第9回口頭弁論(石木ダム工事差止訴訟)

工事差止訴訟の第9回口頭弁論のお知らせです。

場所:長崎地裁佐世保支部(佐世保市光月町9-4)

日時:1月15日(火)15:00~
(14:30からの傍聴券抽選に遅れたら入廷できませんので、ご注意ください)

門前集会:傍聴券抽選が終わり次第おこないます

報告集会:中部地区公民館研修室(佐世保市光月町6-17)

前回(2018年11月6日)は1時間に及ぶ進行協議がおこなわれましたが、原告側が要望した証人尋問は、被告側(県と佐世保市)の反論により、確定しませんでした。
その後、原告側より新たな意見書や準備書面も提出され、それに対する被告側の書面も提出されているはずで、それらを踏まえて、裁判所がどのような結論(進行予定)を言い渡すかが注目されます。

ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。
よろしくお願いいたします。

#いしきをかえよう署名アクション@長崎市

こんにちは。

石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。
前回のブログでは、1/12土曜日の署名活動@佐世保を紹介したところですが、
なんと次の日には長崎市の浜の町アーケード、ハマクロス前でも引き続き街頭署名活動を行いますよ!

もうすぐ4万筆を突破します!
みんなで一緒にこの壁を突破しましょう😆

めざせ!4万筆☆#いしきをかえよう署名アクション@長崎

【🏃めざせ!4万筆🏃
   #いしきをかえよう 署名アクション】

   🌈🌈🌈@長崎🌈🌈🌈

1月13日(日)
いしきをかえよう署名アクションin長崎

11:00~15:00
アーケードハマクロス前で行います🍀

私たちと一緒にアクションして下さる方、
署名に来て下さる方、
どちらも大募集です🌱

石木ダム建設のこと。
知らない人も多いから、
説明が不十分だ、という人も多いから、
公開討論の場をつくりましょう!
という署名です🍃

話し合いは、まちづくりのための第一歩👣

子どもたちに自信を持って手渡せる街と環境を自分たちの手でつくりたいから。

ぜひ、ご一緒に🌈

#いしきをかえよう署名アクション@佐世保

皆さん、あけましておめでとうございます!

石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。

無職のなんちゃってイラストレーターのほーちゃんですが、今日から仕事始めということにしています。

今年も石木の問題と水没予定地こうばる地区をどうぞよろしくお願いします。

さて、2019年一発目の石木のイベントのご紹介です!
現在私たちが集めている署名(長崎県に公開討論会を求める署名)はまもなく4万筆を突破します。

皆さんのさらなるご支援とご協力が必要です、イベントの情報拡散に是非ご協力お願いします。
まだ署名されていない方は、是非ご参加ください。
この石木川まもり隊のサイトにも電子署名サイトのリンクが貼ってありますのでよろしくお願いします。

めざせ!4万筆☆#いしきをかえよう*署名アクション

主催者:いしきをかえよう実行委員会

1月12日(土)
いしきをかえよう署名アクションin佐世保

11:00~15:00
アーケード街親和銀行前で行います🍀

私たちと一緒にアクションして下さる方、
署名に来て下さる方、
どちらも大募集です🌱

石木ダム建設のこと。
知らない人も多いから、
説明が不十分だ、という人も多いから、
公開討論の場をつくりましょう!
という署名です🍃

話し合いは、まちづくりのための第一歩👣

子どもたちに自信を持って手渡せる街と環境を自分たちの手でつくりたいから。

ぜひ、ご一緒に🌈

芹谷(せりたに)ダム水没予定地の写真集

こんにちは。

長崎県石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。

12/19の石木ダムの事業認定取消訴訟控訴審第一回口頭弁論に集まってくださった皆さん、本当にありがとうございました。
昨日はクリスマス、私は初めてクリスマスケーキを買いませんでした。
大人になったのでしょうか?
実は家に食べ物があふれており、賞味期限の切れたお菓子に囲まれています。

今日は他のダムのことを書きます。

11/28にFacebookで前滋賀県知事の嘉田由紀子さんがこんな投稿をされました。

滋賀県の県営、芹谷(せりたに)ダム。

水没予定地の場所は、滋賀県犬上郡多賀町水谷(すいだに)地区。
滋賀県の一級河川、芹川の支流水谷川に建設が予定されていた治水専用の穴あきダム。
山腹に導水トンネルを建設して芹川の洪水を流し込む計画だったそうです。

総事業費は約398億円ですって。
ちなみに、我が石木ダムは関連事業費を入れると総事業費(今の所)538億円です。
(でも実際に作っちゃうと倍以上になりますよ!)
芹谷ダムの場合も最初は小さく見積もってたはずですですから、作っていたらどうなっていたか…

結果的に、芹谷ダムは中止になりました。
嘉田さんが知事の時に止めてくれました。
実のところ、よかったですよ、中止になって。
結局のところ、私たちの税金で作るんだから!
県営ダムでも国からの補助金が出ますから!(石木ダムも同じですよ!)
私の払った税金=芹谷ダムにならなくてよかった。

中止が決定した直後、ダム問題に振り回されてきた地元の人たちはいろいろと複雑な心境であったと思います。

2007年には「風の記憶」というタイトルで、水没する前提での写真集が発行されていました。
この大変貴重な写真集を嘉田さんより送っていただき、今、私の手元にあります。

私は、芹谷ダムの現地に入ったことがありません。
ですので、あくまでも写真集を眺めながら感じたことを同じくダム問題に日々悩まされている石木ダム水没予定地住民の立場として書かせていただきます。

そこには、ここ長崎県石木ダム水没予定地と同じように故郷での慎ましい暮らしの記録がありました。
ダムは中止になったので、今も暮らしは続いています。

芹谷の水没予定地の方が、石木よりもうちょっと奥深い里山のようです。
石木よりも古い歴史を感じる建物や文化が残っているようですね。

住民の皆さんの家族写真が…

24戸、住民の数は47人とあります。

ちなみに石木は、13世帯約60人。

集落の規模は双方そんなに大きく違いはないのかなと。

ただ、写真集を見ているとやはり石木より高齢化が進んでいるなと感じました。
石木はまだ若い世代もいますので、そこが違うところと思います。

1月10日付け朝日新聞電子版を転載していた市民運動ネットワーク滋賀の滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト
(芹谷ダム)ダムにほんろう半世紀:予定地の多賀町水谷地区
を読むと、ダムは止まったものの、高齢化が進んだ地元には大変厳しい現実が突きつけられていることもわかります。

八ッ場あしたの会の2010年08月26日朝日新聞滋賀版より転載記事ーこじれる補償金問題/建設中止の芹谷ダムーからもそれは感じ取れます。

そうなんです、地元は時が止まっているどころか置いてけぼりにされています。
50年全くと言っていいほど、公共投資はなされていませんしね。
石木もそうですよ。
個人の人生プランもめちゃくちゃになったし、現地の人がそれなりの補償を要求することは本当は全くおかしくないんですよ、みなさん。

土地を去っても(条件賛成の人)補償金目当てと陰口を叩かれ、残っていても(こうばるの13世帯の人)後々で迷惑料などを含む補償金を狙っているんだろ!と陰口を叩かれ…

水没予定地住民のほーちゃんから言わせれば、

「お金もらえるんでしょ?たくさん、いいなぁ〜」っていう感覚はまさに「他人事」の証で、

人の幸せ=お金さえあればいい、じゃないんですよ。

地域の人たちには本当に失礼な話です。
皆さんも、胸に手を当てて考えてみてほしい。
「補償金をたくさんもらえるんだからいいんじゃないか」と一瞬でも頭をよぎったそこのあなた…!

あなた!

多分、あなたは

筋斗雲(きんとうん)には乗れません!


筋斗雲(きんとうん)には、汚れた心を持つ人間は乗ることができないそうです。
私も乗れないと思いますが…
「ドラゴンボール」のお話の中では、そもそも「人間」(チチ意外)は乗れないんですよね。

この問いは人の心の透明度を図る目安になると思います。
みなさんの心の透明度はいかほどでしょうか。

写真集を見ながら…

水谷地区には寺や神社があるのですね。
羨ましいです。
(石木にも歴史ある岩屋権現=神社がありますが、無人です)

実は、この写真集をいただいてからすぐに石木ダムの付替道路工事の抗議行動現場に持って行ってもらいました。
みなさんにも座り込みの最中に見て頂きたかったので。

写真に写っているお寺の名前は、浄願寺(上水谷)というそうで、おばちゃんたちはすかさずネット検索で宗派などを調べたようです。
ただ、滋賀県には同じ名前のお寺が3つあるみたいで、お寺の名前についてはよくある名前みたいですね。
石木の住民も多くは仏教徒で、というか、水没予定地にかかわらず川棚町の東部地区にはお寺さんにお世話になっている家が多いのです。
町の中心部にお住いの町民と比較しても真面目にお寺参りしたり、仏壇を守っている人が多いように思います。
そういうこともあって、石木の住民が写真集で一番気になったのが「浄願寺」の存在だったのでしょう。
石木の住民がお世話になっている福浄寺の本堂も大変立派ですが、水谷の浄願寺は歴史が古くて納められている御本尊にしても掛け軸にしても…骨董品を通り越して立派な文化財、史跡?
井伊直孝の娘がお輿入れの時に使ったとされる駕籠が…寺にあるんです、すごくないですか!?

ダムに沈む場所って、だいたいどこも本当にいいところですよね。

寺もあるし、神社もある。
気になったのは八幡神社(上水谷)のこの「のぼり」の写った写真。
昭和7年って書いてあります。
古いのにこの布がよく残っているなぁと。
上水谷と下水谷とどちらにも古くから八幡神社があったようですが、明治時代に上水谷八幡神社一つになったようです。
明治時代ですよ?神社の歴史はさらに遡って相当に古いんでしょうね。

神社の祭りの写真もあり、今でも続いているでしょうか、
石木の岩屋権現でも私が生まれる前は祭りをやっていたそうで、今は途絶えてしまっているということもあり、
寺も神社もよく守ってきたなと、きっと住民には当たり前のことなんだろうけど…

こちらのページは、水没予定地の秋から初冬にかけての写真が並んでいるのですが。

これが気になった、

畑のイノシシよけに熊の皮を切り株に巻き付けてあるとか、お隣の写真もきっとその類でしょう、獣の皮を鳥獣被害対策に使うんですね!
熊を捕れる人がいる、さばける人がいる、いいなぁ…

元鍛冶屋さんの仕事再現の様子も。

すごいね、
「作業場はいつでも使える状態にあり」と書いてあって、

ただ、都会の人は簡単にこれを維持できると思うかもしれないが(寺にしても神社にしても)…後を継ぐとかこれで生計を立てるとか、そう簡単なことではないのです。

私も、自分の田んぼと畑をどうやって維持するのか…考えると大変です。
都会の人が、農業に関して言えば無農薬や天日干しについてどうも簡単に思っている節があるので、言うのは簡単だけど、あんまり作る側に寄り添う気持ちがない(現実を知らなさすぎる)とみんな離れていっちゃうから都会の人もそこのところは注意したほうがいいよ。。

実は、たまに「周りの人(支援者)に文句を言ったらダメだよ」と忠告する人(大抵は深く関わりのない通りすがりの支援者の人)もいるのですが、現実の厳しさ、難しさは当事者にしかわからない。
ダムは止まったものの、水谷の人々の苦労や模索は当然ながら今も続いているだろうし、水谷の苦労が石木の私たちの苦労と全て同じということもないし…

あと、水谷の人たちもそうだろうけど、公共事業に振り回されている私たち地元の人たちの中に、無関心層が想像しているような「活動家」を目指してる人はいないんじゃないのかな?
この「風の記憶」に収められている写真からも、そんな雰囲気は一切ないです。
水谷も、昔は石木ダムと同じようにみんな反対していて頑張っていたんだろうし。
自分たちの生活を維持しているとそれがなぜか「国家との闘い」になってしまうんです。
ダムを作ることで莫大な富を得る一部の人たちを筆頭にして、現地に住む人たちを疎ましく思っている取り巻きの人たちがそれを利用しない手はない。
あの人たちは社会主義者だとか反体制派だと宣伝したりして、わざと市民の分断を煽ります。
日本人の過半数が多分無関心層と思いますので、その過半数がその風の噂を聞いてなんとな〜く問題から距離を置くようになる。

ひょっとして、これを読んでいるあなたもこれらの難しい問題からなんとな〜く距離を置いていませんか?
でも、その姿勢がひょっとしたら延々と問題が解決しない「問題の一部」になっているのかもしれないよ?

ダムに限らず原発とか基地もそうですが、地味ですけど解決するには想像をはるかに超える苦労があります。
問題の複雑さを全部知ったら本当に具合が悪くなりますよ。

それでも、何はともあれ芹谷ダムは止まった。

とりあえずは白黒がはっきりしたわけだし、嘉田さんによれば地元の人たちもダムが中止になったことを結果的には「よかった」と受け止めてくれているようだし。

沈みさえしなければ、なんとかなる部分も多いのです。

ああ、

いいなぁ〜…

水谷の人たち…

石木ダムもさっさと中止してほしい。

地権者、意見陳述「ダムに翻弄」

ここが福岡高等裁判所の新庁舎!(今年8月に移転)さすがにデカいなぁ~

12月19日(水)9時半、長崎から貸し切りバスでやってきた原告団44名が降り立つと、

そこには既に沢山の人が集まっていました。

出勤前に門前集会だけでも…と足を運んでくださった若い方々(パタゴニア福岡ストアのスタッフさんたちや岩田屋デパートにお勤めの方も!)ありがとうございました!

すぐに門前集会が始まりました。平山弁護士から今日までの流れなどについて説明があり、原告を代表して岩下和雄さんから控訴審に臨む決意が述べられ、最後に馬奈木弁護団長が静かな声で熱く挨拶。

なんでも全て行政の裁量権で片づけるなら話し合いは要らない。それは日本の社会が根底から崩れることを意味する。私たちは民主主義と国民主権を守る闘いをおこなっている。共に頑張りましょう。

 

この日の夕方のTVニュースでは、開廷前の様子や、

原告の主な主張なども報じられました。

 

こちらは、川棚町にお住いの中島三代治さんが描かれた法廷スケッチです。

この日は原告側から5人による意見陳述がおこなわれました。
トップバッターは、地元地権者の石丸勇さんです。

石丸さんは、「石木ダム事業が、私の人生のほとんどを束縛してきた」「1日も早く…行政の圧力から解放されて、自由で安泰な生活をおくりたい」そして「何度考えても、石木ダム事業が法に則った適正なものであるとは私には信じられません」「正しいことは正しいと言い続けますので、私たちに転機をください」と訴えました。

陳述書の全文はこちら→ 181219意見陳述(石丸勇)

 

二番バッターは共有地権者の遠藤保男さんです。

遠藤さんは「水源開発問題全国連絡会」の事務局として25年間、全国のダム問題に携わってこられたダム問題の専門家です。
行政が一度ダム事業を決めてしまうと、…どんなに科学的・具体的・根拠ある異論を唱えても全く顧みられることはなく、地権者が譲渡に応じない場合は、収用まで一直線で行政の思うがままに進められてきた」という実態を指摘し、この裁判で「不必要なダムを造り続けてきたダム行政に一石を投じるべく,本当に,利水及び治水の両面において石木ダムが必要であるのか,私たちの主張や証拠を正面から受け止めて頂きたい」と訴えました。

陳述書の全文はこちら→ 181219意見陳述(遠藤)

 

3番バッターは利水担当の高橋謙一弁護士です。

高橋弁護士は、佐世保市の水需要予測が『机上の空論』であることをズバリ指摘し、そのような『机上の空論』は何物も生み出さないし、それどころか「本件事業の『机上の空論』は、現に居住する13世帯の方々の生活を、積極的に破壊します。同様に、税金の無駄使いや水道費の高騰などにより佐世保市民の生活も破壊します」と断言し、『法』の番人たる裁判所がこの空論(佐世保市の水需要予測)を容認してはいけないと結びました。

意見陳述書の全文はこちら→ 18.12.19-意見陳述(高橋)

 

4番バッターは治水担当の田篭弁護士です。

田篭弁護士は、これまで長崎県がおこなってきた様々な数字合わせの実態を整理し、「行政の恣意的な数字操作により、地権者達の生活が理不尽に奪われることのないよう、現実を直視した判断を」求めました。そして、計画規模や基本高水流量だけでなく、新たに費用便益比においても重要な数字操作があることを指摘しました。

意見陳述書の全文はこちら→ 181219-意見陳述(田篭)

 

トリは、もちろん、馬奈木昭雄弁護団長。

馬奈木弁護士は、石木ダムに関する行政や一審判決の「冷たさ」「問答無用」の本質を突き、このようなことが許されていけば、この国の「民主主義そのものが揺らぐ」ことになると警告し、「事実をありのままに見ていただき、行政と控訴人らとの間で対話が行われ、合意形成を目指すことが可能となるよう」な審理を切望すると述べました。

意見陳述書の全文はこちら→ 181219-意見陳述(馬奈木)

 

5人の陳述後は、今後の書面のやり取りについての協議。

そして、次回期日は、3月11日(月)14:00~と決まりました。

 

裁判終了後すぐに報告集会会場に移動。今回は車で十数分の、城南市民センターです。

定員90名の視聴覚室がほぼ満席(報道人も含めて)で、立ち見の人も…。

平山弁護士からの説明の後、陳述者の皆さんに補足して頂きました。


遠藤さん:私が一番頭に来てるのは、県と佐世保市が事業認定申請を出した時。13世帯の皆さんの「失われる利益」について全く書かれていないことに非常にビックリしました。そして、この問題は絶対負けてはならないと思い、関わり続けています。

 

石丸さん:子どもの頃からダムが生活に入り込み頭から離れなかった、また、地域が分断されてしまったことなどを伝えたかった。どこまで伝わったかわからないが…。これまでに集めた証拠書類を次の機会に出したいと考えている。

 

高橋弁護士:私が利水について言ったのは3つのこと。①平成24年度水需要予測は今現在全く外れてるでしょ?②その外れ方は過去の予測の外れ方と全く同じでしょ。③全国どこでも(ダム計画のあるところは)間違った予測をしています。つまり造りたいから造るための予測でしょということ。こんなデタラメな予測を認めて私たちを負けさせて社会のためになるのか?裁判所のあり方を問いたい。

 

田篭弁護士:治水について長崎県の視点で考えてみると、ダムを造りたいので、治水安全度を1/30から1/100に変えなければいけなかったし、河道についてもダムを造るために50年遡った。費用便益比についても同様のことが言え、この件については、嶋津さんに意見書を書いて頂いた。いかに数字合わせがおこなわれてきたか、裁判所にわかるように伝えることが大事だと思っている。

 

馬奈木弁護士:今の裁判はおかしい。日本全体がおかしい。近代市民社会(自由で平等な社会。自分の自由意思で意見を交換し、その合意のもとで売買したり物事を決めていく)が崩されそうになっている。

沖縄の意思は選挙で示されているのに、国はそれを無視している。石木ダムの覚書も同じ。

川原公民館で知事は今後も話し合いを続けると約束したのに出てこなくなった。

国や県のやり方は今の社会制度を壊そうとしている。それに裁判所が乗っかってはダメだ。裁判所はかじ取りをするのが役目。対話ができるようにするのが裁判所の仕事。

「支援」という言葉は好きではない。自分の権利を守るために、自分が頑張る。それぞれが自分のため、自分の子や孫のために頑張る。そして、一緒になって頑張る。それが国民全体の権利を守ること。それが日本を平和にすること。戦争は国民の自由な権利を奪わなければできないから。

最後に原告を代表して、岩下さんからご挨拶。

裁判の場所が福岡に変わったが、私たちはこれからも負けずに頑張っていきます。現在も県の職員は毎日10~15人やってきます。その中で私たちも抗議行動を続けています。寒くなりましたが、雨で工事が休みの日以外は頑張っています。
是非この裁判に勝って工事を中止に追い込みたいです。
今後ともよろしくお願いします!

12/19石木ダム事業認定取消訴訟控訴審第1回口頭弁論のお知らせ

みなさん、大切なお知らせです!
とうとう明日に迫りました!
 
12月19日に福岡高裁で開かれる事業認定取消訴訟の控訴審の第1回口頭弁論のご案内です。
 
地元からも大型バスをチャターして50人規模で駆けつけます!
福岡中心部近くにお住いの方、ぜひ傍聴に来てください!
新しい高等裁判所は傍聴席が80席あるらしいです!
なんとかして全席埋めましょう😀
 
石木ダム事業認定取消訴訟控訴審第1回口頭弁論
 
日時 12月19日(水)
午前9時30分 福岡高裁(六本松)門前集会
午前10時 口頭弁論 
 
報告集会 福岡市立城南市民センター(城南区片江)

いまごろ「水源地域指定」申請?

12月11日長崎新聞の記事です。

水源地域って何でしょう?その指定を申し出るってどういうこと?

ご存知ですか?調べてみました。

それは、『水源地域特別措置法』という法律にでてきます。国土交通省の説明によると、 http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/tochimizushigen_mizsei_tk3_000012.html

「国が指定する水源地域において、… 関係住民の生活の安定と福祉の向上を図り、もつてダム等の建設を促進し、水資源の開発と国土の保全に寄与することを目的とする制度」で、「具体的には、…水源地域整備計画に基づいて、土地改良事業、治山事業、治水事業、道路、簡易水道、下水道、公営住宅、公民館等24分野にわたる事業を実施」するようです。

平たく言えば、ダムの犠牲になる地域の住民のために、道路や住宅、公園や公民館を整備してあげますよ。その際、国も補助しますし、受益地の自治体からも援助しますよ、ということでしょうか。

原発立地自治体に国や電力会社から多額の交付金や寄付がバラまかれ、りっぱな道路や公園、公民館や博物館など様々なハコ物が造られていくのと同じ論理なのでしょうか。

でも、不思議なのは、なぜ今?ということ。

石木ダムが、この特措法のダムに指定されたのは1982年。今から36年も前のこと。

このダムに指定されていながら、水源地域整備計画を策定していないのは、97ダム中たった4つだけです。http://www.mlit.go.jp/common/001053043.pdf

しかも他の3つについて見てみると、

夕張シューパロダムは平成26年度に完成し、武庫川ダムは24年度に中止しています。本明川ダムはダム指定を受けたのが最近(平成28年度)なので、これから申請するそうで、不思議はありません。

なぜ、石木ダムだけが長年水源地域に指定されなかったのか=指定申請してこなかったのか?

それはやはり、そこに13家族もの人々が住み続け、ダム反対を訴え続けてきたという現実があったからでしょう。

しかし、その現実は今も何ら変わるものではありません。農地の一部は既に強制収用されても、出ていくどころか、そこで米を作り野菜を育て続けている。ダム反対の抗議行動は今も毎日続いている。それが実態です。

ではなぜいま申請をしようと決めたのか?県は堀江県議の質問にこう答えたそうです。

「反対住民の声を無視しているわけではない。司法の判断も出た。川棚町との協議が整った」と。

また、新聞記者の質問には「付け替え道路工事が、先月も新たな工区を発注するなど、大体順調に進んでいるから」と答えたそうです。

無視していないと言っても、それはやっぱり無視していることになりますよね。司法と行政、行政と行政の馴れあいの中で物事を決めていく…民の声は無視。沖縄を見ても福島を見ても、そんな政治が続いていますね。長崎も例にもれず…ってわけでしょうか。

行政同士の結びつきと言えば、馴れ合いというより支配関係のほうがより大きな問題かもしれません。

ここ長崎では、国土交通省からの出向職員がたいへん多いということです。12月5日の衆議院国土交通委員会で、質問に立った初鹿明博議員が指摘をしていました。

後日、資料を入手したところ、現時点で、副知事、企画振興部次長、土木部長、総務部参事監、土木部建設企画課長補佐、土木部監理課主任主事、土木部砂防課技師、以上7名もの出向者の存在が判明しました。

この数字を全職員数で割ると、0.17%です。これは、奈良県、京都府に続く全国3位の高率であることがわかりました。

国交省からの出向者の多さが石木ダム建設を諦めさせないのかどうか、関係があるのかどうか、私にはわかりません。

ただ、昔の佐世保市議会議事録にこんな記録が残っています。

元長崎県議「織田長」さん(公明党)が佐世保市議の頃の、平成7年3月定例会(3月14日)の議事録より。

建設省は白紙撤回というのは今までやったことがないんですよ、ダムの建設ということで。非常に強硬な圧力でもって話を通してきますね、残念ながら。私たち佐世保の実情というのは全然わかってもらっていません。本当に県の当局者もその流れをくまなきゃいけないんでしょうが、非常に残念な、私たち市民の思いには立ってくれておりません。

現在の公明党佐世保市議の皆さんに、熟読して頂きたい議事録ですね。

織田長さんの発言から読み取れるのは、市民はそんなにダムを望んでいるわけではないけれど、佐世保の実情など何も知らない国が県に圧力をかけてダム建設を強行しようとしている。それに対して県は市民の方を向かず、国に忖度して国の言いなりになっている…というふうに理解したのですが、この解釈間違っていますか?

さて、話が横道にそれましたので、「水源地域」に戻します。

新聞記事に書かれているように、水源地域に指定されると川棚町は国の補助を得て道路や公園などを整備できるし、これには佐世保も受益地として負担しなければならないわけです。

佐世保市民の皆さん、大変ですよ!また負担が増えるんです。今でも私たち佐世保市民の負担は353億円と言われているのに、これ以上、石木ダムに垂れ流し、しますか?

それに、よくよく考えると、似たような負担、既にしてますよね?

県のウエブサイトの資料によると、平成7年に(財)石木ダム地域振興対策基金なるものを設立しています。http://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/machidukuri/kasen-sabo/ishiki/situmon/80701.html

これは何かというと、ダム周辺地域における地域振興と水没地権者の生活再建を図る為に、県や佐世保市と地元の自治体同士が補助金を出し合ったものでした。(県5億円+佐世保市5億円+川棚町6千万円=10億6千万円

しかし、平成25年11月30日をもって、この財団法人は解散となりました。この件も佐世保市議会の議事録から見てみましょう。

平成25年10月2日の石木ダム建設促進特別委員会の記録です。

一瀬水道事業部長: この基金においては、水源地域対策特別措置法で整備した施設の維持管理を今後ずっと続けていくことにしていたが、今回の公益法人の改革により、11月30日をもって解散することが決定している。  現在、基本財産が10億6,000万円であるが、運用財産を含めると13億円の資金がある。…この基金について、佐世保市は出損ということになっており、その管理とか、関与することはできないので、取り崩し等をするかどうかについては理事会で決定されることになる。

川久保水道局長: 基本財産は処分できない。ただし、…いわゆるその基金の寄附行為の中で処分については定められている。既に…生活再建等特別助成金を支給し始めている。これについては、かなりの費用が要るということで、これに充てるため、既に基金の取り崩しを行っている状況である。

山下千秋市議: その協力感謝金についてであるが、川棚町議会においては、家屋移転世帯67世帯に約3億600万円、土地譲渡のみ56世帯に約3,800万円、上流残存自治会、--これは木場だと思うが、1件当たりに約1,000万円という内訳についての話も既に町議会で明らかにされている。家屋移転世帯について言えば、1世帯当たり250万円から500万円、土地譲渡のみの場合は、12万円から100万円の見込みであるという形で、これだけ明らかにされている。それにもかかわらず、出損金を5億円も出している佐世保市の議会に対して、そのような報告を現時点でされないという点について言えば、やはり透明性に欠けるやり方だと思う。

つまり佐世保市民の血税から5億円が石木ダム周辺地域の振興のためという名目で支出され、31年後には何故かそのお金は増えていた。それまでにどんな事業に活用されたのだろう?

そして基金解散に際して、移転世帯には250~500万円が、木場郷の自治会には1件あたり1000万円がバラまかれたという。それが地域振興だろうか?

残りのお金はどうなっているのだろう?その残金で川棚町は道路や公園を造る事業費に充てればいいのではないか等々、私の頭の中は疑問符がいっぱいです。

皆さんは疑問に思いませんか?

 

 

水道局へ再質問状を提出しました

みなさん、遅くなりましたが、佐世保市水道局へ再質問状を提出しましたので、ご報告します。

11月29日のブログでもお知らせしたように、水道局から届いた回答はたいへん丁寧で誠実な内容でした。提出4団体の一致した見解としては、公開の場で説明会を開いて頂けないのはたいへん残念だけれど、今回示された誠意をしっかり受け止めて、今後に繋げようということになりました。

つまり、佐世保市民としての共通の目的(佐世保の水の未来にとって、より良い選択をするために、情報や意見を交換し合って理解を深めよう!)に沿って、今回いただいた回答をまずは理解し、その上で再質問があれば提出しようということです。

そして、みんなで感想や意見を出し合い、まとめたものがこちらです。

水道局へ再質問状2018.12.11

 

数人の方に「その後どうなったのですか?」とのメールやお電話を頂きました。

関心を持って頂いている方、ありがとうございます。

また、ご意見やご感想など遠慮なくお寄せ下さい。

みんなで考えていきましょう~

こうばる探検隊 冬の巻

12月9日、再び佐世保の子どもたちがこうばるにやってきました。大好評だった夏の川遊びに続く第2弾です。名付けて「こうばる探検隊 冬の巻」。さあて、今回も楽しめたかな?かなり寒い一日だったけど…

午後1時、こうばる広場に全員集合です。

親子25人と自然観察指導員2人(西澤先生と平野さん)、長崎市や川棚町の方4人、と、地元こうばるの方2人、と私、総勢34人が参加しました。

平野さんの司会で、今日の予定や注意事項を聞き、こうばるのおじさん達(炭谷さんと岩本さん)の話を聞き、さっそく炭谷おじさんの裏山へレッツゴー!

山登りではありません。枯れ枝集めです。

今日のメインイベントは「焚火で焼き芋!」。そのための焚き木拾い。焚き木が集まらないと焚火ができません。焚火ができないと焼き芋は食べられないよ!ということで、みんな頑張りました。

小さな女の子でも両手にいっぱい抱えて運びます。

大きな長い木は力を合わせて運びます。

お母さんたちも楽しそうに運んでいます。

おお!若いお姉さんたちも頑張ってますね!

 

ねーねー、これ見て!

ん?何?

視力0.4の私、ビニール管でも落ちてたのかと近づいて見ると、

ぎゃー!ミミズでした!

こどもたち、ぜんぜん平気で触っています。偉い!

私、恥ずかしい~!

 

さて、いっぱい集まった焚き木を前に、どうやって火をつけるのか、西澤先生が説明しながら手本を示してくれました。まずは、太い幹で土台作り。

その上に細い枝や杉の枯れ葉を被せます。

次に、さっきよりは少し太い枝を斜めに立てかけるように置きます。三角帽子みたいにね。

折りたたんだ新聞紙に火をつけて、枝の隙間から中に入れると、

杉の枯れ葉に火がついて、

煙がもくもく、中の方で燃え始めました。

小枝への着火を確認したら、今度は大きな枝や幹をドサドサ置いていきます。あっという間に火柱を上げて、ゴーゴー燃え出しました。

それを見ていた子どもたち、今度は自分たちで火おこしを始めました。

お!上手く火が着きました。すると、1人の男の子が腹ばいになって、フーフーと風を送っています。そのうち、こちらの焚火もどんどん燃えて大きくなりました。

が、まだまだお芋は入れられません。木々が燃えてたくさんの灰ができてやっと芋を入れるのだそうです。今しばらく時間がかかります。

「では、そろそろ自然観察に出発しますか?」西澤先生が腰をあげました。

西澤先生は実は「たびら昆虫自然園」の元園長さん。昆虫の専門家です。

ほんのひと月前までは秋の虫が沢山いたのに、今日は一見何も見えない。せっかく来てもらったのに申し訳ないな~と思い、「この時期はあまり虫もいないんでしょうね」と呟くと、「何を言ってるんですか!いないわけないじゃないですか。春になると何もないところからワッと現れるんですか?」と、叱られてしまいました。(>_<)

「いえ、土の中にもぐってて見えないのかなーと思って…」と言い訳すると「そんなことありません。ほら、そこにも」

こうばる広場の隅っこに、枯草に紛れるように横たわっていた1本の茎を指さして、教えてくださいました。

茎の途中が、ぷっくりと膨らんでいます。「それは虫コブと言ってね、そのコブの中には虫(ハエなど)の卵が入っているんですよ」

えー!こんなところに虫の卵?どう見ても、植物の一部にしか見えません。

「さあ、みんな、行くぞー!」西澤先生は石木川にかかる橋を渡って、こうばる広場とは反対側の野原へ入っていきました。

そして、すぐに何かを捕まえたようです。手を開いてみると、2匹の小さな虫が…

ヨモギハムシというそうです。ハムシの仲間でヨモギの葉っぱを食べて大きくなるからヨモギハムシ。お腹が大きい方がメスで、この虫は成虫で冬を越すそうです。

西澤先生いわく、ここにもたくさんの生きものがいるんだよ。さっさと歩いていくとわからない。どんどん踏んづけているかもしれないよ。下を向いて、そーっと、ゆっくり歩いてごらん。

みんなが下を向いて歩き始めると、「あ、いたー!」「先生、見つけたー」と、あちこちで子どもの声が…。

あ、これはテントウムシだね。私にもわかる!(^^)

あ、これもわかるよ。アブラムシだね。

「見つけたー!」

ん?どこ?

「ここ!」

おお!よく見つけたね!そんなちっちゃいのを!

何の幼虫かな~?

 

しばらくすると、西澤先生は虫取り網で草原をなでなでして皆に見せてくれました。何がとれたかな~

取り出したるは芥子粒のような小さな丸いものでした。それにハァーと息をかけたら、九の字のように伸びて…なんじゃ?これは?

シャクトリムシでした!小さなかわいいムシが先生の手の平でヒョコタン、ヒョコタンと歩きだしたのです。止まっても、またハァーとやると、ヒョコタン、ヒョコタン…。

虫はね、寒い時期にはほとんど動かないんだよ。みんな眠ってる。余計なエネルギーは使わない。僕たち人間は寒くても動いてるよなー。体温が変わらないから動けるんだね。

 

さあ、次はこれだよ。

ゲ!毛虫?

これは、ヒメアカタテハっていうチョウの幼虫だよ。みんな毛虫を怖がるけど、これは触っても大丈夫。毒はないからね。チョウの種類は〇千種類もいて、その中で毒のある毛虫は、わずか〇種類だからね。

などと説明されていたのですが、記憶力がすっかり減退してしまった私は覚えていません。トホホ…。

 

「そして、危険なのはこれ! 覚えておいて!」


アオバアリガタハネカクシ。アリのような形をしていて、黒とオレンジの縞々が特徴の綺麗な虫だね。(まるでジャイアンツ?)

こうやって触っていても大丈夫だけど、バチっと叩いちゃいけないよ。潰れると体内の毒が人の皮膚に触れてしまい、ヒリヒリしてミミズ腫れのようになるんだよ。

綺麗な虫には注意するように!植物もそうだね。(毒キノコ!綺麗なバラにはトゲがある!)綺麗な虫にもけっこう毒があるんだよ。

などなど、たくさんの虫を見た後は石木川の河原へ…

さあて、何がいるのかな~

網とバケツで魚を捕っているのかと思いきや、

先生が見せてくれたのは、カゲロウサワガニの子ども、そして、カワニナなどでした。

ここ「こうばる」は「ほたるの里」と呼ばれるゲンジボタルの生息地。ホタルの餌となるカワニナはきっとたくさんいるのでしょうね。

カゲロウの幼虫は流れのあるところで生きていて、藻や枯れ葉などを食べているそうです。

虫も人も、みんな同じ生きもの。虫が死ぬようなところは人も生きられないんだよ。だから自然を汚すな!

先生の言葉を子どもたちは、しっかりと受け止めたことでしょう。

観察した生きものはみな川に戻しましたが、最後まで子どもたちは釘付けでしたね~

 

さて、広場に戻ると、焚火がち ょうどいい感じの熾火(おきび。薪が燃えたあとの赤くなった状態)になっていました。

お芋を新聞紙にくるみ、水に浸し絞ります。それをアルミホイルで包み、焚火の中に置いていきます。

さあ、どのくらいで焼けるでしょう~

待っている間、焚火で沸かしたお湯で、ココアを飲んだり、炭谷おじさんが剥いてくれた柿を食べたり、

みんなで歌を歌ったり、

絵本を読んでもらったり、

の~んびりと過ごしました。

あれ?いつのまにか炭谷おじさんの周りには人だかりが…

僕らの子どもの頃は食べるもんがなくてね、鳥を捕まえて、焼き鳥にして食べとったとよ。枝をこうして紐で組み合わせて…と、仕掛けるワナの実演です。

「何の鳥が一番美味しかったですか?」西澤先生も興味津々で聞いていましたよ。

こちらでは、岩本おじさんが竹とんぼの作り方を教えてくれていました。

実は、岩本のおじさんは、みんなが来る前から広場にやってきて、太い孟宗竹をギコギコ切っていました。

何やってるんですか?竹のコップ作り?

いやいや、竹トンボの材料だよ。

へー。それでどうやって作るのかな~と思っていましたが。

岩本さんはいつの間にか、羽、軸、筒の3点セットと糸まで、子どもの数だけ準備してくださっていました。

ここの穴に糸を通して、この辺にしっかり結び付けて…

女の子も一生懸命トライします。

糸を引っ張り、それー!

あ、飛んだー!

見て、見て。僕もいくよ。それー!

と、あっちでも、こっちでも、お父さんたちも、童心に帰って飛ばしてました。

器用な岩本おじさんの作った竹とんぼは、みんなよく飛び、大満足。よかったね!

さあ、そろそろ、お芋も焼けてきたようです。

さあ、召し上がれ。熱いから必ず軍手してね。

アッチッチ!ほんとだ。熱いやー。でも、うめぇ~

あまりの美味しさに、みんな食べるのに夢中で、急に静かになりました~

西海市の野菜農家さん、ほっくほっくで、ホントに絶品でしたよ。美味しいお芋を、ありがとうございました!

最後はまた皆で集まってスタッフから一言ずつメッセージを伝えました。

皆さんの感想も聴きたかったけど時間が無く残念でした。翌日届いたメールにはこんな感想が寄せられました。

100年先の子どもたちに残すべきものはダムなのか、こうばるの豊かな自然なのか。
会の最後で、Mさんが「このままだと、ここがダムの底に沈んでしまう」とお話されたとき、女の子の「えっ」という小さな声が聞こえました。
その小さな声こそが答えのような気もします。

解散直後に炭谷さんが、たくさんの白菜と大根を持ってきてくれました。「みんな、1個ずつ持って帰ってくださーい!」

えー、いいんですか~

お母さんたち、殺到です!

 

子どもたちは竹トンボ、お母さんたちは野菜を手に、それぞれの車に乗り込みました。

バイバーイ!車の窓から大きく手を振る子どもたち。

こうばるが大好きになってくれたようです。

お母さんのお一人がおっしゃっていました。

いくらでも遊べてしまう里山は、子どもたちの「宝島」ですね。改めて、これから、残していきたいことを、考えさせられました。

佐世保市水道局長から回答が届きました!

公開質問状の回答期限が過ぎていると思うが、まだ返事は届かないのか?との問い合わせを頂きました。

ご報告が遅れましたこと、お詫びいたします。
11月13日に提出した公開質問状に対する回答は、11月24日に届きました。

20181122佐世保市回答 4団体宛て

佐世保市水道局長名の回答書で、各質問にはたいへん丁寧にお答えいただきました。
正直なところ、予想以上に真摯な説明で、感動さえ覚えました。

しかし、残念なことに、説明会の開催は「考えておりません」とのことでした。
理由は「広聴の取組み」もしているし、「司法の場で係争中」だから。

でも、大多数の市民は司法の場に関わっていません。

広聴の中で出てきた意見の多くは、石木ダムが本当に必要なのか?という疑問の声が圧倒的に多かったことを私たちは知っています。(数年前の市議会総務委員会にて「市長への手紙」や「意見箱」に寄せられた石木ダムに関する意見のほとんどがダムの必要性を疑問視するものだったと秘書課長証言)

「佐世保市議会においても毎年、多数の賛成による承認を得て事業を推進させていただいているところで、石木ダムによる新規水源開発は、多くの市民の方々が必要とされている事業と認識しております」とのことですが、

議会と市民の意思が一致していると言えるでしょうか?
形式的にはそうあるべきですが、現実はどうでしょう?
それを確認するためにも、説明会を開催し、生の市民の声に耳を傾けてほしいのです。
私たち市民も、水道局職員の方から直に話を聞くことによって、そうだったのか!それは知らなかった!それで疑念が解消された!など、互いに理解し合えるのではないでしょうか?

だから、新聞記者さんから電話取材を受けたとき、そのようにコメントしました。

電話取材があったのは回答日の11月22日でしたが、その時こちらには回答文書は届いていなかったので、中身についてはコメントのしようもありませんでした。
当方に届いたのは24日でした。(翌日は祭日だったので郵便配達はお休み)

内容についての感想などは、また後日、このブログで掲載させていただきます。
今回の質問状は4団体で提出しましたので、そのメンバーが集まって、今後の対応を協議します。
その意見交換を経た上で、私たちの見解を示したいと思います。

関心を持って見守ってくださっている市民県民の皆様、もうしばらくお待ちください。