何もお答えできません

ここはどこ?ほんのちょっとうたた寝してる間に、窓外の景色は一変していました。

同じ長崎県内とは思えない積雪です。
こんな日に高速バスで長崎市に向かった理由は…

県庁へ行くため。
知事への要請書を提出する地権者の皆さんの応援に、やってきました。
すでにたくさんの支援者も集まっています。

新庁舎のロビーの床にはまだブルーシートが敷かれていて、眩しいほどピッカピカの新築です。

まもなく河川課の職員がやってきて、案内されたのはこちら。

引っ越したばかりで新庁舎の会議室が確保できないので旧庁舎にしてくれと言われていたのですが、なんとか手配して頂けたようです。

今日は知事も土木部長も公務で不在だそうです。(毎回のことですが)

川原(こうばる)地区総代の炭谷猛さんが、要請文書を読み上げました。

要請文書はこちらです。

2018.1.12長崎県知事への要請書

吉田慎一土木部次長に手渡します。

低姿勢で受け取ってくれましたが、対応の中身は真逆です。

要請事項は決して難しいことではありません。
石木ダム問題打開のため、知事に対して住民との話し合いを求める、ただそれだけです。
住民とは、石木ダム水没予定地の住民です。
石木ダムの起業者は県であり、その最高責任者は知事ですから、石木ダムによって犠牲を強いられている住民に会うのは当然のことです。
しかし、知事に代わって対応した土木部職員は、当然の要請を受け入れるどころか、全てにおいてゼロ回答でした。

「いつまでに回答をもらえますか?」

今ここでは言えません

「回答はもらえるんですよね?文書でください」

それも含めて伝えます

伝える?何を聞いても「伝える」
「伝える」のは当然です。
回答文書を提出するとなぜ言えないのでしょう?
そのくらいの権限はあるはずの方々が3人もいて・・・
知事宛ての要請文書を受け取ったのだから、知事名で返事の文書を出すのは当然だと思うのですが。。。
私たちの常識は長崎県の非常識?

なぜそれほど話し合いを拒否するのかの質問に対し、

浦瀬企画監「1つは、裁判中だから」

裁判が理由で話し合えないというのなら、これから先何年も話し合えないことになりますが。
逃げているとしか思えません。
そのような声があちこちからあがると、

「裁判中だからできないとは言っていない。適切でないと言ったんです」

「それじゃあ話し合いをしてください」

「条件が整っていないからできません」

「条件とは何ですか?」

「私たちは生活再建の話し合いをさせて頂きたいのですが、それが難しいようなので…」

「生活再建以外の話はしないってことですか?」

「そのようなご意見も伝えますので…」

というふうに、また逸らします。
そこで地権者の方が言いました。

「生活再建だけと言われたら話し合いはできません。貴方たちは私たちの同意を得たいんでしょう?私たちが同意できるような資料をもって話に来てください。そこで私たちが理解できたら一緒にダムを造れるじゃないですか。そういう努力をしてください。裁判とは別にしてください

予定時間を大幅に過ぎても県側から話し合いを打ち切らなかったのは、良かったと思います。
しかし、最後まで無回答だったのは残念です。

今回の場の交渉を引き受けてくださったTさんが、「まもなく選挙に入るので選挙後でもいいから、知事に話し合い再開の意思があるのかどうかそれだけは確認してください、そして回答をください」と提案しても、「それも含めて検討します」という答えしか返ってきませんでした。

よほど上から釘を刺されていたのでしょう。
「何1つ約束するな」「回答するとは決して言うな」と。

庁舎は新しくなっても体制は古いまんまだね~
それが、皆の共通した感想でした。

上?
土木部次長の上といったら土木部長?
しかいませんが・・・ (- -)

長崎県知事への要請行動に出向きます

みなさん、こんにちは。

石木ダム水没予定地住民のいしまるほずみです。

今日は石木ダム水没予定地こうばる地区にも少し積雪がありました。

明日、地元と支援者は長崎県庁(新庁舎!)に集まって知事に石木ダム問題を解決するために地元と話し合いをするよう要請に行きます!

みなさんも一緒に参加しませんか?

でも、明日はまた積雪のおそれが…😓

こちら地元はマイクロバスで県庁に向かいますが、高速道路が通れないとかいろいろあるかもしれないのでどうなることやら…😓

今の所は、予定通り要請行動を行うそうですので、長崎市内の方、是非ご参加よろしくお願いします😌

明日、1月12日(金)9:45に、新庁舎玄関前(旭大橋側)に集合です!

 

 

学者証人、手法の妥当性を判断しただけ

1月9日午前11時、首都大学東京南大沢キャンパスにて、特任教授小泉明氏への証人尋問が行われました。

多忙で長崎まで行けないという証人のために、長崎地裁の裁判官3名、書記官1名、原告6名、原告側弁護団6名、被告側弁護団8名の計24名が証人のいる場所まで足を運んで実施された「出張尋問」です。

たいへん広い敷地の中をかなり歩き、理工系ゾーンの9号館に辿り着きました。

建物に入っていく当方原告と弁護団。

今回は佐世保市の平成24年度水需要予測にお墨付きを与えた学者への尋問なので、「何を根拠に、何を前提に佐世保市の水需要予測を良しと判断されたのか?」という視点での尋問となりました。

報告集会での弁護団の説明によれば、小泉教授は、
〇佐世保市から出された資料を見て判断した。
〇自分に求められた役割は需要予測の手法が妥当かどうかであり、それを判断したに過ぎない。
〇そのやり方で出てきた数値には関知しない。
と主張し、例えば、

生活用水について、当時一人一日189ℓであったものが207ℓになると予測したことについての結論に何ら責任を負うものではない、と説明。
その姿勢は業務営業用水や工場用水についても同様だったそうで、全く無責任と言うか、不誠実と言うか・・・呆れると同時に腹がたってきました。

また、負荷率(一日平均給水量から一日最大給水量を予測する際に使う率で、負荷率が小さいほど最大給水量は大きくなる)を担当した高橋弁護士によると、以下のようなやり取りがあったそうです。

高橋弁護士:
平成16年度予測では、負荷率を過去10年の平均値を採用し、
平成19年度予測では、過去10年間の最低値を採用し、
平成24年度予測では、過去20年間の最低から2番目の値を採用している。
佐世保市は負荷率を小さくするために、つまり欲しい数値を得るために、その都度条件を変えているのではないか?そういうことは許されるのか?
貴方が関わった大阪市の予測では、どうでしたか?

小泉教授:
覚えていない。

高橋弁護士:
そんなことはないでしょう?
大阪市は過去5年間の平均値を採用していますよね?

小泉教授:
大阪は大都市だからそうなったのだろう。
私は過去10年の最低値がいいと思ったが、他のメンバーの意見で云々・・・

高橋弁護士:
貴方は過去10年の最低値がいいと思うのですね?

小泉教授:
20年でも下から2番目を採用しているので、問題ない。
余裕をもって予測することは必要。
水が足りないと佐世保の経済は発展しないのだから。

高橋弁護士:
経済発展のためには、より多くの水があった方がいい。
そのためにダムを造りましょうと。
しかし、そこに住んでいる13世帯の人たちを追い出して…というのは少し乱暴ではありませんか?

小泉教授:
(沈黙の後)まあ、そうですね。

といったような展開だったそうです。(゚∀゚)
ここのところを裁判長はしっかり見ててくれてますように!
報告を聞きながら、そう願いました。

この報告会には、パタゴニア日本支社長や環境部の社員2名、そして、早稲田大学客員准教授の方も参加して、熱心に耳を傾けて下さいました。

また、前日8日には、日頃から石木ダム反対運動を応援して下さっている首都圏の強い味方の方々が集まってくださって、地権者の皆さんからの現状報告や、弁護団からの裁判に関する経過報告などに熱心に耳を傾けてくださいました。

スラップ訴訟のその後はどうなったのか?川棚町長はどういうスタンスなのか?議会の動きは?等々の質問も相次ぎ、お二人の国会議員(初鹿明博さん、大河原雅子さん、共に立憲民主党衆議院議員で公共事業チェック議員の会)からも力強いエールを頂きました。

八ッ場あしたの会の方からは、14日の総会で「ほたるの川のまもりびと」(20分バージョン)を上映し、講演の中でも石木ダム問題が取り上げられることなどのお知らせがありました。

わずか2時間半にも満たない証人尋問を目撃するためにはるばる現地から足を運んだ5人の原告(現地住民4人+佐世保市民1名)の皆さんは、2日間慣れない都会の雑踏を移動し、とてもお疲れだったと思いますが、関東の支援者の方々と直接語り合うことができて、熱い応援を肌で感じ、きっと新たな力と勇気を得られたのではないでしょうか?
帰路に就く皆さんの横顔には、そんな明るさが感じられました。

さあ、現地では、今日10日から抗議行動がスタートしています!

ご協力できる方は、今年もよろしくお願い致します。(‘◇’)ゞ

ほたるの川のまもりびと先行試写会ツアー

みなさん、お世話になっています。

石木ダム水没予定地住民のいしまるほずみです。

うわ!やばい!

1月から映画「ほたるの川のまもりびと」先行試写会ツアーが長崎県内ですでに始まっています!

石木川まもり隊のブログでの宣伝が遅れてすみません😰

長崎県内では、1月いっぱい映画「ほたるの川のまもりびと」の試写会がどこでも無料で!!!開催中です。

先行試写会スケジュールはこちらの特設ページでわかります。

http://hotarunagasaki.strikingly.com/

予約はぜひ、こちらのサイトより承っておりますので、どしどしご応募ください!😊

ゲストが登場する予定の会場は…

1/13(土)プラザ大村(鎌仲ひとみ監督)
1/20(土)アルカス佐世保
(山田エイジ監督、辻井隆行パタゴニア日本支社長+スペシャルゲスト)
1/21(日)長崎市チトセピアホール
(いとうせいこうさん、山田エイジ監督、辻井隆行パタゴニア日本支社長)

すごい顔ぶれだ!

私は、一応メインのこれらの会場に行く予定でいます。

映画の方は何回か観ていますが、ゲストのトークが聞きたいですもんね!😝

あと、大規模会場ではないですが小さなスペースで地道に何度も開催されているところもあります。

例えば、

長崎県長与町のフェアトレード雑貨&カフェ「チャリタブル・トレード」では、週末の金土日に地道に上映会を開催されています。

Facebookページあります。
https://www.facebook.com/CharitableTrade/

長崎市内方面、長与町周辺の方、チェックよろしくお願いします。

【予約優先】「チャリタブル・トレード」での上映日程

2018年1月の日程です。1/13(土)は上映ございません。
月曜(12時15時の2回)1月8、15、22、29
金曜(12時15時の2回)1月5、12、19、26
土曜(13時16時19時の3回)1月6、20、27
日曜(11時14時17時の3回)1月7、14、21、28

そして、

特設ページには掲載されていない大規模会場がもう一つあるんです!

平戸とダブっているけれど、石木ダムご当地川棚町の川棚町公会堂(キャパ1,030人)でも上映会が開催されることが決まっています!!!

東彼杵郡(川棚町、波佐見町、東彼杵町)の方、よろしくお願いします!

Facebookのイベントページあります
https://www.facebook.com/events/331228080726315/

年末に急遽決定したので、まだほとんど知られていません!😅

もちろん無料なのですが、できるだけ多くの方に確実にご来場いただきたいので、無料招待チケット作りました!

1,000人のキャパはおそらくツアー最大規模!😳

来てくださったお客様にはもれなく、こうばるステッカー差し上げます!

これ、こうばる支援米の袋に貼っているステッカーですが、絵柄は割と人気です。

これから川棚町内でせっせとチラシとチケットを配って回ります😓

いつも、町内で学習会を開く前にチラシ配りをせっせとやっていますが、あんな感じで地道に頑張ります!

1,000人のキャパはかなり大変なので、よかったら誰かお手伝いよろしくお願いします😓

なんとかして、「ほたるの川のまもりびと」先行試写会ツアー、成功させよう〜😆

川棚町民、佐世保市役所前でチラシ配り

お正月気分を吹き飛ばすような冷たい雨の朝、佐世保市役所前には、20人ほどのメンバーが集まって、今年初のチラシ配りを実施。

「中村知事は人権侵害の石木ダム建設を即刻中止すべきです」というチラシを持参したのは「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」の皆さん6人。裏には、川棚や長崎で開かれた学習会の様子が報告されています。

このチラシは既に年末には川棚町役場前で配布、仕事始めの1月4日には波佐見町でも配布されました。


地元住民のHさん。願いを込めて手渡します。


こちらは佐世保市民。応援に駆けつけました。他にも12人の佐世保市民と長崎からも1人。総勢20名です。


こちらの佐世保市民はお子さん2人と参加です。


可愛い子どもたちに差し出され、オジサン達も嬉しそう?

受け取った職員の多くは足早に市役所の中へ消えて行きましたが、

中には歩きながら目を通す人たちも…

特に映画のチラシを見てる人が多かったです。


こちらは職員以外の通行人でしょうか?

どなたであれ、雨の中、チラシを受け取ってくださった約550名の皆さん、ありがとうございました!
クズカゴに入れる前に、チラ見でもいいので読んでほしいな~
じっくり読んで頂けたらなお嬉しい・・・

今年もいろんな形で情報をお届けしたいと思っています。

そして、しつこく問いかけていきます。石木ダムって本当に必要ですか?
一緒に考えていきましょう~

(‘◇’)

いしきを学ぶ実行委員会より次回の会合のお知らせ

2018年、新年あけましておめでとうございます!

今年も石木川まもり隊をどうぞよろしくお願いします。

さて、新年のご挨拶もそこそこに…

長崎市内で始まった石木ダムの学習会「いしきを学ぶ会」より、次回の会合の日程をおしらせします。

12/23に開催しました「いしきを学ぶ会」(石木ダム問題学習会)
実行委員会ですが、次回学習会のテーマは、石木ダム問題の
歴史を掘り下げて学習しようということになり、講師
として川原地区住民をお招きすることになりました。

次回「いしきを学ぶ会」実行委員会は1月7日(日)14:00
長崎市民会館第8会議室(6階)です。ご都合がつく方は是非、
ご参加ください。

 

水需要予測、根拠示せず

「今日はスカッとした。よくわからんけど、なんかスカッとした」
今日の報告集会で傍聴者の1人が発した感想です。
ドッと笑いが起こり、と同時に皆さんの表情は「同感!」

本日10:20から長崎地裁401号法廷では、当裁判のクライマックスとも言うべき証人尋問が繰り広げられました。証人は、田中英隆氏(佐世保市元水道局事業部長)、平成24年度石木ダム事業再評価における水需要予測作成の責任者です。

石木ダムの必要性は、治水面でも利水面でも根拠が乏しく合理性に欠けるのですが、特に佐世保の平成24年度水需要予測はムリヤリorデタラメorデッチアゲ感満載で、それをどう正当化するのか、みんな興味津々でした。

でも、優秀なお役人はわざと論点をずらして答えたり、持論を滔々と述べて時間稼ぎをしたり…今回もそうなるのかな~

しかし、今日は違った!
証人がスラスラ答えたのは、被告側尋問の時だけ。
原告側の尋問に入ってからは、「・・・」「覚えていません」「その頃は水道局にはいなかったので」「今は別の部署なので」などと、無言や逃げ。

当方の弁護士が「困りましたね。貴方では答えられないんですね」「貴方は責任者だったのでしょう?」「誰に聞いたらわかりますか?名前を教えてください」と尋ねる場面も。
もちろんそれに応じることはなく、「いえ、この予測は水道局全体で作成したものなので…」と拒否。
部下に責任を押し付けたくなかったのか、部下が出てきて答えたら不利になると思ったのか…?最後まで、その姿勢を貫きました。

何をそんなに窮していたのかと言いますと…

<生活用水について> 八木弁護士


委員会資料の中で、「渇水年は減少しているが、その他の期間は明らかに増加傾向を示している」と記載されていることについて八木弁護士は実績値を提示し、
H18年=193 19年(渇水年)=191 20年=188 21年=189 22年=190 23年=189
本当にそう言えるのか?と問うたのですが、「・・・」

また、「(佐世保市民は生活のための水使用を)我慢をしており一般的な受忍限界を超えている」と書かれていることについて、何を根拠にそう言えるのか?アンケート調査でもしたのか?との質問に、「調査はしていないが、市民の会からそのような声をたくさん聞いていたから」と返答。「一市民団体の声だけで貴方はそのように判断されたのですね」と指摘され「」。

実は、その「市民の会」は一団体などではなく、JAやPTAや、医師会、町内会連合会など29団体が加盟する大組織なのですが、証人がそのように反論しなかったのは、その「市民の会」が官製市民の会である(運営費は100%市の助成金(税金)で賄われ、事務局は市役所内にある)ということを指摘されるかもしれない、藪蛇になりそうなので止めておこう~との判断だったのではないかと思いました。

<業務営業用水について> 毛利弁護士


H24年度予測でもこれまで同様、米軍と自衛隊だけは大口需要に分類しているが、その予測値は過去の手法と違って過去の最大値を採用している。自衛隊に至っては昭和時代の実績値。その根拠を問われ、防衛省からの文書に「十分な水量の確保が必要」とあったことを紹介したが、「具体的な数量は書かれていなかったんですよね?なぜ過去最大値を取らなければならなかったのですか?」と追及され「」。

<SSKの工場用水について> 毛利弁護士
SSKの工場用水はわずか4年で4.88倍になると予測されているが、その要因は経営方針の転換(修繕船事業の強化)による水需要の増加によるもので、その根拠はSSKからの文書「水需要の将来見通し」だと主張する証人に、その見通しについて水道局として裏付けは取ったのか?との問いには「取っていない」。
さらに、この「見通し」は佐世保市の方から問いかけて出されたものであり、SSK側からこれだけの水が欲しいと言ってきたことはないですよね?との問いには、しばらく考えて、聞き取れないほどの小さな声「記憶にはありません」でした。

<負荷率について> 高橋弁護士


(負荷率とは給水量の最大と平均の関係を示すもので、負荷率が小さいほどが最大給水量は多くなる)
H16年予測では過去10年の平均値、H19年では過去10年の最低値を取っているが、H24予測では過去20年の最低値を取っているのは何故か?「ハウステンボスの再生、リーマンショック、2回の渇水などから過去10年ではデータの信頼性が乏しかったので20年に延ばした」との回答に、平成6年からの負荷率の推移を表したグラフを示し過去10年の最低値で良かったのではないかと迫ると、「原告側の見方も一理あると思うが、渇水のリスクを減らすためには…」「つまり80.3という負荷率が欲しかったのですね?」「

<保有水源について> 高橋弁護士
不安定水源とは何か?
水道法上の認可を受けていない水源
認可を受けられる条件は何か?
確実な取水ができること。取水量が安定していること。
水道法上本当にその様に定義されているのか?
……
慣行水利権は水道法上、認可の対象にならないのか?
わかりません
佐世保市はかつて三本木の慣行水利権を保有水源として認めていたが知っているか?
知りません
佐世保市の慣行水利権は許可水利権に切り替えられるのではないか?
できない。取水量に問題があり、届け出水量に達していないから。
では、安定水源のほうはいつも届け出水量に達していたのか?
(許可水利権と慣行水利権の取水実績のグラフを示し、どちらも取水量は一定ではなく取水率は似たようなものであることを確認)
渇水時に取れるかどうかも要件となる。
(H19渇水時の許可水利権と慣行水利権の取水量のグラフを示し、慣行水利権の取水量の方が大きいことを確認)
渇水時に不安定水源からの方が多く取水してるではないか?

どんなに実績を示してもその事実を認めようとしない元水道局事業部長への怒りがついにプチン!

そのようないい加減なことで4万tもの水が足りなくなるという予測を立て、地権者を追い出そうとしたのか?当時の責任者として、取水量が安定していなかったというデータを示せないのか?探せば出てくると言えないのか?

わかりません。

終わります!

次回は来年1月9日、東京で開かれる小泉教授への証人尋問。
そして、3月20日(火)に結審する予定です。

事業認定取消訴訟二回目の証人尋問が開かれます

明日です!長崎県石木ダム問題の裁判!
長崎地方裁判所で事業認定取消訴訟の証人尋問が開かれます。
第一回目の治水に引き続き、二回目の尋問に登場するのは田中英隆氏(佐世保市元水道局事業部長・平成24年度水需要予測作成責任者)です。
タイムスケジュールは以下の通りです。
12/25(月)
整理券配布9:30~9:40
9:40〜傍聴抽選
9:50~門前集会
10:20~尋問開始
17:00~裁判終了後報告集会(長崎地区労会館)
みなさん、傍聴よろしくお願いします。

質疑は一切ありません!

今日の毎日新聞が、昨日の佐世保市議会本会議で私たちが提出した請願58号が不採択となったことを報じています。

ここに書かれてある通りですが、一部興味深いやり取りもあったので、少し詳しく報告します。(あくまでも私の主観に基づくものですが)

まずはじめに、都市整備委員会の草津委員長が登壇し、各会派からの意見を読み上げ、「裁決の結果、賛成少数で不採択と決定しました」と報告。

続いて質疑に入りました。

山下議員:
請願者は趣旨説明の中で、本市の漏水量の多さ(年間漏水量は山の田ダム6個分、一日平均では市民5万人分の生活用水に匹敵し…)や、類似都市と比べても漏水率が高いこと(長崎=4.8%、呉=2.8%、佐世保=10.4%)、また昨年度のダム貯水率の推移を記録した県の資料(雨の少ない時期に佐世保の貯水率は県平均より高かった)など様々なデータを示し説明されたようですが、このような説明に対して、委員会ではどのような議論が展開されたのですか?
(山下議員は当時別の委員会に出席していたため、この当ブログ12/15掲載記事を引用し質問)

草津委員長:
いま山下議員が縷々述べられた通りのことについて請願者からの説明があり、それを我々は全員きちんと聞かせて頂きましたが、それに対する質疑は一切ございません!

このきっぱりした言い切りにとても興味を感じました。その心は?
a.説明は聞きましたよ。聞いたからそれでいいでしょ!
b.説明内容は間違っていなかったので、悔しいけれど誰も突っ込みができませんでした!
c.誰かがきちんと受け止め質問してほしいと思っていたが、残念ながらありませんでした!
など、委員長の胸の内をつい想像してしまいました。
どれかな~?

実際には質疑はあったのですが、提示したデータについての質問は確かに一切なく、それがとても残念でした。このような事実を議員はどう受け止めたのか?それを知りたかったです。

本会議では続いて討論に入り、2人の議員が賛成意見を述べました。

永田議員:
請願者は請願に至った根拠として28年に市が行った市民意識アンケート調査の結果をあげています。「水の安定供給」を達成するためには、水源確保よりも水道施設の更新整備を求める声が多かった。また、漏水対策を当局が頑張っているのは認めるが、類似都市と比較するとかなり高い。佐世保の10.4%に対して呉市は2.8%だった。つまりまだまだ改善の余地があるということ。
お金も人も無限ではない。石木ダムにかけるお金を老朽化対策に使えばもっと漏水が防げる。という趣旨でした。
 委員会では水源確保と更新整備は一体であるとの意見が示されました。車の両輪のようなものだということ。しかし、石木ダムは遅々として進んでいない。裁判も始まっているし予算の執行率もごくわずか。つまり片輪しか進んでいない。それならば、確実な水源確保に繋がる漏水対策に石木ダム予算を回すべきという請願者の意見は検討に値する。
 さらに言えば、回っていない車輪を力ずくで回す、行政代執行のような強権的なやり方は市民の支持は得られない。請願者の訴えは多くの市民の声を反映するものであり、市の現状を踏まえた政策の見直しを求めるものです。

山下議員:
この請願は佐世保市自身がおこなった市民アンケートの結果に基づいてなされています。「水の安定供給」は重要な課題だという認識は共有し、それをどういうふうにやっていくかという点で、石木ダムよりも水源施設の更新整備に力を入れるべきとの声が圧倒的に多かった、それに沿った請願です。行政はこのような市民の声を重く受け止めるべきです。
 また、委員会ではダムの改修のためにダムを空にしなければできないという話だったようですが、それは違う。国交省もダムを運用しつつ改修すべきとの方針を出しているし、下の原ダムの嵩上げの時は空にしなかったじゃないですか。そして、嵩上げの結果、日量3000tの新たな水源を確保できたではありませんか。
 いま確実にできる水源確保は漏水を減らすことです。10%台の現状から長崎市並の4%台を目指してやっていくべきです。

そして採決。結果は予想通り「賛成少数」(社民党3・共産党1のみ)で不採択となりました。が、お二人の発言のおかげで、少しは胸の奥底で迷いを感じた議員さんもいたのではないでしょうか…?

永田議員の「車の両輪」という視点、なるほどですねー
山下議員の、請願者が示したデータをなぜきちんと取り上げ議論しないのか?

その通り!
立場が違っても結論は違っても、互いに向かい合うことが大事。
市民も議員も佐世保の未来を良くしたいという願いは同じなのですから。。
              
         (*^-^*)

「いしきを学ぶ会」実行委員会

12月9日「いしきを学ぶ会」にご参加いただいた皆様

川棚町民や佐世保市民らこの問題の当事者が講師となって
語る石木ダム問題学習会「いしきを学ぶ会」。80名近くの
ご参加をいただき、大成功となりました。

「とても分かりやすい」「深い理解が出来た」「県のやり方に
怒りを覚える」「もっと学習会を開いて欲しい」というアンケート回答がありました。また今後の長崎市内での学習会の
実行委員にも10名以上の人が名乗りを上げてくれました。

県庁所在地でこれだけの人が関心を示したということ、
長崎県にもかなりのインパクトを与えたと思います。

学習会参加の呼びかけなどのご協力、ありがとう
ございました。

次回開催に向け、下記の通り実行委員会を開催します。
皆さんのご参加をお待ちしています。

日時:12月23日(土)14時
会場:長崎市民会館地下第7会議室(長崎市魚の町5-1,095-825-1400)
議題:12月9日「いしきを学ぶ会」の評価・反省
   次回「いしきを学ぶ会」の時期・内容
問合:080-3999-9928土森