西日本新聞『春秋』に、石木ダムと「ダムのツボ」のことが!

先ほど友人から送られてきた記事。

今日の西日本新聞の『春秋』です。

福岡本社の論説委員の方が書かれたものです。

この方は、現在開催中の「ダムのツボ展inパタゴニア福岡」で、ダムのツボをご覧になって、関心を持たれました。

実際に虚空蔵山にも登られていて、日向の棚田などよくご存知でした。

現地を知る方だからこそ、書かねば…と思われたのでしょう。

「ダムのツボ」の力と、パタゴニア福岡に感謝!です。

 

記事はネット上でも読めます。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/syunzyu/article/87486

 長崎県川棚町、切り立つ山容の虚空蔵(こくぞう)山(609メートル)に源を発する石木川流域は日本の農山村の原風景が残る場所だ。上流には美しい石垣が積まれた棚田が広がり、家の庭先ではこいのぼりがはためく。登山者や湧き水を求める人も多い

▼一帯で石木ダム建設計画が浮上したのは1962年。隣の佐世保市と長崎県による事業着手後も住民の反対で建設が進まなかったが、昨年9月に国が土地収用法に基づく事業認定をして事態は急展開した

▼棚田から下った水没予定地・川原(こうばる)地区の13世帯、約60人の住民は「絶対に移転しない」とダム建設阻止を掲げ運動を続ける。約半世紀の間、反対運動に関わる祖父母、両親の姿を見てきた住民の一人、いしまるほずみさんは故郷の自然の豊かさとダム計画の「おかしさ」をイラストで描いた冊子「ダムのツボ」を発行。「付け替え道路も造られ流域全体の景観や生態系が変わる。多くの人に関心を持ってほしい」と話す

▼行政が建設理由とする「佐世保市の水不足」や「洪水の危険性」に住民側は専門家の見解を踏まえ反論する。両者の溝は深い

▼県収用委員会への裁決申請期限は今年9月。ダム建設で多くの居住地権者が反対のまま強制収用した例はあまり聞かない

▼地域の象徴、虚空蔵山の由来とされる虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)は無限の知恵と徳をつかさどる。名にふさわしい英知ある策はないか。強い関心を持って推移を見たい。

=2014/05/11付 西日本新聞朝刊=

 

逃げないでください!

中村知事、逃げないでください。

貴方は地権者と話がしたいと言って、4月21日、突然川原にやってきました。

地権者の皆さんは、知事の願いに応えて、

「是非話し合いをしましょう。こちらから5月19日に行きますから」

と文書を提出し、それに対する知事のお返事を待っていました。

https://ishikigawa.jp/blog/cat16/830/

 

そのタイムリミットの5月9日、知事からの返事は、

「来週の木曜日まで回答を待ってほしい」でした。

 

WHY?

知事は「石木ダムはどうしても必要です。地権者の理解が得られるよう誠意を尽くします」

と常々おっしゃっているし、今回も、そのために来られたはずです。

だから地権者の皆さんは、

「いいですよ、知事の話をお聞きしましょう。私たちも知事の口から説明を聴きたい」

とおっしゃっている。

なのに何故、知事は躊躇するのでしょう?

 

知事だけではありません。

佐世保市水道局長も「待って!」と言ってきました。

佐世保市との2回目の話し合い
https://ishikigawa.jp/blog/cat16/830/

の後、3回目の話し合いがより充実したものになるように、

弁護団は3回目の公開質問状を作成し、4月25日に送付しました。

http://suigenren.jp/wp-content/uploads/2014/05/a021e6bff5eb6c7e5ae0fcfb5069e966.pdf

 

でも、水道局長の「待って!」は、

回答作成に時間がかかるので、1週間延期願いたい」とのことだそうです。

こちらは、きちんと答えるために、その文書作成に時間がかかっているので、

9日までの回答期限を1週間延期して、16日まで待ってほしいということでしょうか?

そのような誠意ある延期要請なら、喜んで…と言いたいところですが。

 

いずれにしても、県も佐世保市も逃げないでくださいね。

地権者への説明責任だけはしっかり果たすべきです!

説明もできないような計画を推進するなら、それはあまりにも無責任です。