長崎新聞、石木ダム再評価について特集「報道プリズム」

 

11月4日、日曜日の長崎新聞は、1ページの3分の2ほどの紙面を使って、

石木ダムの再評価の問題を取り上げ、わかりやすく説明されていました。

 

再評価とは何か、その現状、問題点など、丁寧に書かれていました。

 

山口記者は、

事業認定や再検証では、県市が自ら検証・再評価し、国が追認するか判断するしくみ。

そこで使われた水需要予測は、07年度の再評価時と同じものだったので、結論も同じだった。

しかし、今回の再評価は、近年の実績値を踏まえ見直される。

と解説しています。

 

そして、これまでの予測(右肩上がり)に反して、その実績値は減少し続けている、

(そのことを示すグラフが、とてもわかりやすい!)

昨年度の一日最大給水量は安定水源をほんの少し上回るだけで、

不安定水源を含めた水源量から考えると、

4万トンの必要性に疑問符がつくと指摘しています。

 

それでもなお4万トンが必要とする水道局の言い分(旧町との統合や工業団地や観光客の増加など)と、

それに反論する山下市議の言葉(理由は後からどんどん付け足す、ダム有りきのやり方)も紹介。

双方の主張がきちんと書かれていて、読者自身が考える参考になると思いました。

 

そして最後に、このように見方が分かれる問題であるし、

再評価の結論は、石木ダム建設の行方を左右する重要な要因となるから、

正確な予測はもちろん、

作業過程や判断根拠の公開といった透明性の確保をするように…

と、しっかり釘を刺していただいた。

 

 

この部分に掲載された写真も中々面白い。

私たちにはお馴染みの、水道局の電光掲示板ですが、

「貯水率90.4%」と書かれた下に、「水源不足の抜本的対策は、石木ダム建設です」

と書かかれているのは、まるでジョーク?

90%以上も貯水していて、水源不足???  思わず吹き出してしまいました。

 

長崎新聞を購読なさっている方は、

ぜひもう一度、11月4日の14ページをごらんくださいね〜