石木ダム建設予定地は、こんなところ

このブログの28日の記事

https://ishikigawa.jp/blog/cat15/712/

をご覧いただいた数人の方から、署名活動に協力しますとのメールをいただきました。

ほんとに嬉しいです。

ありがとうございます!

 

皆さん、佐世保市内の方でした。

佐世保でも川棚町でもないところにお住まいの方は、石木ダムと言われても…

それって何?って感じですよね、きっと。

 

でも、長崎県民なら、大いに関係があります。

県の事業なので、県のお金がたくさん使われ、それは県民の税金そのものなのですから。

県外の方だって、無関係ではありません。

国からの補助金がたくさん出されるので…やっぱり国民の税金が使われるのです。

 

というわけで、この動画を見てください。

石木ダム建設予定地がどんなところか、

石木ダムがどんな無駄なダムか…わかっていただけると思います。

 

 

そして、実際の風景はこんな感じです。

虚空蔵山から流れ出た美味しい水で美味しいお米を作っています。

こどもたちの夏は石木川が友だちです。

売って泣くより 笑って団結! WE LOVE KOBARU!

これが石木ダム建設予定地「川原(こうばる)」に住む人々の合言葉です。

 

こどもたちのために、この豊かな自然を残したい。

その思いで、半世紀も闘い続けています。

 

そんな川原人(こばると)を応援したい・・

そんな思いで私たち「石木川まもり隊」は活動しています。

 

三猿同然の佐世保市水道局

 

おなじみ川原地区のシンボル、三猿の櫓です。

県職員の甘い誘いや脅しなど、いっさい「見ざる言わざる聞かざる」の意思表示。

昭和50年代のはじめ頃に地元住民によって建てられ、この信念のもと今も強い団結が続いている。

 

それを見習ってか?このところ、佐世保市水道局も三猿状態です。

『ダム検証のあり方を問う科学者の会』からの二度にわたる意見書を無視!

水需要予測について具体的に指摘され批判されても、何の反論もせず、

ただ「見直すつもりはない」の一点張り。

まさに「見ざる、聞かざる、言わざる」のお猿さんそのまんまです。

 

お猿さんならそれでもいいけれど、

公営企業である水道局がそんなことでいいのですか?

水道局は市、つまり行政と一体になって運営しています。説明責任を果たすべきです。

 

そうしないのは、科学者の会の指摘(佐世保市の水需給計画は非科学的・恣意的で、

石木ダムを造らんがためのもの)が当たっているからでしょうか。

それを自覚しているから、反論する術もなく、無視せざるを得ないのでしょうか。

 

しかし、「科学者の会」の先生方にしてみれば、怒り心頭です。

ご多忙な現役&OBの一流の科学者の先生方が、西の果ての一都市の水事情について、

これほど真剣に分析研究し、提言をまとめてくださったというのに・・・

それを無視されたのですから!

 

8月1日、ついに先生方は、

この再評価を審議した「佐世保市上下水道事業経営検討委員会」に呼びかけました。

以下、その申し入れ文書です。

 

 

2013年8月1日

佐世保市上下水道事業経営検討委員会

委員長  後藤 惠之輔 様

委員   各位

 

 

佐世保市水道の新水需給計画に関する公開討論会の申し入れ

 

「ダム検証のあり方を問う科学者の会」は去る3月11日に朝長則男佐世保市長に「佐世保市水道の新水需給計画についての意見書」を、7月8日に「佐世保市水道の新水需給計画についての意見書(その2)—長崎市・水需給計画と比べてあまりにも非科学的な佐世保市・水需給計画の抜本的な見直しを求める—」を提出しました。その要点はつぎのとおりです。

① 佐世保市水道の水需要は近年は減少の一途を辿っており、今後も人口の減少とともに縮小していくことは必至である。長崎市水道も水需要の動向は同じであって、長崎市は実績の傾向を踏まえ、水需要が長期的に減少していくとの予測を行っている。

② ところが、佐世保市は、水需要が将来は反転して一挙に急増していくという架空の予測を行っている。佐世保市が長崎市のように実績重視の科学的な予測を行わないのは、石木ダム計画への参画を理由づけるために他ならない。

③ さらに佐世保市が長崎市のように利用の実態に合わせて保有水源を正しく評価すれば、佐世保市水道の保有水源は大幅に増加するので、水需給に十分な余裕が得られ、石木ダムは全く無用のものとなる。

 

この意見書に対して、川久保昭・佐世保市水道事業及び下水道事業管理者から7月24日付けで文書による回答があったものの、「現時点において水需要予測の見直しは必要ないものと判断しています。」と答えるのみで、当会が指摘した問題点については一切の説明がなく「回答」の名に全く値しないものでした。

 

佐世保市水道の新水需給計画に関しては貴委員会が3月14日に市に答申書を提出し、その計画を承認しており、この計画の是非について貴委員会も重要な責任を負っています。

 

つきましては、佐世保市水道の新水需給計画について、貴委員会のメンバーと私たち「科学者の会」のメンバーが率直な意見交換、議論を行うことが必要と考えますので、その公開討論会の開催を貴委員会の各位に申し入れます。

公開討論会の日時、場所は相互の都合を調整したうえで決めたいと思います。

貴委員会の方々が学者の良心としてこの申し入れを受けることを強く要望します。

8月16日(金)までに文書でご回答ください。

 

ところが、期限を過ぎても、回答が届かない。

10日過ぎても届かない。

科学者の会は、委員会の事務局である水道局の経営管理課に問い合わせたそうです。

 

〇 8月1日付けで委員8人用に送った申し入れ書は各委員に配ったのか。

   後藤委員長に送ったところ、各委員が個別に対応することではないので、

   次回の委員会で話し合って対応を決めることにするという指示があった。

   したがって、各委員には配っていない。10月の委員会で配布する。

〇 次の委員会はいつ開かれるのか。

   毎年、10月に水道局下水道局の決算報告のために開かれる。今年の日程は未定である。

 

このやり取りを知って、私は、佐世保市民として恥ずかしくてなりませんでした。

私が知っている水道局職員の皆さんは、こんな不誠実な方々ではありません。

自分たちの考えは絶対であり、いかなる異論も批判も受け付けない、聴く耳は持たない?

いつからこんな体質に変化していったのでしょう。

誰がそうさせているのでしょう。。

 

 

付録:「ダム検証のあり方を問う科学者の会」メンバー

今本博健(京都大学名誉教授)(代表)

川村晃生(慶応大学名誉教授)(代表)

宇沢弘文(東京大学名誉教授)

牛山積(早稲田大学名誉教授)

大熊孝(新潟大学名誉教授)

奥西一夫(京都大学名誉教授)

関良基(拓殖大学准教授)(事務局)

冨永靖徳(お茶の水女子大学名誉教授)

西薗大実(群馬大学教授)

原科幸彦(東京工業大学名誉教授)

湯浅欽史(元都立大学教授)

など賛同者 125人

 

署名活動始めます!

ついに始まりました!

石木ダムを止める全国規模の署名活動です。

北は北海道から南は・・熊本?もっとかな?

小さな町の小さなダム問題ですが、意外と全国に知られています。

もちろん、長年頑張って阻止し続けてきた川原住民が居ればこそ!ですね〜

この川原の皆さんを応援したいと、水源連の皆さんの力強い応援から生まれた署名活動です。

 

まずは、お願いの文書。

 

 

続いてチラシです。

これはもちろん、ほーちゃん作成!

 

 

さて、署名用紙はこちら〜

 

 

もう1枚あるよ。

こちらは国へ、国土交通省九州地方整備局へ提出します。

 

 

皆さんも、もしよかったら、ご協力をお願いします。

ご住所お名前をメールでいただければ、用紙やチラシをお送りします。

メールに添付して送ってくれたら自分で印刷するよ…という方はメールアドレスを、

こちら(ishiki-hotaru@buz.bbiq.jp)までお願いします。

 

ダム周辺地域の荒廃〜水資源白書

国土交通省自身が認めたダム周辺の荒廃ぶり・・・

ダムで地域活性化ができるなんて話は、やっぱり信じちゃダメですね〜

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013073100770

 

ダム周辺の人口減少=山林荒廃、土砂崩れ増加も−水資源白書

 

 国土交通省は31日、2013年版「日本の水資源」(水資源白書)を公表した。

白書は、ダムの周辺地域の人口が減少していることを紹介。今後、管理の行き届かない

山林が荒れ、山の地盤が緩くなり、土砂崩れや水質汚濁の増加につながると警鐘を鳴ら

している。

 白書によると05年から10年にかけて、牧尾ダムのある長野県王滝村は人口が約14

%減少し、湯西川ダムのある栃木県日光市は約5%減少した。国交省はこれまで、ダム

周辺地域の活性化を目指し観光資源や特産品のPRを支援してきたが、これらの地域で

は人口減少に歯止めがかかっていない現状が浮き彫りになった。(2013/07/31-17:16)

 


よくぞ認めてくださった!

その通り。

ダムが観光資源になるなんて、過去のこと、あるいは特別なケース。

黒部ダムのような。

 

4年前のGW、県内のダムを見て回ったことがあるのですが、

いや〜、元親水公園のほとんどは、みごとなほど草ぼうぼうに荒れ果てていました。

http://www1.bbiq.jp/ishikigawa/dam-shuhen.html

 

川棚町の道路脇に、石木ダムで地域を活性化しよう!みたいな意味の標語が

掲げてありますが、

町民の皆さんは、本気でそう思っておられるのでしょうか・・・

 

付け替え道路 発注準備

こんな大見出しが、新聞に出ました。

7月31日、県と佐世保市と川棚町による「石木ダム建設事業促進調整会議」が開かれ、

そこで、付け替え道路の再開に向け業者への発注準備に着手することが決まったそうです。

 

この工事が始まったのは、2010年3月下旬でした。

しかし、反対地権者の強硬な阻止行動を受けて、わずか3ヶ月で中断。

3年間もそのままの状態になっていました。

 

なぜ今、再開の準備なのでしょう?

「事業認定手続きは近く結論が出る見通しとなっており、認定が得られ次第、速やかに工事再開に踏み切る」ためのようです。

 

でも、おかしいですよね。

近く結論が出るなんてどうしてわかるのでしょう?

国から内々のお達しがあったのでしょうか?

「いやいや、過去の例からみて、そろそろ出る頃だと思ってるだけです」と言うでしょう。

でも、そうだとしたら、結論はわからないじゃありませんか。

事業が認定されるかもしれないし、拒否されるかもしれないし。

拒否された場合、付け替え道路は要らないので、準備をしても無駄になりますよ。

なぜ、無駄かもしれないことを発注するのですか?

税金の無駄遣いじゃないですか!

無駄にはならないって?

なぜ分かるのですか?

 

やっぱりそうだったのですね。

この会議のメンバーである石塚副知事は、国土交通省大臣官房調査官だった方。

国=国交省としっかり連携が取れている?

 

でもね、どんなに皆さんが権力のネットワークで進めても、

地権者は一歩も引かない、

1ミリたりとも売らない、

付け替え道路も完成しない。

それだけはしっかり覚えていてくださいね〜