「川原のいま」中

昨日に続き「川原のいま」です。

2回目の今日は、先日の県公共事業評価監視委員会にフォーカスし、

県・佐世保市と地権者の主張の違いが整理されています。

 

治水面については、

県と市:100年に1度の大雨の時、川棚川の氾濫を防ぐには石木川にダムを造るしかない。

    他の代替案(遊水地案・放水路案・河道掘削案など)よりコスト的に有利。

地権者:100年に1度の大雨の時の推定流量が過大。

    代替案としては堤防の嵩上げの方がはるかに経済的。

 

利水面については、

県と市:今後の水需要の増加と不安定水源解消のために石木ダムは是非とも必要。

地権者:水需要の予測は過大で、建設のための数字合わせ。水は足りている。

 

というように、県市と地権者の間には見解の大きな隔たりがあります。

そして、

公共事業評価監視委員会:住民の理解を得て進めるべき。

弁護団:大型公共事業は行政ではなく住民が決めるべき。

などの意見も紹介しつつ、結局は、

「推進」「反対」双方が原点に返って、話し合いのテーブルに着くことが求められている。

と結ばれています。

 

その通り!

地権者の皆さんは、いつでも椅子を用意して待っていますよ〜 

 

 

毎日新聞「川原のいま」

毎日新聞にこんな特集記事がありました。

「川原のいま」石木ダム建設

とありますので、連載記事のようですね。

今日はラッピングバスに焦点を当て、「川原のいま」というより、

「佐世保市のいま」(石木ダムに対する佐世保市民の意識の現状)を伝えています。

 

ダム推進派の「水不足の抜本的解消のためには是非とも必要」という意識と、

ダム反対派の「水は足りているし環境破壊を引き起こすので不要」という意識の対峙。

でも、現実は、市民がそれほど対立しているわけではない。

市民の多くは無関心。

推進派の車体広告費は全額市が出したもの。

だから、この対立は、行政(佐世保市)と石木ダムに関心のある市民の間にあるもの。

そして、どちらにも共通しているのは、

「市民の皆さん、石木ダムにもっと関心を持って!石木ダムは私たちの問題ですよ」という想い。

もっと自由に、もっと気軽に「石木ダム、どう思う?」と気軽に語り合えれば、

こんなにお金をかけて広告を出す必要もないんですけどね〜

 

新聞各紙の声の欄で見られるのは、いつも反対派の意見ばかりです。

今日の長崎新聞「みんなのひろば」にも、こんな投稿が寄せられていました。

 

同感です。

佐世保市は市民団体の名を借りて、石木ダム建設を推進したりしないで、

その必要性を正々堂々と市民に向かって説明して下さい。