昨日の現場です。「力で奪った土地を返せ」と書かれたプラカード。その下には工事業者による「立ち入り禁止」のプラカードが何枚も並び、ネットの後ろは土砂の壁。これが、今の抗議行動の現場、座り込みの様子です。
こちらは2019年12月の写真。1年3ヶ月程前はこのように、座り込んでる前にも後ろにも、何も遮る物はありませんでした。
それが、昨年(2020年)10月、このように土砂が搬入され、
オレンジ色のネットが張られ、後方が狭められましたが、それでも見通しは良かったので、さほど緊張感はありませんでした。(今年1月の写真)
ところが、3月に入ると、ユンボの動きが活発になり、
早朝や夜も作業を行っていたので、こうばるの皆さんは三交代で、監視活動を余儀なくされてしまいました。
3月下旬、ネット後方に土砂が落とされ、
29日には、ネットの位置が変わり、
横から見ると、
こんな感じ。座りこめるスペースは前後10mほどに狭められてしまいました。
しかし、こうばるの皆さんも支援者も、今までと何も変わらず、元気に明るく抗議を続けています。支援者の数はむしろ増えています。県外(福岡や佐賀)からも応援したいと駆けつけてくださる人が、じわじわと増えています。
上の写真の手前にある手作りのテーブルの上で、昨日も美味しいコーヒーとおやつ(大学芋・クロワッサン・カレーせんべいなど)が振舞われました。
こんなに土煙が舞い上がりましたが、幸い風向きが良かったので助かりました。
踏まれても踏まれても芽を出す雑草のように、
踏まれるほどに強くなる麦のように、
こうばるの皆さんの意志はますます固く深く結ばれています。
知事も土木部長も河川課長も、思い出してください。
子どもの頃、きっと読んだはずの童話。
『北風と太陽』を。
知事は県議会での答弁では、「円満に土地を明け渡してもらうのが最善」として「話し合いを模索中」と答えていますが、やっていることは逆ですね。
工事の強行=強い北風を吹き付ければ、心は凍え硬くなり、話し合う気持ちは失せていくばかり。
円満を望むのは御門違いも甚だしい。
知事!
イソップの教訓を思い出し、戦略を立て直してみませんか?
新年度が始まった今こそ、チャンスだと思います。
(