やっと県の方から川原へ説明に来てくれました!
石木ダム計画について、地権者の疑問に答えるために。
土木部長に河川課長、河川課企画監、石木ダム建設事務所長など勢ぞろいです。
でも、大事な方が欠けています。
この事業の最高責任者である県知事です。
知事は、「地権者の皆様とお会いして話がしたい」と何度も言ってきた。
地権者も知事に是非おいでくださいと弁護士を通じて要望した。何度も。
でも、今日もやってこなかった。
冒頭そのことについての抗議と「次回は必ずおいでいただきたい」と要請した後、本題に入っていきました。
今回は県からの説明資料が用意されていました。
やっと前向きに説明する気になってくださったようです。
昨年度までは、「事業認定でダムの必要性が認められたんだから、今さら説明をする必要はない」
「石木ダム必要性の理由は認定庁の資料を見て下さい。県からは何も答えられない」
と門前払いを繰り返していたのに・・
大きな変化です。
やはり、土木部長というトップが代わったおかげでしょうか?
だとしたら、今回の人事異動は石木ダム問題にとって大きなプラスとなるでしょう。
この大事な局面において、話し合いのできる環境は何より大事です。
話し合うことによってのみ双方に理解が芽生え、打開の道が生まれるのですから。
で、今回いくつかお答え頂いた中で、とても重要なことがわかりました。
下の表をご覧ください。
これは過去の水害の被害状況を示した表ですが、
平成2年の洪水以後、川棚川の河川改修をおこなった結果、流下能力が増えたので、
いま仮に平成2年7月2日と同じ雨が降っても、洪水の心配はない
とのこと。素晴らしい!
でも、これは過去2番目に大きな洪水でしたから、1番大きい昭和23年の雨ではどうなの?
との質問に、「大丈夫とは言えない」という返事。なぜ?
この時の流量が山道橋付近で1000〜1100m3/sだった。
現在の流下能力は1000m3/sなので、100m3ほど足りない。
でも、あと100m3くらいじゃない?足りない分の改修工事はしないの?時間かかるの?
と弁護団。
いえ、たいしてかかりません。
でもやる気はないんでしょ?と地権者。
やります。計画してます。
それはいつ?
いえ、具体的な時期はまだ・・・
とのことでした。
つまり、石木ダムがなくても、過去の洪水には耐えられるのだそうです。
過去川棚町に大きな被害をもたらした時と同じ規模の大雨が降っても、
あと少し残っている河川改修を済ませれば、大丈夫ということ。
それなら、莫大な時間もお金もかかる石木ダム建設は必要ありませんよね〜?
いえ、過去の洪水には耐えられても、それだけでは不十分です。
100年に1回の洪水に耐え得るような河川整備計画を策定しており、
その場合石木ダム無しだと1400m3/sとなり・・・
その100年に1回ってのがおかしい。納得できません。
上流域では30年に1回の洪水を想定した対策で良しとしているのに、
石木川合流地点より以下では100年に1回の洪水を想定してするなんて・・・
同じ一本の川なのに!
やはりどう考えても、石木ダムを造りたいための数字合わせにしか思えません。