『ほたるの川のまもりびと』先行試写会!

お待たせしました~~~~~~~~~~~~~~~!

半世紀もの間ダム計画に翻弄され、抗い続け、
ほたるが乱舞する石木川と、ふるさと「こうばる」を守り続ける人々、
そのありのままを描いた映画『ほたるの川のまもりびと』の本編が、
ようやく、まもなく、完成です!

そして、都内での完成披露試写会の前に、真っ先に!
ここ長崎県で先行試写会がおこなわれます。

まずは県都長崎市での予定が決まりました。

11月1日と2日、勤労福祉会館です。

詳細はこちらです。⤵

https://www.facebook.com/events/1090984057671374/?ref=6&ref_notif_type=plan_user_invited&action_history=null

長崎市内、近隣の方、ぜひ足を運んでみませんか?

イベント「としょかんいちば」のご報告

みなさん、こんにちは。

石木ダムの水没予定地で暮らしているいしまるほずみです。

報告が大変遅くなってしまいましたが😥一ヶ月前の9月30日(土)に長崎市立図書館で開かれたイベント「としょかんいちば」に参加したのでそれについて報告します!

「としょかんいちば」とは…フリーペーパー『Canau』の仲間たちがつくる、みんなの市場、みんなのおまつり。

そう、「Canau」というフリーペーパーがあるんです!

「CANAU」の創刊号はこんな表紙のフリーペーパーでした。
実は、こっそり…石木ダムについての記事もあったんですよ!

そんな、「Canau」の創刊記念のお祭りに、私も「koubarushop(こうばるショップ)」として出店してきました。

この時、ほーちゃんは韓国から帰ってきたばかりでハードなシーズンでした。

さて、なにやら懸命に書いてます。

書いていたのはこれです!

なんとパタゴニアも一緒に出店してくれたんですよ!

パタゴニアからはチャリティで自社製品の販売です!

早速、客さんが真剣に品定め…本気でお買い物モードです!

ちなみに、こうばるショップのこの日の売り上げは、8,600円でした。

荷物は超コンパクトだったし、そんなに売れないだろうと(そんなに売る気もなかった??)思っていたので、意外に売り上げがあって本当にラッキーでした。

そして、パタゴニアのチャリティ販売の方もけっこうな売り上げがあったそうですよ!

チャリティーの売上は、全額、市民グループのN-dove石木ダムプロジェクトチームに寄付されるそうですよ😳

それは大変ありがたいことです。

私も、帽子とリュックを買っちゃったもんね〜

同時に石木ダムの署名も66件集めることができました。

実は、イベントの次の日にも長崎市内の街頭にて署名活動を行ったそうです。

街頭での署名は 135件で、こちらも頑張りましたね〜

ところで、会場、賑わっています!

奥のスペースでは、ライブもありました。

私の自前の写真がすごく少ないので…

会場の様子はこちらを見てくださいね😌

イベントの雰囲気が十分に伝わってくると思います。

ナチュラルで、ビーガンで、いい感じでしょ??

一生懸命自分のブースに張り付いていたので、他の出店者の方と交流が十分に取れませんでしたが、どの店もイベントにふさわしいお店ばかりでした。

準備などで運営の方は大変だったと思います。

スタッフの皆さん、出店された皆さん、訪れてくださったお客さん、本当にありがとうございました😌

ところで!

イベントの後半ではなんと、石木ダムのクイズ大会もやったんですよ!

実は、出題内容の骨組みはこのわたくしめが制作したのですよ。

対象は「小学生向けに」ということだったのですが、どうやら石木ダムの問題をよく知らなかった人にとっては難しかったみたいです😅

長崎県民の皆さん、石木ダム問題は本当はすごく重要な課題なんですよ〜

だけど、皆さん、なかなか関心を持っていただけないのが現状です…

地元からちょっと言わせてください!

石木ダム事業を本気でゴリゴリ造り出したら、538億円では済みませんよ!

あくまで私個人の予測😅なんですけど、ひょっとしたら1000億円かかるかもしれませんね。

さらに、なんてったって、要らなさすぎる!!😂

長崎県民の皆さんの関心がイマイチない中で、よくあるのが「造ったんだから、もうここまで造ってしまってるんだから…仕方ない。。」

これです!

ちょっと待った〜!

まだ何もできてません!

付替道路工事もみんなで必死に止めています!

今、強引に作り出していますが、地元の住民や市民に反対されて2割弱しか進んでいません。

このページにアクセスしてくれた皆さん!

あなたにもできる支援があります!

ぜひ電子署名にご協力くださいね😊

そして、最後にお知らせですが、明日10月29日(日)に長崎市の街の中心部で署名活動を行うそうです。

【長崎県民3万人を集める街頭署名活動】

「パタゴニア福岡スタッフと一緒に当日ボランティアをしてくださる方、現地にてお待ちしております。」

10月29日 場所:11時~13時長崎市中央橋アーケード前【通称:鉄橋】

14時30分~16時浜町アーケード ハマクロス411前

私も急きょ、参加することにしましたので、よろしくお願いします。

全国各地から共有地権者がやってきた!

核廃絶NGO「ICAN」へのノーベル平和賞、長崎出身カズオ・イシグロへのノーベル文学賞、目前に迫った衆院選、そして長崎最大の祭「おくんち」開幕!と話題いっぱいの今日の新聞に、昨日の石木ダム行動の記事も3紙に掲載されていました。

少々わかりにくいかもしれませんが、簡単に言うと、

誰が=石木ダム建設絶対反対同盟を支援する会

誰に=佐世保市長県知事収用委員会会長

何を=土地の収用や明渡の裁決申請

どうした=取り下げor却下するよう要請した

ということです。

また、「石木ダム建設絶対反対同盟を支援する会」の会員の多くは共有地権者で、石木ダム建設予定地の中の一部の土地を共有している人たちです。ある土地は54人で、別のある土地は182人で共有しています。つまり、のべ236人もの共有地権者がいるのです。

そのうちの数名が昨日、全国各地(神奈川、愛知、山口、熊本、佐賀)から集まって、県内の共有地権者と共に、知事や市長に要請に向かったのです。

まず、訪れたのは佐世保市役所。対応したのは谷本水道局長です。

手渡した要請書はこちら。→ 2017.10.6佐世保市長への要請書

受け取った水道局長は、「必ず市長に届ける。しかし、石木ダムは佐世保市にとって不可欠な事業であり、様々な手続きを適正におこなってきたところであり、取り下げるつもりはない。これは市長代理としての発言だ」と述べました。

今回私たちが訴えたかったのは、石木ダムの必要性に関することではなく、地権者の権利侵害の問題でした。

事業認定の際には「得られる利益」と「失われる利益」が天秤にかけられます。「得られる利益=公益」が「失われる利益」よりも遥かに大きいということが明白でなければ認定できないはずです。しかし、石木ダムによって失われる利益の中に、13世帯の財産権や居住権、生活権などの基本的人権は何一つ見当たりません。

遠藤代表:事業認定申請書に、水没予定地に13世帯が居住していることに一言も触れていないのは何故ですか?

水道局長:裁判で係争中のことには答えられません。私の発言が裁判に何らかの影響を及ぼすことがあってはならないので、控えたい。

遠藤代表:では、裁判を取り下げれば答えてくれるんですか?

水道局長:それはわからない。そのときになってみないと。

といったやり取りがしばらく続いたところで、タイムキーパーを務めていた秘書課の職員が、終了時刻を告げ、「次の会合予定がありますので」と打ち切ろうとしました。

参加者:では、市長から文書での回答をお願いします。

水道局長:市長には伝えますが、文書で回答する必要があるかどうかはこちらで判断します。

他県からの参加者:「不親切だなー」「冷たいねー」「こちらは文書で要請してるんだよ。文書で返すのが当然でしょ?」「市長が見たかどうかもわからないでしょ?」

水道局長:市長には確実にお見せします!

と言って出て行く水道局長に「恥ずかしくないの?」「逃げるの?」という言葉が飛び交いましたが、止めることはできませんでした。

佐世保市民として、本当に恥ずかしかったです。このような対応を受け続け、それに慣れてしまっていた自分自身を再発見しました。

 

午後からは、県庁です。

まず、県知事あての要請書を土木部の吉田次長に手渡しました。

要請書はこちらです。→2017.10.6長崎県知事への要請書

吉田次長は、「住民の命を守るのが行政の仕事なので、ご理解いただきたい」「係争中のことへの発言は控えたい」などと、いつもの台詞を繰り返していましたが、地元地権者や長崎市民も合流して

参加者:以前、関係自治体の長が石木ダムを中止したら莫大な違約金を払わなければならないので止められないと言っていた。そこで、国(総務省の行政評価事務所)に問い合わせたら、「石木ダムを中止した場合に大きな違約金を取るような法律はありません」と言われた。このように住民を偽り、地権者の人生を奪うようなことをなぜするのか?

など、活発な意見が相次ぎました。

最後に、収用委員会への要請書を手渡そうと、事務局がある用地課に出向きましたが…

なんと!廊下でのやり取りとなりました。立ち話で終わり?なんとも残念ですが…委員会の皆さんは、しっかり受け止めてほしいものです。

要請書はこちら→2017.10.6収用委員会への要請書

今回の要請行動をきっかけに、共有地権者と呼ばれる地検者の仲間が動き出したことに新たな可能性を感じます。

地権者は13世帯だけじゃなかったんだ…ということを県や佐世保市に伝えることができたし、私たち共有地権者自身も主体的に何ができるのか考え、今後に繋げていきたいものです。

黒髪町での勉強会 たくさんのご意見と予期せぬ贈り物♥

10月1日は5回目の石木ダム勉強会。黒髪町にやってきました~

とてもきれいな会場で、設備も充実。りっぱなスクリーンをお借りできたので、いつもより大きな画面でたいへん見やすかったです。

これまで同様、佐世保の水と石木ダムに関する動画上映に続いて、この問題について『石木川まもり隊』の見方考え方を説明させて頂きました。

石木ダムの大きな目的は、私たち佐世保市民のための水源確保だと言われているが、本当にそうなのか?最近も広報『つたえる県ながさき』9月号で、「水源が不足している佐世保市は、昭和50年以降たびたび渇水の危機に見舞われています」と書かれていたが、平成6年の大渇水以来22年間、渇水による断水は実は一度もおきていない。まずは現在の実態を知ることが大切。

そこで3つの資料を用意しました。

これは水道用ダム貯水率のグラフ。(画面をクリックすると大きくなります)昨年4月から今年4月までの貯水率の推移を示すもので、長崎市、佐世保市、大村市、平戸市、そして県全体の5つの貯水率を比較することができます。

それぞれの貯水率の最低値を見てみると、一番低かったのは水色の線の大村市で、65.7%まで下がっています。黄色の線の佐世保市は実はどこよりも高く、88.3%でした。これが現状で、20年前とは大きく変化しているのです。

その大きな要因は、人口減少節水機器の普及で水の使用量が年々減少しているから。それを示すグラフがこちら。

これは一日最大給水量(一年間で一番たくさん水を給水した日の給水量)のグラフで、青の線がその実績値。2001年度は100,830㎥でしたが、昨年度は77,526㎥。その差は約23,000㎥。つまりわずか15年で23%も減少!

ところが赤の線の予測値を見ると、急激に増加!昨年度の予測値は100,491㎥で、実績値との差はこちらも約23%!

でも、2015年度は実績の方が予測よりも多くなっています。それも極端に。
実はこれは本当の給水量ではありません。確かに10万㎥以上もの水が配水されたのですが、その全てが使われたわけではなく、このうちの4万㎥は漏水だったのです。
2016年1月の大寒波による断水、覚えていますか?
あのときは凍りついた給水管が破損して、あちこちで大量の水が漏れ出し、配水池の水が空っぽになってしまいましたね。2015年度の最大給水量にはあの漏水量が加算されているのです。
2015年度の本当の一日最大給水量は2015年8月8日の76,872㎥でした。(緑の〇)2014年度や2016年度とほぼ同じです。

さらに、2016年度(平成28年度)の実績値について項目別に、予測値と比較してみると…

漏水量は一日平均6,852㎥です。これは4トン車1700台分です。そして平均給水量の9.8%、つまり約1割もの水道水がダダ漏れしているということ。モッタイナイですよね。

その平均給水量は予測値よりも1万㎥も少なかった。つまり予測は15%も過大だった。そして、一日最大給水量は予測値より30%も過大だったことがわかりました。

工場用水に至っては…予測値6700㎥に対し、実績は1300㎥で、400%も過大だった!?あり得ない予測ですね~

こういう予測に基づいて石木ダムが必要と言われても説得力はありません。そのようなダムに私たち佐世保市民は353億円を負担することになるのです。それでいいのでしょうか?

ということで説明を終えました。

司会者の「質問、意見、何でもどうぞ~」という進行を受けて、まっ先に手を挙げた方は、上品なご高齢の男性でした。

Aさん
私は地域に下水道が通ることになった時、飲み水をトイレに流すなどとんでもない!風呂の水を流すようにしたいと思い業者に工事を依頼したんですがね、5社全部に断られました。そこで下水道工事をするための借入金制度を利用して、水をポンプアップしてタンクに溜める工事を依頼し完成しました。そのおかげで渇水の時もトイレの水には苦労しませんでした。
 私がなぜそこまでやったかというと、子どものころ水は貴重なものだったんです。学校から帰ると家の水道が止まっているので、バケツを持って共同水道まで行き、並んで水をもらって帰るということを経験してるからです。
 それで、やっぱり水源地はいっぱいあったほうがいい、余裕が欲しいと思っていた。でも、今の説明を聞いて、うーん、もう一度考えてみようかなと思い始めました。 

Bさん
この資料を見ると、工場用水が極端に増えるように予測してあるが、水道局は何故そのような予測をたてたのですか?

 まもり隊
一番大きな要因はSSKです。当時不況により新造船の受注が思わしくないので修繕船に力を入れるという経営方針の転換が発表されました。それを知って水道局は修繕船がドッグ入りした初日は大量に水を使うので、その水量を倍増させSSK全体の給水量が4倍ほどに増加するという予測をたてました。私たちは当時あり得ない予測だとずいぶん抗議しましたが、案の定その後も工場用水は増えるどころか減る一方です。

Cさん
私はダムを造るよりも、もっと節水を呼びかけたらいいと思います。

Dさん
漏水対策はどのようにやっているんでしょうかねー

まもり隊
年間8億円くらいかけて老朽管の敷設替えをやっているようですが、老朽化も激しくなかなか漏水率は減りません。ブロック化という方法を取り入れてから漏水箇所の発見が効率的になり、漏水量も日量3000㎥くらい減りましたが、その後は横ばいという感じですね。もう少し漏水対策に力を入れてほしいですね。 

Eさん
水道局は勉強不足。私も以前、漏水対策の方法を具体的に水道局長あてに提案したことがあるが、「貴重なご意見ありがとうございました」と返信がきただけ。こういう態度じゃダメですね。私に任せてくれたら、私は漏水を止めてみせます。でもそうさせてくれない。それはなぜか?石木ダムを造れないからですよ。市長や水道局長はそんなに石木ダムを造りたいなら、こういう場に来て説明せんといかんですよ。そして、まず、現地の人によくお願いしなければいかんですよ。心が通っていない。それが問題。

 司会者
「貴重なご意見ありがとうございました」(会場爆笑)
いや、ほんとにそうですよね。漏水対策を先送りにして、353億円の負担金も次の世代にツケを回すことになるし、ちょっと無責任ですよね。

Fさん
もう40年も経っているんでしょ?なんで解決せんとですかね。

Gさん
こんなに長引いて、しかも佐世保市が350億円も負担しなければならない。なんで市は止めようと言わないんですかね。誰が儲けるんでしょうか?誰かが儲けようとしているんじゃないか、そんな気がするんですが…
 それから、今日の勉強会のために1500通も案内状を出されたそうだけど、これだけしか来てない…そこが問題じゃないでしょうか?もう少し佐世保市民に関心を持たせないと。ここに来てくれた人はわかるんでしょうけど。なんか方法がないのかな?

Hさん
佐世保市はなんでムキになってるんかな~メリットとデメリットがあると思うけど、それは何なんかな~佐世保市の人が来て、ここで言いやっこすれば、そういうのがわかってくると思うんやけどね~(そうねー、そうねーの声があちこちからあがる)

司会者
僕たちは毎回水道局に参加のお願いをしているんですが、水道局は「いま裁判で係争中でもありますし、水道局便りや広報誌やホームページで説明していますので」と断ってくるんです。でも、そういうのを見ても僕はわからないです。だから、来て説明してほしい。まもり隊の説明と水道局の説明と両方聞いて初めて僕らは両方の違いがわかるし、どっちを信用できるか判断できると思うんですよね。

Iさん
いま市議会で石木ダムに反対してるのは何人?1人?

まもり隊
実は4人です。最近4人になりました。

Iさん
いくら運動しても4人じゃ変わりませんよ。これは政治問題ですから。役所は決めたことはやり通そうとしますよ。だから、選挙の前に、石木ダムに賛成ですか反対ですかと公開質問状を出して、反対と書いた人には入れない、そうするしかないんです。

司会者
選挙の前だけじゃなく、地域の議員さんには話す機会があれば、石木ダムのことを聞いてみてほしいですね。どういうふうに考えてます?って。
 それから、皆さんも帰ってから、ご家族や近所の方に、「こんな勉強会に行ってきたよ、面白かったよ」って話してほしいですね。

Iさん
石木ダムは本当に必要ないんですか?必要ないという安心感がないから、今もずーっと続いているんでしょ?もう渇水はおきない、その安心感があれば、石木の人たちを追い出してまで造ろうとは誰も思わない。

(そこで現在の保有水源と給水量の関係を図表で説明しようとしたら)

いや、数字ではわかるんです。でも、ここ(胸に手を置いて)の不安が消えないから、それを取り除くにはどうしたらいいかということなんです。

Eさん
100%取り除くのは無理でしょうね。でも、方法はあるんです。海水淡水化です。渇水の時でも病院などにはちゃんと水が届くようにそういう装置を確保しておけばいいんです。

などなど本当に様々な貴重な意見が飛び交った有意義な時間でした。絶対推進ではないけれど、ないよりはあったほうがいいと思われている方も少なくとも2名ほどいて、そんな方が参加して下さったのが、とても嬉しかったです。

最後に司会者から、パタゴニアが呼び掛けている署名の紹介とアンケートへのご協力をお願いしてお開きとなりました。(その場で8名が署名し、用紙を複数枚持ち帰った方もたくさんいたそうです)

そして、終了後に予想もしなかった出来事が…

参加者のお一人が受付に封筒を預けていかれました。帰宅後開封してみると、中には高額なカンパと、匿名のお手紙が添えられていました。

本日はお疲れさまです
いつも行動ができなくて申し訳なく思っています
諸経費の一部に使ってください

とても驚きました。
金額にも驚きましたが、このような仲間の存在です。
私たちの知らないところで、同じ思いの仲間がいる。
目に見える行動には参加しない(できない)けれど、しっかりとした意思を持ち、陰で支えてくれる市民がいる。

とても心強いです。元気が湧いてきました。
これからも頑張ろう!と、単純な私はつい思ってしまいます。

それにしても、これだけ市民のラブコールが高まっているのに、水道局はどうして参加くれないのでしょうね~

参加者のお一人が言われたように、お願いのお手紙ではダメなんでしょうか。

やはり水道局に出かけて行って、直談判しかないのかナ? (-.-)

2回目の通行妨害禁止

今日、長崎地方裁判所佐世保支部は、石木ダム反対地権者らに対し、座り込みなどの通行妨害をしてはならないという決定を出しました。
(2017年09月29日夕方 NHKニュース )http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034386931.html
県が仮処分の申し立てをおこなったのは昨年10月でした。
石木ダムの建設にともなう付け替え道路工事を妨害しているとして、ダム建設に反対する地権者ら19名について妨害禁止命令を長崎地裁佐世保支部に求めたのです。
                                  11ヶ月を経て出された決定は、19名のうちの10名は妨害行為があったとして仮処分が下され、残り9名は明白な妨害行為が認めがたく却下となりました。
前回は、2014年8月に通行妨害禁止の仮処分が申し立てられ、2015年3月に、債務者23名中16名に処分が下され、7名が却下でした。これで合計26名が処分を受けたことになります。
                                  決定の理由は前回同様、工事現場は県の占有権が認められた土地であり、その通行を妨害してはならないこと、工事が中断遅延するとその分費用が増加して損害が生じること等が挙げられていました。
                                  決定を受けて県は自分たちの主張が認められたので、できるだけ早く工事を進めたい(現在は予定の2割ほどしか進んでいない、今年度中に付け替え道路の完成を目指す)と述べていました。
                                  しかし、この決定が出ても、地権者の皆さんの意思は何一つ変わりません。 これまで通り抗議を続けるだけです。妨害行為と言われても、違法行為と言われても、そうしないと田畑も家も奪われてしまうからです。無駄なダムのために財産権や生活権が奪われてしまうからです。
私たちは、この工事そのものが違法だ、必要のないダムだと訴えています。でも、その勝訴判決が出る前に工事が進んでしまってダムができてしまったら、もう「後の祭り」なのです。ダムの是非についての話し合いには応じようとしない県に対抗するには、こうするしかないからです。
                                  刑事事件には正当防衛が認められています。
石木ダム地権者による座り込み抗議行動も、まさに正当防衛だと思います。
                                  自分たちの土地を理不尽に奪おうとする権力者への抵抗―それを正当防衛とは呼べないのでしょうか?

工事差止訴訟第2回口頭弁論 佐世保の予測は「水増しの水増し」

今日は石木ダム工事差止本訴の第2回口頭弁論。
前回同様、地元地権者の参加は2名のみでした。
他の皆さんは、裁判当日も工事車両の前に座り込んでの抗議を続けざるを得ないからです。

そんな地権者の皆さんに代わって、今日は多くの佐世保市民が裁判を傍聴しました。

川棚町や長崎市、西海市からも…だけじゃなく、福岡市や神奈川県からも!

そんな熱心な原告のためにも、少しでも裁判をわかりやすくしたい!と、石木ダム対策弁護団の先生方は毎回、法廷で陳述を行います。それは膨大な準備書面の内容を短くわかりやすくまとめた「要旨」を読み上げることです。

民事訴訟においては、「口頭弁論」といっても、ほとんどは書面のやりとりで終始します。
確かに石木ダム裁判でも、被告側(国であったり、長崎県や佐世保市であったり)の陳述は「書面の通りです」などというものばかりで、その書面を裁判当日までに見る機会のない傍聴者には、相手がなんと主張しているのか知る由もありません。

そこで当方弁護団は裁判所に提出した書面の要旨を作成し、傍聴者が理解できるよう、それを法廷で読み上げてくれます。おかげで私たちは何とか裁判の流れや双方の主張のポイントが見えてきます。

今日は、この2つの要旨が読み上げられました。

差止本訴・第1準備書面の要旨

第2・第3準備書面の要旨

要旨のさらに要点を言うならば、次の3つでしょうか。

➀佐世保の水需要予測は、石木ダム建設のための数字合わせに過ぎないでたらめなもので、特にSSKの予測は「水増しの水増し」であり、「このような違法なダム建設を止めることは裁判所の責務」である。

➁治水面においては計画規模や基本高水流量の設定が不自然で不合理で恣意的である。そして、ダムの代替案においては、こちらもコストを「水増し」している。

➂原告らは覚書の当事者(当時の総代)ではないので覚書の効果がないという県の主張は不合理。「総代」というのは地元住民の代表という意味だから。

また、最後に裁判長が被告側へ何か述べていましたが、声が小さくてほとんど聞き取れませんでした。報告集会での平山弁護士の説明によると、

被告(県と佐世保市)は、原告の主張(人格権などが石木ダム工事によって侵害される)に対し、「工事差止の根拠とならない」と主張しているが、そう考える根拠を次回の書面の中で具体的に示してください。

というような趣旨だったそうです。
双方の議論を嚙合わせるために裁判長は、被告の主張の根拠についてより具体性を求めた。具体的な根拠が示されれば、それに対して原告側も反論し、争点がわかりやすくなってくるから。
とのことでした。なるほど~確かにそうですね。

それにしても、三者(裁判長・原告側代理人・被告側代理人)のやり取りが聞こえづらいのはどうにかならないのでしょうかね~ほとんどの傍聴者が不満に思っていることなのですが…
石木ダム裁判は一番大きな法廷でおこなわれるので、裁判長と傍聴者の距離が遠く、どうしても聞き取りにくいのです。
特に被告側代理人は裁判長の方に向かって話すので、かなり大きな声で話してくれないと傍聴席まで届きません。

なぜ法廷ではマイクを使えないのでしょうか?
録音用のマイクを使っているからでしょうか?
どうにか工夫できないものでしょうか?

開かれた裁判にしようと思うなら、形だけの公開では意味がありません。

報告集会では、その点について何人もの方から要望が出されましたが、裁判所のルールなので、石木ダム弁護団がどうこうできるものではないようです。
ただ、聞こえないときは「聞こえません」と言ってもいいそうです。
そうしたら、裁判長も被告側代理人も大きな声で言い直してくれるはずだと。

次回から、聞こえないときは、聞こえないと言いましょう。
ただし、優しく、冷静にね!

♥すみません。聞こえないので、もう少し大きな声でお願いしまーす♥と。

私たちはみんな裁判官や被告代理人を見つめていますよ。
皆さんの声に耳を傾けていますよ。
という意思表示を込めて。

次回は、11月13日(月)14:00~です。😊

付替え道路工事再開255日目

付替え道路工事の現場の中から見える向かいの採石場の山は、昨日の大雨が嘘のように晴れ渡っている。

昨日は激しい雨の中でも重機を動かしたのだから、県は今日も工事を進めようとするに違いない。

私たちは地権者のみなさんと一緒に大型重機の周りに座り込んだ。

重機は広い現場のあちらこちらに置かれていて、それぞれの重機のそばに分散して座り込まなければならない。

私は、山際にある一番大きな重機のそばに座り込んだ。

午前9時20分、本庁や各振興局からの応援を受けた県職員と業者24人が現場にやって来た。

機械のそばにやって来たい県職員とそれを止める私たち。 自分たちが設置した金網の作業ヤードが邪魔になり県職員は中に入ることができない。

午前10時、川棚警察署がまた呼ばれ、業者も県職員も私たちも一旦作業ヤードから出て話し合うようにと言って帰って行った。

警察が帰ると県職員は直ぐに動き出すのではないか…?

そう思っていたら案の定だ。

午後12時20分、円陣を組んだ県職員はすぐさま作業ヤードの中に走り込む。

私たちも重機の下に潜り込んで機械が動かないように必死の抵抗をする。

この後、いつも暴力的な対応をする県職員が、支援者のYさんを作業ヤードの外へ引っ張って行き、そのまま抛り投げた。

幸い怪我はなかったが、余りのことに今度はこちら側が警察を呼んだのだ。

警察は双方から事情聴取をし、抗議は非暴力でやるようにと念を押して帰って行った。

来週からはもっと厳しい抗議活動になることが予想されるが、力を尽くしたいと思う。

裁判長、証人尋問認める!

今日の裁判は11:45開始。こんな時間に始めるということは、あっという間に終わるんだろうな~との予想通り。ほんの数分で終わりました。

でも、実は重要な数分でした。

裁判長がどのような方針を示すのか、私たちは期待と不安に胸ドキドキで耳を澄ませていたのです。なぜなら…

前回、私たちの代理人は意見陳述の中で治水利水に関する主張を述べ、それを立証するために複数の証人尋問を求めました。

それに対し被告は8月28日、当方が求めた全ての証人に対しその必要はないとの意見書を提出しました。理由はこれまでの裁判でお互い論じあって証拠を出し合っているからそれで十分!というもの。

それを受けて、さて、裁判所はどのような答えを出すのでしょう?

裁判長が示した方針は、こうでした。

  • 利水に関して、平成24年度水需要予測の担当者1名。
  • 佐世保市の予測は正しいという意見書を提出した学者1名。
  • 治水に関しては、川棚川河川整備基本方針を定めた責任者か、あるいは改定に関わった責任者のどちらか1名。

以上、計3名への尋問を認めたいということでした。

(一部にしろ、こちら側の要求が受け入れられたのです!)

 

それに対し当方弁護団は、できれば、慣行水利権を保有水源から除外した当時の責任者も認めて頂きたい等の希望を述べつつ、9月末までに意見書として提出することを伝えました。

次回は10月31日15:30です。

 

報告集会では、まず、いつものように事務局の平山弁護士から経過報告と今日の裁判の内容についての説明がありました。

そして、「裁判所がこちらの要求を全て退けるのではなく、数人であれ、呼んで話を聞こうとする姿勢は評価できる。また、その尋問の日は12月5日と11日が予定(仮押さえ)された」と。

 

それを受けて高橋弁護士の補足説明。

国は「両教授とのパイプがないので来ていただけるかどうか打診するのに時間がかかる。連絡を取るのにひと月かかる。佐世保市水道局の担当者ともすぐ連絡が取れるかわからない」などと言ったが裁判長は、「いや、できるはず。なるべく早く連絡を取ってください」と言った。また、裁判所の方から2日の日程を押さえたのは、きちんと聞こうとする意思の表れ。12月の法廷は極めて重要な場となるだろう。

 

続いて田篭弁護士。

治水についての証人は、川棚川の河川整備基本方針を作成した最初の人と改定をした人の両方に話を聞きたいが、どちらか一人となると、改定時に関わった人に聞きたい。

尋問は、1人の証人に対して双方の代理人が問い質すもので、裁判の山場。ぜひ多くの人に見てもらいたい。

 

その後、会場からも意見や疑問が出されました。

Aさん:証人尋問がいかに重要か私は有明訴訟で知った。向こう側の証人が実は一度も有明海を見たことがない人だったので、いろいろ質問されるとしどろもどろになって、その主張の不当性が十分に伝わってきた。石木ダムの証人尋問にも大いに期待している。

Bさん:佐世保市で勉強会をおこなっており、毎回水道局にも案内状を出すが来てもらえない。理由はダムの必要性等について裁判中だからという。また、パタゴニアの署名(石木ダムについての公開討論会を開いて下さい)に関しても、裁判中を理由に協力できないなどと言う人がいる。そういう言い訳は通用するのか?

高橋弁護士:行政が裁判を理由に断るのはよくある話で、合理性がないとは言えない。裁判中だから対応してはならないというルールはないが、対応できない理由としては最も説得力のある言い訳と言えるだろう。また、公開討論会と裁判は別物。裁判で石木ダムの必要性を争っていても、同じテーマで討論会を開くことは何ら問題ない。

板井弁護士:川辺川ダムの時は、熊本県が主催して国土交通省と住民が討論会を何回もおこなった。最初は4000人くらいだったかな?結果として国が負けたようなものだった。裁判を理由にして断るのはよくあることだが、できないわけではない。また地方自治体の労働組合というのは大体首長さんの言うことをきく。彼らと論争をするのではなく、話し合う機会を作る条件を探っていくことが大事。やり方の問題だと思う。

地権者の炭谷さん:現地では8月18日の工事再開以降、本庁や県北振興局からも職員を動員し、その数は以前の2倍くらいになっている。数の力で座り込んでいる人を徐々に排除するようになった。工事を急ぐことと裁判と何か関係があるのだろうか?

板井弁護士:行政訴訟には事情判決という制度がある。熊本の路木ダムがそうだった。熊本地裁は路木ダムは違法だという判決を下したが、福岡高裁は違法ではないとした。なぜか。実はその時にはダムができていた。つまり、ブツができてしまったら、それは認めるということになっている。それが事情判決。これを県も狙っているのではないか。

路木ダムの場合建設予定地に誰も住んでいなかった。だから反対運動も難しかった。川辺川ダムの場合は住民がどんどん出て行って最後は1人だけになった。石木ダムは13世帯も残っている。これはすごいこと。

大事なことはそこに住んでいる人が体を張って闘う。利水や治水などの受益者と言われる人たちがその問題に向き合って闘う。そのことを抜きにしてダム問題は解決しない。それをしなければ裁判に勝つことはできない。それぞれができることで力を合わせていこう。

(‘◇’)ゞ (”ω”) (^O^)/ !(^^)!

付替道路工事再開248日目

今日は本庁や県北振興局から12名もの応援がきました。
今日もやっぱり大型ユンボの下に潜り込んで、重機が動かないようにしています。
ダンプの下にも座り込んでいますし、抗議のために動いている小型ユンボのそばに駆け寄った人もいます。すぐさま県職員に捕まって工事現場外に出されてしまいましたが。
地権者のみなさんの底力はすごい!
土地は絶対に手放さない。収用委員会で強制収用された土地の代金も受け取らない!
その姿勢に感動します。
石木川沿いの合歓の木には、まだ花が咲いています。

佐世保市役所前で『石木川』第1号、配布

今朝8時頃、佐世保市役所近辺でビラ配り実施。

多くの皆さんが快く受け取って下さいました。

その場で何じゃ、これは?と眺める方も…

ビラ配りと言っても、ペラペラの1枚ものではありません。A4サイズの4ページもので、そのタイトルも『石木川』第1号。石木ダム問題を伝えるニュースレターのようなものです。

こちらが1ページ目で、よかったら、石木川第1号 👈をクリックして全体に目を通して頂ければ幸いです。

そもそもの発端は7月10日の裁判報告集会での参加者の声でした。「今日の意見陳述の内容を多くの人に知らせたい」「チラシのようなものを作って街頭で配布したらどうだろう」「県や佐世保市はこの裁判の当事者なので、そこで働く職員の方には是非知らせたいですね」ということで、意見陳述書を印刷することになったのです。ところが、準備を始めているときに、現場での真夜中の重機搬入や、それに関連して地権者と県による3年ぶりの協議などが立て続けにおきたので、裁判の意見書だけでなく、現状を伝えることも大切!との声が高まり、このような形になりました。

配布しているのは全て一般の佐世保市民。平日の朝ですから、若者はいません。みな60代以上の熟年世代ですが、なんと21人も!集まって下さいました。

参加者が多いと市役所の表玄関だけでなく、裏口や駐車場前でも配布でき、

保健センターや、水道局、県北振興局前でも配布させていただきました。

おかげで、約900部があっという間になくなってしまいました。

配布活動に参加された皆さん、残暑の日差しの厳しい中、お疲れ様でした。

また、出勤時のお急ぎのところ、気持ちよく受け取ってくださった職員の皆様、ありがとうございました。

約900人中何人の方が読んでくださったかな… (‘_’)