みなさん、こんにちは。
石木ダム水没予定地住民のいしまるほずみです。
もうすぐ夏休みも終わりますね。
まだ暑い日が続いていますが、ひところのような猛烈な暑さは峠を越えたようで秋の気配を感じますね。
さて、8/25土曜日に地元の学童の子どもたちを集めて自然観察会が開かれました。
私もちょっと興味があって(生きもののことに詳しくないので)途中から様子を見に行ってきました。
ここは、こうばる地区の石木ダム水没予定地内、中川内(なかんこうち)です。
すでに、自然観察会のJ先生の周りに子どもたちが集まってお話を聞いています。
ジョロウグモを観察中。
蜘蛛の糸は本当に切れにくくて丈夫なんだそうです。
バショウという植物です。
バナナの仲間だそうです。
よく似ていますよね〜
芭蕉布の原料ですよね〜
葉っぱに筋がたくさん入っていて、横に裂けるわけです。
子どもたちも夢中になってバショウの葉っぱを裂いて遊んでいました。
持って帰るという子もいました。
クズです。
紫色の花も咲いています。
クズの根っこのデンプンは、葛きりですよね〜
昼間の日差しの強い時間帯は葉っぱも閉じて休むんだそうです(葉っぱの開閉運動)。
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さて、ここから先はお待ちかねの秘密の避暑地へ!
靴下を脱いで、いざ清流石木川へ。
いいですね〜気持ちいい〜
さぁ、みんなで川に生息している生きものをつかまえてみよう〜
子どもたち、小さな網とバケツを持って挑戦です。
短時間で小さな魚(稚魚)やサワガニ、カワニナなどがつかまりました。
カワニナは、石木川の名物「ゲンジボタル」のエサになります。
このカワニナがたくさんいることがホタルの乱舞の重要なポイントとなります!
これ、サワガニのお母さんです。
お腹の下の方に小さな赤ちゃんカニを蓄えています!
私も初めて見ました。
この時期、サワガニは子育てのシーズンだったんですね〜
このほか、水生生物のカワゲラ、カゲロウ、アメンボウも見ることができました。
川魚の稚魚はおそらくハヤ(ハヤとは、特定の一種を指す名称ではなく、コイ科の淡水魚のうち、中型で細長い体型の魚を指す呼称・総称)で、石木川の場合はオイカワとかカワムツ、タカハヤ、この辺りの川魚だと思います。
川で生きものを探す作業は子どもたちにとってすごく楽しかったようですね。
夢中で生き物を探して、服もずぶ濡れになってしまいました。
先生がホイッスル吹いてもなかなか止めません。
こりゃ相当良かったんだと思う。
最後に子どもたちの感想です。
・大きな魚がつかまえられなかった
・色々な魚、生きものがいることを知らなかった
・クモの糸が強力でびっくりした
何度でも言いますが、この場所は石木ダムが出来ると水没してなくなります。
水生生物のカワゲラは、川の流れがなくなると生きていけません。
石木川にはダム湖になるといなくなってしまう生きものが山のようにいます。
子どもたちが夢中になって遊べる環境も消えてしまいます。
現地に住んでいる人だけではない、すべての生きものにとって宝のようにかけがえのない場所石木川、こうばる地区。
今後も多くの人に、素晴らしい自然との触れ合いを楽しんでいただきたいです。