工事差し止め訴訟 第8回口頭弁論


秋晴れの空の下、いつものように門前集会にはたくさんの人が…


現地こうばるの皆さんは、全員ジャンパー姿。いつものように早朝から現場での座り込みを続け、11時にマイクロバスに飛び乗り、バスの中でお弁当を食べながらやってこられたので、着替える暇もありません。お疲れ様です!

今回はじめて抽選無し。ここに集まった人全員が裁判を傍聴できました。それは、被告側の傍聴希望者がいなかったからです。一般傍聴席は原告側のひとりじめでした。(‘◇’)

しかし、口頭弁論開始予定時刻の13:30になっても一向に始まりません。裁判官はもちろん、原告席にも被告席にも弁護団の姿も見えません。

しばらくして傍聴席から書記官に対し、「開廷が遅れている理由は何ですか?」との質問が出されましたが、答えは何も返ってきませんでした。

実は、13:00から行われていた進行協議が長引いていたのです。

前回原告側が示した立証計画の証人尋問を被告側が否定したため、今回は、口頭弁論の前に、裁判官が双方の意見を聞いて今後の裁判の進め方を決める「進行協議」を30分間行うことになっていたのですが、それが30分では終わらなかったのですねー。

14時過ぎ、つまり予定より30分以上遅れて、ようやく開廷となりました。

ということは1時間も進行協議が行われたのですから、結論が出たのかと思いきや…そうではありませんでした。

結局、前回と同じ。こちら側が求めた証人尋問に対し、県も佐世保市も、その必要性を認めず、裁判所は、原告と被告それぞれと個別の協議を持つことにしたので、時間がかかったようです。

裁判所が原告側に確認したのは、「証人に何を聞きたいのか?ダムの必要性については取り消し訴訟控訴審の方で、詳しくやっているのではないか?全く別のことを聞くのか?」ということ。

それに対して、当方弁護団はこう答えたそうです。

取り消し訴訟で問われているのは事業認定が告示された平成25年当時の必要性であり、こちらの訴訟では現時点で工事をする必要があるかということで、基準とする時点が違う。
特に水需要予測と現在の実績との乖離は重要である。佐世保市は予測と実績の乖離は問題ではないと言っているが我々はそうは思わない。

次回は1月15日(火)15時~

そこで 裁判所の判断(証人として誰を採用し、いつ頃結審したいなどのスケジュール)が示されるのではないか?どんなに遅くとも来年9月までには結審し、年内の判決になるのではないか?とのことでした。

それにしても、県も佐世保市も、どうしてそんなに証人尋問を嫌がるのでしょうねぇ?水源連の嶋津氏に論破されるのが怖いのでしょうか?佐世保市水道局長の谷本氏の証言では不安なのでしょうか?

自分たちの主張に自信があれば、喜んで受け入れ、堂々と立証すればいいと思うのですが…