待しました。いつ住民の真意が確認されるのか…と。

確かに河川課長がすぐに駆けつけましたが、住民の皆さんは、「文書で真意を質してください。そしたら、こちらも文書で答えます」と言い、その場では答えませんでした。

当然です。今までの口頭でのやり取りで誤解が生じているので、文書で問うて文書で答えれば、共通理解が得られます。しかし、その後、未だ文書は届かず、その代わりに新たなゲートと柵が設置されたのです。工事を進めるために。工事を邪魔されないために。

それでは、工事を中断する気はない、話し合いをする気はない、と言ってるようなものではありませんか。せっかくのチャンスをまた県はふいにするのですか?


住民だけではありません。次々と支援者が集まり、新聞記者やテレビクルーも駆けつけ、工事は1時間半ほどで中断し、


その後は、いつものように穏やかな座り込みの光景が戻ってきました。

知事が本当に話し合いを望むのなら、あらためて住民の皆さんの「真意」を文書で確かめてください。その返信にどうしても呑めないような条件が書いてあるならば話し合いは実現しないでしょうが、それほど無理難題は要求されないはずです。

住民の皆さんの話し合いに対する要望を常々聞いていますが、至極もっともなことであり、誰もが納得できる条件だと思います。

県が工事を強行することにも理由があるならば・・・
例えば、どうしても代替墓地までの道路は完成させなければ、業者との契約不履行になるとか、代替墓地利用者(土地を売って出て行かれた元住民)の方との約束を果たせなくなるというような問題が生じるのであれば、
それをきちんと説明すればいいのです。

そして、「代替墓地までの工事が終わったら、必ず工事を中断する」と約束し、その段階で話し合いをしたいと要望すれば、道は開けるはず。

先日の小学生の感想文にもありました。「県の人の気持ちもわかりますが、強引にやることはないです」と。子どもでも感じています。強引な手法は良い結果を生まないと。封建時代ではないのですから。話し合いに基づく合意と、そのための努力なくして物事を決めるべきではありません。