消化不良の水需要論議

今日の長崎新聞「記者の目」のタイトルです。

いつも思うんですが・・・

記者さんたちはタイトルを付けるのが、ホントにお上手! 

 

そうなんです。消化不良! 

前回の、石木ダム再評価のための第三者(?)委員会の傍聴者、みんなが感じていたこと。

理解不足! 分析不足! 突っ込み不足! 粘り不足! 

そして、あっという間に 承認! 

そんな水需要論議でした。

論議も消化不良だし、傍聴していた私たちの心の中も、モヤモヤグチャグチャの消化不良状態。

そんな私たちの消化不良の原因を山口記者はズバリ診断。

 

2007年の再評価の時に出された予測値は、その後の実績値を大きく上回った。

なぜ予測と現実が大きく乖離したのか、その原因究明と、今回どう改善したのか、

それを精査する作業が最も重要だったのに、この点について突っ込んだ議論はなかった。

もしまた数年後、今回の需要予測が現実と大きくかけ離れたら、

どう弁明するのだろう。

 

というような内容でした。

よ!名医!

と言いたいのですが、

その処方箋は・・・

 

今後も審議は続く。

少なくとも「論議は尽くした」という言葉が、説得力を持つような結論を望みたい。

 

でした。

うーん、この薬じゃあ、私たちの消化不良は治りそうにありません。 

だって、これからの論議は、前回の水需要予測を承認した上に展開されるわけですから、

砂の上に家を建てるようなもの。

すぐに流される砂はやめて、しっかりしたコンクリートの土台に造り直して、

その上に家を立てていくべきだと思うのです。

 

たしかに初めから再評価をやり直すなんて、一般常識では考えられないでしょうが、

今やり直さないと、

後で、もっとやり直しのきかない事態を招くことになるでしょう。 

 

消化不良の時は、食べたものを体外に出すのが一番!ですよね。