必聴です!講演会「どうなる石木ダム訴訟 どうする石木ダム」

梅雨真っ盛りの今日この頃。今週末も天気予報は「曇り時々雨」だとか。
せっかくの休日だけどアウトドアは楽しめないし、お洗濯もできないし・・・
こんなときこそ、普段なかなか聴けないお話をじっくり聴いてみませんか~

こちらです。





石木ダムについての講演会!
難しそう?
いいえ、難しい話をとても分かりやすく語ってくださるお二人が講師です。
きっと誰でも、聴けば「目からウロコ」ですよ。

なるほど~そうだったのか!
それなら石木ダムは要らないね!
ということが、しっかり腑に落ちる話が聴けます。
聴けるだけじゃない。
その根拠となる貴重な資料も無料でゲットできます。

特に佐世保市民の皆さん!
最近、市長さんや水道局長さんが、しきりにおっしゃっていますね。
「老朽化したダムの補修のために、石木ダムが必要だと」

そんなバカな!って誰でも一瞬思いますよね。
愛車の点検整備のために、新車を買います?
家の修繕のために、もう1軒、家を買います?

と思いつつも、
佐世保のダムは古い➡耐用年数を超えているものばかり➡早く補修をしなければ➡でも水源に余裕が無いからダム湖を空にできず補修ができない➡やっぱり石木ダムが必要!

と、水道局長さんに言われたら、
へー!そうだったのか~
専門的なことは私にはわからないので、お任せするしかないよね~
とにかく安全が一番大切なので、早く対応してほしいな~
と感じる市民も多いでしょう。

しかし、講師の嶋津暉之氏は全く違った見方をされています。

ダムを空にしなくても補修はできるし、
例え空にしたとしても大丈夫!水不足にはならないと。

何故でしょうね~
そのわけを知りたいと思いませんか?
佐世保市民の皆さん、ぜひ聴きに行きましょう~
市議の皆さんも、市水道局の皆さんも、ぜひ聴きにいらしてください。
嶋津氏が何を根拠にそう解説されるのか、真摯に耳を傾けてください。

もちろん、佐世保市民だけじゃない、長崎県民みんなに聴いてほしいです。
5月の1000人集会で大好評だった今本博健先生のお話もたっぷり聴けます。
河川のこと、防災のことを知り尽くした今本先生が、なぜ石木ダムは中止すべきと警告するのか。
ぜひ、自分自身の耳で聴き、考えましょう~

まもなく判決がでる石木ダム事業認定取消訴訟。
この2年間、原告(地権者たち)と被告(国)は何を争い、どう闘ってきたのか。
馬奈木弁護団長がしっかり解説してくださいます。

6月30日、佐世保市民文化ホールでお待ちしています!

追伸:6月27日(水)11:00~長崎地裁佐世保支部で石木ダム工事差し止め訴訟への傍聴もぜひどうぞ~傍聴券の抽選は10:30からです。遅れないようにね~

ストップ!石木ダム 長崎アクションの記録

石木川まもり隊報道部より15日の「ストップ石木ダム長崎アクション」の動画を公開します。



 

マスコミの記事もネットにアップされていたものを転載しておきます。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180616-00001144-nbcv-l42

ストップ「石木ダム」 長崎市で集会とパレード

6/16(土) 12:35配信

NBC長崎放送


県と佐世保市が東彼川棚町に計画している石木ダム事業で、建設に反対する市民団体による集会やパレードが15日、長崎市内で行われました。

長崎市中心部の鉄橋で開かれた集会には約200人が参加。集会では「ダム建設の目的である“佐世保の水”は不足しておらず、川棚川の洪水対策には河川改修の方が効果が高い」「県は必要のないダム事業を強引に推し進めようとしている」などと県の姿勢を批判する意見が相次ぎました。

石木ダムをめぐっては、その必要性を問う裁判『事業認定取り消し訴訟』の判決が長崎地裁で7月9日に言い渡されることになっています。集会のあと参加者は『STOP石木ダム』などと書かれた横断幕やプラカードを持ってアーケード街を行進し、道行く市民に理解と支援を呼びかけました。

市民団体では16日(土)18時30分から長崎市立図書館・新興善メモリアルホールで、石木ダムに関する勉強会『いしきを学ぶ会』を開催することにしており、「多くの市民・県民に、数百億円の税金が投入される『石木ダム問題』に対し関心を持ってもらいたい」と話しています。


長崎市で石木ダム建設反対の決起集会


東彼杵郡川棚町での石木ダムの建設に反対する地権者や支援者などが15日、長崎市で決起集会を行いました。

長崎市中心部の鉄橋で行われた決起集会には石木ダムの建設に反対する地権者や支援者などおよそ200人が参加しました。石木ダムは佐世保市の水不足対策と川棚川の洪水の防止を目的に県や佐世保市が川棚町で関連する道路工事を進めています。

地権者 炭谷 猛さん「長崎県は我々地域住民の言うことを聞かず、治水・利水においても理不尽な強硬な態度をとり続けている」

参加者たちは「石木ダム事業は自然環境だけでなく住民の生活や人生も奪う」と声をあげました。集会の後、参加者は浜町のアーケードを歩き、買い物客などにダム建設反対を訴えました。(KTNテレビ長崎 2018年6月16日)

 

石木ダム ストップ 長崎で反対集会 地権者ら計画中止訴え /長崎

(毎日新聞長崎版2018年6月16日)https://mainichi.jp/articles/20180616/ddl/k42/040/243000c

県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダム事業に反対する集会が15日、長崎市の鉄橋であり、地権者や支援者ら約100人がダム計画の中止を訴えた。

集会では地権者を代表し、炭谷猛さん(67)が「県は地域住民の言うことを聞かずに強硬な態度をとり続けている。抗議の声を中村法道知事に届けて見直しを求めたい」とあいさつ。「STOP石木ダム」と書かれた横断幕を掲げて浜町アーケード内を練り歩いた。

16日は午後6時半から、長崎市の市立図書館で市民団体主催の勉強会を開催。事業認定取り消しを求めた裁判の説明や、石木ダム関連の映画も上映する。問い合わせは実行委員会(095・884・1007)。【浅野孝仁】

 

 

 

長崎のアーケード街で石木ダムNO!パレード

昨日夕方、長崎市の鉄橋に100人ほどが集まり、石木ダムの中止を訴えました。

ダム建設予定地「こうばる」で総代を務める炭谷さん。



まもなく(7月9日)事業認定取消訴訟の結果が出ますが、それがどんな結果であろうと、「私たちは県がダム計画を見直すまで住み続け闘い続けます」「ホタルがいっぱいいる私たちのふる里を守ってください」と訴え、大きな拍手に包まれました。

その後、アーケード街などをパレード。






電車通りに面したところでは、車内から手を振って応援する姿もみられ、嬉しくなりました。

今朝の新聞にもパレードのことが大きく掲載されています。



有難いな~と読み進んでいくうちに、「え!それは違うよ!」と気づいたことがありました。
私にとっては発言の信頼性に関わる大きな問題だったので訂正を求めたのですが、それは難しいようです。

ということで、ここで、説明させて頂きます。

石木川まもり隊代表の発言として、

ダム建設費で佐世保市民の負担は1人当たり約12万円に上る

と書かれていますが、実際には、

ダム建設費と関連事業費を合わせると佐世保市民の負担は一人当たり約12万円にも上ります

と発言しました。

どこが違うのか、というと、
関連事業費という言葉が有るか無いかです。

実はこれがとても重要なのです。
なぜかというと、佐世保市民にとっては、ダム建設費よりも関連事業費の方がはるかに大きな金額だから。

ダム建設費だけなら市民の負担は約2万7千円ほどですから、約12万円とは大きな違いです。

それは、こういうことなのです。



ダム建設費は長崎県が65%、佐世保市が35%という割合で負担しています。

なので金額にすると佐世保の負担は約100億円です。



ということで、両方合わせると



となります。

ここから国庫補助金を差し引くと、佐世保市の負担額は298億円になります。

この298億円という数字は、2013年3月22日九州地方整備局による石木ダム事業公聴会記録p.44に、公述人に対する佐世保市水道局の答弁として記録されています。

この佐世保市民が負うべき298億円を市の人口25万人で単純に割ってみると、

298億円÷25万人=11万9200円=約12万円

と述べたわけです。

これが、ダム建設費だけになると、100億円の内の3分の1は国庫補助があり、市の負担は3分の2になるので、

100億円÷3×2=66億7000万円で、それを人口25万人で割ると

約2万7千円ほどです。

12万円と2万7千円では大きな違いですよね。

たぶん記者さんは、関連事業費がそんなに大きいとは思わず、関連事業費も含め「ダム建設費」と表現なさったのだろうと思います。

読者の大半の方も気にも留めない内容だと思いますが、石木ダム問題について、あらゆるところで意見を述べている者としては、誤った情報発信はしたくないので、この場を使って説明させて頂きました。

いしき手ぬぐい販売開始!



みなさん、こんにちは。

石木ダム水没予定地住民のいしまるほずみです。

明々後日5/26(土)は第31回こうばるほたる祭りが開催されます!

天気が心配です…雨の予報になっています。

でも、お祭りは雨天決行です!

雨が降ってもよろしくお願いします!

今年も、石木川まもり隊ブースと共にこうばるショップやパタゴニアブースが登場します。

パタゴニアブースでは「#いしきをかえよう」の署名アクションをやります!



村山義昭さんの「石木川のほとりにて」写真集やノーダムTシャツ、なにやら他にもお楽しみのコーナーがあるみたいですよ〜

すっごく楽しみ!みんな期待して!!

「石木川のほとりにて」価格:1,500円



こうばるショップのいしきグッズ販売では、映画「ほたるの川のまもりびと」パンフレットも売り出します。

価格:800円



パンフレットのPOPを新たに作りました!



なんと?今だけ!ほーちゃんのサインは0円です!!



そして、今回から新たに「いしき手ぬぐい」が売り出されます!

価格:1,500円



いしきグッズの最新商品、いしき手ぬぐいは二年越しの構想を経てついに完成です!

よく見て!

川魚の配置が「いしき」になっているんですよー!

色は2パターンあります。

いしき手ぬぐいにポストカードセット(15枚入り)+こうばるマップが付いたお得なセットもあります。

大変お買い得です、これから石木ダムの水没予定地について知りたい人向けにちょうど良い資料になっています。

こうばるほたる祭りのお土産にいかがですか?

いしき手ぬぐいセット価格:2,000円



今年のこうばるほたる祭りは、舞台の出演者も多いようです!

どんな天気でも盛り上がります!

盛り上がった後は、みなさん静かにこうばるのゲンジボタルの乱舞をお楽しみ下さい。

たくさん出ています!

来てよかったと思えます!

地元より、皆様のお越しをお待ちしております〜


1000人が集い、石木ダムにレッドカード!

いよいよ当日がやってきました。
「ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集い」のスタートです!

雨の中、本当に1000人を超える人々が川棚公会堂にやってきました!


(すみません!NBCニュースの1コマを拝借しました)

第1部は映画監督お二人のトークセッション。
「ほたるの川のまもりびと」の山田監督と原発問題を追い続ける鎌仲ひとみ監督。



山田監督:ダム反対というよりは、こうばるの自然豊かな暮らしっていいよね、ということを伝えたかった。そして、それが失われるかもしれないという現実の不条理に気づいてほしかった。

鎌仲監督:人間本来の生き抜く力、その美しさを私は描きたい。人権や環境を取り戻していく人間賛歌の映画を作りたい。こうばるの人たちは人間本来の人間らしい暮らしを求めて生きているだけ。

お二人の話だけでなく、開場前の様子や、実行委員長の挨拶なども、しっかり入っています。

第2部は石木ダム問題シンポジウム。
パネリストは、河川工学の第一人者で京都大学名誉教授の今本博健氏、6つのダムを凍結・中止した前滋賀県知事の嘉田由紀子氏、ダム計画に翻弄された八ッ場の人々に寄り添い続けている「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子氏。
そして、コーディネーターは、八ッ場ダム問題にも関わってきた歌手の加藤登紀子さん。



今本氏:佐世保市の水需要予測はデタラメ。今の水源で足りている。騙し絵には騙されても、ダムありきの説明には騙されないでください。



嘉田氏:私はダムに頼らない治水を条例化しました。ダム計画を中止して困るのは県民ではなく、特定の利権を持つごく一部の人たちです。ダム建設は水道料金の値上げに繋がります。皆さん、声をあげましょう。

渡辺氏:八ッ場の住民は分断され、孤立し、声をあげることができず立ち退いてしまった。負の歴史を繰り返さないでほしい。

第3部は登紀子さんのミニコンサート。





花束を手渡したこうばるのチビッ子たち。

最後の『Never Give Up Tomorrow』では、ゲストの皆さん、こうばるの皆さんも登壇して、開場も手拍子。ネバーギブアップ!諦めない!を連呼しました。



そして、フィナーレでは「川原のうた」を皆で歌い、



こうばる住民による素晴らしい決意表明。


「私たちはおかしいことをおかしいと言っているだけなんです。そのことを広げて頂きたい。皆さんのご支援を頂きながら、ダムの中止が決まるまで闘い続けます」

さあ、今度は会場の皆さんが決意表明ならぬ意思表示をする番です。

鎌仲監督が明るく問いかけました。

「私たち一人一人の小さな声を届けましょう。皆さん、石木ダムどう思います?さあ、意思表示してくださーい」



一斉に「NO!」のカードが、躊躇なく掲げられました。

ああ、ここに立ち会ってほしかったなー、中村知事と朝長市長に!
せめて、この動画を見て頂きたいですねー!



皆さん、大いに拡散してください。

回りまわって知事や市長に届くように・・・!

こうばるに加藤登紀子がやってきた!

5月5日こどもの日。
こうばるに加藤登紀子がやってきた!



(すみません!KTNニュースの1コマを拝借しました)

加藤登紀子さんだけではありません。
嘉田由紀子さん(前滋賀県知事)、今本博健さん(京都大学名誉教授:河川工学)、アーサー・ビナードさん(詩人)、鎌仲ひとみさん(映画監督)、山田英治さん(映画監督)、渡辺洋子さん(八ッ場あしたの会)など、翌日のイベント「ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集い」に参加する著名人が、はるばる関東関西からやってきたのです。

石木ダムのことを語る前に、まずはしっかり現地を見ておきたい。現地の人たちとも直接語り合いたいと・・・。

マイクロバスに乗り込み、川棚川の河口から上流へ向かいます。



あらまあ!あんな看板が!と驚きの声。



付け替え道路工事現場が見渡せる高台で、石丸さんの案内に耳を傾ける皆さん。



数年前にこうばるを訪れた今本先生や渡辺洋子さんは、変わり果てた山の姿にショックを受け、数か月前に足を運んだばかりのアーサーさんや鎌仲監督も、わずかの間のあまりの変化に絶句。。。

でも、こうばる広場では住民の皆さんが大歓迎。


特に、子どもたちの笑顔に、皆さんもホッとした様子。



いつもの団結料理でお腹も心も満たされ、初対面の登紀子さんも嘉田さんも、すっかりこうばるの虜になってしまったようです。

明日が楽しみです。
こうばるの子どもたちのためにも、成功させねば・・・!

あ~した天気にな~れ!

緊急募集《千人の集いサポーター募集!》



緊急募集5/3(木)締め切り!

《ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集いサポーター募集!》

5/6に川棚町公会堂で歌手の加藤登紀子さんらをゲストに迎えて開催される千人集会のイベントサポーターを募集します!

サポーターを希望される方は、10時に会場の川棚町公会堂正面玄関にお集まりください。

サポーターのお仕事内容は、入場整理、物販や署名ブースのお手伝い、駐車場整理などです。

お弁当を注文しますので、5/3(木)までにご連絡下さい!

ご希望の方は、石木川まもり隊(このブログ)にご連絡いただくか、地元住民のこうばるほずみhozumix1982@gmail.comまで連絡下さい。

工事差し止め訴訟 第5回口頭弁論

4月23日、工事差止訴訟の5回目の口頭弁論。
この日も大勢の人が長崎地裁佐世保支部へ。用意された傍聴券の倍近い人が集まりました!




(門前集会で挨拶をする地権者の岩下和夫さん)

今回は、原告側の代理人弁護士2名が弁論に立ちました。
内容は、先月結審した事業認定取消訴訟における証人尋問の中で明らかになったことなどを踏まえて、あらためて利水面でも治水面でも石木ダムの必要性がないことを訴え、このように不要なダムのための工事は直ちに差し止められるべきと主張しました。

利水面については八木弁護士、治水面については緒方弁護士が行いました。
利水弁論要旨
治水弁論要旨

その後、今後の進行について裁判長と原告代理人と被告代理人との間で協議の結果、次のことが決まりました。

1. 今回の原告の主張(ダムの必要性は無い)に対し、県は反論(新たな主張)はしない。なぜなら、取消訴訟の中で国が主張してきたことと同じだから。
2. 佐世保市は反論(主張)する。その準備に2ヶ月ほど頂きたい。
3. 権利性に関する原告の主張に対して県は反論する。
4. これからは立証の手続きに入る。次回、原告側より立証計画のアウトラインを示す。
5. 次回の口頭弁論期日は6月27日(水)11時~
などです。

報告集会では、高橋弁護士から今日のポイントが解説されました。

●これまで佐世保市は「この裁判で原告には争う権利はないので、さっさと結審すべし」と言ってきたが、ここにきて、まともに争う姿勢になってきたようだ。なぜなら、今回の我々の主張に対して長崎県は反論しないのに、佐世保市は反論すると言った。しかも2か月もの時間をかけて準備すると。

●裁判長は我々に立証計画のアウトラインを求めた。つまり、裁判所もさっさと終わらせようとは思っていないようだ。きちんと中身を精査しようとしている。特に地権者の権利性については被告の方にも反論を求め、しっかり議論させようとしている。

その後、会場からは切れ目なく質問や意見が出されました。

Aさん:立証するとは?具体的にどういう形でおこなわれるのか?

弁護団:証人尋問を考えている。今後誰を呼ぶかなど検討し、実際にやるのは秋以降となるだろう。

Bさん:佐世保市によるダムの必要性についての説明が最近は変化している。水需要が増えるということは言わず、「昨今の異常気象により、いつ渇水になるともかぎらない」とか「老朽化したダムの更新・改修のためにも新たな水源確保として石木ダムが必要」などと言っている。このような説明に対してどのように反論すべきか。

弁護団:石木ダムの必要性は将来水需要が増えるかどうかだけ。大渇水にどう対応するかは石木ダムとは無関係。10年に一度程度の渇水対策としてしかダムの必要性としては認められない。それについては皆さんもきちんと認識し、惑わされないようにしてほしい。

Cさん:佐世保市は老朽化したダムのバルブを交換するためにダムを空にしなければならないなんて言ってるようだが、ダムの補修工事はダムを空にしなくてもできる。潜水技術も進んでいて、水の中で溶接などもできる。他のダムでは実際に行われている。

Dさん:そのようなことを一般市民は知らない。市長や水道局長だけでなく、議員の多くが石木ダムができないと老朽化したダムの補修もできないなどと言っている。それを聞いた市民が納得したり不安感を抱いたりしている現実もある。

弁護団:それは佐世保市が困っている証。理屈では我々に負けているので、なりふり構わず世論を味方につけて裁判を勝とうとしているのだろう。その理屈が本末転倒なものであることをしっかり勉強会等で広めることを頑張ってほしい。

その他、署名運動にもっと力を入れよう!とか、シール運動をやってみては?とか、5月6日のイベント(石木ダムシンポジウムと加藤登紀子ミニコンサート)を成功させよう~等々前向きな意見が続きました。

7月9日の事業認定取消訴訟判決に向けての活動計画も話し合われました。
詳細が決まったら、またお知らせしますので、その時はよろしくお願い致します!(‘◇’)

お知らせ「ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集い」

まもなくやってくるゴールデンウイーク、既に予定たててますか?

5月6日もしもまだ未定なら、川棚町公会堂へ足を運んでみませんか?加藤登紀子さんなどビッグな方々がやってきて、地域とダムの問題を語り合います。もちろん、おトキさんの歌も聴けますよ~



登紀子さん以外のビッグな方々とはこちらです。
千人の集い:裏



第1部 対談:鎌仲ひとみ監督と山田英治監督

第2部 シンポジウム:
    加藤登紀子さん、嘉田由紀子さん、今本博健さん、渡辺洋子さん

第3部 ミニコンサート:加藤登紀子さん

こんなに盛りだくさんなのに、入場料は1000円ポッキリ!
安いでしょう?安過ぎですよね?皆さんボランティア参加だからです。
お忙しい方々が、そこまでして来て下さる理由は何でしょうね?
それはきっと、皆さんのお話を聴けば納得!かも…。

さあ、早い者勝ちですよ。
ぜひ、地区ごとの担当者(チラシ下に掲載)へ電話して、チケットをお買い求め下さい。

なお、佐世保市内にお住いの方は、京町バス停そばの「てとて舎」で買えます。
https://www.facebook.com/tetotesha/

メールでお申し込みの方はこちらまで。→ tsuchi_tk@ybb.ne.jp

よろしくお願いしまーす! 

 

坂本龍一さん「ホタルの季節に帰ってきたい」 



昨日、夕方のNBCニュースで、石木ダムの特集がありました。3月25日の坂本龍一さんのトークイベントを中心に、「ほたるの川のまもりびと」試写会や、地元の近況など盛り沢山の内容でした。

まもり隊でも、25日の坂本龍一さんの来訪には多大な感謝と感心を持って密着していましたので、遅ればせながらレポートさせて頂きます。


右から辻井氏、津田氏、こうばる総代Sさん、住民S子さん、坂本氏。

こうばる広場に車から降り立った坂本さんらは、SさんとS子さんの案内で、すぐにガードレールのところに歩み寄りました。皆さんが見ていたものは、



春の小川の石木川。



橋に結びつけられた色あせたリボンのメッセージを読む坂本さん。2016年秋のWTK(こうばる田んぼで野外コンサート)のとき、来場者が残していった応援メッセージです。


坂本さんは何を指さしていたのでしょう。

周辺を散策した後、一行は川原公民館へ。



36年前の強制測量時の写真を見せながら説明するS子さん。
「この時はこんなふうにおばあちゃんたちも一緒に座り込んでですね。…もう私たちが、その歳になりました…」

椅子に乗って壁にサインをする坂本さん。その椅子を押さえる辻井さん。
あ、発見!坂本さんって左利きなんですねー



こちらがそのサイン。上が坂本さん、下が津田大介さん。

「川原のうた」の看板に足を止める坂本さん。

その後、長崎へ移動。
14:10、長崎市平和会館ホールにて、いよいよ今日のメインイベント「スペシャルトークセッション」の始まりです。



いしきをかえよう実行委員会のサポーターであるパタゴニア日本支社長の辻井隆行さんから、まずご挨拶があり、スペシャルゲストのお二人をご紹介。



進行は金髪のジャーナリストでお馴染みの津田大介さん。広い知識と鋭い問題意識で、トークをぐいぐい牽引。

津田さんに投げかけられたテーマについて、常に自然体でフランクに答えていた坂本さん。飾り気のない誠実なお人柄を感じました。



三人のトークで特に印象に残った内容は、

坂本さん:石木川を見て驚いた。非常に小さい。せせらぎに近い。あんなところにダムを造る必要があるの?

辻井さん:計画から50年も経っている。人口も水需要も節水機器の普及も変化しているのに、その部分が話し合われているのか・・・

坂本さん:50年前は必要性があったかもしれない。よくあることだが、官僚とか国とか役人とかは一度決めたことは絶対変えないという悪い習慣がある。それの典型例ではないのだろうか?

必要性をきちんと考えることは大事で、そのためには三権分立や情報公開がとても重要であるという点で三人は一致。

坂本さん:アメリカは裁判官がしっかりしている。決してリベラルではないが、憲法が一番大事で、たとえトランプに睨まれても法に従う。当たり前のことだけど、それは徹底している。どんなに都合の悪いものでも公文書は全て50年間保管している。広島、長崎の原爆による放射能被害などもそれによって明らかにされた。

津田さん:原発や巨大防潮堤もそうだが、必要性の薄いものに対して、忖度や、ムリな理屈をつけて、権力に頼って作業を進めていく。そういうやり方でいいのか、意識を変えないといけない。

辻井さん:ところが、なんとなく政治の話はしてはいけない雰囲気がある。でも、坂本さんの本に民主主義の社会では「ワーワー言うことが大事」と書かれていて、そうだなと共感した。

坂本さん:ワーワー言うのは面倒くさいけど、義務だと思うから。

津田さん:いつ頃からそう思うようになったのか?

坂本さん:一番下の子が生まれたとき。彼が二十歳になった時どういう世界になっているのだろうと思うと怖くなった。僕らが享受している自然とか水とかそういうものを、後の世代に残さないと大人として恥ずかしい。環境資源は有限だから、使えばなくなる、僕らは100年前、200年前に比べるとずいぶん豊かな生活をしている。その豊かな生活のために未来の資源を奪っている。残していく使い方を考えねば。

辻井さん:僕たちもそれは実感している。30年前に登れた氷河が今はないとか、感じることができる。自然が自然の力で回復できるスピードをはるかに超えて、僕たちは資源を使っている。僕たちのビジネスは死んだ地球では成り立たない。

大事なものは何かという話の中で文化予算についての話が出てきました。

津田さん:国の道路予算は1.5兆円。高速道路に2.5兆円使っている。一方、文化予算はわずか1000億円。これはフランスの5分の1で、韓国の半分。国家予算に占める文化予算の割合でみると日本は韓国の20分の1。

これにはショック!ですね。

他にもたくさん興味深い話が聞けました。が、いずれも、もっとじっくり聞きたかったなー。

最後に会場からの質問です。
狭くて濃い地域社会に対して、ノスタルジー以外でどういった意義を感じるか?

坂本さん:15年以上前、環境問題を扱ったマンガの表紙に一瞬違和感を覚えた。それは何十年後かの日本を描いたもの。小川があってトンボが飛んでいて、風車が回っていて・・・え?50年後がこれ?と思った。僕が子どもの頃の風景に似ている。未来社会というと、自動車が空を飛んでいたり、スターウォーズの世界を思い描きがちだけど、そうじゃないんだと気づいた。ぼくたちは沢山いろんなものを壊したりゴミを残したりしてきたけれど、それらをクリーンにして、暮らしやすい環境を創るのがいい未来ではないかと思った。ノスタルジーというと失ったものを振り返るのだけれど、そうではなく、未来にそれを投射する、こっちの方がいいと選んでいく。ほたるあふれる石木川を未来に残していこう、目指していこう、と僕らの意識をかえていくことが大事だと思う。

最後の坂本さんの挨拶も素敵でした。

今日は早起きして、途中かなり眠たかったけど、現地に行けて本当によかった。また、ホタルの季節に帰ってきたい。

最後は恒例の写真タイム。



あらら・・

「まもりびと」が「まもびりと」になってますよー (;^ω^)


ま、いいか~

はい、イシキーーーーー!