12月12日付長崎新聞に掲載された投書です。
全く同感で、一人でも多くの長崎県民に読んでほしいですが、
一番読んでほしいのは、知事と佐世保市長です。
筆者は、元県の職員で組合の役員。長崎県の体質や手法は、熟知している人。
その人が言うには、
公共事業を引きずり続けるのは「行政の業」らしい。
「業=ごう」とは?
「自業自得」と言うように、本来は結果を伴う「行為」という意味で、善業も悪業もありますが、
「業が深い」(罪深い)「業を煮やす」(腹を立てる)など、あまりいい意味では使われていませんね。
行政は一度決めた事業は必要性が無くなっても中止しない、とはよく言われます。
納税者である私たちにとっては大迷惑で、大きな損失を受けます。
しかも、そこで暮らしている住民にとっては死活問題。
こうばるは今や辺野古と同じ状況となりつつあります。
日本の誤った国防政策のために犠牲を強いられようとしている辺野古の海、
その海を守るために闘い続ける沖縄県民。
佐世保市の水道事業のために犠牲を強いられようとしている石木川流域、
その自然と暮らしを守るために闘い続ける川原住民。
「行政の業」と片付けられる問題ではありません。
筆者も述べているように、この業を断ち切るのは、首長の英断しかありません。
知事や佐世保市長が勇気を出せば止まるのです。
半世紀にわたるダム計画、住民を苦しめ続けた公共事業を白紙撤回すれば、
両首長は政治家として高く評価され、後世に名を遺すことでしょう。
県の方針の矢面に立って働く職員の皆さんも、どれだけホッとされることでしょう。
中村さん、朝長さん、この元職員の投稿記事をどうか噛みしめてください!