今日は「佐世保の水と石木ダムを考える勉強会」の4回目。場所は西天神公民館第二集会所でした。
いつものように「佐世保の水のはなし」など3本の動画鑑賞の後、自由に意見交換となりました。
・いま現地はどうなっているの?
・市議会の議員さんたちの中に反対してる人はいるの?
などの、素朴な疑問が出され、現地の実情をよく知る人が説明したり、ちょうど参加なさっていた早稲田矩子市議から議会の話も聞けました。
早稲田市議が市議会には「石木ダム建設促進特別委員会」があるが、そこは「促進委員会」という名前の通り、賛成の議員しか入れない、と説明されると、「エー!?」という声や笑い声があちこちから聞こえてきました。
そして、こんな話も紹介してくださいました。
ダムが必要と言う議員の中には、「水が十分でなければ企業誘致できないから」という人も多いんですよね。でも、工業団地ができて実際にやってきた企業は、「井戸を掘ってくれ」と言うんですよ。企業が求めるのは高い水道水ではなく、安い井戸水(地下水)なんですね。だから「企業誘致のために石木ダム!」というのは、ダムを造る理由にならないと思いますね。
なるほどー!(‘◇’)
皆さんからも様々な意見が出されました。
Aさん:選挙の時、候補者はみんな石木ダムの話はしないので、どう考えているかわかりませんよね。しょうがないから、僕は自分の地域の議員さんに直接聞いてみようと思っています。石木ダムのことどう思ってますか?って。
Bさん:水道管はどんどん古くなっていきますよね。ダムを造っても、管が古いままでは漏れてしまって意味がないと思います。私は水道管の更新の方にお金を使ってほしいです。
Cさん:そうですよね。漏水をなくすのは、ダムを造るようなもんだと僕は思いますよ。
Dさん:今日の資料には、佐世保市の年間漏水量は石木ダムの利水用量よりも多いと書かれています。仮に漏水がゼロになれば、まさに石木ダムを造ったのと同じことになるんですねー
Eさん:私は10年ほど前に東京から佐世保に越してきて、水道料金が高いなーとびっくりしました。また、虚空蔵の水をよく汲みに行くので現地を通るたびに石木ダム反対の看板もよく目にしてきたんですが、正直あまり真剣に考えてはいなかったです。
でも、今回「99」の記事を読んで自分の意識がガラッと変わって…その時たまたま、この勉強会の案内を見て来る気になったんです。今日のお話を聞かせてもらって、とても良かった!周りの人に伝えたいと思います。
Fさん:前の光武市長が下ノ原ダムの嵩上げ工事をしましたが、あの時、市長は県と国からものすごく叱られたと聞きました。石木ダム計画があるのに、何故そのようなことをするのかと。でも、光武市長はそんな圧力をはねのけ、どうしても必要な工事だと頑張ったそうです。新しくダムを造らなくても、方法はいろいろあると思うんですよねー
Gさん:佐世保にはため池がたくさんありますよね。中にはダム以上に大きいものもある。今は耕作放棄地が増え、あまり使われていないようですが、そのようなため池の水を水道用に活用できるのではないでしょうか。
司会:そういうふうに私たちが水問題や石木ダムに関心を持って、自分自身で考えたり、周りの人と気軽に話し合ったりすることが大事ですよね。最後に、まだ発言頂いていないんですが、若い方の感想も聞きたいのでお願いできますか?
と、指名された若いご夫婦。2人の元気なお子さん連れで参加なさっていましたが、そのお父さんの方が、発言してくれました。(声が小さかったので、正確ではないかもしれませんが)
石木ダムのことが 分からずにいたので、参加しました。
反対されている方の理由を聞きたいと思っていました。
言われていることはよくわかりました。
建設する側の話も聞ければと思いました。
ですよねー!どこの会場でも聞かれる感想です。推進派の方は、どうして参加して頂けないのでしょうか?
かくかくしかじかこういうわけで、どうしても石木ダムは必要なんですよ、と語ってほしいのですが…
私たちは対立のための議論なんて望んでいません。
より良い佐世保の未来のために、どのような選択がいいのか、一緒に語り合い、考えていきたい、ただそれだけなのですが。
(‘_’)