あっちでもこっちでも勉強会

3月25日(土)川棚町で、石木ダム問題を考える3回目の学習会が開催されました。今回の地域は、平島と宿です。

これまでと同じように、治水に関する県の主張や利水に関する佐世保市の主張の問題点を、川棚町民と佐世保市民がそれぞれ指摘し、ダムそのものの問題点や被害の大きさを熊本県民が伝えました。様々な資料やデータや写真が提示され、たいへん客観的で説得力のある内容でした。

説明の後の「みんなで語ろう」のコーナーも様々な意見が次々に出され、とても良かったのですが、その中で、えっ!?と思うような発言もありました。

川棚町議で、石木ダム対策調査特別委員会委員長の発言です。
(もっともこの日は一議員としての参加とのことでしたが)

元県議で佐世保市民のSさんから、「あなたは町議として、こうばるの方々の人権についてどう考えているのか」と問われた時の答えです。

「正当な補償をされるので、人権の侵害には当たらないと理解している」

みんなあっけにとられました。
憲法に保障されている居住権や生活権、幸福を追求する権利など、全てお金で買えると言いたいの?本気でそう思ってるの?と。

それでも、このような学習会(「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」主催)に参加して、自説を堂々と述べられるのは立派ですね。県や佐世保市はどんなに説明を求めても逃げてばかり。出てこようとはしないのですから。

それは、翌26日の佐世保市での勉強会でも明らかになりました。
こちらは川棚町の学習会と違って、反対派が主催するものではありません。地域住民が発起人となって町内の人に呼びかけおこなわれた純粋な勉強会です。だから、呼びかける際に案内状に同封した資料は2枚、「水道局だより」と反対派のチラシ各1枚。そして、勉強会の助言者として水道局職員と、石木ダム訴訟原告団事務局長に依頼されたのです。

しかし、2度にわたる要請にもかかわらず、水道局はその依頼を断ったそうです。理由は「司法の場で審理を受けているから」と。

「水道局だより」では、佐世保市がものすごく深刻な水不足であるかのように解説しながら、それについての市民の疑問や反論には答えたくないという姿勢。一方的な説明にだけ終始し、真の説明責任を果たそうとせず、その口実に裁判を使うなんてズルイですね~

よっぽど、自信がないのでしょうか。
佐世保の水不足や石木ダムの必要性について。。。(._.)