ひだまり

昨夜は久しぶりにライブを楽しみました。

ご存知ですか?東田トモヒロさん

昨年10月末、こうばるで開催された音楽イベント『WTK』に出演されたアーティスト。あの時は、裏方の手伝いで、ほとんど演奏を聴く余裕はありませんでした。今日初めて、しかも間近でじっくり聴かせて頂きました。

なんて優しい声!ライブの前に上映された『ほたるの川のまもりびと』の映像と、トモヒロさんの柔らかい歌声が絶妙にコラボします。

みんな良かったけれど、私は特に「ひだまり」が好きでした。

もとには戻れないかもしれない
奇跡はおこらないかもしれない
だけど心の小さな光を 信じて歩いて行く
そして私は今日もここにいる
あのひだまりのように
あのひだまりのように

楽しい時間はあっという間に終わり、トモヒロさんやお店の方に促されて、
石木川まもり隊の話を少しだけさせて頂きました。
私たちがなぜ、石木川を守りたいと思っているのか…など。

素敵な場を提供して下さった「波の上」の皆さん、https://www.facebook.com/namisasebo/

素晴らしいイベントを企画準備して下さったパタゴニア福岡の皆さん、
https://www.facebook.com/PatagoniaFukuokaStore

ほんとうにありがとうございました!

そしてこちらは、
そのパタゴニア福岡ストアの店内一角にある『環境コーナー』。

ダム問題や石木川、こうばるに関する情報やグッズが置かれています。

その隅っこに、さりげなく置かれている「カンパBOX」。

つい最近、こちらに茶封筒に入ったカンパが寄せられました。

封筒の表にはメッセージも添えられていました。

石木川まもり隊 様
ご苦労様です。
何もできませんので、寄付だけさせて下さい 29.5.14

個人の方から頂くにはとても高額でした。せめてお礼の気持ちを伝えたいと思ったのですが、その方は、お店のスタッフにも気づかれないよう、そっと入れてあったので、お名前もご住所もわからないそうです。

その方が、このブログを見て下さっている可能性は少ないかもしれませんが、ゼロではないと思うので、この場を借りて、お礼申し上げます。

  福岡の足長おじさんへ
  いつも温かいご支援をありがとうございます。
  新たなグッズの制作費や、活動費(勉強会開催など)に
  使わせていただきます。
  いつかきっと、石木川のほとりで会いましょう。
  ゲンジボタルやサンショウウオも待っていますよ。

ダムを活用した地域おこし?

行ってきました。話題の講演会。
石木ダム建設事務所主催の、ダムマニア宮島咲氏による講演会。
テーマは「ダムを活用した地域おこし」。

宮島氏の本業は日本料理屋だそうですが、ある日ドライブの途中で、群馬県の奈良俣ダムに出会い、その美しさに心奪われ、ダムに魅せられダム巡りをするうちにマニアになってしまったそうです。

そして、ふと思った。ダムって何のためにあるの?と。
その答えはこちら。

そして、そんなダムが全国に約2700基、九州だけで464基もあるそうです。特に長崎県はダム密集地帯!
そのわけは…地形が急峻で川の水がすぐに海に流れ出るから。

また、こんな数字も示して下さいました。

え?平均すると、1つのダムに1日330人も訪れている!?

信じられない!思わず心の中で叫んでしまいました。
というのも、8年前のゴールデンウィークに県内のダム巡りをしたのですが、伊佐ノ浦ダム以外、ほとんど人影はありませんでしたから。

でも、よく聞くと、この数字、国営ダムの話なんですねー
石木ダムとは規模の違う、でっかいダムばかり。

こんなふうに放流の時は、ダムマニアや観光客ががたくさん訪れるそうです。

そんなダムを活用して地域おこしをしましょう!というのが講演のテーマですが、宮島氏の考える「地域おこし」とは、「地域の収益を増やす活動」のことだそうです。

例えば、八ツ場ダムの場合、平成9年度から26年度まで比較すると、18年度までは客数も消費額も減少傾向だったけど、工事が進むにつれてどんどん増加。
26年度には、客数は9年度まで回復していないけれど、消費額は9年度より大幅(1.4倍くらい)アップしているとのこと。

でも、これって、本当に純粋な観光客なのかな~?
平成16年頃から八ッ場ダム反対の声が広がり、裁判も始まり、21年度には民主党政権が誕生して中止の方針が打ち出されたりして、八ッ場への関心が大きくなりましたよね。
全国のダム反対派や専門家が視察に訪れたり、まもなく吾妻渓谷が無くなるかもしれないと、その自然を惜しむ人たちが、店仕舞セールの時のように押し寄せていたのかもしれない。
ダム目当ての観光客と決めつけるのはどうかな~?

いずれにしても、宮島氏によると、ダムは収益をもたらす。その最たるものが「ダムカード」と「ダムカレー」だそうです。

ダムカードは全国の600ほどのダムで配布しており、例えば八ツ場ダムの場合、ネットオークションで3万円ほどで取引されている。高いのでは10万円くらいのもある。だからマニアは、このカードをもらおうと必死になって現地にやってくる。

また、ダムカレーもブームになっていて、現在全国で110種類のダムカレーがある。ダム好きのほとんどが食べるし、これを食べるためにやってくる人もいる。

などなど、宮島氏のお話を聞いていると、ダムカードとダムカレーを造れば地域おこしができると錯覚し、そのためにダムが必要!なんて勘違いする人も出て来そうで、ちょっと不安です。

さらに新しい集客案も紹介。

建設中の足羽川ダムの堤体壁面をクライミングコースとして活用する案が国交省から提案されたそうですが、その足羽川ダムについて、こんなことをおっしゃっていました。

ここの工事は難航しましてね、反対派がうるさかったんですよ。
「ダムは要らない!」「この川は洪水は絶対起きない!」と言って。ところが10年位前ですか、福井豪雨がおき、この川が氾濫してしまいました。建設反対と言ってた所が水浸しになったんですよ。だから言ったでしょうって感じですよね。備えあれば憂い無しなのにね。

最後に、私たちにはお馴染みの石木ダムのイメージ画像を映して、

正直に言って、このダムはつまんなさ過ぎます。ここら辺ののり面(右側の緑のところ)は棚田にしてください、それを分譲するんです

それから、ここ(コンクリートの壁の部分)はクライミングコースにする。有料で500円くらいで

このダムは小さいので1年ぐらいでできるかもしれない。動き出せばね
ただね、この地にね、まだこれだけの人たちが住んでいます
と言って、最後に映し出されたのは、ほーちゃんが描いたこうばるの人々の似顔絵。
これは水没予定地にお住いのイラストレーターの石丸穂澄さんのイラストでございます。ここ(会場)にいらっしゃる皆さま、そしてここ(水没予定地)にお住いの皆様が平和で楽しく暮らせますようお祈りして、地域の発展を願いまして、講演を終了させていただきます
と締めくくられました。
                                  私は思います。
地域おこしなら、ダムがなくてもできる。
八代市では荒瀬ダムを撤去したことにより、釣り客や潮干狩り客が増えました。

大川村のように早明浦ダムのおかげで人口が10分の1になってしまったところもあります。
地域おこしどころか、ダムは地域潰しの可能性も大きいと。

私は願います。川棚町民の方が、ダムに頼らない地域おこしを目指してくださることを。
なぜなら、仮に、ダムにより収益がアップしたとしても、それは、一時的なこと。ダムによる自然破壊のツケは、後に、地域に多くの不利益、衰退をもたらします。水質汚染、悪臭、漁業被害etc.

私が見てきたダムはこんな感じのところばかりでした。

どちらも草ぼうぼうでした。

ダムが出来た当初は、さぞかし素敵な公園だったことでしょう。
数年後にはこの通り。
焼き物のレリーフ作品がまるで墓石のよう…

撮影日=2009年5月5日。快晴。グールデンウィーク最終日。

負の歴史、繰り返すな

6月6日の長崎新聞『記者の目』は、〝負の歴史〟繰り返すな でした。

「負の歴史」とは?

1982年、機動隊を導入し、住民を排除して実施した石木ダム強制測量のことです。

最近、工事を強行しようとする県&業者と、抗議行動を続ける反対派の対立が先鋭化してきて、警察が何度も出動している。その状況を危惧した心ある新聞記者の警告です。

あのような「負の歴史」を繰り返してはいけない。その責任は当然、県にある。と。

しかし、起業者のトップである長崎県知事や佐世保市長は、「負の歴史」をすっかりお忘れのようです。

市長は「石木ダム…など県の協力で進めたい」と要望し、知事は「石木ダム建設は必要不可欠」「確実な事業推進に全力を注いでいきたい」と語ったとか。

この二人のご意向忖度して、県職員も作業員も「やり方がちょっと強引かも…やりにくいな~」と思っても、工事を強行せざるを得ない状況なのかもしれません。

トップが我が意のままにふるまえば、迷惑するのは部下や民。トランプを大統領にしてしまったアメリカや、安倍首相を戴く日本政府の現状と似ていますね~

違うのは議会。アメリカ議会はかなりトランプ大統領に反発しているし、日本の国会も、圧倒的に力不足ではあるけれど連日野党が追及の声をあげている。しかし、長崎県議会では、県政の横暴を見て見ぬふり。いえ、問題視する議員すらほとんどいないのが現状です。

今から45年前、当時の知事と交わした覚書を反故にして、住民の同意無しに工事に着手していることも、5年前、当時の国交大臣から「地元の理解」を得る努力をするよう付帯意見を記されたことも全てお構いなし。傍若無人の県政がまかり通っています。

これじゃあね~行政はやりたい放題できますね~

しかし、地元こうばるの皆さんは強い!諦めません。
あの手この手で抗議します。一歩も引きません。

警察の方も言ってました。

抗議をするのは皆さんに与えられた権利。

それを奪うつもりはありません。

しかし、傷害行為、危険な行為はしないように。

プラカードも用法を間違ったら凶器になります。

相手が公務員なら公務執行妨害になります。

感情的になるなと言うのは無理かもしれないが、

私はどちらにも被害者を出したくないのです。

と。

うーん。

長崎県では、市民の味方はもしかしたら、議員よりも警察???

 

ナンバーワン新聞に石木ダム?

皆さんはご存知ですか?ナンバーワン新聞って。

ヘンな名前。そんなの聞いたこともないよ。

ですよね。でも、あるんですよ。
正式には、「NUMBER 1 SHIMBUN 」と表示。

何?それ、英語圏の新聞?でも、NEWSPAPER じゃないしね…

と思いますよね。
ウフフ…そろそろ種明かししましょうかね~

NUMBER 1 SHIMBUN、それは、日本外国特派員協会の機関紙です。
FCCJ journalists report Japan to the world.

良きライバルであり仲間である各国ジャーナリストたちが、それぞれどんなことを本国に伝えているのか。
政治・経済・事件・事故など大きなニュースは皆さんほぼ同じでしょうが、それ以外の小さなニュースやネタなど、他人が書いたものを見るのは、きっととても興味があるし、勉強になるでしょうね。
自分の知らなかった日本を発見することにも繋がるでしょう。
                                   でも、月に1回の発行です。
全ての会員の全ての記事を載せるわけにはいかないので、
きっとここには選りすぐりの記事が掲載されているのでしょうね~
そんなNUMBER 1 SHIMBUNの6月号に掲載されていたのが、
ドイツ人ジャーナリストのソニアさんがスイスの新聞NZZに発信した石木ダムの記事でした!
以前、NZZに掲載された時も、このサイトでお伝えしましたね。
 でも、ドイツ語の記事を見ても、内容は「???」でしたね。
                                  今回は英語なのである程度理解できる方も多いでしょう。
                                  そして今回は正式に翻訳を依頼していますので、日本語訳が届いたら、またこの場でアップしますね。
お楽しみに~

「ほたる祭り」と子どもたち

田植え前の水田に映った、宝石のような帯は、こうばるほたる祭りの会場です。
(撮影者=西海市民のFさん)

5月最終土曜日。今年は天気に恵まれ、私たちは、こうばるのお母さんたちの指揮のもと、朝から大忙し。こちらはヨモギ餅を作っているところ。

他にも、白いお餅に、名物のほたる団子、山菜の煮物やシシ肉の煮物、山菜おこわにお赤飯、かき揚げ、にゅう麺、ぜんざい、焼き鳥、ヤキソバ、etc.

今年は、パタゴニア福岡ストアから13名もお手伝いに来て下さって大助かり!
若い皆さんのテキパキとした仕事ぶりで、例年よりも早く準備完了!

夕方には、ホタルと美味しいものを待つ人たちが、こうばる広場に大集結。

子どもたちは、ホタルもいいけど金魚もね!

Mさんが作ってくれるべっこう飴にも興味津々。

ホタル籠。難しいな~。どうしてあんなにきれいな籠ができるんだろう?
ただただ見とれるばかり…。

こちら、石木川まもり隊のブースにもお客様が次々とやってきます。

何か書いていますね。

そう。署名をして下さっています。
石木ダムは要りません。ダム建設は止めてください。という署名。

この子たちに残したいのは、美しい川や里山、自然です。

テントの下ではライブが始まりました。

波佐見ベンチャーズに続いて、いま歌っているのは、親子ユニット「南無」(なも)のお父さんと、今日は息子さんの代わりに、奥様が…

続いて、長崎のうたごえの皆さん。会場も一緒になって歌い、盛り上がります。

そして、始まったのは…

映画です。
「ほたるの川のまもりびと」のパタゴニアバージョン。20分弱のショート版。
皆さん、スクリーンの前に集まって釘付けです。

皆さんが今いるここ「こうばる」が舞台の映画です。
皆さんが今見てきた石木川に棲むホタルたちの命に関わる映画です。
石木川にダムが出来たらここのホタルたちは住処を失う。
ホタルや魚や虫たちの命溢れる石木川を守ろうと、ダム建設に反対を続けている「こうばる」の人々の暮らしがテーマの映画です。

映画の終了と同時に、たくさんの子どもたちが、私たちのブースに殺到!

署名するためにやってきたのです。
石木ダムは要らない!と。

中村知事、朝長市長、この子どもたちの姿を見て、どう思いますか?

佐世保の水と石木ダム勉強会in山手町

この前の日曜日(5/21)、山手町公民館でこんな勉強会が開かれました。

参加者は全部で19人。とても小さな集まりでしたが、有意義なひと時でした。

3月の原分町での勉強会にも参加しましたが、あの時とは内容も雰囲気もかなり違っていました。

今回はあまり難しい話ではなく、佐世保の水事情や石木ダムに関する映像を観て、感想を述べ合ったので、誰もが気楽に発言なさっていました。(女性が多かったので井戸端会議的な雰囲気)

こういうふうに、勉強会もいろんなやり方があるのはいいですね。

やり方がいろいろあるように、参加者もいろんな考え方があっていいと思うのですが、こういう場に足を運ぶのは、どうしても、どちらかと言うと、石木ダムに反対とか疑問があるとかいう人たちが多いですね~

どうしてでしょう?
賛成派の人たちは、どうして参加しないのでしょう?

「石木ダム建設促進佐世保市民の会」というダム推進の会にも案内状を送ったそうです(ゲスト席にその札紙が貼られていました)が、空席となっていました。
あまり勉強したくないのかな?それとも議論したくないのかな?
でも、いずれは答えを1本化しなければならないのですから、相手の意見もしっかり聞いて、その上で自分の意見をきちんと伝え、一緒に考えていきたいですね。
そのプロセスを抜きにしては良い結論は得られないのですから。

余談ですが、来月「石木ダム建設促進川棚町民の会」の総会と講演会があるのですが、それへの参加要請の声掛けが会員におこなわれているそうです。その電話をもらったご本人は勉強会のことは何も知らなかった、知らされていなかったとおっしゃっていました。
促進派の集会なら他所の町にも出かけるように勧めるけれど、反対派もやってくる一般市民の集会なら、同じ市内であっても連絡さえしないんですね。残念です。

促進市民の会だけでなく、市議会の石木ダム建設促進特別委員会の席も、水道局の席も空席でした。
これには、参加者の誰もが失望していました。

特に「私は賛成でも反対でもありません。よくわからないので、両方の意見を聞いて考えてみたいと思ってやってきました」とおっしゃった方は最後まで残念そうでした。

水需要が減り続けているという現実、
漏水が多い、老朽管の更新費用は莫大で追いついていないという現実、
一方、石木ダムに関する市の総事業費は353億円にものぼるという現実、
これを知れば石木ダムは要らないと思うが、市には別の言い分があるのではないか、それを知りたい、そこを聴きたいと思ってやってきたのに…と。

水道局はこのような市民の願いをなぜ無視するのでしょうか?
市民の税金、水道料金を使って進める事業ですから、説明責任はしっかり果たしてほしいものです。

推進派の意見が聞けなかったという不満は残るものの、「このような場はとても大切」「市内のあちこちで、このような勉強会を開いてほしい」との声もきかれました。

次はどこで開かれるのでしょうかね~

 

初めての弁論対決

今日は事業認定取消訴訟の第6回口頭弁論の日。
長崎地裁前には真夏のような陽射しの中で、熱く訴える原告の姿がありました。
いつもは参列者へ短めにお礼の言葉を伝える岩下さんですが、今日は怒りを込めて、現地の様子を訴えました。

先週から県は付け替え道路工事を強行しているが、今日はいきなり川の土手を壊そうとした。
私たちは、川を勝手に壊すな!と言ったが、我々は河川管理者だ!と言う。管理者なら何をやってもいいということか?
県側が通報してやってきた警察も、事情を知って、仲裁に入ってくれたので、なんとか今日のところは土手を壊す工事は止まった。

とのことでした。
(詳細は、こちらのブログをごらんください。http://blog.goo.ne.jp/bhdsy27 )

そんなに石木ダムを造りたいのなら、裁判で正々堂々と闘うべき。
裁判で勝利した上で工事をすればいい。
この裁判が確定するまで工事は中止すべきです!
と訴え、賛同の拍手が起こりました。

門前集会の後、いつもの401法廷に移動。今日は現地からは4名しか参加できませんでしたが、傍聴席はいつものように満席。

今年度から裁判長が替わったので、なんと今日は、原告・被告双方の意見陳述がおこなわれました。初の弁論対決?です。

まず、原告側です。

トップバッターは原告の炭谷猛さん。
現「川原」総代で、子や孫の7人家族で暮らしています。
必要性の無いダムのために、十数世代の先祖から受け継いだこの土地をなぜ奪われなければならないのか?「公共の利益とは何ですか?」と裁判長に呼びかけ、たとえ土地収用が済んでしまっても、私たちはホタルの里に住み続けます!と宣言。
炭谷さんの声は力強く、時にゆっくり、その間合いが余韻となって心に響く、素晴らしい陳述でした。

2017.5.22意見陳述(原告:炭谷猛)

終わると同時に傍聴者は思わず拍手!
本当は拍手などしてはいけないのですが、裁判長は何も注意しませんでした。

続いて、八木弁護士が利水に関する主張を
2017.5.22意見陳述(利水:八木弁護士)

平山弁護士が治水に関する主張を述べ、
2017.5.22意見陳述(治水:平山弁護士)

最後に、弁護団長の馬奈木弁護士が、「権力にすり寄った司法であってはならない」と、強い批判と願いを込めて陳述。
新しい裁判長に「国民の信頼に値する訴訟指揮と訴訟遂行」を切望していると訴えました。
2017.5.22意見陳述(馬奈木弁護団長)

そして、被告側の陳述はというと…
2017.5.22被告意見陳述

治水面においても利水面においても、まるで県の主張そのまんまです。
これまで当方弁護団が丁寧に鋭く追及してきた問題点には触れようとせず、行政側の主張を述べるのみ。

「法に則っている」「行政には広範な裁量権がある」云々。

しかも、失われる住民の利益については一切触れない。回避している。
どーゆーこと?
なぜ最大の争点に触れないのか?
原告はそれを一番強く訴えているのに、なぜ無視するのか?
きっと触れたらまずいのでしょうか。
逃げるしかないからでしょうか。

この勝負、客観的に見ても明らかに原告にあり。
主観的に見れば、勝負にもならない。比較にならない。
そんなふうに感じました。

報告集会では、炭谷さんから、最近の現地の状況と、今日の裁判の感想が述べられました。

こっちは一生懸命言っているのに、国は気にも留めずに、金を払えばいいんでしょという。イヤな感じがした。

僕らは、司法というのは的確な判断をしてくれる唯一のところ、頼るところはここしかないと思っているから一生懸命訴える。
でも、前の裁判長も現地まで来て話を聞いてくれたのに、何もわかっていなかった。金銭的賠償により回復できると言われた。

県も公共事業は住民のためにやると表では言いながら、実際にやっていることは真逆。何を信じたらいいんだろう…と。

同感です。
でも、私たちには強力な弁護団がついています。
頭脳明晰、弁が立ち、決して諦めない、最強の弁護団が。
まだまだ闘いはこれから!

取消訴訟 第6回口頭弁論のお知らせ

事業認定取消訴訟の裁判期日のお知らせです。

日程等は次の通りです。

日時:5月22日(月)14:00~
場所:長崎地方裁判所(長崎市万才町)
門前集会:13:30~
報告集会新興善メモリアルホール(長崎市立図書館)

今回は裁判長が替わったことにより、改めて石木ダムの問題点や地権者の思いを伝えたいと、原告側の意見陳述が行なわれます。

昨年4月の第1回口頭弁論では原告2名、代理人弁護士3名による陳述に、法廷中の人々が固唾を飲んで聴き入っていたのを思い出します。

今回は原告1名、弁護士3名の予定ですが、今回もさらに心に残る訴えが聴けることでしょう。
原告ではない人も傍聴できます。

お時間と関心のある方はぜひ、裁判所に足を運んでみませんか?

第30回こうばるほたる祭りのご案内

石木川にたくさんのほたるが乱舞している様子です。

第30回「こうばるほたる祭り」のチラシが完成しました!

今年のこうばるほたる祭りは2017年5月27日(土)18:00より、こうばる広場で開催です!(雨天決行)

所在地は、長崎県石木ダム水没予定地川原(こうばる)地区。(長崎県東彼杵郡川棚町岩屋郷)

全部地元の人たちの手作り!😳手羽先、ニュー麺、ゼンマイの煮しめ、ホタルだんご、フツ餅…などなど盛りだくさんの食べ物が😳売り切れ必須のお値段😅100~200円!?

生ビール、生ビール!生ビール!!金魚すくい。

ほたるカゴ作り無料体験コーナーもあります。

5月の最終土曜日は、ぜひ長崎県石木ダム水没予定地こうばる地区へホタル鑑賞とアットホームなお祭りを楽しみに来てください!

ほたるの見頃は、5月下旬から6月中旬くらいです。

【チラシのダウンロード】
https://drive.google.com/drive/folders/0B0SBsC7DTMBSblduTVItSE0tVUU

電子署名「長崎県知事: 不要なダム建設から子ども達の故郷を守ろう!」にも賛同をお願いします!

お祭り会場までのアクセス&トイレマップ

スイスでも報じられた!石木ダム問題

4月30日、スイスの一流紙NZZが、ついに石木ダム問題を報じました!

 

同紙の日本特派員パトリック・ゾルさんと同行したドイツ人フリージャーナリストのソニア・ブラシュケさんの熱意の賜物です。

二人は2015年春、 外国特派員協会での記者会見に参加、石木ダム問題に関心を持ち、6月現地まで取材にやってきました。

スイスから見れば、遠いアジアの島国の小さなダム問題など掲載すべき記事の対象にはならなかったことでしょう。

でも、お二人は諦めず、2年後にやっと記事化できたと報告してくださいました。

ただ1つ残念なことには…
私たちにはドイツ語が理解できません。(>_<)
とりあえず写真や動画の部分などを見て、書かれてあることを想像してみてくださいね。
日本語訳が入手できたらお知らせします~