ついに、私たちが望んでいた公開討論会が実現しそうです!
公開討論会という正式名称が付けられるかどうかは定かではありませんが、内容的には間違いありません。
ダム建設を強く推進する県が、やっと、反対する住民の声に耳を傾けてくれます。
ダムは不要と説く専門家の意見も聴いてくれます。
聴くだけではありません。質疑応答、意見交換ができるのですから、それは討論の場となります。
それは公開され、県民は傍聴できます。
だから私たちは「公開討論会」だと位置づけています。
そして、その内容はすべて録画され、記録され、国に提出する検討結果の資料として添付されるはずです。
今朝の長崎新聞に、そのことが大きく報道されました。
石木ダム反対派と公開討論 関係自治体が3月
県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業で、反対地権者らでつくる「石木ダム建設絶対反対同盟」と関係自治体との意見交換会が、来月6日に同町内で開かれることが分かった。県はダムの専門家、研究者など有識者の参加を認める方針で、実質的に反対派が求め続けてきた「公開討論会」の形となりそうだ。
同事業をめぐっては、県、佐世保市、川棚、波佐見両町の4自治体による再検証作業が進んでいる。先月開かれた第2回会議では、県が治水、利水両面でダム事業と複数の代替案を比較し、ダムがコスト面で最も低いとの試算結果を示した。また、この会議で山口文夫川棚町長が「反対地権者の意見を聞く場を設けてほしい」と求め、事務局の県が対応を検討していた。
意見交換会は再検証作業の一環として実施。有識者を加えることについて、県石木ダム建設事務所(川棚町)の古川章所長は「事業の専門的内容を地権者に理解、納得してもらうためには(有識者が)必要」とした。ただ、反対派の支援団体については参加を認めない方針という。
一方、絶対反対同盟の岩下和雄さん(63)は「ダムの代替案があるということは、地権者を犠牲にしてまでダムを造る必要はないということ。(意見交換会での)われわれの意見を議事録として国に提出させたい」と話している。
(長崎新聞 2月23日付)
私たちは一年以上前から公開討論会を求めてきました。
石木ダム事業の検証が始まってからも、申し入れのたびに要望してきました。
しかし県の回答は、いつも「必要ない」というものでした。
なぜなら、「これまでも数十回に亘っていくつかの委員会で検討されてきたから」と。
(それらは実は、御用学者に仕切られた不当な委員会だったり、
ダムや河川のことが分かる人など誰一人いない単なる評価委員会だったり…なのですが)
だから私たちは、口を酸っぱくして訴えてきたのです。
ダムのこと、河川のこと、利水のことがわかる専門家による討論をしてもらいましょう!と。
賛成・反対双方の理論や根拠を県民の前に明らかにして議論してもらいましょう。
そうすれば、その財源を負担する私たち県民がその是非を考えることができますからと。
その思いがやっと通じたのでしょうか?
それとも・・・別の見方をする人もいます。
不安を感じている人もいます。
「検討の場」の結論を早く出すために、とにかく反対意見も聞いたよとのアリバイ作りではないか…と。
でも、私は県を信じたい。
知事、土木部長、河川課長、佐世保市長、佐世保市水道局長、あなた方を信じます。
あなた方が本当に自信を持って石木ダムが必要だと考えているのなら、
正々堂々と議論して下さい。
3月6日を私たちは楽しみに待っています。