魚類生態写真家も来訪

今日も石木川には、遠くから素晴らしいお客様が・・・

新村安雄さんという魚類生態写真家という難し気な肩書ですが、ご本人はとても気さくな雰囲気の方。

現在、東京新聞と中京新聞に、「川に生きる」という記事を連載されています。

 

昨日こちらに来られて、石木川のヤマトシマドジョウを撮りたかったけど、撮れなかったとか。

残念がっておられました。

石木川のヤマトシマドジョウに興味を持たれたのは、なんとこちらのブログに出会ったからだとか!

http://blog.goo.ne.jp/michie39/e/bfc2656a678821ce24e7a50ba0c0cb4e

当事者としては嬉しくなって話がはずみました〜

今度の日曜日、10月4日の東京新聞と中京新聞に、石木川と石木ダム反対運動の記事が掲載されるはずなので、

ご購読なさっている方は、ぜひ楽しみになさってくださいね〜

 

午後からは佐賀県の城原川へ移動されたので、

私は、裏川内に行ってみました。

ここは、付替え道路工事現場に通じる道。

反対地権者の皆さんは、メインゲートだけでなく、ここでも阻止をしています。

この細い道を進み開けたところで左を見ると、

1台の車両が。業者の車のようです。

中には誰もいなくて、工事用車両が1台ポツンと。

遠くには、山を削り続けている採石場。

青空が眩しすぎる・・・

 

案内してくれたSさんが、帰りに「ほら」と言って渡してくれたのは、

アケビ?

「これはウベだよ」と言う人もいて、どちらだか私にはさっぱりわかりませんが・・

 

持ち帰ったものの、食べるには、とても勇気を要しました。

でも、確かに、ほんのり甘い。

変な味ではない。

でも・・何かを連想して、どうしても2口目に手が出ない。

そうだ!と、中身を小皿に取りだし、目を閉じてスプーンで掬って食べると、

あら!けっこう美味しい! 

完食しました。

ご馳走様でした!

 

 

石木ダムの再評価を求める請願 委員会で不採択

昨日、佐世保市議会石木ダム建設促進特別委員会が開かれ、私たちが提出した石木ダム事業の再評価を求める請願がいつものように全会一致で否決されました。

そのことが今朝の新聞各紙で報道されています。

 

ここに書かれてある通り、私たちが請願したのは、「石木ダム事業の再評価」。

なぜ再評価を求めるのかというと、

石木ダムの工期延長を決めるには、石木ダム事業の再評価をするというルールがあるからです。

このルールに則って、県は公共事業評価監視委員会に石木ダム事業の再評価を諮問しました。

知事も記者団にこのように答え、工期変更のためには再評価が必要との認識を示しています。

しかし、県がおこなった再評価は治水事業の部分だけでした。

確かに利水の部分は佐世保市の問題なので佐世保市の責任において再評価するべきですが、

このように市長は「必要ない」と言い、水道局長は「考えてない」と言う。

なんという無責任…

社会情勢が変化したわけでもない?

市長は再評価の実施要領をご存知ないようです。

ここに書かれているように「工期の大幅な延長」が「社会経済情勢の急激な変化」にあたるのですが…

しかも水道局長は厚労省の実施要領に基づいて再評価をやったんだと胸を張っているのですから、

今回もその要領に基づいて再評価すべきですよね。

行政当局をチェックすべき議員の皆さんも当然そう思われるでしょう?

などと資料を提示しながら説明したことが1つ。

 

2つ目は、9月14日の本会議で明らかになったことですが、

山下千秋議員の質問「県の工期変更(6年延長案)について佐世保市も同意したのか?」に対し、

谷本水道局長が「全面的に長崎県に委託しているので、当然同意している」と答えたことです。

県においては、公共事業評価監視委員会の意見が示された後、県議会の承認を求める手順になっていますが、

佐世保市は議会に説明もなく、議会の意見も聞かず、県に「同意している」というのです。

あまりにも議会軽視と言わざるを得ません。

県が右と言えば右、左と言えば左、佐世保市政は市民の方を向かず県の方ばかりを向いているようです。

(国会に提案する前にアメリカ議会で安保法案の成立を約束してしまった現政権のよう…)

議会、中でも石木ダム問題を扱うこの特別委員会の皆さんこそ、当局に説明を求め、

当局の考えを確認する必要があるのではないでしょうか?

と訴えました。

 

3つ目は、その考え=対応策についてです。

水道局長は平成24年度の再評価は国のお墨付きを得た正当なものだと自信満々でした。

本当に正しければ、来年度(平成28年度)の水需要は最大で100,500㌧に達し、

水源としては112,000㌧必要で、現状では77,000㌧しかないから35,000㌧も不足する。

だから石木ダムが必要!喫緊の課題!だったんですよね。

でも、来年度にはできないことがわかった、完成は6年も延びる?

6年間も、35,000㌧以上の水不足が続く?

その予測通りであれば、確実に断水の危機に瀕し、工場用水も営業用水も不足し、

経済活動に支障をきたす恐れが十分にあります。

「水源を確保することは、市民の安全・安心を担保するため、議会としても責任を負う必要がある」

と言って、水需要予測見直しの請願(今年3月)に反対された皆様ですから、

6年もの延長を無条件に受け入れることはできませんよね?

どうか、今回の工期変更案について、当局に説明と再評価を求めてください!

とお願いした次第です。

 

しかし、結果は、新聞に書かれているように不採択。

委員全員が請願に反対。

またか・・・   

どうして・・・  

 

その理由は、

現時点では公共事業評価監視委員会からの答申も出されていないし、

県からの報告も無いので市に(説明を)求めるのは難しい。

というものでした。

 

14日の本会議で水道局長は県の方針に「同意している」と言ったんですよ。

最終報告を待ってからでは遅いんですよ。

説明を求めるのは「今でしょ!」と心の中で叫び、

その後で気づきました。

「現時点では難しい、できない」ってことですね?

 

公共事業評価監視委員会の答申が出たら、

県議会も承認して、県から市に正式な報告がきたら、そうしたら、

水道局を呼んで説明を求めるってことですよね?

再評価をするよう求めるってことですよね?

 

その時の委員会の対応を、皆さん、一緒にチェックしてくださいね。

県からの報告が市に届いたら、

佐世保市議会は、市当局に対してどのような対応をするでしょう?

同議会の公正さが問われます。

しっかり注目していきましょう〜

 

 

他紙の記事も貼付します。 

 

 

 

 

石木ダムを問う2つの記事

今日は金曜日。

『週刊金曜日』今週号に、まさのあつこさんの記事が掲載されています。

http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/docs/1056.pdf

先月、取材した滋賀県職員や嘉田さんの話をもとに
長崎県がいかに馬鹿馬鹿しい河川行政を推し進めているか書きました。

とのこと。

楽しみにしていたので本屋さんに走ったのですが、そこには置いてなく、がっかり。

それを知った友人がメール添付で送ってくれました。

治水に対する考え方、滋賀県と長崎県のレベルの差をあらためて知らされました。

明日は別の本屋さんでゲットするつもりです。

関心のある方は是非お買い求めくださいね。

 

もう1つ届いた記事をご紹介します。

こちらは元県議の後援会報です。

もともと支持者の多くは石木ダム建設容認派が多かったようですが、にもかかわらず、

県議時代から石木ダム反対を訴え続けていた末次さんの姿勢はりっぱだと思っていました。

議員でなくなった今も、石木ダム問題を注視して、周りの市民に伝え続けています。

 

新聞、雑誌、会報、情報誌、メディアの大小にかかわらず、

いろんなところで石木ダムについて発信されるといいなぁ。

その記事が多くの市民の目に止まり、多くの人がダム問題を考えるようになるといいなぁ。

 

作業お休みで岩屋権現へ

今朝は業者も同行せず、少人数の職員と共にやって来た石木ダム建設事務所の古川所長。

「今日は雨になるので作業はしません」と言い、すぐに帰って行きました。

「え?」東京からの視察団だけでなく、いつもの行動メンバーもびっくり。

いま雨降ってないのに?

いつもは少々の雨でもやってるのに?

 

もしかしたら、これのせいかな?と誰かが教えてくれました。

昨夜の、いとうせいこうさんのつぶやき。
https://twitter.com/seikoito/status/643807046593175555

長崎の石木ダム建設の是非に興味があって来てみた。
ここがダムで水没する境界。13世帯がまだ暮らしている。
美しい日本の里山である。

私はTwitterをやってないので知らなかったけれど、

フォロワーが約30万人もいるせいこうさんのつぶやきは、きっと長崎県内にも広がっているはず。

県の職員も、今日は逃げるが勝ちと判断したのかな?

今日のつぶやきは https://twitter.com/seikoito/status/643968084999454720

半世紀前の石木ダム計画に反対し続けているおばちゃん、おじさん、おばあちゃんの土地は
今年に入って強制収容され始め、四ヶ月ずっと見張りを立てて工事を阻止。
数十年前の写真の中も、辺野古も国会前もつながってた。

でした。

 

時間が空いたので視察団を岩屋権現にご案内。

山が大好きな皆さん、急に生き生きとした表情に・・・

ズンズン進むこの方は、

せいこうさんでした。

199の石段を登り着き、さらに坂道を登ったところに岩でできた神殿があります。

さらに岩をくりぬいた小さな穴を這って進み、

やっと祭殿に到達。

それぞれの世界で第一線で活躍中のかっこいい男たちの訪問に、毘沙門天もビックリしたかな?

 

神社仏閣には関心の無い私ですが、天然の岩をくりぬいて造られたこのような社には、

やはり畏敬の念を感じます。

ここに祭られている毘沙門天(武運の神)に、そっと手を合わせました。

麓に住む民の、長年にわたる権力者との闘いをそろそろ勝利に導いてくださいませ…と。 

 

作家とトビムシとカメラマン来訪

ダム小屋の前で熱心に写真を撮っているカメラマンも、

車を降りて棚田に見とれているお二人も、

辻井さんの話を聞いて、「こうばる」を見てみたいな〜

「こうばる」の皆さんと話してみたいな〜と好奇心を掻き立てられ、

超ご多忙な中、川棚町を訪ねてくださったようです。

いつものように川原のお母さんたちの手作り料理でお腹いっぱいになった皆さんは、

すっかりくつろいで、話し込んでいます。

まるで自分の田舎に帰ったように・・・

あれ?真ん中の笑顔が素敵な方はどこかで見たような・・・?と感じている方も多いでしょう。

そう。中央に見えるブルーのサイン。いとうせいこうさんです。

作詞家、お笑いタレントとしても有名な方だそうですが、私は全然知らなくて・・

小説『想像ラジオ』の作者と聞いてびっくり!

最近友人から送られてくる東京新聞の「平和の俳句」の選者?批評家?としてのコメントにも

魅せられていました。

そんな方がなぜ川原へ?

今回の訪問で何を感じて下さったのか、何を発信して下さるのか、楽しみです。

 

左上に「あきらめない!」と書いて下さったのは、竹本吉輝さん。

トビムシの代表。森を知り尽くした、森の使いのような方!

知る人ぞ知る賢人です!

こちらを見て頂ければ納得!だと思います。http://www.tobimushi.co.jp/

 

そして、もう一人のカメラマンの方は、

「母なる大地を守りたい!!」と記された井島さん。

今日、井島さんの目には川原の大地がどんなふうに焼き付いたのでしょう?

井島さんのカメラには石木川流域の風景がどんなふうに切り取られているのでしょう?

写真…とても楽しみです。

 

石木ダム問題に関わるパタゴニアの想い、そして人

今日の朝日新聞の記事をご紹介します!

石木ダム問題に関わるパタゴニアの人と想いを伝える記事です。

地方面ですが、かなり大きな記事でこのスペースからははみ出しちゃう…

で、2つに切って貼り付けます。

自然が好き、山が大好きなたまちゃん(石津さんのことを私たちはそう呼んでいます)は、

その山のように大きな心で、いつも私たちを陰ながら見守り支えています。

思えば、たまちゃんはキューピッドでもあるのです。

 

去年の8月、「11月に開催のパタゴニアツール会議にぜひご参加ください」

という有難いご招待を日本支社の環境部から頂いたのに、その時は辞退しました。

ツール会議の内容もよくわからなかったし、まもなく収用裁決申請が出されるかもしれないという、

「それどころじゃない」切迫した時期で、3ヶ月も先のことなど考える余裕がなかったのです。

 

たまちゃんに断ったことを伝えると、「そうですよね・・残念だけど」と、その時はすっと引き、

しかしその後も折に触れ、

「ツール会議ってすごいんですよ。行けば絶対に得るものは大きいと思うんですけどね…」

「パタゴニアの社員でも選ばれた人しか参加できないんですよー。私も行きたかったけど…」

なんて、それとなく翻意を促すサインを送り続け・・

他の方の勧めもあり、結局10月末になって「やっぱり参加させて頂きます」ってことになり、

ほーちゃんと二人、清里にて3泊4日のハードな合宿を体験させて頂きました。

たまちゃんの言う通り、ツール会議で得たもの、出会った人は全て宝ものとなりました。

 

その中に辻井社長もいらして、石木ダム問題に特別の関心を持たれたようです。

そして、翌年1月、佐世保での「今こそ考えよう石木ダム」集会&ダムネーション上映会に参加。

前日には建設予定地「川原」を視察。

ここで初めて、辻井社長と石木ダム問題の赤い糸がしっかりと結ばれたのだと思います。

 

事業を正当に止めることができる、そんな状況をつくることが大事。

それこそが「誰もが納得できる計画撤回案」。

どこかにある!

私たちもそれを信じて活動を続けます。

 

工期延長は「やむを得ない」?

昨日の市議会の一般質問で、山下議員が石木ダム工期延長について質しました。

あれだけ「石木ダムは喫緊の課題」と言い続けてきた水道局長が、

ダム完成が6年も先送りされることについてやむを得ないと言いました。

そして「過去7回の工程変更を繰り返してきた」と。

 

そうです。

ここに書かれているように事業採択当時は1979年度に完成のはずでした。

当初からすると43年も工期延長になったということです。

 

その都度、当時の市長や水道局長は「やむを得ない」と言ってきたのでしょうか?

やむを得ないで済むなら、「要らない」ということです。

どうしても必要なものなら、「やむを得ない」と言えるのはせいぜい3回でしょう。

「仏の顔も三度まで」と言いますから。

4回も5回も、7回も8回も言えるということは、10回も20回も、永遠に言えるということです。

そんな非常識に付き合わされる市民はたまったものじゃありません。

その間、無駄なお金が垂れ流され続けます。漏水ならぬ漏金!

3回目くらいで勇気ある撤退をしていれば、水道料金も今ほど高くはなっていないはず。

県民の税金ももっと有効に使われたはず。

そして、何よりも、地権者の皆さんはこんなに苦しまずに済んだはず。。

 

「やむを得ない」なんて軽々しく言ってほしくない!

 

誕生

生まれたばかりのなつきちゃんを愛おしそうにだっこしているのは、さおちゃん。

お姉ちゃんになった嬉しさと自覚が、混じり合ったような可憐な笑顔。

その横で不思議なポーズをしてるのは、お兄ちゃんのえいじ君。

撮影したのはカメラマンの村山嘉昭さん。

 

この子たちが住んでいるのは、石木ダム建設予定地「川原=こうばる」

なつきちゃんが生まれた日も、川原のオジサンやオバサンたちは猛暑の中、座り込みを続けていた。

この子たちに、この豊かな地「川原」を残したくて。

この素晴らしいふる里「川原」を水の底に沈めないために。

 

この子たちのおじいちゃんは、ダム建設を推し進める県と40年以上闘ってきた。

この子たちのお父さんは、その父の後ろ姿を見ながら育ってきた。

先日の県による立ち入り測量調査の時は仕事を休んで阻止行動に参加した。

この子たちの未来を守るために。

 

この子たちのお母さんは、出産の1ヵ月ほど前、大きなお腹を抱えて佐世保の繁華街に立っていた。

石木ダム建設のための強制収用反対!の署名活動に参加するために。

なぜだろう?

土地を売って出ていけば、もっと便利な場所で暮らせるのに。

病院や学校やスーパーが近くにあって、若い夫婦が働く場や保育園もあって、

子どもたちの友達もたくさんできる・・・そんな暮らしを若い親たちは選択しそうな気がするのだけれど。

他所から嫁いできたのに。ここは彼女のふる里でもないのに。

 

でも、彼女だけではない。

川原で、川原を守るために今、先頭になって闘っているのは女たち。

彼女にとってはお姑さん世代。元お嫁さんたち。

自分の生まれ育った場所でもないのに、必死になって守っている。

 

女には2つのふる里があるのかもしれない。

自分が生まれ育った場所と、子どもを産み育てた場所と。

いのちを産み出す苦しみ、いのちを育てる楽しみ、それを知っている女たちはやがて気づいていく。

そこがいのちをはぐくむのに相応しい場所かどうか。

そして川原の女たちは「認定」した。

川原こそ、その場所だと。

川原の自然はゆりかごそのもの。

ここで子育てをしたい!

 

そう直観したら、女たちは強い。

怯まない。迷わない。自分の命に代えても守ろうとする。

だから、川原のおばあちゃんたちはいつも言う。

「そんなにダムが造りたかったら、うちたちば殺してから造れ!」と。

 

中村知事、朝長市長、もう諦めてください。

川原に、また一つ大きな守るべきいのちが増えたのですから。

13世帯のみんなの宝です。

みんなの希望です。

 

近所に住むはるちゃんも、自分の妹のように、しっかりと抱きしめています。

 

この子らが育ちゆくはずの場所を、どうか奪わないでください!

この子らのふる里を、水に沈めないでください! 

 

 

生まれ育ったこの地で眠りたい

昨日で県の立入調査も終わりました。

何も調査できずに終わりました。

阻止行動の圧勝です。初日から地権者の怒りのオーラが県職員を圧倒しました。

それでも、県はなんら困らない。

既存の資料を使い調書は作成し、収用裁決申請も明渡し申立書も提出できるから・・・

そうやって、農地に続き、家をも奪おうとしている。

その上、お墓までも!

 

川原さんの言葉が胸に刺さります。

2歳で亡くなった兄も、病に倒れた父母もこの墓で眠っている。

私もまたこの地で生き、死にたいだけだ。

 

こうばるには、あまり知られていませんが、こんな歌もあるのです。

 

 

      ふるさと 川原(こうばる)

 

サケが川を上るように ツルが北に渡るように

人は ふるさと目指します

もしもその時ふるさとが 水の底に沈んでいたら

私のこどもたちは どこに帰ればいいのだろう

ここはこうばる あなたのふるさと

守り抜きます 私のふるさと

 

サケが川を上るように ツルが北に渡るように

人は ふるさと思います

先祖の眠るふるさとを 水の底に沈めたら

私の父母(ちちはは)は どこに眠ればいいのだろう

ここはこうばる 私のふるさと

守り抜きます あなたのふるさと

 

 

毎日新聞「佐世保発!」に拍手!

今朝の毎日新聞です。

佐世保支局長によるコラムです。

ご自身も子どもの頃住んでいた福岡市で大渇水を経験なさっていたようです。

だから、佐世保市民の平成6年大渇水の苦労も想像できるし、市民の不安も理解できる。

でも、福岡市と佐世保市は少し違うところがある。

福岡市は、その後様々な対策を講じてきたが、佐世保市は石木ダムに固執してしまった。

そのことを率直に指摘なさっています。

 

もちろん、福岡と佐世保では都市の規模や財政事情も大きく異なっていますから、

単純に真似することはできないけれどが、

でも、ダムだけに頼っていていいのか?と自問自答した読者もいるでしょう。

 

ダム建設に伴う市民の負担金は決して小さなものではなく、水道料金の値上げに繋がります。

市民にとって「石木ダムはいらない」との選択肢もあるべきです。

との結びに、大きな拍手を送りたい。  

 

新聞はジャーナリズムの代表だけれど、最近はその精神が失われているように感じることも多い。

ただ出来事を伝えるだけであったり、賛成反対双方の主張をただ羅列するだけで論評が欠けていたり・・。

新井直之氏によると、ジャーナリズムとは、こういうことらしい。

「いま言うべきことを、いま、言う」ことである。「いま伝えなければならないことを、いま、伝える。いま言わなければならないことを、いま、言う。『伝える』とは、いわば報道の活動であり、『言う』とは、論評の活動である。それだけが、おそらくジャーナリズムのほとんど唯一の責務である。

 

強制収用が現在進行形で進んでいるいま、新聞各紙は、ぜひペンで語ってほしい。

いま言うべきことを。

いま伝えなければならないことを。

いま!