石木ダム事業認定への抗議声明 全国からぞくぞくと

わたしたち「石木川まもり隊」と「水問題を考える市民の会」が、

事業認定に対し抗議文書を提出したことは、以前お伝えしました。

https://ishikigawa.jp/blog/cat02/719/

 

続いて、長崎市の「石木川の清流とホタルを守る市民の会」も抗議文書を提出しました。

https://ishikigawa.jp/blog/cat02/724/

 

県内だけではありません。

全国的な組織である「水源開発問題全国集会」から、力強い抗議声明が、

九州地方整備局と、長崎県と、佐世保市に提出されました。

https://ishikigawa.jp/blog/cat02/722/

 

そして今日、

長良川市民学習会

導水路はいらない!愛知の会

徳山ダム建設中止を求める会」の3団体の皆様も、抗議声明を提出。

https://ishikigawa.jp/blog/cat02/723/

 

同じく今日、「大阪安威川の治水を考える流域連絡会」からも提出されました。

https://ishikigawa.jp/blog/cat02/725/

 

 

たいへんありがたいです。

心強いです。

嬉しいです。

 

小さな石木川を守るために、

川原の住民の皆さんを守るために、

こんなに多くの皆さんが見守り、支えてくださっているなんて!

 

「小さなダムの大きな闘い」は、これからです。 

 

温かい1票をお願いします!

 今年もパタゴニアのボイス・ユア・チョイスに参加しています。

ボイス・ユア・チョイスとは、パタゴニアという企業がおこなっている環境助成金プログラムです。

http://www.patagonia.com/jp/patagonia.go?assetid=6516

 

パタゴニアはスポーツウエアなどスポーツ関連商品の国際的企業で、環境保護に貢献しています。

こんなちっぽけな市民団体「石木川まもり隊」にも、援助の手を差し伸べていただきました。

http://voiceyourchoice.jp/shop/fukuoka/ishikigawa.html

 

パタゴニア福岡店では、「石木川まもり隊」と「ヒナモロコ里親会」を助成先として、

9月5日〜10月2日まで投票をおこなっています。

お客様の投票結果によって、受けられる助成金の額が違ってきます。

福岡市近辺にお住まいの方や、近くに行かれたときは、

是非パタゴニア福岡店を覗いてみてください。

何も買わなくても投票できます。

皆様の温かい1票をよろしくお願いします。 

 

いいえ、投票しなくても、店内に展示してある資料をご覧いただくだけでもいいんです。

「石木ダム」について、少しでも知っていただき、関心を持っていただけたら…

嬉しいです。 

 

パタゴニア福岡店は、こちらです。  

http://www.patagonia.com/jp/patagonia.go?assetid=23944

                       

 

第三者のジャッジが示された?

今日は、佐世保市議会「石木ダム建設促進特別委員会」を傍聴しました。

テーマはもちろん事業認定

 

まず、水道局から事業認定に関する諸々の説明(経過や理由など)があり、

その後、委員からのいくつかの質問に答えて、すぐに閉会。

ほとんど中身のないものでしたが、

当局が言いたかったのは、次の1点のようでした。

 

これまで長い間賛否両論があり平行線のままだったが、

やっと第三者である国のジャッジが示され、

ダムの必要性と公益性が認められた。

 
つまり、石木ダムは地域にとって必要なダムというお墨付きと、
 
公益性が高いという大義が得られたと。
 
 
 
ジャッジをした国が、第三者?
 
とんでもない!
 
国交省と長崎県は、仲良しこよし。
 
原子力ムラの関係(経産省と東電)と同じです。
 
 
 
平成6年度(大渇水の年)の市議会議事録を見れば、そのことは明白です。
 
 
 
平成6年9月定例会(9月19日)
 
西村議員:
 
石木ダム以外の水に手をつけると
(水源確保のため石木ダム以外の対策をとろうとすると)、
 
県や建設省がうるさい。
 
ましてや補助金をもらっている以上は、それ以上のことをしてはならない。
 
 
 
平成6年12月定例会(12月6日)
 
久田議員:
 
当時(6年前)はダム以外、検討の余地はないということで、
 
国、県の強い指導があっておるようでございます。
 
他に手を打てなかったと聞いております。
 
 
 
平成7年3月定例会(3月14日)
 
織田長議員:
 
建設省は白紙撤回というのは今までやったことがないんですよ、ダム建設で。
 
非常に強硬な圧力でもって話を通してきますね、残念ながら。
 
 
 
この3人の議員さんがおっしゃっているのはこういうこと。
 
 
水が不足気味の佐世保市は、
 
こんな大渇水被害を起こさぬように、
 
日ごろから水源対策をしっかりやるべきだった。
 
それを怠った市水道局の責任は大きいが、現実にはできなかった。
 
なぜなら、石木ダム以外の水源確保対策をやると、
 
石木ダムの必要性が損なわれるからやるな、
 
という意味の圧力が国からかかる。
 
県は国から補助金をもらっているので、
 
国と歩調を合わせて、佐世保市に圧力をかけてくる。
 
 
 
石木ダムは県営の事業ですが、裏で糸を引いていたのは国ということでしょう。
 
利害が一致する国や県が大型公共事業をやることに執着し、
 
肝心の目的=佐世保市の水不足解消なんて知ったこっちゃない!
 
そんな実態が読み取れます。
 
 
 
それにしても、平成6年当時の議員さんたちは、
 
しっかり現実を見て、市政をチェックする議会の役目を果たしていたようです。
 
今の市議会とは雲泥の差!
 
 
 
どうして変わってしまったのでしょう・・・ 
 

 

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事業認定に抗議する

私たちは、9月6日付で、九州地方整備局へ、事業認定に対する抗議文書を提出しました。

 

     

 

私たちの他にも、長崎市の市民団体「石木川の清流とホタルを守る市民の会」や、

全国組織「水源開発問題全国連絡会」なども、抗議声明を提出しています。
          

団体でなくても、もちろん個人でもOKです。

この暴挙に抗議したいと思われる方は、下記の宛先へどうぞ。

おかしいことにはおかしいと声をあげなければ…

 

 

抗議声明送付先:

 

国土交通省九州地方整備局

局長  岩泰彦

住所:〒812-0013 福岡市博多区博多駅東2丁目10番7号 福岡第二合同庁舎

電話番号:092-471-6331(代表)/Eメールアドレス:kikaku@qsr.mlit.go.jp

 

 

長崎県庁

知事  中村法道

〒850-8570 長崎市江戸町2-13 電話095-824-1111(代表)

 知事への提案 URL

 https://eap.pref.nagasaki.lg.jp/kv2 /index_p c.php5?FORMNO=42000G00001085ibS&SETUID=SSL

 

 

佐世保市役所

市長  朝長則男

〒857-8585 長崎県佐世保市八幡町1番10号 TEL/0956-24-1111(代表)

 市長への手紙 URL

 https://www.city.sasebo.nagasaki.jp/mailmayor/emfmayorinput.jsp

 

 

 

石木ダムは要らない!の風よ吹け〜

   

雨上がりの日曜日、石木ダム計画の中止を求める署名活動に、予想以上の人々がペンをとってくれました。

それはきっと、このウチワのせい?

石木ダム建設予定地に住む反対地権者の一人、ほーちゃんが描いた魚の絵のうちわ。

大好評で、930本ほど持ってきていたのに、1時間半ほどですべてなくなりました

(1000本作ったのですが、事前に希望者が殺到して、すでに70本ほど減ってました〜)

 

で、署名の数はというと・・・89筆でした。

930本に対して89筆。

確かに、割に合いません。

でも、いいんです。

石木ダムに関心を持ってもらうこと、まずそれが大事だと思うから。

関心を持てば知りたくなる。

知れば、要らないことがわかってくる。

そんな風を起こしたいのです、このウチワで。

風よ吹け〜

 

私たちの税金がたくさん使われているのに、それに気づかない人がたくさんいます。

ダム建設が水道料金値上げにつながることも、

石木ダムがどこに造られようとしているかも、

何のために計画されているかも、

知らない佐世保市民がたくさんいます。

 

今日取材に来たマスコミの中のお一人が、正直に話してくれました。

「この仕事をしていなかったら、私も石木ダムのこと何も知らなかったと思います」と。

佐世保に生まれ育って、「石木ダム」という固有名詞は知ってるけど、何の関心もなかったと。

報道の世界に入ろうというような人が?・・・ちょっとショックでしたが、

それが現実だと思います。

その現実を忘れてはいけないと、強く思いました。

 

そんな方にもお薦めなのが、この動画。

子どもから大人まで楽しめます。

紙芝居を見ているうちに、あなたもきっと「石木ダム」通になってるかも・・・よ。

 

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社会資本整備審議会の意見と結果の矛盾

事業認定の告示に関する理由等が公開されました。

 

この中に、

この事業認定に係る社会資本整備審議会公共用地分科会の議事要旨があります。

 

まず、審議の結果は、

土地収用法第20条の規定により

事業の認定をすべきであるとする九州地方整備局長の判断を相当と認める。」

でした。

 

しかし、同会議における各委員の主な意見は次のようなものでした。

・ 自治体が過去に見積もった水需要が実態と乖離し、

 財政処理に困っている例も見られる。

 利水起業者が、将来にわたって事業費を負担することが可能なのか、

 途中で撤退することがないのか。

・ 渇水と洪水に対する対策として理解しているが、工場用水もあるため、

 人口が全体として減少する中では、最終的に企業のためだけという形

 にみられてしまうのではないか。

・ 用地の取得状況について、

 ダム事業にしては、未買収の率が高いような気がする。

・ 山林の保水力を鑑みれば、山林を開発する施策を行う一方で、

 ダムを造るという関係は、今後の洪水・利水対策などの議論で、

 もう少し深く議論する必要があるのではないか。

 

こんなに批判的な意見が出ているのに・・・なぜ結果は「認定」なのですか???