ここは川原の炭焼き小屋。
何でも手作り、自給自足に長けた川原の皆さんは、なんと!炭焼きまでするという。
この冬は阻止行動のため、毎日、暖を取るための炭が欠かせません。
何しろ団結テントは2ヶ所になったのですから、炭も増産体制です。
小枝を絶え間なく燃やし、炭焼き窯の温度を保ちます。
この中にはたくさんの樫の木が積み上げられ、今は蒸焼状態です。
窯口は空気が入らないよう、耐火煉瓦と泥粘土で密閉。
窯口の上には、お酒と塩が置いてありました。
無事に炭ができますように・・と火入れの前にお供えしたもののようです。
焚口の横には、燃えカスを集めた火鉢の上で、お餅などを焼いて食べます。
いま焼いているのは、シイタケ。
すぐ下で栽培している原木から採ってきたばかりの新鮮そのもののシイタケ。
焼きたてのアツアツをほうばると、じゅわーっと広がる旨味と香り。
たまりません!
大きなシイタケを5〜6個もいただき、満腹です。
さて、原木の樫の木は、とても堅い木で、それが木炭に適しているわけですが、
これを切り揃えるのは、なかなか大変なようです。
電動のこぎりで切っても、簡単に、真っ二つにはなりません。
そこで、こうして三角に切ったくさびを押し込み、
これまた堅い樫の棒で、ガツーン、ガツーンと打ち込みます。
ついに、
パカッと割れました!
こちらでは、割れた木の表面を、電動ノコで綺麗に真っ平にしています。なぜ?
「イノシシをさばくまな板ば作ろうと思ってさ〜」とSさん。
楽しそう〜
このように、昔ながらの豊かな生活が、ここには残っています。
燃え盛る炎は、まるで川原の人々そのもの。
ふる里を守り抜く!という思いはますます強く、熱くなり、
それは炭火となって、県内外に、確実に広がり始めています。