霜柱

写真展が終わったので翌日15日、やっと川原を訪ねました。

今年初めての川原です。

 

8時過ぎ、Hさんの車から降りると、朝もやの中に煙が立ち上っているのが見えました。

岩屋の見張り小屋です。

暖を取るために、どんどん薪を燃やしているのでしょう。

まるで日本昔話の挿絵のようで、思わず見とれてしまいました。

が、すぐにHさんやEさんの後を追って、ゲート前のテントへ向かいました。

途中、足元の雑草を見ると、真っ白に霜を被っていました。

細い葉っぱの周囲が白く縁取られて、まるでオリヅルランのよう!

近づいて見ると・・・ワーオ!

まるで白いトゲが葉にびっしりと突き刺さっているよう・・。

こんな光景は見たことがありません。

子どもの頃、地面から突き出た霜柱は見たことがありますが、

葉っぱにも霜柱ができるとは・・・。驚きです。

寒暖差の違いでしょうか?

湿度の違いでしょうか?

川原は、大地だけでなく、植物にも空気中にも水分がたっぷりで、瑞々しい世界という証?

そして、厳しい寒さに耐えて生き抜くから、川原の菜の花はあれほど元気で輝いているのですね。

 

ゲート横のポットの花たちも寒さに負けず元気です。

コップを洗いに行ったY子さんが「見て、見てー!」と呼ぶので来てみると、

おお!ホースの水が凍っています!

ということは・・・夜明け前は氷点下だったということですね。

大寒はまだこれから。

川原の春はまだ遠い。

 

でも、川原の皆さんは負けません。

厳しい寒さの中、座り込みを続けています。

菜の花のように、明るく元気に、春の訪れを信じて闘っています。

 

だから、来るたびに私たちの方が勇気づけられるのです。