第三者のジャッジが示された?

今日は、佐世保市議会「石木ダム建設促進特別委員会」を傍聴しました。

テーマはもちろん事業認定

 

まず、水道局から事業認定に関する諸々の説明(経過や理由など)があり、

その後、委員からのいくつかの質問に答えて、すぐに閉会。

ほとんど中身のないものでしたが、

当局が言いたかったのは、次の1点のようでした。

 

これまで長い間賛否両論があり平行線のままだったが、

やっと第三者である国のジャッジが示され、

ダムの必要性と公益性が認められた。

 
つまり、石木ダムは地域にとって必要なダムというお墨付きと、
 
公益性が高いという大義が得られたと。
 
 
 
ジャッジをした国が、第三者?
 
とんでもない!
 
国交省と長崎県は、仲良しこよし。
 
原子力ムラの関係(経産省と東電)と同じです。
 
 
 
平成6年度(大渇水の年)の市議会議事録を見れば、そのことは明白です。
 
 
 
平成6年9月定例会(9月19日)
 
西村議員:
 
石木ダム以外の水に手をつけると
(水源確保のため石木ダム以外の対策をとろうとすると)、
 
県や建設省がうるさい。
 
ましてや補助金をもらっている以上は、それ以上のことをしてはならない。
 
 
 
平成6年12月定例会(12月6日)
 
久田議員:
 
当時(6年前)はダム以外、検討の余地はないということで、
 
国、県の強い指導があっておるようでございます。
 
他に手を打てなかったと聞いております。
 
 
 
平成7年3月定例会(3月14日)
 
織田長議員:
 
建設省は白紙撤回というのは今までやったことがないんですよ、ダム建設で。
 
非常に強硬な圧力でもって話を通してきますね、残念ながら。
 
 
 
この3人の議員さんがおっしゃっているのはこういうこと。
 
 
水が不足気味の佐世保市は、
 
こんな大渇水被害を起こさぬように、
 
日ごろから水源対策をしっかりやるべきだった。
 
それを怠った市水道局の責任は大きいが、現実にはできなかった。
 
なぜなら、石木ダム以外の水源確保対策をやると、
 
石木ダムの必要性が損なわれるからやるな、
 
という意味の圧力が国からかかる。
 
県は国から補助金をもらっているので、
 
国と歩調を合わせて、佐世保市に圧力をかけてくる。
 
 
 
石木ダムは県営の事業ですが、裏で糸を引いていたのは国ということでしょう。
 
利害が一致する国や県が大型公共事業をやることに執着し、
 
肝心の目的=佐世保市の水不足解消なんて知ったこっちゃない!
 
そんな実態が読み取れます。
 
 
 
それにしても、平成6年当時の議員さんたちは、
 
しっかり現実を見て、市政をチェックする議会の役目を果たしていたようです。
 
今の市議会とは雲泥の差!
 
 
 
どうして変わってしまったのでしょう・・・ 
 

 

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事業認定に抗議する

私たちは、9月6日付で、九州地方整備局へ、事業認定に対する抗議文書を提出しました。

 

     

 

私たちの他にも、長崎市の市民団体「石木川の清流とホタルを守る市民の会」や、

全国組織「水源開発問題全国連絡会」なども、抗議声明を提出しています。
          

団体でなくても、もちろん個人でもOKです。

この暴挙に抗議したいと思われる方は、下記の宛先へどうぞ。

おかしいことにはおかしいと声をあげなければ…

 

 

抗議声明送付先:

 

国土交通省九州地方整備局

局長  岩泰彦

住所:〒812-0013 福岡市博多区博多駅東2丁目10番7号 福岡第二合同庁舎

電話番号:092-471-6331(代表)/Eメールアドレス:kikaku@qsr.mlit.go.jp

 

 

長崎県庁

知事  中村法道

〒850-8570 長崎市江戸町2-13 電話095-824-1111(代表)

 知事への提案 URL

 https://eap.pref.nagasaki.lg.jp/kv2 /index_p c.php5?FORMNO=42000G00001085ibS&SETUID=SSL

 

 

佐世保市役所

市長  朝長則男

〒857-8585 長崎県佐世保市八幡町1番10号 TEL/0956-24-1111(代表)

 市長への手紙 URL

 https://www.city.sasebo.nagasaki.jp/mailmayor/emfmayorinput.jsp

 

 

 

石木ダムは要らない!の風よ吹け〜

   

雨上がりの日曜日、石木ダム計画の中止を求める署名活動に、予想以上の人々がペンをとってくれました。

それはきっと、このウチワのせい?

石木ダム建設予定地に住む反対地権者の一人、ほーちゃんが描いた魚の絵のうちわ。

大好評で、930本ほど持ってきていたのに、1時間半ほどですべてなくなりました

(1000本作ったのですが、事前に希望者が殺到して、すでに70本ほど減ってました〜)

 

で、署名の数はというと・・・89筆でした。

930本に対して89筆。

確かに、割に合いません。

でも、いいんです。

石木ダムに関心を持ってもらうこと、まずそれが大事だと思うから。

関心を持てば知りたくなる。

知れば、要らないことがわかってくる。

そんな風を起こしたいのです、このウチワで。

風よ吹け〜

 

私たちの税金がたくさん使われているのに、それに気づかない人がたくさんいます。

ダム建設が水道料金値上げにつながることも、

石木ダムがどこに造られようとしているかも、

何のために計画されているかも、

知らない佐世保市民がたくさんいます。

 

今日取材に来たマスコミの中のお一人が、正直に話してくれました。

「この仕事をしていなかったら、私も石木ダムのこと何も知らなかったと思います」と。

佐世保に生まれ育って、「石木ダム」という固有名詞は知ってるけど、何の関心もなかったと。

報道の世界に入ろうというような人が?・・・ちょっとショックでしたが、

それが現実だと思います。

その現実を忘れてはいけないと、強く思いました。

 

そんな方にもお薦めなのが、この動画。

子どもから大人まで楽しめます。

紙芝居を見ているうちに、あなたもきっと「石木ダム」通になってるかも・・・よ。

 

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社会資本整備審議会の意見と結果の矛盾

事業認定の告示に関する理由等が公開されました。

 

この中に、

この事業認定に係る社会資本整備審議会公共用地分科会の議事要旨があります。

 

まず、審議の結果は、

土地収用法第20条の規定により

事業の認定をすべきであるとする九州地方整備局長の判断を相当と認める。」

でした。

 

しかし、同会議における各委員の主な意見は次のようなものでした。

・ 自治体が過去に見積もった水需要が実態と乖離し、

 財政処理に困っている例も見られる。

 利水起業者が、将来にわたって事業費を負担することが可能なのか、

 途中で撤退することがないのか。

・ 渇水と洪水に対する対策として理解しているが、工場用水もあるため、

 人口が全体として減少する中では、最終的に企業のためだけという形

 にみられてしまうのではないか。

・ 用地の取得状況について、

 ダム事業にしては、未買収の率が高いような気がする。

・ 山林の保水力を鑑みれば、山林を開発する施策を行う一方で、

 ダムを造るという関係は、今後の洪水・利水対策などの議論で、

 もう少し深く議論する必要があるのではないか。

 

こんなに批判的な意見が出ているのに・・・なぜ結果は「認定」なのですか???

 

石木ダム事業認定 告示!

速報です。

今朝、石木ダムの事業認定告示されました。

認定庁である九州地方整備局のHPにも、まもなく公開されるとのことです。

 

ついに、石木ダム事業が公益性の高いものであると、認定されたわけです。

認定された以上は、最悪の場合、地権者の土地は強制収容もやむなしというわけです。

認定されたお一人お一人に、直接伺いたいものです。

どこが?どういうふうに公益性が高いと思われるのでしょうか?と。

 

佐世保は、もう水に困ってはいないんですよ!

川棚川の治水対策は、堤防補強が何よりも効果的だと専門家は指摘しているんですよ!

必要性のなくなったダム建設を、なぜ止められないんですか?

 

九州地方整備局の皆さんも、結局は組織の駒にすぎなかったのですね。

少しだけ期待していましたが…

 

この国には公共事業という美名の暴君が君臨しているようです。

 

でも、私たちは諦めません。

最後まで闘って、石木川をまもります!

 

署名活動へご協力いただいている皆さま、

2種類の用紙のうちの1枚は、これで中止です。

でも、「石木ダム計画の中止を求めます」という県宛の方は続行します。

さらに多くの皆さんの賛同が得られるよう、頑張りたいですね

 

 

水道白書の予測は大外れ

今年8月、他県同様、長崎県内も記録的猛暑でしたね〜

佐世保市は38.0度観測史上最高気温を記録しました。

暑ければ、何度もシャワーを浴びたり洗濯をしたり・・給水量もさぞかし多かったことでしょう。

と思って、8月分の給水量の実績値をみると…

8月の総給水量        2,342,260m3
8月の一日平均給水量       75,557m3
8月の一日最大給水量       79,930m3

でした。

なんと、80,000m3いかないんですよ。

皆さん、これが現実です。

 

平成6年の大渇水の後、佐世保市はその記録をまとめた水道白書を翌年発行しました。

その最後のページにはこう書かれています。

平成25年度の予測需要量は133,000m3であり、

現在の安定水源82,500m3との間に50,000m3以上の不足が

生じることになります。

 

だから石木ダムが必要だと言っているのですが、

その平成25年になった今、実際は予測が大きく外れて、80,000m3に満たないのです。

安定水源が82,500m3あるのなら、足りてるじゃないですか。

おつりがくるじゃないですか。

 

でも、今は安定水源は77,000m3しかないって言ってますよね。

5,500m3の水源はどこへいったの?

消滅したの?

と思うでしょ。

いいえ、昔と変わらず、その場所にあるんですよ。

そこから、昔と変わらず取水してるんですよ。

ただね、名称を不安定水源にしただけ。

要するに、帳簿上亡き者にしちゃったんですね。

足りないというために。

 

おかしな話ですよね。

石木ダムの必要性はなくなったのに、石木ダムを造りたい。

だからいろいろ数字合わせをして、必要論をでっち上げているだけ。

 

そんなふうに思うのはおかしいでしょうか?

皆さんはどう思われますか?