12月4日の県議会において、知事は「石木ダム建設は地域にとって必要不可欠」な事業と明言しました。
また、先月27日の定例記者会見においても、記者の質問に答え、
「大体同規模の都市の生活用水量を見てみますと、全国14都市を平均すると1日当たり253リットル使用されているわけですね。佐世保市の現在の使用水量が189リットル、これが石木ダムをつくって207リットルを確保しようとする計画でありますので、決して過大な計画にはなっていないのではないかと私どもは思っているところであります。しかしながら、なかなかそういった点のご理解がいただけない状況が続いてきております」と語っています。
知事が指摘したように、私たち佐世保市民の生活用水の使用量は確かに他都市と比べて少ないです。
しかし、そこには井戸水の利用があります。
自宅に井戸のある家がけっこうあり、庭の散水や車の洗浄などに使われています。
その数がどのくらいに及ぶのか、水道局に情報公開請求しましたが、記録がないのでわからないとのこと!
井戸は市民が保有している水源です。こんな大事なことをなぜ調べないのでしょう?
また、仮に、井戸水の使用量が思ったほど多くなかったとしても、
それなら、佐世保市民は本当に節水意識の高い市民として誇るべきことです。
何も平均値を目指す必要はありません。
例えば、県内の交通事故が全国平均よりかなり少なかったとしたら、平均に近づくよう増やそうとするでしょうか
そんなことはありえませんよね。
節水も同じように誇るべきこと。今や節水の時代です。メーカーは節水機器の開発に余念がありません。
比較すべきは他都市とではなく、過去と現在です。
昨年度の一日最大給水量は79,930m3でしたが、
5年前の一日最大給水量は85,660m3でした。約6,000m3も減っています。
10年前は96,180m3でしたので、10年間で約16,000m3も減っているわけです。
このように実際は減り続けているのに、予測では急増ですから、過大と言われるのは当然です。