え!四条橋は水源じゃないの?


昨日は、こちら北池野公民館での勉強会に参加しました。
小さなかわいい公民館ですが、中は綺麗でとても明るい!

明るいのは嬉しいのですが、カーテンが無い!
動画の上映ができない!?
さあ、大変!
お世話役のNさんは、家からボードや厚手のカーテンを取りに行ってくださり、床に置かれていた衝立を窓の位置まで運び上げたり、準備に汗を流してくださいました。


左奥に黄色のボード、右奥にこげ茶色の衝立、右手前にNさんちのカーテンが見えます。
そして、手作りの木の椅子!
いいですねー

参加者も全部で16人という、少人数だけれど、語り合うにはちょうどいいアットホームな勉強会となりました。

上の写真で皆さんがぎょっとしたり笑ったりしてるのは、

この写真(腐食した水道管)を見て、「これはまだ綺麗な方。うちの会社の水道管はこんなもんじゃないですよ。もっとボロボロで、だから飲み水には浄水器をつけています」との発言を聞いたからです。

これから人口は減るのに水の需要が増えるっていう…意味がわからんですねー。うちの子も二人とも県外に出ましたし」
「お宅もですか?うちもですよ。上の子は〇〇で…」
と、ご近所同士ならではの、きさくなおしゃべりも。

また、ある女性は、「実家が嬉野なんですけど、昔やはりダム計画がありましてね、ダム反対の看板がいっぱいありました。結局ダムは中止になったんですが、おかげで今も豊かな自然が残っていて、ほんとに良かったねーって、みんな言ってます」と実感を込めて話していました。

疑問点として出されたことは、不安定水源の意味や、なぜ保有水源として認められないのか?
近くに四条橋取水場があり毎日取水されていることをご存知の地域の方としては、そこが水源として認められていないのは驚きのようでした。

慣行水利権という水利権の観点から説明しても「???」といった表情。
当然ですよね。私自身理解できないのですから。
やはりこんなとき、水道局の方が参加して頂いてたら…と今回も残念に思いました。

また、「水道局だより」に記されていた余裕率が-10%という話も理解できないとの声が続出。
「毎日足らないってこと?」
「ダムには水がいっぱいあるけど?」
などなど素朴な疑問を出し合い、私たちなりに解釈しましたが…

水道局の皆さん、それで良かったんでしょうか?
私たちが誤解しているかもしれませんよ~
ぜひ専門家の立場からご説明頂ければ、市民の理解も深まるんですけどね・・・

スタッフ以外の参加者の半数が、石木ダムに関する集会に参加したのは初めてとのことで、アンケートにはこのような感想が書かれていました。

・とても納得しました。出席して良かったです。

・少ない人数のほうがお互い意見を言えるみたいで良かったです。

・行政のデータがおかしい。水源余裕率の―10%。

・周りの方々に伝えていかねばと思いました。

・折しも国会でデータ問題(労働時間比較)もあり、データの根拠について関心を持った。工事の正当化は疑わしい。注目していきたい。

などなど。

皆さんの地域でも石木ダムについての自由な「カタリバ」やってみませんか
                            (‘◇’)/

知事「近いうちに」

夕方のローカルTVニュースで言ってました。

知事の定例記者会見で、石木ダム地権者との話し合いについて問われた中村知事は、

「お待たせしていますが、近いうちにお会いします」と明言しました!

と。いよいよ確実ですね。

地権者の皆さんが願っていたことが、ようやく実現できるんですね。

思えばあの日、

2014年7月11日、地権者、支援者、弁護団の前で、知事はこれからも話し合いは続けますと言ったのに、ずーっとその約束が実行されずに、3年7ヶ月もの時間が過ぎ去ってしまいました。

でも、まだ間に合います。

ぜひ地権者の皆さんの声にしっかり耳を傾け、胸襟を開いて、前向きな話し合いをして頂けますよう、心から願っています。(._.)

BE-PAL(ビーパル)3月号に石木ダム問題が掲載

みなさん、こんにちは。

石木ダム水没予定地住民のいしまるほずみです。

今日は、ちょっと自慢げなお知らせです。

アウトドアが好きな方はよくご存知と思いますが、あのBI-PAL(ビーパル)という雑誌(日本では一番歴史の長いアウトドア雑誌ということです)の3月号に石木ダムのことが記事になっています!

ビーパルを定期購読しているという支援者のSさんからは、すぐに「載っていたよ!」と連絡がありました。

そして、私の手元にもやってきました!

ビーパルは小学館から出されている月刊のアウトドア雑誌で、魅力は何といっても毎月ついてくる特別付録です。

3月号にはビーパルオリジナル、ビッグサイズ・トートバッッグが付いています。

なかなか丈夫そうで、今後はマルキョウの買い物袋に活躍しそうです。

さて、肝心の石木ダムについての記事は、63ページから4ページ掲載されています。

先日、石木を訪問してくださったカヌーイストの野田知祐(のだともすけ)さんが、自身の連載するエッセイの中で石木の問題について取り上げてくださったのです。

「石木川のまもりびと」というタイトルが付けられており、

石木ダムの問題(付替道路工事のことも書いてあります)石木ダムの水没予定地で暮らしている人々の暮らしや石木川の自然について、

それにこれから公開が始まる映画「ほたるの川のまもりびと」についても触れてくださっています。

なんと、石木川まもり隊のホームページからマンガ「ダムのツボ」や「こうばる支援米」が買えることも紹介していただいています!

4ページの中で石木ダム問題の要点と石木のふるさとの魅力、それに支援の方法までしっかりまとめてくださっていますよ!

また、当たり前ですが、石木ダムの記事以外でも普通に楽しめる雑誌です。

今月号の特集は「アウトドア好き100人の夢」という、私みたいに特別アウトドアをやっていない者でも読んでいて面白い内容です。

もし気になる方おられましたら、買ってみてください。

多分、付録付きの雑誌だから立ち読みはできないよね…😅

「いしきをかえよう」署名活動@佐世保

「いしきをかえよう実行委員会」主催の署名活動が、初めて佐世保のアーケード街でおこなわれました!

石木ダムについての公開討論会を求める署名です。
長崎市では若者を中心に何度もおこなわれているのですが、佐世保ではどうなることか…と不安半分?期待半分?

始まってすぐに不安は消えていきました。

あっちでもこっちでも立ち止まる人がでてきたのです。
それも若い人たちが。
高校生だったり大学生だったり、若いパパママだったり。
これまではほとんどシニア世代だけでやっていたので、若者が署名に応じることはとても少なかったのですが…
やはり若者は若者の声に反応するものなのだと実感しました。

私の方にも自ら近づいて来て署名してくれた女の子がいました。

高校生?

いえ、中学です。

石木ダムのことに関心があったの?

学校でちょっと勉強したから。

え!ほんと?授業で?

社会科の時間に少しだけ。

どう思った?

ダムは要らないと思う。

どうして?

町がなくなるのが悲しいから。
もし私の住んでる町がなくなると思うと悲しいから。

他にも数人の方に聞きましたが、傾向としては、

シニア世代~水は足りている、強権的なやり方は良くない
中年世代~お金の無駄遣い、もっと必要なものに使ってほしい
若者世代~よくわからない、ちゃんと悦明してほしい。

という意見が多かったようです。

終わってみれば、なんと379筆も集まりました!

若者パワーはさすが!です。
いえいえ、最も活躍したのは子どもたちだったかも?

今日は佐世保からは3組、長崎から1組、平戸からも1組の親子連れが参加して、子どもの数は5人も!


元気な子どもたちがいると場が明るくなるし、可愛いこどもに「いしきをかえよう」シールを渡されると、ついもらっちゃいますよねー

「いしきをかえよう?ん?何だろう?」と思ってるところへ、キャンペーンや署名の意味を説明すると、気軽に応じてくれる方が多かったんですねー

と私たち大人には見えていたのですが、当の子どもたちの感想はそうではなかったらしい…

 「いしきダムっていっただけで、さーってにげていくおとながいた」
 「いしきダムさんせいというおとながいてびっくりした」
 「みんなおとなはこどもにしんせつだと思っていたけど、ムシするひとがいて頭にきた」

そんな子どもの感想を受け止め、その子のお母さんは、

 みんなが自分と同じ考えではないこと、
 自分の意見を聞いてもらいたいと思ったらどうしたらいいか。
 考えるいい経験になったやろ? といったら、深く頷いていました。
 幼いながらにいろんなこと考えたんだなぁと思いました。

とおっしゃっていました。

反省会のときに聞いた、長崎の若者たちの感想は以下の通り。

●向こうから署名をしに来る人がけっこういた。
●長崎に比べて佐世保の人は圧倒的に石木ダムのことを知っている。
●賛成か反対か、はっきり意見を言う人が多かった。
●署名の話をすると「どっち?」と聞かれ「私自身は反対」と言うと、してくれる人がけっこういた。
●賛成でも署名してくれた人たちが数人いた。「県民にわかるように説明はせんといかん」「話し合いは必要」と言っていた。
●映画を観てる人もけっこういた。

そう、映画の力の大きさを私もあらためて知りました。

今日手伝いに来てくれた方なのですが…

映画を観てとても共感し、何かお手伝いをしたいと思いました。
上映後のトークの時に「まずは周りの方に伝えてください」と言われたので、帰宅して家族や、自分の両親や夫の両親に伝えました。
父は「自分が行けるなら現場に行って、代わりに住民の人に休んでほしい。温泉に入ってゆっくりしてもらいたい」と言いました。
私も私にできることをしたいと思っていたので、今日のことを友達に誘われて喜んでやってきました。

とのお話に、思わず胸が熱くなりました。
なんて優しいお父さん!

最後に駆け込んできた女性は、数枚の署名を手にしていました。

映画を見に行って、署名用紙をもらい集めてきました。
ついでに手伝おうと思って。
えー!もう終わりなんですか?残念!

などなど、署名の数だけではない、嬉しいこと大事なことをたくさん見聞きできた半日でした。

「いしきをかえよう」実行委員の皆さん、本当にありがとう!

お疲れ様でした!

『清流に殉じた漁協組合長』出版記念イベント

みなさん、こんにちは。

石木ダム水没予定地住民のいしまるほずみです。

先週は風邪をひいてダウンし、意外にも久しぶりにゆっくり休むことができました!

モチベーションが上がって最近は、真面目にイラスト制作をしています。

本日は、東京で企画されているイベントのお知らせです。

3/18(日)に久々、東京にほーちゃんが上陸します!

そのイベントとは…

ジャーナリストの相川俊英さんがこのほど出版された新刊、『清流に殉じた漁協組合長』の出版記念イベントです!

この本は、2014年に山形県の最上小国ダム問題で自ら命を絶った漁協組合長がなぜ自殺に追い込まれたのか、その闇に葬られた事件の真相に迫る本です。

この本は、クラウドファンディングで資金を集めて出版にこぎつけました。

ダム建設によって起きた悲劇をあなたに知ってほしい
『清流に殉じた漁協組合長』出版プロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/oguni-dam

達成率は当初予定金額の221%、クラウドファンディング参加者数111名、集まった金額は664,000円!

よく頑張った!

実は、私もこのクラウドファンディングに参加しました。

今、手元にできたてほやほやの本があります!

がしかし、内容はやはり辛く厳しい…

山形県最上小国川ダムの現地で起こっていることは、ここ長崎県石木ダムの現地で起きていることと差して変わらないかなと思います。

要するに、めちゃくちゃいじめられている!

かわいそうすぎる!

ひどすぎる!!

気の毒でならなさすぎる!!!

石木ダムの場合は、幸か不幸か?そのいじめを主に水没予定地内で暮らし続ける13世帯54人で受け止めていますが、最上小国川ダムの場合はこのいじめを漁協組合長を筆頭に、限られた支援者でしのいでいたものと思われます。

う〜ん、そういう状況はかなり厳しい………

悲しい事件ですが、これをなかったことのように闇に葬り去られるのはおかしいと思います。

そして、私たちはこの事件を教訓に最上小国川ダムの二の舞にならないようさらなる強力な戦略のもと闘わないといけないでしょう。

私としては、長崎県石木ダム問題の水没予定地住民を代表してこのイベントに登壇し、できるだけ多くの方に石木ダム問題の危機的な状況をお伝えしたいと思います。

ただ、地元住民は前向きに元気に暮らしていますので、明るい未来のために応援よろしくお願いします!

以下、イベントの詳細です。

イベント参加ご希望の方は、『清流に殉じた漁協組合長』出版プロジェクト事務局へのお申し込みをよろしくお願いします

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3月18日(日)
“ダム問題は終わっていない”
―『清流に殉じた漁協組合長』出版記念イベント

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★“ダム問題は終わっていない”

地方で起きている深刻な開発問題は、
なかなか知られる機会がありません。

山形県東北部で進行中のダム建設事業も同様です。

アユ釣りのメッカとして名高い最上小国川に、
現在、山形県が最上小国川ダムを建設中です。

当初、清流への悪影響も懸念し、計画に反対していた
漁業協同組合も最終的にはダムを容認することになりました。

様々な揺さぶり・圧力・懐柔工作が行なわれた末に、
反対運動の先頭に立っていた漁協の組合長が
自ら命を絶ってしまったためです。

『清流に殉じた漁協組合長』はこの地域で
一体何が起きていたのかを
徹底取材、闇に葬られた事件に迫った一冊です。

***

『清流に殉じた漁協組合長』で取り上げた
山形の最上小国川ダム事業は、
地域の課題解決に役立たず、
地域の価値を損ねる悪しき公共事業の典型です。

ダム建設問題はこれまでも、
住民の立退きや治水効果、清流への影響などをめぐり、
大きな論争になってきました。

なぜ、こうした公共事業が一向になくならないのでしょうか。
このイベントではその根本原因に迫ります。

そして、今もなお全国で進行中の
理不尽不合理なダム事業について
ゲストスピーカーの方々に
地域で今、何が起きているのか語っていただきます。

ダム問題は大手メディアで報道されなくなっただけで、
今もなお日本中で地域を分断し、毀損し続けています。

中でも長崎県が建設を強行している石木ダムは見過ごせません。
反対地権者の土地を力づくで奪う土地収用の経緯と現状について
ダム建設に異を唱え続ける当事者に語っていただきます。

————————————
■参加費:1000円
(クラウドファンディングで5000円以上
ご支援いただいた方は無料で参加することができます
チケットをご持参ください。)

■日時:2018年3月18日(日)14:00~16:30(開場13:30)
■登壇者:
相川俊英(『清流に殉じた漁協組合長』著者/地方自治ジャーナリスト)
遠藤保男(水源開発問題全国連絡会共同代表)
こうばるほずみ(石木ダム建設に反対する地元地権者)

■会場:東京麻布台セミナーハウス・大研修室

〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-5

地下鉄日比谷線 神谷町下車(E1出口)徒歩3分
都営三田線 御成門駅下車 徒歩10分
都営大江戸線 赤羽橋駅下車 徒歩8分
都営浅草線・大江戸線 大門駅下車 徒歩8分
JR 浜松町駅下車 徒歩20分

http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/access.html

■お申し込み
https://ssl.form-mailer.jp/fms/ec53eb6b554112

上記のリンクからお申込みいただくか事務局までメール・電話などでお申込みください。

<お申し込み・お問い合わせ>
『清流に殉じた漁協組合長』出版プロジェクト事務局
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-16-15 レックス西早稲田503
TEL:03-6265-9617 FAX:03-6265-9618
info@commonsonline.co.jp

いしきを学ぶ会 part2

長崎県川棚町こうばる地区。
ここにダム建設計画があります。
計画が進むと、この地区で暮らす13世帯は故郷を奪われてしまいます。
ダムは必要なのでしょうか。
今回は、ダム計画の歴史を振り返りながら、なぜ50年以上の長きに亘り、問題は解決しないのかを考えます。

いしきを学ぶ会 part2
 治水、利水、こうばるの現状、ダムの弊害
 映画「ほたるの川のまもりびと」(20分間)上映
 おはなし
  岩永正さん 川棚町こうばる地区在住
 岩本宏之さん 川棚町こうばる地区在住
 炭谷猛さん    川棚町こうばる地区在住
 山口里志さん   川棚町木場地区在住

 日時 2018年3月24日(土)18時開場、18時半開始
 会場 長崎市民会館視聴覚室(長崎市魚の町5-1,TEL:095-825-1400)
 問合せ 「いしきを学ぶ会」実行委員会095-884-1007森下

 *入場無料

Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/544941982547530/

石木川まもり隊 報道部 第1弾スクープ映像!

お待たせしました!石木川まもり隊に報道部開設です。

第1弾は去る1月31日のできごと。
知事選候補者の中村法道氏(現職知事)が、選挙遊説中に、ついに地権者と言葉を交わし、地権者の願い(知事と今後のことについて直接話し合いたい!)を受け入れ、「わかりました。話し合いましょう」と約束したことを。

選挙が終わり一週間が過ぎ、中村法道さんは再び知事の椅子に座っていらっしゃることでしょうが、あの約束はいつ果たされるのでしょうか?

ご多忙な日々であることは容易に推察されますので、お忘れなきよう、ここに、その証拠映像を公開いたします。

石木川まもり隊報道部、名カメラマンによるスクープ映像です!

 

過去40年間で淡水域の動物が81%も減少!?

世界自然保護基金(WWF)によると、野生動物の個体数が約40年前と比べて半数以上減ったという。
https://www.wwf.or.jp/activities/data/201610LPR2016_jpn_sum.pdf

特に、河川などの淡水環境に生息している生物が81パーセントと、最も大きく減少しているという。

その要因として、世界に約4万5000基もあるダムの影響が語られていました。

自然河川は淡水環境における原生自然域といえる。

これらの川の様々な自然の流れが、川の中と河岸の多様な形状を定め、形成していく。

自然のままに流れ、合流する川は、堆積物を下流に運び、氾濫原の土壌に栄養素をもたらし、異常気象から川を守る氾濫原と三角州を維持し、保養や精神の安らぎのための場を提供することから、多くの場所で欠かすことができない。

ほぼ例外なく、自然河川が残る場所は脆弱な淡水の生物多様性の拠り所となっている。

ダムなどの設備は、障壁を作ることにより流れを分断し、流れの規則性を変えてしまうことから、自然河川にとっては脅威である。また、ダムは長距離の回遊をする魚に対しても、回遊ルートをさえぎり、魚の完全なライフサイクルを困難にしたり、不可能にしたりするという影響をおよぼす。

こちらのサイトでも、この問題を大きく取り上げていました。

過去40年で動物の半分以上が消えた

(gigazine.2018年02月10日) http://gigazine.net/news/20180210-lost-50-wildlife-40-years/

「世界自然保護基金(WWF)」が行った発表によると、野生の陸上や海中、河川に生息する動物の個体数が約40年前と比べて半数以上減っています。その主な原因は、人々がエネルギーや食卓に並ぶ食糧などを用意する「文明的な暮らし」を行うための自然環境への開発や森林伐採であり、今後の生活の在り方を人々に問う状況となっています。

WWFの「Living Planet Report:生きている地球レポート」によると、約40年前の1970年代に比べ、野生動物の数が半分以上の58パーセントが減少したことが示されています。理由は人々の「消費行動」のため自然破壊の犠牲として、動物の生息域への「汚染」と「破壊」が原因とのこと。

1970年から2012年までにそれぞれの生息域の動物の個体数は、魚類などの海に生息している動物は36パーセント減少し、ゾウなどの陸上に生息している生物は38パーセント減、そして河川などの淡水環境に生息している生物が81パーセントと、最も大きく減少しています。また、鳥類のいくつかの種における劇的な個体数の減少も報告されています。

WWF淡水環境担当チーフアドバイザーのDave Tickner氏によると「河川は自然のシステムの大黒柱」です。河川は、陸上で起こった汚れを最後に引き取り、せき止める、そして水害を抑える役割がある」とのこと。また世界には主に4万5000基ものダムがあり、これらは河川を細かくわけるので河川の水流を妨げます。また、世界には高さが15メートル以上の大きさのダムが約4万5000基あります。Ticker氏によるとこれらのダムは「河川を細かく分断してしまうために、きれいな水の流れが損なわれてしまう」とのこと。さらに、世界人口は50年前に比べ4倍になりましたが、水の消費量は7倍となっている状況があり、これらが合わさることで「人類と河川の生物は水不足に陥るだろう」とTickner氏は述べています。

WWFの自然科学者であるKen Norris教授は、「もし、来週にイギリスのロンドンにある動物園の動物たちの半数が死んでいたら大ニュースになるでしょう。しかし、それが自然界にいる動物の半数でおきています」とコメント。

沖縄県民の投稿 石木ダム辺野古と同じ

最近、石木ダムに関する投稿記事が目につきます。いずれも頷きたくなるご意見ばかりですが、今日の記事は特に心に残りました。

特に後半、もう一度ゆっくり目で文字を追いました。

もし自分の目の前で〝大切なもの″が壊されるとしたら、体を張ってでも止めるのではないだろうか。

そう。そうなのです。今まさに大切なものが壊され奪われようとしているから、重機の前に座り込んでいるのです。それしか止める方法がないから。

法的な手順を踏めば問題ないと考えるのは思い上がりではないか。

ですよね。法は人間が作るもの。時の為政者により作られたもの。悪法もあれば、時代の変化と共に不要となる法もある。法は絶対ではない。そんな法を錦の御旗として、住民には問答無用の姿勢を貫くなら、それはまさに思い上がりに違いありません。

時代はいつも動き続けていて、人間はいつも、その時代にずっと問われ続けながら、何かしらの選択をしていかなければならないのだ。

そう。時代はいつも動いている。けれど、私たちはなかなか気づかない。徐々に変化する映像クイズのように。動きに気付いたときは既に選択をすべき時期を逸していることの方が多いもの。「茶色の朝」のように。

でも、遅すぎるということはないはず。

今日、2月4日はまさにその選択のとき。長崎では県知事選挙が、沖縄では名護市長選挙がおこなわれています。県民、市民の選択や、いかに?

 

2月1日の投稿記事も、是非ご一読を!

中村知事、住民との対話を約束!

1月31日、ついに知事が約束しました!地権者との直接対話!

もちろん、知事選が終わってからですが、約束は約束。選挙遊説中のリップサービスだったとは言えないでしょう。このように報道人も目撃していたのですから。

この日は本当にラッキーでした。
その運を呼び込んだのは、地権者の機転と判断力。

実は前日から、明日は現場での抗議は早めに切り上げてダム事務所の前で抗議行動しようかね~なんて相談をしていたのですが、朝、現場に到着する直前に携帯電話が鳴り、「そのまま役場に向かって!知事が選挙カーでその辺を通るって情報が入ったから!ゼッケンと椅子は・・・に置いておくからねー」と。

公会堂の駐車場に車を停め役場前の交差点に行くと、既に石木ダム反対のゼッケンをつけた20名ほどが集結し、知事はどうせ車で通過するだけだろうが、せめて石木ダム反対の意思を伝えたい、アピールしたいとの思いで立っていました。

そのうち、いま知事は川棚警察方面にむかっているとの連絡が入り、地権者の皆さんはそちらに移動。
しばらくして戻ってきた炭谷さんの話で、地権者と会って話し合うことを知事が約束したと知りました。
それはすごい!

これまで何度も県と交渉してきましたが、土木部部長をはじめ次長も河川課企画監も「伝えます」と言うだけ。
ダム事務所の所長も知事に頼んでくれていたようですが、どなたが邪魔をしているのか、いっこうに実現の可能性は見えてきませんでした。

それが、ほんの小さなチャンスを逃さず、数人の地権者が車に駆け寄って直談判した結果、あっさり知事はOKしたのです。(NBCのTVカメラが証人です)

知事が出した話し合いの条件は
●第三者を入れないなら面会の形は個別でも集団でもよい
●前提(計画を白紙に戻すとか話し合い中は工事を止めるとか)は無くす
でした。

それでは地権者は譲り過ぎではないかとか、県側の策略ではないかなど見る向きもありますが、私はそうは思いません。
まずは会うことが大事。話し合ってみることが大事。本気で向き合うことが大事。
それで相手が無理難題、姑息な手段を取ろうとしたら、引けばいいだけのこと。
その場その場の軌道修正は、川原住民の得意技です。

この日の知事との対話実現も、その得意技によるもの。
実は初めは石木ダム絶対反対の横断幕と幟を持ってきていたのですが、止めた方がいいとの連絡が入り、地権者は即実行。
選挙期間だからとの理由に、このアピールは選挙運動でもなんでもないのに…と支援者の中には納得できない人もいたのですが、結果的には、それが良かったんですね。
横断幕や幟を持った集団だったら、きっと車は素通りしたことでしょう。
少なくとも知事が降りてくることはなかったはず。

なるほどな~と感心しているうちに、再び選挙カーが役場前にやってきました。
しかも信号はちょうど赤に!
またまた炭谷さんは知事と会話でき、その上今度は炭谷さんに取材中だった長崎新聞の本社記者もたまたまそこにいたりして・・・幸運はまだまだ続きました。

信号が変わると車は去っていき、私たちも現場へ戻ることに。
その途中、山道橋で知事の車を待っていたこうばるの女性たちに会い、選挙カーは駅前の方に向かったのでここは通らないはずと伝えると、では石木の交差点で待とう!ということになりました。

石木公民館に車を停め、交差点で待つこと数分。
もう通り過ぎたかもしれないね~あれからちょっと時間が経ってるしね~などと話し合ってるところへ「来たよ!来たよ!」の声。
急いで道路に向かって並びます。

残念ながら信号は青に変わったばかりで車は通過していきましたが、それでもみんな「石木ダム反対」のゼッケンを胸に、手を振ったり、お辞儀をしたり。中には土下座した人も。

車が波佐見方面に去って行ったのを見届け、工事現場へ。
いつもの抗議行動です。

見事なフットワークでした。
その場その場で、状況の変化に応じ即断し、すぐに動き出す。
あるときは頑固親父そのもので、あるときは優しいお袋さん、変幻自在な住民たち。

山城博治さんのモットー「しなやかに、したたかに」を地で行く人たちです。
中村法道さん、どーんとかかっていらっしゃい!