大石知事は選挙期間中から課題解決のためには、まず関係者の話をよく聴くことが大事と対話重視の方針を示していました。
トップダウンではなくボトムアップという手法は民主的で、県民としても望むところです。
石木ダムに関して知事は、3月就任後まもなく建設予定地こうばるを訪れ、住民へ挨拶。4月には、住民の案内でこうばるを視察。
次は石木ダムの必要性についての意見交換をということになっていたので、住民の皆さんはその日を待ち望んでいましたが、その機会は得られないまま、工事だけが進んでいます。
そして昨日、知事は推進派の声を聞くために、佐世保市と川棚町を訪れました。
佐世保市では「石木ダム建設促進佐世保市民の会」、川棚町では、「石木ダム建設促進川棚町民の会」や元地権者でつくる「石木ダム地域住民の会」との意見交換を実施。
終了後、知事は記者団にこう語っていました。
その考えは立派です。
4月には現地を歩きながら反対派住民と語り合っていたのだから、今度は推進派元住民と意見交換することは全く問題ありません。
でも、それは、あくまでも公平に両方の話を聴くならばということです。
「両方の話を聞きながらしっかり理解を深めていきたい」との言葉通り、知事自身が石木ダム問題を学び理解するために両者から話を聞く。その上で判断する、という道筋でなくてはなりません。
しかし、知事は会議の冒頭このように発言しています。
既に知事の判断(事業は必要→早期完成を目指す)は示されているではありませんか。
同じ推進派同士なのに、なぜ意見交換が必要だったのでしょうか?
冒頭の挨拶以外はマスコミにも非公開だった昨日の会議で、どんな意見が出されたのやら・・。
新聞報道によると、佐世保では、1994年の佐世保大渇水を振り返ったり、老朽化した既存ダムが大雨で崩壊する懸念が指摘されたそうで、川棚では、昨年の大雨で石木川の護岸が崩れ人命に関わる恐れがあったとの訴えがあったそうです。
もしかしたら、次の川原訪問に向けて、知事は「住民の話を聴く」だけでなく逆に住民を説得したい、そのための根拠を求めて推進派の意見に耳を傾けたのではないか・・そんな疑念さえ生じてしまいます。
まるで行政代執行へと背中を押すような発言・・
知事自らが理解し判断するためだったはずの対話は建前で、所詮はパフォーマンス、行政代執行のアリバイ作りだった・・そうならないよう、
私たちは未だ知事の初心に期待し、真の対話を願っています。
NHK長崎 7/13(水)16:53
石木ダムめぐり知事が建設容認の住民と初の意見交換
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20220713/5030015253.html
NCC長崎文化放送 7/13(水) 20:15
大石知事が石木ダム推進派と意見交換
https://news.yahoo.co.jp/articles/1142b45512f78b7da7f97af4ad935e6004a6fc80
KTNテレビ長崎 7/13(水) 20:26
大石知事と石木ダム建設推進派の住民などが初面会
https://news.yahoo.co.jp/articles/4afa678e19e4a82a9cb77ba349da04fd5ced41af
NBC長崎放送 7/13(水) 19:08
大石長崎県知事が石木ダム推進派と面会 ”建設推進” を明言
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/94870?display=1
読売新聞 7/14(水)05:00
知事「石木ダム推進」建設求める3団体と意見交換
https://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20220713-OYTNT50156/
毎日新聞 7/14(水)
石木ダム 推進団体と意見交換 知事「理解得ること重要」
https://mainichi.jp/articles/20220714/ddl/k42/040/367000c
長崎新聞 7/14(木)11:50
大石知事、石木ダム建設推進派と意見交換 早期完成を改めて強調
https://nordot.app/920140332116819968