つい最近のこと、駅前でバスを待っていたら、やってきたのは・・・
あの有名な石木ダム促進バス!
この絵柄を目にしたのは初めてだったので、
おお、新作か?!と思い、携帯のカメラで急いでカシャ!
バスの前方はいつものフレーズ「石木ダム建設は佐世保市民の願い」で、
バスの後方には、
「皆さまのご理解、ご協力を心よりお願い致します」として、
広告主の名前(石木ダム建設促進佐世保市民の会)が記されています。
同会については何度も指摘していますが、
運営費のすべてが市の助成金=私たちの税金で賄われ、
事務局が市役所内にあるというヘンな「市民の会」です。
バスを降りて、もう一度、去りゆくバスをカメラにおさめました。
怒りを込めて。
この大きな車体を使った走る広告に、
なぜ私たちの税金が使われなければならないのか、理解できません。
石木ダムの是非については市民の意見が分かれている中で、
片方の願いだけを「市民の願い」として公費を使うことが許されるのでしょうか。
それは「市民の願い」というよりも「行政の願い」です。
県や佐世保市が造りたくてたまらない。
それを市民の願いとすり替えている。
まさに虚構の民意です。
今日、私のもとに1通のメールが届きました。
初めていただく方です。
先日の「ダムのツボ出版記念展」の来場者で、
あらためて感想を送ってきてくださいました。
その一部を転載させていただきます。
石木川でのダム建設計画について疑問に思っていましたが、会場に足を運びこの計画はおかしいと確信しました。諫早湾の閉め切りと同様、一度計画したら止まらない不要な公共事業に思われます。利権が絡んでいる人たちもいるのでしょう。仮に制限給水が行われるとしても、それはそれで受け入れるべきだと考えます(断水ではありませんから)。私たちは便利さを求めすぎているのではないでしょうか。自然は人間だけのものではありません。
このような市民の声に、市は真摯に耳を傾けるべきです。
私たちは諦めずに、伝え続けます。