賛成少数、でも、勇気凛凛

今日は佐世保市議会3月定例会最終日。

本会議において、様々な議案について委員会報告があり、その後裁決がおこなわれました。

私たちが提出した請願についても、結果はわかっていましたが、

どのような質疑討論があるか、興味を持って傍聴に出かけました。

 

まず久野都市整備委員長より審査報告がありました。

①市民への情報提供を求めるという趣旨には賛同するが、

水道局は水道管の老朽化に対し既に計画的に整備を行う考え方を示しており、

財政的な観点からも引き続き長期的計画的に行うことが適切である。

②また個人所有の水道管に対し費用の助成を行うよう水道局に求めることは困難である。

よってこの請願には賛同できないなどとの意見があり、採決の結果賛成少数で不採択としました。

続いて質疑に入り、山下議員から、次のような質問が出されました。

請願者は老朽化の実態を把握してもらいたい、

そして具体的な更新計画を示してもらいたい、

そしてそのためにはいくら費用がかかるのか、その財源確保計画を示してもらいたい、

そう言っている、これが請願項目であります。

この請願項目に対して、老朽化の実態は明らかになったのでしょうか?

具体的な更新計画は示されたのでしょうか?

いくらお金がかかるのかその財源確保計画は示されたのでしょうか?

お答えいただきたい。

 

委員長の回答は、

  委員会では山下議員から出されたような質議はありませんでした。

と、それだけ。

つまり肝心な質問は何もなかったということ。

委員たちはそのようなことを知ろうともしなかったし、関心も無かったのか?

 

その後討論に入り、早稲田議員から力強い賛成討論がありました。

漏水対策に関して国は、計画的な施設更新による有効率の向上を目指せと言っている。

給水人口10万人以上の事業体に置いては、有効率の目標値は98%以上と示されています。

本市の実態はどうか?

平成25年度の有効率は89.4%、無効になった水量は一日に9,762トン。

また26年度の実績は89.8パーセントで一日の無効水量は9,193トン。

こんなに水を無駄にしています。

これまでも佐世保市水道局は漏水調査と更新に取り組んでこられましたが、

いまだに10パーセントの漏水があるという事は、これまでの漏水対策に課題ありという事。

水資源が少ないと言われている佐世保市にとって、漏水対策こそが喫緊の課題。

請願者は、1月の断水を貴重な経験として、これ以上水を無駄にしてはいけない!

との切羽詰まった思いで、そういう市民を代表して請願に踏み切られたんだろうと、

私はそう推測しています。

水道局は早急に対応すべきです!

 

続いて山下議員も賛成の弁を述べられました。

1月の断水被害はひどいものでした。

どんなに水瓶に水があっても水道管が破損していては水が届かない。

水というライフラインの大切さを改めて教えてくれることになりました。

だから老朽化の実態を把握して、具体的に整備計画を詰めてもらいたい。

いくらお金がかかるのか、財源確保計画をちゃんと示してもらいたい。

これが請願の大事な中身になっている。

じゃぁどれほど漏水をしているのか。

先ほど早稲田議員からも数字が示されましたが、私は別の角度から示してみたい。

(私たちが趣旨説明の際提出した長崎市との比較の数字を全議員に公表)

今や為すべき事は老朽化対策!

せっかくそこに有る水を大切に使用していく。

そのために行政がきちんと責任を果たしていく。このことが喫緊の課題であります。

 

その後裁決に入り、予想通り社民・共産の4議員以外は全て反対、よって不採択となりましたが、

お二人の賛成討論は、きっと他の議員の心にも届いたに違いない・・

少なくとも、私たち請願者は、そう思いたい。

 

これからもメゲズに訴え続けていきましょう〜というメールがたくさん届いています。