今日は、「石木川の清流を守り川棚川の治水を考える会」(通称「清流の会」)が川棚町長に申し入れをおこないました。
要請事項の要点は次の2つ。
①新たな収用裁決申請の調書作成のために県が町長の立会いや署名捺印を求めた場合には、これを拒否してほしいし、また、県知事と佐世保市長に対し、収用裁決申請手続きを進めさせないよう働きかけてほしい。
②付替え道路工事を即時中止するよう働きかけてほしい
これに対して町長はすべて拒否をしました。
①土地の所有者が立会いや署名を拒否した場合は、起業者は市町村長にそれを求めねばならないと土地収用法で定められている。また、求められた市町村長がそれを怠った場合には、知事は是正の支持をおこなうことができると示されている。川棚町としては、その手続きが法律に則って進められているのであれば、これに従わないという判断にはならない。
②昨年この工事への阻止行動を受け着工できなかったが、その事に対し妨害禁止の命令が出た。それを受けて起業者は再着工を試みているが再び阻止されている。この事業は事業認定の告示を受け必要性が認められたものであるし、すでに出て行った8割の方の思いも考えると中止という選択はない。
これらの回答は予想通りというか、県や佐世保市の主張と全く同じ。聞き飽きた台詞です。
清流の会の皆さんは、「川棚町長の立場は県や佐世保市とは違うはず。起業者ではないのだから、町長は町民の立場に立って、町民の人権や財産を守る義務があるはず」との思いで、山口町長の心情に訴えました。
あなたは昨年9月の長崎新聞インタビューに答えてこう語っています。
裁決されれば地権者の方々の農地の名義が県に変わるが、
強制的に明け渡しを求めることは何としても避けてもらいたい。町民も望んでいない。
その後の家屋についても実際には13世帯も強制収用した例はなく、簡単にはできない。
ふる里川棚の治水のため、将来のために地権者に県との話し合いに応じて頂きたい
との気持ちでいっぱいだ。
と。本当に強制収用は避けたいと思うなら、その手続きを止めるために、署名捺印を断るべきではないか?
それに対する町長の答えに私は驚きました。
強制収用をさけてほしいとの思いはその通りだが、それは県に望んでいるのではなく、
それを避けるために地権者の方が県との話し合いに応じてほしいという思いを語ったものだった
というのです。
それが本心なら、私は、山口町長のことを少し買い被っていたようです。
「強制的に明け渡しを求めることは何としても避けてもらいたい」という言葉は、
どう見ても知事へのメッセージだと思うのですが…
約束通り1時間で申し入れは終了。
その後、抗議行動の現場に向かいました。
お、やってますね〜
ゲートの前に立って、無言の抗議を続ける皆さんたち。
中村法道知事のお面は後頭部につけていますね。
ボスの顔に向かって語りかける県職の皆さんはどんな気分でしょう?
プラカードに書かれたメッセージは・・
なーるほど。県のお説教への反論ですね。
石木ダムの必要性はもう認められているんです。国が認めたんです。
今さら必要性についての議論をしても意味がない。
これからは生活再建の話をしましょう。
と主張する県に対し、
そんなに自信があるなら、もう一度説明してよ。
わかるように説明してよ。
そうしたら、現状打開できるかもしれないよ。
と言いたいんですね?わかります!
職員が帰った後は皆さんテントの中で一休み。
美味しそうなおやつと、明るい笑い声に満ちて・・・
ふと、運動会のテントの中にいる気分。
こうばるチームはやっぱり強い!
応援するつもりが、元気をもらって帰ってきました〜
美味しいおはぎもご馳走様〜