立入調査に地権者の怒り爆発

昨年7月、今年1月に続き、3回目の立入調査です。

強制収用のための調査ですから、地権者の皆さんが許すはずはありません。

支援者も朝からたくさん集まって、県職員を待ちかまえました。

午前も午後も地権者の、怒りがほとばしるような抗議の声に立ち尽くし、返す言葉も無い県職員。

最後は「帰れ!」コールに送られて、去っていきました。

 

夕方のNHKニュースでは、このように報じました。

石木ダムで県が測量調査できず

川棚町に計画している石木ダムの建設を進めるため、県は、ダムで水没する9軒の家屋を含む約9万平方メートルの土地の強制的な収用に向けて2日、現地で土地や建物の補償額を決めるための調査を行おうとしましたが、地権者らの反対にあい、2日は調査ができませんでした。
石木ダムをめぐっては、建設に反対する一部の地権者と県との用地交渉が難航していて、県は法律に基づいてすべての土地を強制的に収用する手続きを、工事の内容に応じ3つの時期に分けて進めています。
今回は、ダムで水没する9軒の家屋を含むおよそ9万平方メートルの土地が対象で、強制的に収用する「裁決申請」に向けた手続きを進める上で必要な土地や家屋の測量調査を行おうと2日、県の職員や測量業者などおよそ30人が午前9時半前に集まりました。
しかし、調査を行う土地に通じる道路には反対する地権者やその支援者など30人あまりが集まり、道路を塞ぐように横断幕を持って激しい抗議活動を行いました。
県の担当者が「きょうから4日間調査をします。道をあけてください」と調査への協力を求めましたが、地権者側は「土地を取り上げるやつらは帰れ」などと声を荒げ、押し問答となりました。
押し問答は、およそ10分ほど続きましたが、結局、県は午前中の立ち入り調査を断念し、引き上げました。
県は午後も現地を訪れましたが、地権者側の反対にあい、2日は調査ができませんでした。
県は、3日も現地を訪れ、地権者に対し測量調査への協力を要請することにしています。
石木ダム計画に反対し、今回の測量調査の対象になる地権者の岩下和雄さんは「地権者の同意を得ずに土地を取り上げるという行為が間違っている。これからも断固阻止する」と話していました。
一方、県の石木ダム建設事務所の古川章所長は「調査をやめるつもりはない。また改めてお願いに来る」と話していました。

 

皆が集まったのは、おばあちゃんたちのサロン「団結小屋」の前。

今日までふる里をダムから守った真の功労者は、このおばあちゃんたち。

そして、そのそばを流れる石木川は、

歌うように、笑うように、今日も楽しそうに流れていました。。。