10月23日、「公共事業チェック議員の会」の議員2人が石木ダムの視察にやってきました。
同会は1994年、「公共事業チェック機構を実現する議員の会」として発足。
与野党から幅広く国会議員が集まり、チェック機構の立法化に向けた研究を行っていたが、
その後、個別の公共事業に対するチェックへと活動の軸足を移していき、名称を現在のものに改める。
以後は構成員も野党議員ばかりになっていった。
同会で活躍した議員としては中村敦夫、鳩山由紀夫、保坂展人などが有名。
2011年佐世保で開催した「石木ダムは要らない!全国集会」には、同会から会長と事務局長が出席。
今回は事務局長の初鹿議員(維新の党)と真島議員(共産党)の2人。
まず初めに石木ダム建設事務所で起業者側の説明を受け、その際、新聞によると、佐世保の水需要の予測の過大さを指摘し、やり直すべきとおっしゃったようです。
午後からは現地視察。まず初めに高台にある代替墓地からダムサイトを見下ろしながら河川課の浦瀬企画監が説明。
その後も水没予定地を回りながら、地図と現場との確認説明がおこなわれました。
2時半頃からは、地権者を代表して岩下さんが現場を案内。
小さな小さな石木川そのものを見て頂こうと川岸までやってきて説明していたら、
初鹿議員が何かを見つけ指さしています。
真島議員が、え?どこどこ?お!すごいなー!と。
離れていた私には何がすごいのか聞こえませんでしたが、たくさんの魚が泳いでいたのでしょうか?
珍しい魚がいたのでしょうか?それとも・・・?
いずれにしても川底が見える澄んだ流れだからこそ発見できたということですね。
私の目の前には、大きなサワガニがゆるゆると泳いでいきましたが・・・
その後、川原公民館に場所を移し、地権者の方や支援者の方の話をじっくり聞いていただきました。
地権者の方からは、石木川は一度も氾濫したことがない。
川棚川の洪水対策としても効果は少なくコストがかかりすぎる。
ほんの少しの予算でできる堤防補強などを実施する方がよほど効率的。
こんな無駄なダムのために強制収用が始まっている。私たちを助けてほしい!
佐世保の支援者からは、
9月以降日照りが続いているが、昨日の佐世保のダムの貯水率は97%だった。水は足りている。
生活用水が極端に少ないのは井戸水などを活用しているから。
どうしても代替案が必要なら、佐々川の活用こそベスト。
佐々川に張り付いている水利権は遊休水利権ばかりだし、取水設備も導水管も既にあるので新たなコストはかからない。
県が水利権を認めるだけでできること。それをしないのは、石木ダムを造りたいから。
両議員は、
皆さん大変よく勉強されている。参考になった。
今日お聞きしたことを国にも伝えたい、補助金を出すにはしっかりした需要予測などが必要である。
また、強制的に事業を進めることはあってはならないとも。
お二人や同会の今後の活動に期待したいなぁ〜