佐世保市民から大石知事へ再要請

8月23日、私たちは再び大石知事へ石木ダムについて佐世保市民の声を聴いてほしい、面談の機会をいただきたい旨の要請書を提出しました。

私たちというのは、「水問題を考える市民の会」「佐世保の水と石木ダムを考える市民の会」「#ダムより花を」そして「石木川まもり隊」の4団体です。

その要請書はこちらです。2022.8.23 知事への再要請書

この文書の中でも説明していますが、そもそもの発端は7月13日。知事はわざわざ佐世保まで足を運び、石木ダム推進派団体と面談しました。

そこで私たち4団体は、28日、推進派以外の市民の声も聴いてほしいとの要請書を提出しました。

それに対する回答が8月18日、電話によってもたらされました。(要請書には文書で回答いただきたいと明記していたのですが)

その内容は、「訴訟が継続中なので会って話し合うことはできない」というもので、なぜ訴訟中だと会えないのか尋ねても明確な説明はいただけませんでした。そこで、回答はやはり文書でいただきたいと言うと、「訴訟中なので文書のやり取りもできない」との返事。何度お願いしても結果は同じでした。

そこで私たちは協議の結果、再要請書を提出することで合意、23日に速達書留で郵送しました。

今回の要請書では要請事項を2つとしました。

1つ目は、なぜ訴訟中だと「面会も文書のやり取りもできない」のかということです。

石木ダムに関する裁判が始まって以来7年間、県も佐世保市も訴訟を理由に話し合いを拒んできました。「石木ダムの必要性については、いま法廷の場で争っているところなので、お話しできません」と言いながら、広報紙や県政or市政チャンネルでたびたび特集を組み、石木ダムの必要性を声を大にして訴えています。

石木ダム訴訟の原告は全て個人の意思によるものです。団体として提訴したわけではありません。仮にその個人としての原告が4団体の中にいるから会えないと言うなら、8月10日知事が川棚で面談した方は全員原告です。矛盾していますね。

もう1つの矛盾、それが2つ目の要請事項に繋がります。

知事は推進派の市民・町民と面談したその日に「どちらか一方ではなく、両方の話を聞きながらしっかり理解を深めていきたい」とテレビカメラの前で語っていました。そんな知事が推進派佐世保市民の意見だけ聞いて反対派佐世保市民の意見を聞かないのは、やはり矛盾しています。

矛盾というより、あれは「本心ではなかったってこと」「住民と会うのもパフォーマンスに過ぎない」「だから騙されちゃダメ」などと批判する声も、あちこちから聞こえてきます。

でも、私たちはまだ知事の言葉を信じたいと思っています。だからこそ再び要請書を提出したのです。

県民との対話を重視する大石知事に求めます。

石木ダムの利水について、受益者である佐世保市民のもう一方の声を、ぜひ聴いてください。

知事自身の判断による回答を私たちは待っています。

 

KTNテレビ長崎  https://www.fnn.jp/articles/-/408787

毎日新聞  https://mainichi.jp/articles/20220827/ddl/k42/040/372000c