立入調査阻止

お昼や夕方のニュースでも大きく報道されましたが、

今日、県は強制収用のための立ち入り調査に入ろうと、現地にやってきました。

しかし、ふるさとの自然はお金には変えられないと思う地権者と、

その思いに共感し応援する支援者が集まって、県と対峙、抗議の声をあげました。

 

 

9:30に県がやって来ると聞いていた私たちは、現地に9:00集合。

県がやってくる方向に目を凝らします。

石木ダム建設事務所の古川所長を先頭に30〜40名ほどの県の職員と測量業者が到着。

県を代表して、古川所長は「測量させてください」とひたすらお願いしますが、

地権者は「ダムの必要性を説明するのが先。我々は納得していない」と応じません。

所長が、今回の収用裁決の対象となる地権者の意思をまだ確認していないと言ったので、

地権者の一人の男性が前に出てきました。

「俺はそこの田んぼの地権者。知っとるやろ?」

うなづく所長。

「何回来ても一緒。税金の無駄遣い。売らんよ。死んでも土地は売らん」ときっぱり。

横で奥さんが「売らんよ。絶対売らん!」とダメ押し。

 

少し離れたところで、大人たちの騒ぎを見つめる小さな男の子がいました。

首から下げているプラカードには、

「じいじとばあばのおうちをこわさないで」と書かれていました。

この子の記憶の中で、この日のことはどのように残るのでしょう・・

 

すぐそばのダム小屋の前には案山子たちもタスキをかけてアピール。

 

いったん県が引き上げたので、お餅を焼いてぜんざいが振舞われました。

寒い中応援に来た支援者のために、地権者の女性たちの温かいオ・モ・テ・ナ・シ。

とっても美味しかった!

温かいぜんざいをいただきながら、遥か遠くに目をやると、

石木川のふる里「虚空像山」が頭をひょっこりのぞかせていました。

 

 「こくんぞう」もやっぱり心配なのかな〜 

  石木川の命にかかわることだから。。

  みんな頑張っているから大丈夫だよ。

  そこでずっと見守っていてね〜  

 

県は午後も2回来て、しかも別の入口から入ろうと試みましたが、

私たちもいろんなところで待ち伏せ。県の突入を阻みました。

明日また県はやって来るそうです。

私たちも今日と同じようにお出迎えいたします。

地権者が言ってたように、ほんとに税金の無駄遣いだな〜