大石知事、反対派住民と意見交換

8月10日、反対派住民がかねてより願っていた知事との意見交換がようやく実現しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/36f62a35d7c1aecf359a3c079d89ad44f54f0076

しかし、その内容は必ずしも評価できるものではなかったようです。

第一に、知事は話し合い期間中の工事中断には難色を示しました。その理由は、「県民の安心安全を守るのが行政の責任」という常套句で説明しました。

ということは、「県民の安心安全を守る」には、石木ダムがどうしても必要との前提に立っています。本当にそうなのか?そうは思っていない住民との意見交換に臨むにあたって、それは誠意に欠けると言わざるを得ません。あなた方が何と言おうとダムは造りますよ!という意思表示をしていることになるからです。そんな権力を誇示しながらの対話はは、フェアではありません。

知事は「無理やりつくるのではなく、しっかり理解を得た上で進めたい」と述べたそうですが、それが本心なら、行動で示してください。県は未だ理解を得ていないのに、ずっと工事を強行しています。

第二に、佐世保の市民団体との意見交換についても拒否されたようです。理由は「工事差止訴訟が継続中なので」とのことですが、それがなぜ理由になるのでしょう?

知事との意見交換を求めた団体の中には確かにその訴訟に関わっている人もいますが、あくまでも個人としてです。団体が訴訟を起こしたわけではありませんし、そもそも4団体中の2団体は、その訴訟が始まった後にできた団体です。私たちはただ知事と石木ダムについて直接話し合い、私たちの考えを伝えたいだけなのです。私たちも知事と同じように、地域の未来を、より良いものにしたいと願っている市民なのです。

知事は既に推進派市民団体と意見交換なさったのですから、その団体の方とは違う意見も聴いて下さるはずですよね。7月13日、知事は「どちらか一方ではなく、両方の話を聞きながらしっかり理解を深めていきたい」とカメラの前で明言されました。その言葉を私たちは信じています。

第三に、知事は公開討論会の提案も受け止めていただけなかったようです。しかし、これについては、拒否ではなく「明言を避けた」とありますから、迷っておられるのかもしれません。であれば、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。何しろ、このダム建設費を負担する県民の多くが、石木ダムについて「わからない」「県の説明は不十分」「公開の場での討論会を求める」とアンケートで答えているのですから。

しかし、対話継続は確認されたとのことで、それだけは良かったと思います。昨日は対話の初日。これからが本番です。ダムの必要性について、住民の皆さんとじっくりと意見交換していただきたいと願っています。

 

西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/971534/

毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20220812/ddl/k42/040/257000c

読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20220811-OYTNT50109/

NBC長崎放送
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/nbc/121376?display=1

NCC長崎文化放送
https://www.ncctv.co.jp/news/104802.html

KTNテレビ長崎
https://www.fnn.jp/articles/-/401943

NHK長崎
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20220812/5030015633.html