「こうばる ほたる祭り」まで、あとひと月!

ジャーン!

できたてホヤホヤ、今年の「こうばる ほたる祭り」のポスターです。

開催地の川棚町や、お隣の佐世保市などあちこちに掲示します。

見かけたら、ズームインして、場所を確認してくださいね〜

お問い合わせは、こちらです。

メール: ishiki-hotaru@buz.bbiq.jp (石木川まもり隊)

 

ほたる祭りは毎年5月の最終土曜日にやっています。

一昨年の様子はこちらです。

https://ishikigawa.jp/blog/cat19/693/

 

その年の天候によって、ホタルの数も様々。

その日が雨だったら、ホタルさんも雨宿り、全く飛びません。

お天気でも気温が低かったら、やはり、ちらほら・・

蒸し暑い日の晴れた夜に、幻想的な光の乱舞が見られます。

今年もそんな光景が見られますように・・・!  

 

 

パタゴニア、こうばるを全身で体感!

4月27日13:30、パタゴニア社員総勢27名が川原公民館に集結!

北は札幌から南は福岡まで全国21店舗と日本支社環境部のスタッフなどの皆さんで、

社員研修として、石木ダム建設予定地を視察し理解を深めたいとの思いでやって来られました。

こうばる住民を代表して3人の方に話して頂きました。

ダム計画が始まって現在に至るまでの歴史、

土地収用法に則って強制的に土地を手に入れようとしている県のやり方と現状、

こうばるの自然と暮らしの豊かさなどなど・・・

パタゴニアの皆さんは一生懸命メモしたり、ひたすら聴き入ったり・・

 

勉強会が終わると、いよいよ視察にしゅっぱーつ!

2班に分かれて行きました。

まずは石木川。

わー、川底が見える!

澄んでますねー

でも、こんな小さな川にダムが造れるの?

これでも、石木川では一番大きな場所なんですよ。唯一泳げるところですから。

他はみんな歩いて渡れるようなところばかりです。

へー!!

 

続きましては、有名な三猿の櫓。

B班のガイド石丸さんが、ダム反対運動と三猿の関連、赤地に白の日の丸の意味を説明。

 

このあと、左に曲がって、第二ダム小屋や岩屋川、県が設置した使われない生活相談所、

海軍工廠跡地、石橋などを見て、岩屋権現に・・

199の石段を登り、岩に掘られた狭い入口を這って行き、

 

本殿に到着!

 

その後、もと来た道を戻り、今度は付替え道路工事現場を目指します。

途中、いろいろな看板を見たり、県が設置したコンクリートの告示文を読んだり、

土地を売って出て行った人たちの、今は草ぼうぼうの元田んぼを眺めたり、

堰堤建設予定地の前で、高さ55mのコンクリートの壁を想像したり・・・

皆さん、55mってどのくらいかピンときますか?

大阪城の天守閣の高さが55mだそうです。

ビルで言うと、15階建てのマンションがそのくらいみたいですよ。

えー!!ここにそんな大きな壁が…想像できないです〜

 

そして、到着。工事現場入口。

この向こうに何が造られようとしているのか、何故それをとめようとするのか、

5年前の4ヶ月にわたる座り込みのこと、去年の夏のこと、仮処分を受けたこと等々の

説明がなされたことでしょう(離れたところにいたので聞きとれませんでしたが)

 

ダム小屋の前では、どんな話がされたのでしょうか。

皆さん、真剣な表情です。。

 

視察が終わると、みんなお腹ペコペコ!

18:00、待ちに待った交流会の始まりで〜す。

美味しい手料理にお箸も会話も進みます。

テーブルを挟んで左側にパタゴニア、右側に地元の人が座りましたが、あっという間に和気藹藹。

 

お腹が落ち着いたところで、こうばる若者代表Y君の司会進行で、座はますます大盛り上がり。

13世帯の人たちを家族ごとに順次紹介。

あー、この人、〇〇さんだ!似顔絵にそっくり!

ほんとだー!

おばあちゃんもしっかりご挨拶。

J君一家も遅れてやってきて、全員集合!

この後子どもたちは、パタゴニアのお兄さんお姉さんに、ずいぶん遊んでもらいました〜

 

地元の紹介の後は、パタゴニアの自己紹介&今日の感想など。

笑顔とパワーと、時にはウルッとしながら、本当に感動のひとときでした。

その後は、自由に席を移動して、2〜3人で熱い語り合いが続きます。

誰もが時間のこと、すっかり忘れてました。。

そして、21:00、今夜のお宿「くじゃく荘」から迎えの車が来て大慌て!

パタゴニアの皆さんはドタバタと荷物をまとめ、

こうばるの女性たちは残った食べ物を急いでパックに詰めて渡したりして・・・

結局15分遅れで出発。

みんな別れを惜しみながらバスを見送りました。

 

川原の皆さんは、パタゴニアの若さ、パワー、明るさに「本当に元気をもらった!」と嬉しそうでした。

パタゴニアの皆さんは、「川原がほんとに好きになった!この素晴らしさをお店の皆に伝えたい

お客様にも伝えたい」「どうやったら伝えられるか自分自身の課題です」と真剣な表情でした。

 

眩しい緑と澄んだ石木川を自分の目で見て、

小川のせせらぎと鳥の声を自分の耳で聴いて、

初夏のような太陽の下で心地よく吹く風を自分の肌で感じて、

住民の想いを心で受け止めて、

全身で川原を体感なさったのだと思います。

 

今日の日を忘れないでいてほしい。

今日がパタゴニアと川原の本当の出会いの日となったような気がします。 

 

 

くじゃく荘のバスの運転手さん、お待たせして本当にすみませんでしたー! m(__)m

意見広告「失うものは美しいもの」

今日(4月23日)の長崎新聞17ページをごらんください。

全面、パタゴニアによる意見広告です。

同じものが昨日の朝日新聞6ページにも掲載されました。

 

失うものは美しいもの

水は足りています

ダムはほんとうに必要か皆で考えましょう

 

わたしたちが伝えたかった思いです。

本文の最後に、

とあるように、パタゴニアの皆さんと私たち「石木川まもり隊」で、

何度も何度も意見交換しながら生まれたコピーです。

原稿はこちらです。(「こちら」をクリックすると大きな原稿が出てきて、本文が読めます)

私たちが調べてきたこと、なぜ石木ダムを止めたいと思っているか、

それを多くの皆さんに伝えたかったのです。

その願いをパタゴニアさんが受け止め、共有し、形にしてくださいました。

 

あなたもぜひ受け止めてください。

そして考えて下さい。

よかったら、あなたのお考えを聞かせてください。

対立するのではなく、共に考えていきましょう。

佐世保の未来、川棚町の未来、長崎県の未来のために。

それは日本の未来であり、

美しい地球の未来でもあるのです。

 

佐世保市の相次ぐ水道管破裂 止められないのはなぜ?

今日の長崎新聞に佐世保の「相次ぐ水道管破裂」問題が取り上げられています。

40年の耐用年数を超えた水道管が全体の19.2%にも上るとのこと!

それでは水道管破裂事故が頻発しても不思議はありません。

減圧弁を取り付けるなどの対策で件数は減少してきているそうですが、

あっちがおさまったら今度はこっちが破裂するといった「いたちごっこ」がまだしばらく続くらしい。

水道局職員の皆さんのご苦労、お察しします。

 

でも、破裂が多い原因として、地形的な問題で高水圧になりやすいとか、

「旧海軍の街ゆえ」などをあげていますが、それらは言い訳にすぎません。

要は老朽化です。耐用年数を超えているのですから、早く取り換えればいいのです。

ガス管でも電線でも古くなったら取り替えます。

ガスが漏れたら大変です。大事故に繋がります。

電気がストップしたら日常生活はマヒ状態に陥るでしょう。

だから、事前に漏れないうちに、切れないうちに新しいものに取り換えて、リスク回避するのは当然です。

なぜ、それが水道管ではできないのでしょう?

財源に余裕がないからです。

水道管の更新費用には多額の費用がかかりますが、

人口がどんどん減り続け、それに伴って水の使用量も減り続け、結果、水道料金収入もダウン。

だから、どこの自治体も水道管の更新予算を捻り出すのに四苦八苦です。

佐世保に限ったことではありません。

ところが、佐世保では、財源もないのに、過去の計画に縛られて石木ダム事業にお金を投じ続けている!

毎年毎年億単位のお金を石木ダムに捧げている!

その結果、水道管破裂事故が続いているのです。

水が足りないと言いながら、水漏れ対策が後回しになっている・・・ヘンですよね?!

 

一日も早く、石木ダムという呪縛から解放され、安心安全な佐世保市水道の経営を切に望みます。

 

地方選挙の第二幕が開きました。

佐世保市では、現役で石木ダム推進の朝長氏の無投票当選が決まってしまい、残念です。

せめて市議選では、水問題や税金の使い方を市民目線でしっかり考える人を選びたいものですね〜 

 

アンケートへの回答者 11人中2人だけ

明日は長崎県議会議員選挙の投票日ですね。

石木ダム問題は県の重要課題でありながら、ほとんど争点になっていないようです。

なぜなのでしょう?

私たち(「水問題を考える市民の会」+「石木川まもり隊」)は各候補者の思いを知りたくて、アンケートを実施しました。

特に佐世保選出の候補者には、県議会で佐世保の水問題をしっかり論じて頂かねばならないので、

利水の観点を中心に6項目からなる質問を設け、県政アンケートとして各候補者の事務所に3月27日に郵送しました。

佐世保・北松地区の候補者は11名ですが、今日現在回答が送られてきたのはわずか2名のみ!

残り9名の方は、完全無視です。

理由は何でしょう?

石木ダム問題が難しくて答えられない?

興味が無いので読む気もしない?

一部の有権者のアンケートなんぞ答える必要もない?

いずれの理由も県議候補としては失格だと思います。

そのような人たちに県政を委ねねばならないなんて、

これでは、佐世保や長崎県の未来が明るいはずがありませんね〜

 

アンケートに答えて下さった2人の候補者の回答を公開させて頂きます。

皆様の参考になれば幸いです。

 

 

石木ダム問題を世界に発信!

4月6日の記者会見の様子がyoutubeにアップされました!

百聞は一見に如かず。

是非ご覧ください。

 

 

パタゴニアが何故ダム問題に取り組んでいるのか?

なぜ石木ダムなのか?

川原の住民はなぜ石木ダムに反対しているのか?

彼らが最も訴えたかったのは何か?

外国特派員の記者たちはどんな質問を投げかけたか?

ダムの専門家や法律の専門家は、それにどう答えたか?

 

ぜひ、この動画を見て、ご確認ください。

そして、よかったら、この動画をあなたのお知り合いにも拡散して頂けると嬉しいです。

 

石木ダム地権者 外国特派員協会で記者会見

4月6日、有楽町の電気ビル内にある日本外国特派員協会で、パタゴニアによる記者会見がおこなわれました。

右から司会役の外国特派員、石木ダム対策弁護団副団長の板井弁護士、パタゴニア日本支社長の辻井さん、

石木ダム建設予定地に住む地権者の岩下さん、同じく石丸さん、最後は通訳のRさん(パタゴニア社員)。

 

外国特派員だけでなく日本の新聞記者さんも数社参加していました。

その中の1社、長崎新聞の山口記者は翌日、以下のような記事を書いています。

 

また、フリーランスのまさのあつこ氏の記事はグラフや写真も貼付したより詳しいもので、
yahooニュースにアップされています。

「ビジネスを手段に環境危機に警鐘を鳴らすパタゴニアが石木ダム反対を支援する理由」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20150407-00044603/

 

これらの記事を読んでいただければ十分かと思いますが、少々補足を・・・

 

こちらがパタゴニア日本支社長の辻井さん。

昨年秋より石木ダム問題に多大なる関心を寄せてくださっています。

今年1月には川原にも佐世保にも足を運び、自分の目で耳でしっかり確かめた上で、

石木ダム反対運動への全面支援の決断をされました。

 

石木ダム建設予定地「こうばる」の写真や、

石木ダム計画の歴史や目的や、

利水目的に関する資料(不可解な水需要予測のグラフ)などを示しつつ、

その客観的必然性が低く、豊かな自然と60名の人権までをも踏みにじることになる石木ダムの建設に、数百億円もの大切な税金が投じられようとしていると指摘、「この石木ダム建設阻止活動の支援を通じて、冷静な議論のもとで計画が見直され、日本における他のダム建設を含む多くの公共工事が再評価されるきっかけになることを願っています」と語られました。 

 

続いて、地権者の石丸さんが訴えました。

私の田んぼも強制収用の最初の対象地になっています。近々収用裁決が出ると聞いていますが、収用裁決されても田んぼを作り続けます。今年も耕作の準備を始めました。手前味噌ですが、川原の米はとても美味しいのです。出来れば、ここで皆さんに食べていただきたいくらいでした。黄金色の稲穂の美しさ、自分で作った安全・安心のご飯を食べる時、私は幸せを感じます。戦後繁栄し贅沢になった日本ですが、これこそ真の贅沢であり最高の幸せです。この幸せを子や孫に残さなければなりません。この田んぼを守り続けていかなければなりません。

通訳のRさんは、練習のとき涙が出て困ったとおっしゃってましたが、本番ではバッチリ!素晴らしい通訳でした。

 

同じく地権者の岩下さんも、こうばる住民のふるさと愛・隣人愛を伝え、

「半世紀にわたる長い闘いに負けて出て行った方ももたくさんいますが、その圧力に負けずに残っている13世帯60人の団結はより強固になりました。故郷を後にされた方が帰ってこられるように、残っている私たちが頑張りたい」

と用意した文書を読み上げました。

 

最初に口火を切ったのはドイツ特派員の方。

その後も次々に質問が出され、記者さんたちの関心の高さが窺えました。

・全国のダムの中には見直され中止されたダムもあるのに、石木ダムはなぜ残っているのか

・石木ダムに反対するということは、また平成2年のような洪水がおきたらどうするのか?

・50年も反対運動をしているのは素晴らしいが、若い人々は地元に残っていないのではないか?

というような質問も出され、1つ1つに辻井さんや地権者の皆さんだけでなく、

弁護団の板井先生や水源連の遠藤さんなども、しっかり説明をなさっていました。

 

会見終了後、パタゴニア日本支社のある鎌倉に移動。

支社の若い皆さんとの交流会に臨みましたが、

地権者の皆さんの声に誰もが真剣に耳を傾け、聴き入り、涙ぐむ人も・・・

(これからもきっと力になって下さる…と実感しました)

 

地元紙も紹介 米衣料「パタゴニア」 石木ダム反対派を支援

今日の長崎新聞に、昨日パタゴニアが公表した内容についての記事が掲載されました。

河川課の浦瀬企画監は相変わらず「治水、利水の両面で必要な事業だ」と仰ったとか…

いつもその言葉を繰り返すばかりで、根拠は何故か示してはいただけない。

すでに示した、すでに説明したと繰り返すけれど、その説明が不十分なので私たちは何度も聞かざるを得ない。

 

パタゴニアさんがおっしゃっているように、

「冷静な議論の下で」計画の必要性について、もう一度考えてみるべきです。

3月31日付の県からの回答も、文書だけで説明は拒否されました。

これほど拒否が続くと、「説明した」からというよりも「説明できない」ので逃げているのかも・・

と思われてしまいますよ〜

 

パタゴニア 石木ダム反対運動を「全面的に支援」!

今日、こんなプレスリリースが・・・

地元長崎県のマスコミはびっくり!!!です。

エイプリルフール?

まさかね〜

というわけで、記者さんたちからも確認の電話などありました。

無理もありませんよね。

アメリカに本社のあるアパレル企業が、日本の田舎のダム反対運動を「全面的に支援します!」なんて、

にわかには信じがたい出来事です。

 

でも、ホントなんです。

パタゴニアは「ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」ことを理念として掲げ、

特にダム問題には深い知識と強い使命感に基づいて映画まで製作し、啓蒙活動をおこなってきました。

そんな企業に働く人々が石木ダム問題に出会って、かつてない憤りを感じられたのでしょう。

そこにある環境危機は自然環境だけではなく、

人々の暮らし、営み、コミュニティーまでが破壊されてしまうという生活環境の危機が迫っていたのですから。

 

日本支社長の辻井さんのコメントには、こう書かれています。

客観的必然性が低く、豊かな自然だけでなく、そこに住む13世帯60名の人権までも踏みにじることになる石木ダム建設に、数百億円もの大切な税金が投じられようとしています。
パタゴニア日本支社は、この石木ダム建設阻止活動を通じて、冷静な議論のもとで計画が見直され、日本における他のダム建設を含む多くの公共工事が再評価されるきっかけになることを願っています。