あの「通販生活」に石木ダムの記事が載っていると聞いて、びっくりしました。
それは、こちら。カタログハウスの公式サイト「週刊 通販生活」でした。
https://www.cataloghouse.co.jp/
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そこをクリックすると記事がでてきますが、
面倒な方はこちらのURLをクリックすると、直接記事本文が読めます。
https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/151222/?sid=top_main
内容は、
まず、アウトドアのアパレルメーカーであるパタゴニアが、
なぜ映画「ダムネーション」を製作することになったのか?
そして、数あるダム計画の中でなぜ石木ダムに反対するのか?
という大きな2つの疑問に対し、辻井さんが明確に丁寧に答えるものでした。
どちらの質問もはじめは誰もが疑問に思うことです。
私もそうでしたから。
スキーウエァを作っている会社がどうしてダムに反対するの?
日本最西端の長崎県にはパタゴニアのお店もないのに、
雪山登山ができる高い山も、カヤックレースができる大きな川もないのに、
何のメリットも無いのに、無名の石木ダムにどうして関わろうとするの?
と、はじめは不審感さえ抱いていました。
県内の人さえほとんど知らない「石木川まもり隊」に、外国企業が助成金を出してくれるなんて…
うーん、怪しい! 新手の詐欺かも・・と疑ったことさえあったのです(ここだけの話)
でも、辻井さんの話を聴いた人は、誰もが心から納得し、感動します。
こんな企業もあったんだ〜と嬉しくなります。
今回の記事で心に残った言葉を抜粋すると、
★一番重要なのは、意思決定までのプロセスが透明化されること。
(その事業に)どんなメリットとデメリットがあるのか、住民や地域社会が何を得て何を失っているのか、環境、経済、景観など、さまざまな視点から分析したうえで、つくるのかつくらないのか、撤去するのかしないのかを決めることが大事なんだと思います。
★「環境」と「人権」が、僕たちが大事にしている価値観の2本柱なんです。
石木ダムは日本でこれまでつくられてきた約2800基のダムの中でも、もっとも人権が無視されているケースだと言えると思います。石木ダム建設予定地では、すでに一部の農地は強制的に収用されてしまいましたし、今後、宅地部分にそれが及び、住民が出て行くことを拒んだ場合には、機動隊を投入して住民を排除し、家を取り壊すことさえできてしまうことになります。
★「一緒に考えましょう」というスタンスを大事にしようと考えています。
このダムは水没予定地の川棚町川原(こうばる)地区の方々だけでなく、建設・維持費用の大部分を負担する佐世保の未来にも関係することですから、活動の主体者はあくまでも地域の方々であるべきです。僕たちはそれを「サポートする」立場でありたいと思っています。
★「未来世代からパタゴニア日本支社があってよかったと言われるような会社になりなさい」
これが、僕たちがパタゴニア本社から与えられているミッションです。日本支社は2013年で設立25周年を迎えましたし、なんとかこの石木ダムの問題で、未来世代から見た道標になるような成果を出したいと考えています。
きっとそうなります。
あと25年経った頃、川原のこどもたちは結婚して子どもがいて、
その子たちが石木川で遊んでいるでしょう。
ほたる祭りには、相変わらず佐世保からもたくさんのお客さんがやってくるでしょう。
ホタルの乱舞を見つめながら誰かが呟くでしょう。
昔ね、ここはダムの底に沈む予定だったんだよ。
うっそ—、こんな小さな川にダムなんて信じられないよー
という子どもたちに、佐世保から来たおばあちゃんが言うでしょう。
ほんとにそうだねー。でも、あの頃私たちは何も考えていなかったの。
そういうことはお役人に任せておけばいいと思っていたんだよね。
でも、よく考えてみたら、水には困ってなかったし、
ダムには大きなお金がかかることがわかったから、
皆で要らないから止めてくださいってお願いしたんだよ。。
それに気づかせてくれたのがパタゴニアって会社でね・・・
と、語り継がれていくことでしょう。。