負の歴史、繰り返すな

6月6日の長崎新聞『記者の目』は、〝負の歴史〟繰り返すな でした。

「負の歴史」とは?

1982年、機動隊を導入し、住民を排除して実施した石木ダム強制測量のことです。

最近、工事を強行しようとする県&業者と、抗議行動を続ける反対派の対立が先鋭化してきて、警察が何度も出動している。その状況を危惧した心ある新聞記者の警告です。

あのような「負の歴史」を繰り返してはいけない。その責任は当然、県にある。と。

しかし、起業者のトップである長崎県知事や佐世保市長は、「負の歴史」をすっかりお忘れのようです。

市長は「石木ダム…など県の協力で進めたい」と要望し、知事は「石木ダム建設は必要不可欠」「確実な事業推進に全力を注いでいきたい」と語ったとか。

この二人のご意向忖度して、県職員も作業員も「やり方がちょっと強引かも…やりにくいな~」と思っても、工事を強行せざるを得ない状況なのかもしれません。

トップが我が意のままにふるまえば、迷惑するのは部下や民。トランプを大統領にしてしまったアメリカや、安倍首相を戴く日本政府の現状と似ていますね~

違うのは議会。アメリカ議会はかなりトランプ大統領に反発しているし、日本の国会も、圧倒的に力不足ではあるけれど連日野党が追及の声をあげている。しかし、長崎県議会では、県政の横暴を見て見ぬふり。いえ、問題視する議員すらほとんどいないのが現状です。

今から45年前、当時の知事と交わした覚書を反故にして、住民の同意無しに工事に着手していることも、5年前、当時の国交大臣から「地元の理解」を得る努力をするよう付帯意見を記されたことも全てお構いなし。傍若無人の県政がまかり通っています。

これじゃあね~行政はやりたい放題できますね~

しかし、地元こうばるの皆さんは強い!諦めません。
あの手この手で抗議します。一歩も引きません。

警察の方も言ってました。

抗議をするのは皆さんに与えられた権利。

それを奪うつもりはありません。

しかし、傷害行為、危険な行為はしないように。

プラカードも用法を間違ったら凶器になります。

相手が公務員なら公務執行妨害になります。

感情的になるなと言うのは無理かもしれないが、

私はどちらにも被害者を出したくないのです。

と。

うーん。

長崎県では、市民の味方はもしかしたら、議員よりも警察???

 

ナンバーワン新聞に石木ダム?

皆さんはご存知ですか?ナンバーワン新聞って。

ヘンな名前。そんなの聞いたこともないよ。

ですよね。でも、あるんですよ。
正式には、「NUMBER 1 SHIMBUN 」と表示。

何?それ、英語圏の新聞?でも、NEWSPAPER じゃないしね…

と思いますよね。
ウフフ…そろそろ種明かししましょうかね~

NUMBER 1 SHIMBUN、それは、日本外国特派員協会の機関紙です。
FCCJ journalists report Japan to the world.

良きライバルであり仲間である各国ジャーナリストたちが、それぞれどんなことを本国に伝えているのか。
政治・経済・事件・事故など大きなニュースは皆さんほぼ同じでしょうが、それ以外の小さなニュースやネタなど、他人が書いたものを見るのは、きっととても興味があるし、勉強になるでしょうね。
自分の知らなかった日本を発見することにも繋がるでしょう。
                                   でも、月に1回の発行です。
全ての会員の全ての記事を載せるわけにはいかないので、
きっとここには選りすぐりの記事が掲載されているのでしょうね~
そんなNUMBER 1 SHIMBUNの6月号に掲載されていたのが、
ドイツ人ジャーナリストのソニアさんがスイスの新聞NZZに発信した石木ダムの記事でした!
以前、NZZに掲載された時も、このサイトでお伝えしましたね。
 でも、ドイツ語の記事を見ても、内容は「???」でしたね。
                                  今回は英語なのである程度理解できる方も多いでしょう。
                                  そして今回は正式に翻訳を依頼していますので、日本語訳が届いたら、またこの場でアップしますね。
お楽しみに~