朝日新聞「逆風満帆」に辻井氏と石木ダム

昨日の朝日新聞の記事です。土曜日別刷り版(青のBe)

去年の1月に来て頂いて以来…そうですかー、8回にもなるんですねー。

石木ダム問題に体当たりして、本当に奔走された一年だったと思います。

 

「住民らは当初、身構えた。得にもならないのに、なぜ」と書かれていますが、

私たちもまた同じでした。

「石木川まもり隊」のような名も無い小さな団体になぜ助成金を?

ダム問題に取り組むなら、お膝元の首都圏で、全国的に有名な八ッ場ダムに力を注いだ方が注目されるのでは?

石木川のような小さな川ではなく、最上川や球磨川に関わった方が、パタゴニアの商品売り上げにも繋がってメリットがあるのでは?

などなど不思議感がいっぱいでした。

 

でも、何回かお話を聴くうちに、辻井さんの思い、パタゴニアの企業精神が伝わってきて、心から感動し、納得することができました。

目先の利益ではない、小手先の環境保護ではない。

真剣に地球環境と地球の未来を考えている会社だからこそ、今は1円の得にもならないことに本気になれる。

一つのきっかけ、成功例を生み出すことによって社会は変わるという経験と確信があるからこそ、前に進むことができる。

お金儲けのためだけのビジネスではない。ビジネスの中で環境問題の解決に努力する。

そういう企業も存在するのだということを、私たちが学んだ1年でした。

 

しかも、その思いが社長だけでなく、社員の皆さんにも浸透しているのです。

どの程度かというのは、部外者の私にはわかりませんが、

今夜も都内のあるお店のスタッフから、こんなメッセージが届きました。

「今日も朝日新聞Beを読んだというお客様が来店され石木の話をしました。もっともっと多くの方に知っていただけるよう日々精進して、フロアに立ちますね!そういう話をしているときこそ、この会社で働いている意味が湧きあがってくるので、楽しいです!ありがとうございます」

また、今夜の「69の会」に参加した方(facebook友達)からも、

「昨日お知らせ頂いた69の会、参加してきました!会場は立ち見の方が沢山でる大盛会でした。岩下さんの生の声、パタゴニア社長他著名な方々の石木ダムに対する考え、思いが、石木ダム問題を初めて知る方の胸に確実に響いたと思います。ワークショップもあり、いかにして、自分事として関心をもってもらえるか、知ってもらうにはどうしたら良いか、当事者の方を救う方法はないか、について具体的なアイデアも出て素晴らしい会でした。参加できて良かったです。告知ありがとうございました」

という嬉しいメッセージが届きました。
 
友人も同様の感想を電話で伝えてくれました。 
 
皆さんのおかげで、離れていても、今日の69の会の大成功が伝わってきました。
詳しい報告が楽しみです。
 
 
明日からの写真展も、佐世保市民に石木ダム問題を考えてもらうきっかけになりますように!
 
 

 

「69の会」で石木ダム?!

年賀状に「おめでとう」と書けなくて代わりに「春よ来い!」と書いたばかりですが、

さっそく春の足音が微かに聞こえてきました。

それは今夜東京で開かれる「69(ロックの会)」のイベントのこと。

案内状(メール)には、このように書かれていました。

 

2016年1発目、1月9日(土)開催の第46回69の会のご案内です。
今回のオーガナイザーは発起人の小林武史さんにお願いしました。

テーマ:影から光への成功例を僕らは作れるのか?
    「長崎県佐世保市・石木ダムについて」
オーガナイザー:小林武史さん(ap bank代表理事)
ゲスト:辻井隆行さん(パタゴニア日本支社社長) 
    石木ダム建設予定地の地権者 岩下和雄さん

2015年は疑惑の採決を強行された安保法制問題、示された民意を圧殺して進められる沖縄新基地問題、福島第一原発事故の不都合な新事実が次々明らかになり、火山活動も活発化の最中での原発再稼動問題など、民主主義の存在感が問われる1年でした。年最初の「69の会」では、長崎県佐世保市川棚町に計画されている石木ダム建設事業について取り上げます。

50年もの昔に始まった石木ダム建設計画は、県や市が利水や治水面から事業を進めようとする一方、地権者たちは「必要ない公共事業」として見直しを訴えています。
自然溢れる美しい清流や棚田がダム建設によって失われる危機に面しているこの問題は、石木ダムが本当に必要かどうかを佐世保市民が理解しきれていない状況下で、2016年、13世帯60名が暮らす土地が強制収容されようとしていますが、正当な議論を重ねた上で、より良い方向にしていくことは十分可能なのでは?と考えています。
 
民主主義が閉塞状態の中、ひとつの成功例となるために、今回「69の会」で取り上げることとしました。
 
発起人の松田美由紀さん、岩井俊二さん、今後追加予定のゲストも加えて、戦略会議@69の会的に議論を深めていきたいと思います。
 
ぜひ、お話を聞きに来てください。

 

こちらのfacebookページには場所等がさらに詳しく書かれています。

https://www.facebook.com/events/808795412580395/

お近くで興味のある方は是非詳細をご覧ください。

一般参加もOKだそうです。まだ席に余裕があればですが・・。

 

それにしても、

すごいですねー!

女優や映画監督や音楽家やジャーナリストなど、錚々たるメンバーが集まるサロンで、

石木ダム問題が語られ、

それも他人事ではなく、民主主義の閉塞状態を打開する成功例となるよう狙い定めて議論する…

 

でも、なぜ、「69の会」で石木ダムなの?

そもそも「69の会」って何?

と思いますよね〜

私もつい最近まで知りませんでしたが、

サイトhttp://69nokai.com/によると、

3.11以後の危機感の中で繋がり合った友だちで、

その友だちが友を呼び、まさに、友は友を呼ぶ形で広がり、

困難に見えることにも関心を持ち、支え合い、語り合い、発信し合う会のようです。

 

発起人のお一人が小林武史さん。

昨年11月末、石木ダム建設予定地川原を訪ね、佐世保でのトークイベントに参加して下さいました。

そこで見たこと感じたことを置き去りにせず、ちゃんと持ち帰って、次の行動に繋げて下さいました。

そして、そのきっかけをつくってくれたパタゴニアにも感謝!

 

「69の会」のメンバーは小林さん以外も、あの岩上安身さんやマエキタミヤコさん、

岩井俊二さんや堀潤さんなど、発信力溢れる方々がたくさんです。

こんな方々の注目を集めることになったなんて、

「こいつぁ春から縁起がいいやぁ〜」と、見得の1つも切りたくなりますよね〜

 

私たちは遠くて参加できませんが、今夜が盛会でありますよう、

心から祈っています。

関東在住のまもり隊員も数名参加します。

 

写真展「石木川のほとりにて」のお知らせ

まもり隊今年初のイベント、写真展のご案内をさせていただきます。

カメラマンの村山嘉昭さんが昨年11月に出版された写真集「石木川のほとりにて〜13家族の物語〜」がとても話題になっています。

石木川流域に広がる風景と13家族の営みが詰まった、心がほっこりする写真集です。

その中から23点をパネルにしたものを展示します。

一人でも多くの方に、特に佐世保市民に見てもらいたいと思ったからです。

 

石木ダムがどんなところに造られようとしているか、

そこにはどんな人たちが暮らしているのか、

写真が語りかけてくれます。



お時間のある方は、よかったら会場のアルカスSASEBOへ足をお運び下さい。

また、周りの方にもお知らせ頂けたら嬉しいです

会場でお待ちしています。 

 

 

こうばるに春よ来い

年末はギリギリまで雑用に追われ、年賀状が書けませんでした。

元旦に届いた年賀状にだけは・・と、パソコンに向かいましたが、

「おめでとう」の言葉がどうしても使えませんでした。

 

石木ダム建設予定地川原(こうばる)では、昨年ついに強制収用が始まってしまいました。

今年もさらに多くの土地を、住民の家までも強制収用しようと、

県は土地収用法を楯に、強引に手続きを進めています。

そんな圧政には負けない!と、現地では毎日阻止行動が続いています。

雨の日も風の日も。暑い日も寒い日も。

寒さはこれからが本番です。

 

だから「おめでとう!」ではなく、「春よ来い!」にしました。

「おめでとう」の言葉は、もう少し先にとっておきます。

きっと心から言える日が来るはずだから。

 

その日のために、今年も皆さんのご支援ご協力を、どうぞよろしくお願い致します。