石木ダムは市民の願い???メッセージ展

3月下旬、アルカスSASEBOで、ちょっとユニークな展示会が開催されました。

その名は「石木ダムは市民の願い???」メッセージ展!

石木ダムがテーマなのに、なんだかいつもとは違うイメージ!素敵ですね~

企画したのは、こちら。

昨年秋に誕生したグループ「#ダムより花を」です。これまで石木ダムといえば、関心が高いのは高齢者で、若者世代は無関心・・と言われていましたが、実はそうではありませんでした。

自然が大好きな若者や子育て世代のお母さんたちの中には、「自然豊かなこうばるを水底に沈めるなんてやめてほしい」「水道料金や税金の使われ方として石木ダムってどうなの?」というモヤモヤとした思いを抱いている人たちも、けっこういたようです。

そんな人たちが集まって生まれたのが、このグループ。昨年は2回ほど、仮装パレードをやって市民の関心を集めました。

今年に入って、アーケード街で2回、アンケート調査を実施。その結果発表も今回のイベントの目的の1つでした。

みんな以前から疑問だったそうです。水道局の建物等に掲げられた「石木ダムは市民の願い」って本当だろうか?と。だって、自分の周りではあまりそんな人いないので…。というおしゃべりから、じゃあ、実際にアンケートやってみない?ということになって、その結果がこちら。

石木ダムを願っている人(新たにダムが必要だと思っている人)は、なんと、わずか18%でした!過半数の市民は願っていなくて、約30%は必要かどうか「わからない」でした。

また、市はことあるごとに佐世保は慢性的水不足で、水源確保は喫緊の課題だとアピールしますが、市民の64%は「水不足だと思っていない」ようです。

そして、佐世保市が負担する石木ダム建設費と関連事業費の総額が353億円にのぼることを市民の65%が知らないなんて・・・これも大きな問題ですよね。

新しい家を建てるのに、その総額がいくらになるのかも知らずに、計画が進められ、毎年かかった費用が請求されているようなものです。

そこで聞きました。佐世保市民のために使えるお金が353億円あったら、どんなことに使ってほしいですか?と。

「保育料を無料にしてほしい」「広い公園があったらいいな」「小・中・高の教室にエアコンをつけてほしい」「バス料金安くして下さい」「漏水対策ちゃんとしてよ!」などなど。頷きたくなるご意見ばかり。

さて、こちらのコーナーは、新聞の投書欄。
石木ダム問題は、本当によく投稿されるので、これはそのほんの一部ですが。

こちらはお馴染み、ほーちゃんのイラストコーナー。
イラストの下に置いてある水槽の中に入っているのは、カスミサンショウウオの子どもたち!こちらも人気者になっていましたよ。

壁面には、絵画がずらり。全て、こうばるの風景を描いたものです。

こちらは、この展示会に絵画を出品しよう!と、仲間に呼びかけてくださった吉村さんの作品。虚空蔵山に抱かれた「こうばる」の美しい景色…作者の想いが伝わってきます。

もちろん、石木川まもり隊も出品しましたよ。
まずは、写真展のコーナー。

はじめは、強制測量の時の写真です。

その闘いは今も「抗議行動」として続いています。


ここまでして守りたいこうばるの暮らしとは・・

そして、こうばる最大のお祭り。ほたる祭り!


その隣は手芸(パッチワーク)の作品を展示しました。こうばるにお嫁に来た3人の義姉妹の作品です。(2人は実の姉妹)

パッチワークに寄せて

この三姉妹だけでなく、こうばるの女性たちは皆ほんとうの姉妹のよう。

常に相談し、助け合い、本物の姉妹以上かもしれない。
他所から嫁いだのに、いつのまにか「ここが私のふるさと」「いつまでもここに住み続けたい」と本気で願うようになった女同士、強い絆で結ばれています。

それはまるで、別々の生地を繋ぎ合わせて作りあげるパッチワークのよう。
生地は厚みを増し、強くなり、
そして、作る楽しさ、オンリーワンの素晴らしさ!

こんな女性たちが惚れ込んだ「こうばる」を、あなたも訪ねてみませんか。