新米発送!

昨日ようやく新米発送!

クラウドファンディング(CF)リターンの第2弾です。

CFに参加して下さった方でリターンとして「こうばるの新米」を希望された方がたくさんいました。

全部で142名分、402kgの発送です。

 

朝10時半、今日もパタゴニア福岡店のスタッフなど9名が川原公民館に集合!

事前にお願いしていたお米や秤などは、炭谷さんが用意してくださいました。

その袋を開け、

こぼさないよう慎重に、慎重に袋に詰めていきます。

小さい袋は1kg、大きい袋は5kgです。

袋には、ほーちゃん特製こうばる米のイラストシールを貼り付けました。

ここまででちょうど12時。

今日も秋晴れの天気に誘われ、お弁当は外で食べよう!ということになり、石木川のほとりへ。

お弁当を食べた後は、川遊びタイムー!

冷たーい!気持ちいい〜!

すっかり少年にかえったような若者もいましたよ〜

 

昼食後は再び黙々と・・・

こちらは発送伝票の送り状を書いています。

でもなんだか受験勉強してるみたいですね・・・

 

箱詰め作業は順調に進み、

 

4時過ぎに、クロネコさんが2人で集荷に来てくれました。

こちらの方は、パタゴニアのファンだとか・・

それを聞いて皆も嬉しくなって…

車への詰め込みもリレー方式で楽しそう!

そして最後はズラリ、バッチリ積み込み完了〜

クロネコさんを見送って、さて私たちも帰ろうとしたところへ、

こうばるの赤レンジャー参上!

電気釜を抱えて、おにぎり作るから待ってて〜と。

新米の美味しいおにぎりと、

たくさんの種類のお漬物と、

リンゴにミカンに柿に栗に、そしてラーメンまで・・・

お腹も心も満たされ、みんな笑顔。

お米に白菜、果物や漬物、缶コーヒーなど、お土産もたくさんいただき、恐縮です。

 

来年も再来年も、川原で、美味しいお米が作れますように・・・

 

 

収用委員会の「公正中立」が揺らいでいる

この記事に誰もがびっくり!

 

同様の記事が、毎日新聞にも読売新聞にも出ていました。

 

石木ダム:県収用委員が不適切発言 建設反対行動に「阻止ならブルドーザー」 /長崎
毎日新聞 2015年10月21日 地方版
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20151021ddlk42010316000c.html

 県収用委員会の林田悧(さとし)委員(80)が、19日に県庁であった感謝状贈呈式で、石木ダム建設に反対する地元住民らの抗議行動について「阻止されたらブルドーザーを突っ込んで、業者を入れさせないと」などと発言していたことが、県などへの取材で分かった。住民側は「人権を無視した発言だ」と批判している。

 県用地課によると、発言は24日に3年間の任期を終える林田氏に感謝状が贈られた後の懇談であり、林田氏は「機動隊を入れるかどちらか」とも話したという。式には中村法道知事も出席しており、「けが人が出るのはよろしくない」などと応じたという。

 県収用委は知事が任命した弁護士ら7人の委員で構成され、林田氏は元県議。7、9日、ダム用地の強制収用に向けた県の裁決申請を受け、現地調査などを実施しようとしたが住民に阻止され断念した。

 林田氏は毎日新聞の取材に「審理を阻止されたことで少し感情的になってしまった。言い過ぎだった」と話した。一方、地権者の石丸勇さん(66)は「県収用委は公平中立の第三者組織と言うが、事実は全く違う。ついに化けの皮がはがれた」と憤った。【小畑英介、梅田啓祐】

 

公正中立であるべき第三者組織の委員が、中立ではなく、起業者の応援団的人物だったようです。

しかも「ブルドーザーを突っ込んで」やるか「機動隊を入れるか」などとけしかけるなんて…

林田委員とは何者?と思っていたら、調べてくださった方がいて・・

自民党元県議で、現役の土建屋さんとのこと。

「道理でブルドーザーを使いたがる。退任したので堂々と受注するつもりでしょうか」

と、その方は書かれていました。

 

また、長崎県収用委員会では、7人の委員のうち県議OBと県職OBがいるのは問題だと指摘。

東京都や沖縄県の収用委員会には、公務員OBはいません。

http://www.shuyou.metro.tokyo.jp/TOP/30meibo.html

http://www.pref.okinawa.jp/site/doboku/yochi/26869.html

林田委員の後任は、村山一正という方で、この方も元県議会議長です。

 

県は、なぜ公務員繋がりのお仲間を委員にするのでしょう?

お仲間の力で、自分たちの望み通りの裁決をしてもらうため?

それとも、お仲間に仕事を与えてあげるため?

どちらにしても私たち県民にとって大きな不利益です。

 

ま、元公務員でなくても、お仲間ばかりのようですが・・

再任された弁護士が「事務局と一丸となってスクラム組んでやっていく」と言ったというのだから、

お先真っ暗。弁護士にあるまじき発言だし、どうしようもない委員会ですね〜

 

Mさんちの稲刈り

ここは石木川の支流、中ノ川内川の上流にあるMさんちの田んぼ。

急な斜面を開墾して、様々な形をした何枚もの田が折り重なるように広がっています。

家族9人の一年分のお米がここで作られています。

一家揃って、みんなで汗を流して作っています。

昨日は、その様子を撮影にやってきた皆さんをご案内しつつ、私もお邪魔させて頂きました。

バインダーで稲を刈っているのは、今や一家の大黒柱のY君。

機械がポンポン放り投げた稲束を邪魔にならない場所に移動させつつ後を追っているのは妻のMちゃん。

若くて元気な仲良し夫婦です。

カメラマンもアシスタントも照り付ける陽射しの中、とても大変そうですね〜

Y君の作業着の背中には「WE ♥ LOVE KOUBARU」の文字。

カメラマンさん、もちろん撮ってくれましたよね?

アレレ〜、1束刈り残しちゃった〜、苦笑いする二人。

失敗しても楽しそう〜

 

稲刈りの済んだ田んぼで、おじいちゃんが4人のこどもたちに何やら説明しています。

後方にはたくさんの木の棒が…何をやってるのかな?

おじいちゃんの説明通り、同じ長さの3本の棒を長男のT君が針金で束ねています。

3本の棒は、長い棒を載せるための支えでした。

しっかり固定できるよう、おじいちゃんの指導を受けながら次男のM君が頑張っています。

横で三男のK君がしっかり聞いています。

 

さあ、長い長い稲掛け用の稲木の完成です。

おばあちゃんのJ子さんが、さすが!慣れた手つきでスイスイ稲束を掛けていきます。

こどもたちも田んぼのあちこちに置かれていた稲束を拾い集めて稲木のそばに運んだり、

それを干したり、

もくもくと頑張っています。

 

そして、干し終わった稲の束。壮観ですね〜

刈り取ったばかりの稲の葉はまだ緑っぽい。

先っぽも元気に広がっていて、前回干した稲束との差は歴然。

あちらは、そろそろ脱穀の時期でしょうか・・・?

 

お昼は皆でバーベキュー!

準備ができるまで、撮影チームはこちらに移動。

何を撮っているのでしょう?

おじいちゃんが、柿の実や葉っぱを取っていました。

寄ってきたのは、ヤギさんたち。

ヤギさんは柿の葉っぱが大好きだって!

(実は私がいただきました

 

K君に聞きました。「なんでヤギ飼ってるの?まさかバーベキューのためじゃないよね?」

「違う」

じゃ、ヤギのお乳を飲むとか?

「違う」

じゃあ、なんで?

「わからん。じいちゃんがアライグマと交換してもらってきたら、どんどん増えてしまったと」

 

ふ〜ん。そっか〜。で、おじいちゃんに聞いてやっと理由が判明。

「ああ、草取りしてもらうためですよ。ヤギが草をきれいに食べてくれるから助かります」

なーるほど!

でこぼこした山の斜面に田んぼや畑をつくっていたら、草取りだってたいへんですよね〜

ヤギさんも有能な作業員ですね!

そのヤギさんたちをこれまた有能な愛犬ボルト君がしっかりサポートしてくれています。

 

「できたよー!」の掛け声で登っていくと、いい匂い!

お肉や野菜やキノコをたっぷりいただきました。

そして、Mさんちの薪で炊いたご飯は最高でした!

その上デザートは、みかんやオハギや、近所の方が差し入れて下さった芋団子まで!

お腹パンパン。ほんとにご馳走様でした!

 

最後に一家揃っての写真撮影。

お日様に負けない眩しい笑顔。

Mさんちは皆スポーツマン&スポーツウーマン。

この元気と笑顔の素は、やはり家族総出で作るお米のパワーかな?

 

午後は、川原を見渡せる高台や、石木川沿いの小道に撮影隊をご案内。

川原や石木川のいろんな風景がカメラに収められていきました。

 

夕日に照らされた川原。山も家もほんのり桜色。山影もくっきり。

虚空蔵も紫色に染まっています。

最後は夕空の三日月を撮って、今日の撮影は終了〜

 

明日も天気でありますように・・・

 

知事、定例記者会見

10月14日の 定例記者会見での一問一答を県HPより転載します。

 

○記者(NHK) 石木ダムの件です。先ほど公共事業評価監視委員会から意見書が手渡されたと思うんですけれども、その中では、しっかり地権者の人たちと話し合いをして、円満解決に向けて取り組むよう求めている内容だったと思います。地権者のほうから訴訟の話が出る中、また、収用委員会の審理が(地権者側の)反対にあって、審理が進められない状況にある中、今後、この問題に向けてどう対応していくのか、知事の考えをお聞かせください。

○知事 ま先ほど公共事業評価監視委員会の意見書をいただいたところでありますけれども、「反対地権者の疑問点について説明を継続し、円満な解決が図られるよう最大限努力することを求めたい」というご意見をいただきました。
 疑問点についての説明は、これまでも繰り返し行ってきたところでありますので、これからも疑問点等についてはしっかり対応をさせていただきたいと考えております。
 そういった中で、地権者の皆様方のご理解が得られるよう、引き続き努力していかなければならないと考えているところであります。

○記者(長崎新聞社) 先ほどの石木ダムに関連しまして、地権者の皆様が、国を相手取って事業認定取り消しの訴訟を提起する方針を示しています。また、県と佐世保市を相手取った工事禁止を求める仮処分、これもまた申請したいとしています。それぞれに対して知事としてのお考え、どのように対応されるのかを伺いたいと思います。

○知事 事業認定手続の取り消しについては、国のほうで認定をしていただきましたので、直接の当事者ではない立場でありますけれども、さまざまな利害が出てくるものと考えております。
 県の基本的な考え方については、これまでも繰り返し申し上げてまいりましたように、川棚川の治水対策、あるいは佐世保市の水の確保のためには必要不可欠な事業であると考えているところであり、ぜひ早期に事業を進めていくことができるよう、努力していかなければいけないと考えているところであり、しかるべき立場で県も考え方をまとめてまいりたいと考えております。
 まだまだこれからの動きでありますので、今の段階で具体的なことを申し上げる状況ではないと思っておりますけれども、仮処分の申請等がなされるということになりますと、そういった点についても対応をしていかなければいけないのではないかと考えております。

○記者(長崎新聞社) 取消訴訟は、確かに国が相手ですけれども、県が補助参加をするということはあり得るのでしょうか。

○知事 選択肢としてあり得るかもしれません。まだ具体的には検討しておりません。

○記者(長崎新聞社) それは、県として治水面、利水面などを法廷の場で証言をするということが考えられるでしょうか。

○知事 事業としての必要性そのもの等を含めて、地域の状況等について説明をする機会もあり得るのではなかろうかと思っております。

○記者(長崎新聞社) もし県、佐世保市を相手取った工事禁止の仮処分が提起されると、今、実施している取付道路の工事も、また大きな影響を受けるかと思うのですが、それについては。

○知事 ダムの建設自体は、全国的に、いわゆるゲリラ豪雨が頻発をして、さまざまな自然災害に見舞われているような状況があり、私どもはこのダムの建設に当たって100年に一度の雨にも耐え得るような治水対策をということで事業を進めてきたところでありますけれども、本日の公共事業評価監視委員会の皆様方のご意見の中にも、やはりそういった点から、事業自体は必要ではないかというようなご意見もあったやに聞いているところでありまして、私どももこれまでそういった点から一刻も早く、この事業は完成を目指していかなければいけないと思っているところでありますので、そういった観点から対応を進めるということになるのではなかろうかと考えております。

○記者(西日本新聞社)  諫早湾干拓についても、石木ダムについても、話し合いについては、結構条件闘争をしているような感も否めないんですけれども、いずれの問題に対しても、県が解決しようとする姿勢について、やはり消極的なものを感じるんですが、早く解決したいという思いがあるのかどうかというのを聞きたいと思います。

○知事 諫早湾干拓事業で話し合いで解決できるとお考えですか。全く利害が、あるいは考え方、方向性が違う関係者の方々が、開門するか、しないかという選択肢しかないんですよ。しかも双方の皆様方が、「開門はあり得ない」、「開門すべきだ」、そういう選択肢しかお考えになっていない現状があるわけでありますので、それは中庸の解決策が想定されるということであれば別だろうと思いますけれども、なかなか難しいのではないかと思っております。
 それよりも、やはり現状として、有明海の漁場環境の再生に向けて、具体的な成果を出していくということが一番求められていることではなかろうかと考えております。

○記者(西日本新聞社) 石木ダムについても。

○知事 石木ダムについては、この間、40年間にわたって、さまざまな説明、お願いをさせていただいてまいりましたけれども、いまだご理解がいただけてないという状況であります。
 この諫早湾干拓事業についても、石木ダムについても、私ども行政の立場からは、地域住民の皆様方の安全・安心をどうやって守っていくのか、そのことが最も重要な課題であると、こう考えておりまして、そういった観点から開門がなされると、さまざまな影響、被害が想定される、あるいはまた石木ダムは、治水上も、あるいは利水上も安心して生活をしていただくためには欠かせない事業であると考えておりますことから、これまでのような姿勢で臨んできたところであります

○記者(西日本新聞社) 石木ダムの件ですけど、現時点で地権者が直接の話し合いを求めていることに関して、今の時点で応じる考えがあるのかないのか、教えてください。

○知事 ご疑問点等についての説明の場は、これまでも持ってまいりましたし、これからも設けていきたいと思います。

○記者(西日本新聞社) 直接ですか。

○知事 直接の話し合いの場については、前回、私も直接お会いさせていただいたところでありましたけれども、なかなかこちらの説明も聞いていただけない状況にございました。
 実は、先般の10月5日のことだったと思いますけれども、知事が説明を直接するかどうかというお尋ねの機会があったと理解しているんですが、既にその際、「知事はなぜ来ない」という話になりましたし、また、お求めになっておられる内容が、ゼロベースで検討、説明をするようにというお話でありまして、ゼロベースというと、既にこれまでさまざまな手続を進めてきた経過があるわけであります。そういった前提でお話し合いをさせていただくということは難しいと考えております。

○記者(西日本新聞社) なぜ難しいんですか。

○知事 事業認定申請手続も終えて、裁決申請手続を今進めている段階であり、もう一度白紙の段階に戻って話し合えとおっしゃるのは難しいと考えております。

○記者(西日本新聞社) それを直接、地権者の方に説明する機会は設けないんでしょうか。

○知事 それは前回もそういった難しいというお話をさせていただきましたけれども、そういった説明も十分させていただくことができなかった状況でございました。

○記者(西日本新聞社) 前回は、その説明も十分できていないという認識なんでしょうか。

○知事 尋ねの内容等については、既に文書等でお答えしている分もあります。

○記者(西日本新聞社) 認識としては、直接伝えられたというふうに認識をされているんですか。

○知事 直接伝えるというのは、さまざまな手法があると思います。前回お会いした時も、私の日程の中で直接対応するというのは難しい場合もありますので、その際には、例えば文書で回答させていただく、あるいは私の考え方を部長に伝えて(地権者へ)お伝えするという方法もありますと、そういったことも申し上げてまいりました。

○記者(西日本新聞社) 前回、直接会われた時は十分にお話を聞いていただけなかったというふうに私は感じたんですけれども、そういう意味ではなかったんですか。

○知事 そういった要素もございます。

○記者(西日本新聞社) そういう意味で十分に地権者の方に知事から直接伝えられなかったという認識なんですか。

○知事 何をですか。

○記者(西日本新聞社) 今おっしゃった説明をです。

○知事 説明は、もうこの間、何回としてやってきているんですよ、40年間にわたって。歴代の知事も一生懸命対応してこられましたし、私も数回、直接、地権者の皆様方とお話の機会もいただきました。そういう経過があって今に至っているわけでありますので。
 したがって、疑問点等についても説明をさせていただいてまいりましたけれども、現実問題として、技術的、専門的な内容でありましたし、それ以外についてのご質疑等はなかったわけであります。したがって、土木部で対応をさせていただいたという経過があるわけであります。

○広報課長 最後の質問にさせていただきたいと思います。

○記者(読売新聞社) 時間がないので2点まとめてお尋ねなんですけれども、先ほど質問が出ていた石木ダムの件ですが、地権者の方々との溝というのは、今後、どういうふうに埋められていくおつもりなのかということを、具体的に何かあったら教えていただきたいということが1点。もう1点は、県庁舎跡地問題の検討の進捗について教えてください。
 この2点についてお尋ねします。

○知事 円満な形で地権者の皆様方の理解を得て進めていくというのが一番望ましい形であるというのは当然なことであり、私も強くそういう思いを持っておりますけれども、これからも地権者の皆様方と、直接、用地問題等を含めて静穏な状況で話し合いをさせていただく機会が得られるということであれば、これからもお願いしていこうと思っているところであります。

○記者(長崎新聞社) もう1点確認させていただきたいんですが、先ほどの石木ダムの取消訴訟補助参加の件なんですけれども、通常、補助参加をする場合は、補助参加することで国が勝訴すると県に利益がある時にされると思うのですが、国が勝訴すると、どのような利益があるとお考えでしょうか。

○知事 訴訟の場で、この事業についての公益性、合理性等が認められるということではなかろうかと思っております。

○記者(長崎新聞社) つまり地権者側は、この取消訴訟の場で事業の公益性、必要性について争おうとしている。それが訴訟の場で(従来の県の)主張が認められるという理解でよろしいんでしょうか。

○知事 そういった面があるのではないかと思っております。

○広報課長 以上をもちまして、知事の定例記者会見を終了させていただきます。

 どうもありがとうございました。

 

オオカミと川

ダムには直接関係ありませんが、自然界の営みについて考えさせられる映像でした。

How Wolves Change Rivers

 

「オオカミってやっぱすごい!」

ほんの少数のオオカミの群れが自然に奇跡をもたらすまで
  (米イエローストーン国立公園)

 

ナレーションは英語ですが、この動画を紹介している「カラパイア」のサイトでは、日本語の解説があります。

 http://karapaia.livedoor.biz/archives/52202394.html
 
(画面を少し下に動かすと「オオカミってすごい!」が出てきます)

 

人間によってオオカミが絶滅した自然保護区イエローストーン国立公園、

ここにオオカミが戻ってきてから、公園内の生態系は劇的に変化します。

鹿やコヨーテの数は減ったけど、

鹿に食べられていた植物が芽吹き、森が生まれ、多くの鳥たちが棲息し始めました。

木が増えたので、ビーバーが住みつき、ダムを造り、魚や爬虫類、両生類なども増えていきます。

コヨーテに食べられていたウサギやネズミなどの小動物も増え、

その結果ワシ、イタチ、キツネなども増え・・・豊かな生態系が戻ってきました。

それだけではありません。

驚くことに、オオカミは川の形まで変えてしまったのです!

鹿たちに食尽された谷間の植物たちが再び生い茂り始めたことにより、土壌の浸食を抑えることにつながった。

曲がりくねっていた川は緩やかな蛇行流となり、浅瀬ができるようになった。

川岸はより安定し、崩れることも少なくなった。

そして、川は本来の強さを取り戻した!

ほんの小さなオオカミの群れが、生態系だけでなく、巨大な土地の自然地理学さえ変える力を持っていた!

 

タイトルには「ほんの少数のオオカミの群れが自然に奇跡をもたらすまで」と書かれていますが、

この映像を見た友人は、メールにこう書いています。

自然の中の美しいバランス、そこに生きる無数の生き物が、

それこそ「自然に」つくりあげる実例を見せつけられました。

自然から言わせれば、「奇跡」ではなく、

「これが私たちの自然な営みなんだよ」ということなのでしょう。

 

全く同感です。

まさに自ずから成り立っていく、あるがままの世界、自然界。

それを破壊し続けている私たちは、最も愚かで凶暴な、地上の侵略者。

 

ビーバーが造るダムは、いろんな生きものの住処になるけれど、

人間が造るダムは、生きものの住処を奪うものとなり、

川は、死の川となる・・・

 

オオカミの眼差しに身の縮む思いです。。。

 

公共事業評価監視委員会、意見書提出

今日、私たちが待ちわびていた意見書がようやく提出されました。

長崎県公共事業評価監視委員会が今年度おこなった評価をまとめた意見書です。

全部で30の事業について評価をおこない、全て県の原案通り認めるという結果でしたが、

石木ダムについては異例の要望が付されました。

それに対し知事は、

「努力していかなければならない」と述べました。

しかし、儀式終了後のぶら下がり取材では、知事のトーンは違っていました。

 

記者:今回の意見書を受けて、今後、地権者の皆さんと話し合っていくというお考えはあるのか?

知事:今回ご提案頂いているのは「ゼロベースからの説明検討をすべきである」ということ、それは白紙に戻すということで、それは致しかねる。

記者:では、どのような話し合いならできるのか?地権者は知事との話し合いを強く望んでいるのだが。

知事:静穏な状況の中で用地等の話し合いができるのであれば対応したい。

記者:必要性の話には応じられない?

知事:必要性については、これまで様々な質問をいただき、それに回答をしてきたし、私の考え方については文書で回答したこともあるし・・・

記者:地権者側は文書ではなく、知事と直接会って話したいと言ってるのだが。また今日の答申にもそのような意見があったが・・・

知事:しっかり聞いて頂けるのなら検討の余地もあるが、こちらの話はほとんど遮られるし、意に添わない話は聞いてもらえないという状況があったので・・・

 

このあたりで職員が割って入り「3時からまた会見がございますので」と言って、取材は打ち切りとなりました。

 

さて、注目の意見書には、このように書かれていました。

 

反対地権者の疑問点について説明を継続し、円満な解決が図られるよう最大限努力することを求めたい」と。

口頭でそれを伝えた委員長に、知事は努力していかねばと言ったのだから、説明を継続していただけますよね?

それとも委員長に伝えたのは建て前で、委員会の意見を尊重する気などさらさらないのだとしたら、

委員会への侮辱です。

税金の浪費です。(委員への報酬、資料の準備、事務局の人件費等どれだけのコストがかかっていることか!)

そうならないよう、意見書をしっかり読んで、真摯に対応して頂きたいと思います。

 

また、審議過程における主な意見のところで、石木ダムについて、

利水による住民の生活や地域経済における影響・・・などにより総合的に判断することが重要である」

多様な意見を交える場を設け、合意に至ってほしい」などと書かれています。

 

さあ、今度は佐世保市が、利水について再評価する番です。

「多様な意見を交える場を設け」て、しっかり再評価していただきたい!

佐世保市水道局の皆様、よろしくお願いいたします。

 

もしも再評価しないと言うなら、6年延長する間の水源不足をどう確保するのか、

利水計画を、私たち市民にお示しください。

どちらも拒否するなんて無責任な対応は決して許されません。 

 

「濁る水」

 

石木ダムに注目する若者が現れた! 

だけでなく、それを語り合ううちに、他者に「知ってほしい」と思うようになり、

それを演劇という形で表現することになった。

自分たちが辿り着いたプロセスを、そのままシナリオにしたのでしょう。

素晴らしい・・・

そして、「濁る水」という題名も素敵です。

是非観たい!

楽しみにしています。      

 

 

稲刈り体験 in こうばる

稲穂の海で遊ぶこどもたち

ではありません。

今日は稲刈りタイケーン!

川原で美味しいお米を作っている炭谷さんの田んぼで、

炭谷さんのご指導のもと、稲刈りを体験させていただきました。

さあ、みんな鎌を手に、稲刈りの始まり始まり〜

小さな子どもたちも、お父さんやお母さんに守られながら、恐る恐る頑張っています。

 

そのうち、田んぼのあちこちから、いろんな生きものが飛び出してきました。

カエルに、サワガニ、アカハライモリ・・・

こちらはタガメ。水生昆虫の王様だそうです。

子どもたちは見つけるたびに大喜び。

しばらくは可愛い歓声が続きました。

このもじゃもじゃとしたもの、何かわかります?

稲穂にくっついていたものですが、なんと、ネズミの巣!だそうです。

えー!ネズミ?こんな細い稲穂に?

ビックリですが、稲穂で子育てをするカヤネズミの存在を初めて知りました。

こちらはもう巣立った後のようで、中は空っぽ。

でも、ほんとに気持ちよさそうなふかふかベッドでした。

 

生きもの発見の興奮がおさまると、子どもたちは黙々とお手伝い。

鎌の使い方もみるみる上達。大人顔負けです。

刈った稲は、5束ずつくらいを一まとめにして並べていきます。

その束を稲わらでくくります。

そのやり方を教えてもらいましたが、これが中々難しい・・

私たちがやるとゆるゆるで、炭谷さんのように、バシッとはくくれません。

と、今度は炭谷さん、長い木の棒で何やら作り始めました。

子どもたちの遊具?

ではありませんよね、もちろん。

そう。稲を干すためのものでした。

こうやって、刈り取った稲を干して、2週間ほど天日干し。

お日様と風の力を借りて自然乾燥させると、甘味や養分の増した美味しいお米ができるのです。

こどもたちも稲束を両手にいっぱい抱えてお手伝い。

記念の集合写真を撮った後、残りの稲を刈り終えて作業終了。

炭谷さんは「皆さんがこんなに頑張るとは思わなかった。半分もできないと思ってた」と言って、

先日収穫したばかりのお米と里芋をお土産にとプレゼントしてくださいました。

貴重な体験をさせてもらって、美味しい煮物やおはぎまでご馳走になって、その上お土産まで!

 

恐縮しつつも、本当に楽しい一日でした。

参加者の皆さんは、全員、来年もまた来たいとおっしゃっていました。

 

何から何までサポートしてくださったパタゴニア福岡店スタッフの皆さん、

本当にお疲れ様でした

 

 

記者の目、読者の目

今日の西日本新聞の記事です。

イサカンという「失敗百選」に選ばれた事業のその後の現実を、じっくり調べ学んだ記者だからこそ、

「数の論理や権力を盾に建設を強行」することの愚かさを実感、警告を発しています。

 

長崎県や同県佐世保市が計画を進める石木ダム(同県川棚町)

(西日本新聞2015年10月11日) http://www.nishinippon.co.jp/nnp/desk/article/200433
 
 
長崎県や同県佐世保市が計画を進める石木ダム(同県川棚町)。
 
予備調査の開始から40年以上過ぎても水没予定地で暮らす地権者らの反対運動は続いている。

 「動きだしたら止まらない」。佐世保支局に着任して約2カ月、反対派の言葉を何度も耳にした。

5年前まで勤務していた諫早支局では国営諫早湾干拓事業に関しても同じ言葉を聞いた。

国も地方もやり方は同じ…。笑えぬ公共事業の現実だ。

民主主義の原則には主権が国民にある一方、多数決の原理もある。

だが、原理を行使するならば、多数の考えが「公共の利益」にかなうという説明が不可欠だろう。

ダムの建設目的の利水、治水に関し、今なお地権者らが納得できる説明はない。

安全保障関連法を成立させた政府、与党のように、数の論理や権力を盾に建設を強行すれば、

いつか川の清流を濁り水にした事業とのそしりは免れないだろう。 (阿比留北斗)

 

また、一昨日の長崎新聞には、このような投稿記事がありました。

今日この記事を、たまたまあるお店で見て、感動!

帰宅して記事を探し、切り抜き、大切にスクラップしました。

佐世保市民として、とても共感しました。

松口さんのように、まずはそこへ行ってみること。

自分の目で見て感じること・・・それが大事。

 

そして、自分に聞いてみてください。

いいの?・・・と。

 

 

 

収用委員会またも中止

昨日の収用委員会も中止となりました。

 

 

戸田会長のコメントの全文は長崎県のホームページで見られます。

http://www.pref.nagasaki.jp/press-contents/213886/ 

以下転載。(下線は当方で入れました)

 

石木ダム建設事業に伴う土地収用事件に関する本日の収用委員会の審理が、去る7日に続き、石木ダム建設反対を訴える集団の心無い妨害により、開催できなかったことは、誠に遺憾である。

収用委員会は、土地収用法に基づき、公正、中立な立場で、土地収用に伴う損失補償額等を判断する執行機関で、憲法第29条第3項の正当な補償を実現する機関である。そして、収用委員会は、公共の利益の増進と私有財産の調整を図ることを責務として土地収用法に基づき事務執行しているが、その活動の中でも起業者及び土地所有者等双方に参集頂いて意見聴取を行う審理は土地所有者等の補償等に関する意見陳述の機会を与えるもので、土地所有者等の利益を守る重要な手続きの一つである。

収用委員会の審理開催を妨害する行為は、公共の利益の増進に反するばかりでなく、土地所有者等の意見陳述の機会を奪うことになり、ひいては土地所有者の権利を害するものである

石木ダム事業を巡っては、さまざまな意見があり、根強い反対運動が行われていることは認識しているが、反対運動は社会的に容認される範囲において行われるべきであり、収用委員会の審理の開催を力づくで妨害するような行為は、断じて許されるものではない

今後は、このようなことが二度と生じないよう、節度ある対応を望むものである。

 

平成27年10月9日

長崎県収用委員会会長 戸田 久嗣

 

収用委員会会長のお立場としては正当なコメントだと思いますが、地権者の立場では納得できないでしょう。

下線部分について反論したいと思います。

 

1.「収用委員会は公正、中立な立場」という部分にまず疑問を感じます。

  起業者である県が選んだ委員、そして事務局は県の土木課。

  土地収用法の手続き全てがそう。

  行政の行政による行政のための手続き。

  どこが中立なのでしょう?

 

2.「収用委員会の審理開催を妨害する行為は、公共の利益の増進に反する」というのは、事業認定した側の論理です。

  この事業を認定したことが間違いだったと思う人々にとっては、手続が進むことは公共の不利益になると考えます。

  「土地所有者等の意見陳述の機会を奪うことになり、ひいては土地所有者の権利を害する」?

  現在残っている地権者は皆さん、ダム建設に反対しています。

  自分たちの権利を守るために昨日の行為に及んだのです。

 

3.「収用委員会の審理の開催を力づくで妨害するような行為は、断じて許されるものではない」

  確かに力づくの行為は許されないものでしょう。

  しかし、権力という見えない力で、地権者の権利を奪い続けてきたのは県です。

  話し合いの求めにも応じず、県庁に出向いても会わずに逃げ回る知事。

  真に公正な機関が間に立って、起業者と地権者双方の意見をしっかり述べ合う場を設定してくれたら、

  地権者は喜んでその場に行くでしょう。

  そして、堂々と起業者と議論するでしょう。

  そのプロセスの中で、真に有効な治水・利水対策が生まれ、

  県民に喜ばれる公共事業の姿が見えてくるでしょう。

  

  誰が好き好んで妨害行為などやるでしょう?!