2回目の通行妨害禁止

今日、長崎地方裁判所佐世保支部は、石木ダム反対地権者らに対し、座り込みなどの通行妨害をしてはならないという決定を出しました。
(2017年09月29日夕方 NHKニュース )http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034386931.html
県が仮処分の申し立てをおこなったのは昨年10月でした。
石木ダムの建設にともなう付け替え道路工事を妨害しているとして、ダム建設に反対する地権者ら19名について妨害禁止命令を長崎地裁佐世保支部に求めたのです。
                                  11ヶ月を経て出された決定は、19名のうちの10名は妨害行為があったとして仮処分が下され、残り9名は明白な妨害行為が認めがたく却下となりました。
前回は、2014年8月に通行妨害禁止の仮処分が申し立てられ、2015年3月に、債務者23名中16名に処分が下され、7名が却下でした。これで合計26名が処分を受けたことになります。
                                  決定の理由は前回同様、工事現場は県の占有権が認められた土地であり、その通行を妨害してはならないこと、工事が中断遅延するとその分費用が増加して損害が生じること等が挙げられていました。
                                  決定を受けて県は自分たちの主張が認められたので、できるだけ早く工事を進めたい(現在は予定の2割ほどしか進んでいない、今年度中に付け替え道路の完成を目指す)と述べていました。
                                  しかし、この決定が出ても、地権者の皆さんの意思は何一つ変わりません。 これまで通り抗議を続けるだけです。妨害行為と言われても、違法行為と言われても、そうしないと田畑も家も奪われてしまうからです。無駄なダムのために財産権や生活権が奪われてしまうからです。
私たちは、この工事そのものが違法だ、必要のないダムだと訴えています。でも、その勝訴判決が出る前に工事が進んでしまってダムができてしまったら、もう「後の祭り」なのです。ダムの是非についての話し合いには応じようとしない県に対抗するには、こうするしかないからです。
                                  刑事事件には正当防衛が認められています。
石木ダム地権者による座り込み抗議行動も、まさに正当防衛だと思います。
                                  自分たちの土地を理不尽に奪おうとする権力者への抵抗―それを正当防衛とは呼べないのでしょうか?

工事差止訴訟第2回口頭弁論 佐世保の予測は「水増しの水増し」

今日は石木ダム工事差止本訴の第2回口頭弁論。
前回同様、地元地権者の参加は2名のみでした。
他の皆さんは、裁判当日も工事車両の前に座り込んでの抗議を続けざるを得ないからです。

そんな地権者の皆さんに代わって、今日は多くの佐世保市民が裁判を傍聴しました。

川棚町や長崎市、西海市からも…だけじゃなく、福岡市や神奈川県からも!

そんな熱心な原告のためにも、少しでも裁判をわかりやすくしたい!と、石木ダム対策弁護団の先生方は毎回、法廷で陳述を行います。それは膨大な準備書面の内容を短くわかりやすくまとめた「要旨」を読み上げることです。

民事訴訟においては、「口頭弁論」といっても、ほとんどは書面のやりとりで終始します。
確かに石木ダム裁判でも、被告側(国であったり、長崎県や佐世保市であったり)の陳述は「書面の通りです」などというものばかりで、その書面を裁判当日までに見る機会のない傍聴者には、相手がなんと主張しているのか知る由もありません。

そこで当方弁護団は裁判所に提出した書面の要旨を作成し、傍聴者が理解できるよう、それを法廷で読み上げてくれます。おかげで私たちは何とか裁判の流れや双方の主張のポイントが見えてきます。

今日は、この2つの要旨が読み上げられました。

差止本訴・第1準備書面の要旨

第2・第3準備書面の要旨

要旨のさらに要点を言うならば、次の3つでしょうか。

➀佐世保の水需要予測は、石木ダム建設のための数字合わせに過ぎないでたらめなもので、特にSSKの予測は「水増しの水増し」であり、「このような違法なダム建設を止めることは裁判所の責務」である。

➁治水面においては計画規模や基本高水流量の設定が不自然で不合理で恣意的である。そして、ダムの代替案においては、こちらもコストを「水増し」している。

➂原告らは覚書の当事者(当時の総代)ではないので覚書の効果がないという県の主張は不合理。「総代」というのは地元住民の代表という意味だから。

また、最後に裁判長が被告側へ何か述べていましたが、声が小さくてほとんど聞き取れませんでした。報告集会での平山弁護士の説明によると、

被告(県と佐世保市)は、原告の主張(人格権などが石木ダム工事によって侵害される)に対し、「工事差止の根拠とならない」と主張しているが、そう考える根拠を次回の書面の中で具体的に示してください。

というような趣旨だったそうです。
双方の議論を嚙合わせるために裁判長は、被告の主張の根拠についてより具体性を求めた。具体的な根拠が示されれば、それに対して原告側も反論し、争点がわかりやすくなってくるから。
とのことでした。なるほど~確かにそうですね。

それにしても、三者(裁判長・原告側代理人・被告側代理人)のやり取りが聞こえづらいのはどうにかならないのでしょうかね~ほとんどの傍聴者が不満に思っていることなのですが…
石木ダム裁判は一番大きな法廷でおこなわれるので、裁判長と傍聴者の距離が遠く、どうしても聞き取りにくいのです。
特に被告側代理人は裁判長の方に向かって話すので、かなり大きな声で話してくれないと傍聴席まで届きません。

なぜ法廷ではマイクを使えないのでしょうか?
録音用のマイクを使っているからでしょうか?
どうにか工夫できないものでしょうか?

開かれた裁判にしようと思うなら、形だけの公開では意味がありません。

報告集会では、その点について何人もの方から要望が出されましたが、裁判所のルールなので、石木ダム弁護団がどうこうできるものではないようです。
ただ、聞こえないときは「聞こえません」と言ってもいいそうです。
そうしたら、裁判長も被告側代理人も大きな声で言い直してくれるはずだと。

次回から、聞こえないときは、聞こえないと言いましょう。
ただし、優しく、冷静にね!

♥すみません。聞こえないので、もう少し大きな声でお願いしまーす♥と。

私たちはみんな裁判官や被告代理人を見つめていますよ。
皆さんの声に耳を傾けていますよ。
という意思表示を込めて。

次回は、11月13日(月)14:00~です。😊

「うなぎ目線で川・海しらべ!」にチャレンジ(石木川の支流、岩屋川編)3

「うなぎ目線で川・海しらべ!」にチャレンジ(石木川の支流、岩屋川編)2の続きです。

 

岩屋川の中間地点(私が勝手に決めた!)を過ぎると左手に見えてくるのが岩屋権現です。

以下の岩屋権現の写真は3年前に撮影したもの😌

鬼が一夜で築いたという言い伝えの残る199段の階段に、

更に岩を削って作った階段を登っていくと祠があり…

祠の中にはこんな人が横になって一人通れるほどの穴を通って神様に拝みに行きます。

岩屋権現(岩屋神社)は今でも下流に移転した方々で管理をしているそうです。

夏でもこの辺りだけ草払いがされておりスッキリしていました。

私が生まれる7~8年前までは(だから40年以上前か…)岩屋権現でもお祭り(奉納?)をしていたそうです。

一度見てみたかったなぁ…

 

本題に戻ります、

岩屋川の7番目の堰を見つけました。

岩屋権現のちょっと上のところです。

ここもなかなか穴場のいいところ。

水遊びができそうですね。

田んぼに水を引くための水路には石が詰め込まれ草が生い茂っています。

実は、この辺りで道路一旦が急に広くなります。

今まで登ってきたボロボロの細い道はダムに沈むから放置されてきたということでしょうね…😔

《チェエクポイント》7

1堰の高さ、身長より高い(2メートル以上)

2魚道なし

 

岩屋川8番目の堰はちょっと見落としそうなところにありました。

まず、手前に人が降りれるような畦道がありました。

この畦道の少し先に…

ありました!

やっぱり端っこには田んぼに水を引く水路があるみたいです。

《チェエクポイント》8

1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)

2魚道なし

 

その先にはちっちゃな橋が架かってました。

農地に入るために渡してあった橋ではなかったでしょうか?

上流は子ども時代にあまり行き来していないので、記憶が曖昧です…😅

赤岩橋を通過します。

ここからがほーちゃん的には難関だと思ってました。

上流に行くほどほーちゃんの生活圏から離れていきますので、よく観察していないと見過ごしちゃうと思います😓

こんな草が生い茂るところで堰をうまく見つけられるだろうか…と不安になっていたら、道端の水路から勢い良く水が流れていることに気づきました。

その水路をたどっていくと9番目の堰を発見しました!

この堰のから田んぼに水を引く水路は今も使われているんですね!

この辺りはダムには水没しないので今も水田があるのでした。

ほら、写真に小さく写っていますが、堰の真ん中に板がはめ込んであります。

上流に来て、使われている堰に出会えたことになんだか、すごくホッとしました…

(本当は、うなぎの目線で堰を調べているので、ホッとしてはいけないんですけど😅)

《チェエクポイント》9

1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)

2魚道なし

堰の近くには、またダム事務所の立て看板が…

この立て看板がある場所には、以前家が建っていたということなんです😢

 

奥に同じような10番目の堰が見えます。

《チェエクポイント》10

1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)

2魚道なし

さらに上っていくと、目の前に田んぼが広がります。

この田んぼに水を引くための水路と堰が必ず存在するはず…

探してみると、見つけました!11番目の堰!もちろん使われています。

ちゃんと水路が生きています、家はないですが水田の周りは手入れがなされています。

なんだかほっとします😌

《チェエクポイント》11

1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)

2魚道なし

すぐ近くにもう一つ堰がありました、12番目の堰です。

《チェエクポイント》12

1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)

2魚道なし

 

さてさて…

岩屋川の最上流まできました。

この辺りにも水田が広がっており、とてもいい景色を眺めることができます😊

虚空蔵山(608.5m)登り口の案内が。

ここから林道をぐるぐる車で走っていくと、登山口に到着です。

唯一、一軒だけ残ったログハウス風の家屋。住んでいらっしゃいます。

田んぼがあるってことは、水を引くための水路があり…堰は??

堰はありません!😳

上の写真でわかりにくいかもしれませんが丸で囲ったところ、田んぼに水を引く水路は大きな石の重なり合った段差をうまく利用して引いていることがわかりました。

素晴らしいです〜!

もう一ヶ所の水路をたどっていくと、こんな風でした。

特別に堰を作らなくても、水が引けるんですね。

最上流部では、先祖代々の知恵が現在も脈々と受け継がれているような気がしました😌

 

そういうことで、岩屋川の堰の数は合計で12あるようです。

たった数キロの小さな岩屋川ですが、田んぼに水を引くための堰がこんなにたくさんあることに驚きました!

これではせっかくの清流でもウナギが登ってこれない環境でとても残念です…😖

石木ダムが中止になったら、地域づくりを一からやり直さないといけませんが、それに合わせてこの堰についても見直しがなされるといいなと思いました。

(使ってないんだったら、個人的にはもういっそのこと壊したい衝動が……😅)

そもそも、1~2メートルもの高さの堰をわざわざコンクリートで固めて造らなくても、田んぼの水は引けそうな気がするんですが、そこんとこどうなんでしょう…?

そして、我が集落特有の状況なんですが、堰を調べてるんだけど、そもそも大半の堰がもう使われていない…人間が住んでいない…という哀しすぎる現状があります。

あと、石木ダム事務所さんは現状維持の草払いとか全然ちゃんとやっていないということもみなさんおわかりいただけると思いますがどうでしょう?

50年は草払いのために税金を使うみたいなこともちゃんと書いてあるし…

まぁ、私は前向きにふるさとの再生を考えているので、(立ち退き&生活再建の方じゃないですよ!)常にダムが中止になった後の未来を見据えて動いております。

もちろん中止のためにまず打ち込みますけどね😉

 

ここまで読んでくださった方、お疲れ様です、ありがとうございました!

日本自然保護協会の「うなぎ目線で川・海しらべ!」にも応募します。

以上、「うなぎ目線で川・海しらべ!」にチャレンジ(石木川の支流、岩屋川編)レポートでした。

 

報告 地元住民 いしまるほずみ

「うなぎ目線で川・海しらべ!」にチャレンジ(石木川の支流、岩屋川編)2

下流から岩屋川の堰について調べていきます。
(調べた日、2017年9月10日)

まず最初の堰は、家の近くのこの堰。

私のSNS投稿でもよく出てくる堰です。

幼児の頃はよくここで川遊びをしていました😊

あの頃はもっと堰がコンクリートで立派に固められていました。

今は、大雨なんかでコンクリートもズタズタに😅

おかげで元の自然が戻ってきたかのような有様です…

この真ん中に流れている滝みたいなところから、うなぎは遡上できるのかなぁ??

《チェエクポイント》1

1堰の高さ、身長より高い(2メートル以上)

2魚道なし

3川のまわり、自然物や農地ばかり(3点)

4土手と川の間、河川敷には、人工物はほとんど見られない(3点)

5水際と川底、水際に人の手が入っているが、植物が生えている(2点)

 

岩屋川の二番目の堰は、とても素敵な避暑地。

堰の高さは2メートルくらいでしょうか?

ここに堰があるのは、田んぼに水を引くためだだと思う。

大水でえぐられて一部の石垣が危なくなっています。修理してほしい…😖

それにしても、水が非常に綺麗ですね…

《チェエクポイント》2

1堰の高さ、身長より高い(2メートル以上)

2魚道なし

(3以降はずっと同じなので省略)

 

さて、岩屋川三番目の堰あたりからどんどん土地が荒れてきます。

ここから先はダムのために移転された集落です😢

以前は田んぼに水を引いていたと思われます。

《チェエクポイント》3

1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)

2魚道なし

近くにはダム事務所の看板が…ここに立ち退かれた方の家がありました。

ちなみに、我が家の田んぼはこの辺りから水を引いています。

この辺りで田んぼを続けているのは我が家だけで、毎年、5月には長〜い水路を一軒だけで掃除しています😖

イノシシに荒らされて、もう大変!イノシシ、手強いです。。

 

岩屋川、四番目は小さな堰。

ここにも田んぼに水を引くための水路があります。

この辺りでやっと地元に生まれ育ち今もここで暮らし続けるほーちゃんは気がついたんですが、この辺りの堰って全部田んぼに水を引くための堰で必ず端っこに水路が付いているんですね!

確かこの堰からさっき説明した我が家の田んぼの水は引かれているのだと思います。

地元に住んでいながら、こんな基本的なことも知らないほーちゃん…

お恥ずかしい……😅

 

《チェエクポイント》4

1堰の高さ、膝から腰くらい(40センチ〜1メートル)

2魚道なし

近くには、平成一桁時代に建てられた石木ダム材料倉庫とかいう小屋があります。

いったい中に何が詰まっているのか…いったい何のダムの材料が詰まってんのか…私は全く知りません😅

そしてこの堰のすぐ上に渡井出の飛び石があります。

昔はここで近所の方が洗い物をして川端会議をしていたそうです。

飛び石の奥には畦道があったけど跡形もなく…

昔はここはとても美しい畦道だったんですよ。

私もしょっちゅう通っていました。

懐かしいなぁ…

こういうのを思い出すと、ふるさと、地域のコミュニティーを返してほしい!と切に思います😢

 

飛び石を通り過ぎた後は、岩屋の石造りアーチ橋が見えてきます。

土地があれすぎて、石造りの部分を写真に収めるのが難しかったです。

多分、地元の方以外は気づかないと思います。

資料によると、大正14年に架けられたようです。

未だに現役!と言いたいところですが、残念なことに近所の方はダムの移転に伴い下流に引っ越してしまいました😢

 

さてさて、岩屋川5番目の堰は河童伝説のある遊泳場です。

高さは結構あるみたいです。

田んぼに水を引くための水路が奥に見えます。

《チェエクポイント》5

1堰の高さ、身長より高い(2メートル以上)

2魚道なし

 

小学生の頃は、夏休みに入るとよくこの遊泳場に遊びに来ていました😊

奥まった岩場の遊泳場でガッツリと水で削られてできた深さが最高です。

草払いなど全くされていませんが、遊泳場には今でもなんとか降りれそうです。

泳ぎに行く方は自己責任となりますが、水もかなり冷たい場所なので気をつけてください😅

 

ちなみに、カッパ伝説はこの遊泳場ともう一か所あります。

もう一か所は、我が川原(こうばる)地区の公民館の建ってるあたりです。

毎年蛍が一番出るところ!😚

ここは本当に泳ぐと危ない所と言われていて、下が砂地になっているらしくて足を取られて溺れそうになった子どもがいたそうです。

カッパ伝説は、「危険」を意味する場所に存在するんでしょうね。

 

本題に戻ります、

岩屋のカッパ伝説のある遊泳場のすぐ上に6番目の堰を発見しました。

堰のコンクリートはまだしっかりしていますが、畔が荒れていて近づけません…😅

 

《チェエクポイント》6

1堰の高さ、身長より高い(2メートル以上)

2魚道なし

 

そして、この堰の上に小山橋があり、岩屋川の水没はこの辺りまでです。

 

まだまだ続きます、岩屋川上流もチェック!😘

「うなぎ目線で川・海しらべ!」にチャレンジ(石木川の支流、岩屋川編)3につづく。

報告 地元住民 いしまるほずみ

「うなぎ目線で川・海しらべ!」にチャレンジ(石木川の支流、岩屋川編)

「うなぎ目線で川・海しらべ!」

ここ最近、ニホンウナギの数が大きく減って絶滅危惧種に指定されていますよね。

それで、なになに…?「日本自然保護協会」というところが自然しらべというのをやっているそうです。

今年は「ウナギが戻れる環境を残したい」そんな気持ちで川と干潟をしらべるのだそうです。

パンフレットの中身をちょっとご紹介します。

 

スウェーデンで2010年に行われた研究では、1つの障害物に対してどれくらいウナギが越えられえたかを調べました。

結果は1つの堰などの障害物があると遡上成功率は30パーセントでした。

そのため河川に堰が3~5か所もあると、ウナギが遡上できる確率はとっても低くなります。

また、国内の研究では、堰が40センチ程度より高くなるとウナギの遡上が難しくなることも分かっています。

堰などの障害物があるとで遡上や育成に大きな影響を与えています。

 

ええ〜!そうなのぉ〜!?😳

堰って石木川にも沢山あります、田んぼに水を引くための堰です。

どれも2、3メートルはありますよ??

上の文章読むと、もう全然、石木川でもウナギ遡上できないっすよ!!

なんてこった…!😖

 

ま、まぁまぁ…、とりあえず気を取り直して、川をどんなふうにチェックするのか見てみます。

 

1川岸を歩いて堰を探す。

2堰を見つけたら「写真」を撮る。

3堰のまわりで質問事項に回答する。(堰の高さ、魚道のあるなし、川の周り土手と川の間、水際と川底の環境についてチェックします)

 

ふぅ〜ん…、こういうのだったら、専門家でない「ほーちゃん」でもできそうな気がしますね…😒

そういうことで、せっかくのご縁で手に入れたこのチラシ…調べてみることにしました。

ほーちゃんに川棚川もしくは石木川全部を調べる体力はないので、とりあえず一番簡単そうな石木川の中の支流、「岩屋川」のところだけ調べてみることにしました。

まず、岩屋川の説明ですが…

岩屋川は、石木川の中の支流です。

(地図の赤丸で囲んだところです)

水没予定地の川原(こうばる)地区からさらに右手に登っていくと岩屋方面、岩屋川になります。

ちなみに、川原(こうばる)地区から左手に登っていくと木場地区、石木川本流になります。

どちらから登って行っても九州のマッターホルン、虚空蔵山(608.5m)に登れます!😊

岩屋川は石木ダムが出来ると一部が浸水しますが上流は残ります。

ここには10数年前まで岩屋地区という集落がありましたが、ダムの移転に伴い、今は上流に一軒だけ家が残っている状況です😢

昔から、岩屋川は水質が非常に良いと言われていましたが、集落がなくなってしまい、現在は生活排水はほとんど流れてこない川となっています。

上流には田んぼと畑がありますので、農業用水は少し出るようです。

「うなぎ目線で川・海しらべ!」にチャレンジ(石木川の支流、岩屋川編)2では、岩屋川の下流から堰を見ていきたいと思います。

 

報告 地元住民 いしまるほずみ

付替え道路工事再開255日目

付替え道路工事の現場の中から見える向かいの採石場の山は、昨日の大雨が嘘のように晴れ渡っている。

昨日は激しい雨の中でも重機を動かしたのだから、県は今日も工事を進めようとするに違いない。

私たちは地権者のみなさんと一緒に大型重機の周りに座り込んだ。

重機は広い現場のあちらこちらに置かれていて、それぞれの重機のそばに分散して座り込まなければならない。

私は、山際にある一番大きな重機のそばに座り込んだ。

午前9時20分、本庁や各振興局からの応援を受けた県職員と業者24人が現場にやって来た。

機械のそばにやって来たい県職員とそれを止める私たち。 自分たちが設置した金網の作業ヤードが邪魔になり県職員は中に入ることができない。

午前10時、川棚警察署がまた呼ばれ、業者も県職員も私たちも一旦作業ヤードから出て話し合うようにと言って帰って行った。

警察が帰ると県職員は直ぐに動き出すのではないか…?

そう思っていたら案の定だ。

午後12時20分、円陣を組んだ県職員はすぐさま作業ヤードの中に走り込む。

私たちも重機の下に潜り込んで機械が動かないように必死の抵抗をする。

この後、いつも暴力的な対応をする県職員が、支援者のYさんを作業ヤードの外へ引っ張って行き、そのまま抛り投げた。

幸い怪我はなかったが、余りのことに今度はこちら側が警察を呼んだのだ。

警察は双方から事情聴取をし、抗議は非暴力でやるようにと念を押して帰って行った。

来週からはもっと厳しい抗議活動になることが予想されるが、力を尽くしたいと思う。

石木川SOS、こうばる支援米予約受付始めます!

みなさん、こんにちは。

こうばるショップ管理人で、石木ダム水没予定地住民のいしまるほずみです。

本日より、2017年こうばる支援米の予約受付を開始いたします!

張り切って??チラシを描きました…

後日、印刷して配布もできるようにしたいと考えています。

石木ダム水没予定地では現在、付替道路工事の抗議行動が続いていて、とても大変な状況です。

(実は、田んぼの手入れもほとんどできないでいます…)

そんな中ではありますが、今年も寄付付きの支援米を販売いたします。

売り上げにより、お米を作ってくださった地元の方にはしっかりとお金が支払われますし、集まった寄付は石木ダム対策弁護団を始め、石木川を守るために活動している各団体に支払われます。

こうばる支援米は、石木川の綺麗な水で育てられた大変おいしいお米です。

農薬もほぼ使っていません。

(ただ、初期の除草剤は使っています。また、台風の影響を受け害虫が発生した場合は致し方なく農薬を散布することもあります。)

お気付きの方もいるかと思いますが、今年から少し値段が上がっています。

1キロあたり50円ほどの値上げです。

こうばるショップが利用しているネットショッピングのサイトの手数料が9/20から上がっちゃうらしい…

今までのお値段のままでは赤字になっちゃうんです…

本当に申し訳ないのですが、ご理解いただけますようよろしくお願い申し上げます。

予約(もしくはネットショッピングのサイトを通さず)買っていただけると、ダイレクトに地元にお金が入るため、寄付の割合が多くなりすごくありがたいです。

もし、購入を検討される方がおられれば、管理人のほーちゃんのFacebookTwitter、gmail(hozumix1982☆gmail.com ☆を@に変換してください)に直接ご連絡ください。

(注文口数、郵便番号、住所、氏名、電話番号、メールアドレスを記入の上)

お支払いについては後払いで大丈夫です、後ほどこうばるショップのゆうちょ口座をご案内します。

もちろん、ネットショップからのご注文も嬉しいですよ!

なお、管理人のほーちゃんには持病があるので、体調がすぐれない時は連絡が少し遅くなりがちです…ご了承ください…

ネットショップ上にこうばる支援米がアップできるのは、多分10月に入ってからになると思います。

なにやら、今年は去年よりさらに多くのお米が扱えそうなのです。

ということは…今度は逆に、全部無事に売り切れるだろうかと不安にもなります…

どうか、皆さんからの温かいご支援をよろしくお願いします。

 

こうばるショップ管理人

いしまるほずみ

 

 

 

裁判長、証人尋問認める!

今日の裁判は11:45開始。こんな時間に始めるということは、あっという間に終わるんだろうな~との予想通り。ほんの数分で終わりました。

でも、実は重要な数分でした。

裁判長がどのような方針を示すのか、私たちは期待と不安に胸ドキドキで耳を澄ませていたのです。なぜなら…

前回、私たちの代理人は意見陳述の中で治水利水に関する主張を述べ、それを立証するために複数の証人尋問を求めました。

それに対し被告は8月28日、当方が求めた全ての証人に対しその必要はないとの意見書を提出しました。理由はこれまでの裁判でお互い論じあって証拠を出し合っているからそれで十分!というもの。

それを受けて、さて、裁判所はどのような答えを出すのでしょう?

裁判長が示した方針は、こうでした。

  • 利水に関して、平成24年度水需要予測の担当者1名。
  • 佐世保市の予測は正しいという意見書を提出した学者1名。
  • 治水に関しては、川棚川河川整備基本方針を定めた責任者か、あるいは改定に関わった責任者のどちらか1名。

以上、計3名への尋問を認めたいということでした。

(一部にしろ、こちら側の要求が受け入れられたのです!)

 

それに対し当方弁護団は、できれば、慣行水利権を保有水源から除外した当時の責任者も認めて頂きたい等の希望を述べつつ、9月末までに意見書として提出することを伝えました。

次回は10月31日15:30です。

 

報告集会では、まず、いつものように事務局の平山弁護士から経過報告と今日の裁判の内容についての説明がありました。

そして、「裁判所がこちらの要求を全て退けるのではなく、数人であれ、呼んで話を聞こうとする姿勢は評価できる。また、その尋問の日は12月5日と11日が予定(仮押さえ)された」と。

 

それを受けて高橋弁護士の補足説明。

国は「両教授とのパイプがないので来ていただけるかどうか打診するのに時間がかかる。連絡を取るのにひと月かかる。佐世保市水道局の担当者ともすぐ連絡が取れるかわからない」などと言ったが裁判長は、「いや、できるはず。なるべく早く連絡を取ってください」と言った。また、裁判所の方から2日の日程を押さえたのは、きちんと聞こうとする意思の表れ。12月の法廷は極めて重要な場となるだろう。

 

続いて田篭弁護士。

治水についての証人は、川棚川の河川整備基本方針を作成した最初の人と改定をした人の両方に話を聞きたいが、どちらか一人となると、改定時に関わった人に聞きたい。

尋問は、1人の証人に対して双方の代理人が問い質すもので、裁判の山場。ぜひ多くの人に見てもらいたい。

 

その後、会場からも意見や疑問が出されました。

Aさん:証人尋問がいかに重要か私は有明訴訟で知った。向こう側の証人が実は一度も有明海を見たことがない人だったので、いろいろ質問されるとしどろもどろになって、その主張の不当性が十分に伝わってきた。石木ダムの証人尋問にも大いに期待している。

Bさん:佐世保市で勉強会をおこなっており、毎回水道局にも案内状を出すが来てもらえない。理由はダムの必要性等について裁判中だからという。また、パタゴニアの署名(石木ダムについての公開討論会を開いて下さい)に関しても、裁判中を理由に協力できないなどと言う人がいる。そういう言い訳は通用するのか?

高橋弁護士:行政が裁判を理由に断るのはよくある話で、合理性がないとは言えない。裁判中だから対応してはならないというルールはないが、対応できない理由としては最も説得力のある言い訳と言えるだろう。また、公開討論会と裁判は別物。裁判で石木ダムの必要性を争っていても、同じテーマで討論会を開くことは何ら問題ない。

板井弁護士:川辺川ダムの時は、熊本県が主催して国土交通省と住民が討論会を何回もおこなった。最初は4000人くらいだったかな?結果として国が負けたようなものだった。裁判を理由にして断るのはよくあることだが、できないわけではない。また地方自治体の労働組合というのは大体首長さんの言うことをきく。彼らと論争をするのではなく、話し合う機会を作る条件を探っていくことが大事。やり方の問題だと思う。

地権者の炭谷さん:現地では8月18日の工事再開以降、本庁や県北振興局からも職員を動員し、その数は以前の2倍くらいになっている。数の力で座り込んでいる人を徐々に排除するようになった。工事を急ぐことと裁判と何か関係があるのだろうか?

板井弁護士:行政訴訟には事情判決という制度がある。熊本の路木ダムがそうだった。熊本地裁は路木ダムは違法だという判決を下したが、福岡高裁は違法ではないとした。なぜか。実はその時にはダムができていた。つまり、ブツができてしまったら、それは認めるということになっている。それが事情判決。これを県も狙っているのではないか。

路木ダムの場合建設予定地に誰も住んでいなかった。だから反対運動も難しかった。川辺川ダムの場合は住民がどんどん出て行って最後は1人だけになった。石木ダムは13世帯も残っている。これはすごいこと。

大事なことはそこに住んでいる人が体を張って闘う。利水や治水などの受益者と言われる人たちがその問題に向き合って闘う。そのことを抜きにしてダム問題は解決しない。それをしなければ裁判に勝つことはできない。それぞれができることで力を合わせていこう。

(‘◇’)ゞ (”ω”) (^O^)/ !(^^)!