求められる知事の政治決断

長崎新聞は今日の『論説』で、知事に政治決断を求めている。

行政代執行か、事業断念か。

何故なら、「解決の道筋が見えないまま、県と住民が対峙し続ける現状は不幸でしかない」「現状は過去の県政の積み重ねの結果」だから。

それは多くの県民が同意するところだと思う。

しかし、知事に丸投げであっては無責任だ。私たち県民の無関心が、歴代の知事たちの決断を先送りさせてきたことも反省すべきだ。

「問題の本質から目をそらしている」

問題の本質とは何か?やはり、今、そしてこれから、この石木ダムが本当に必要なのかという見極めだろう。

「長年にわたり事業継続の理屈を重ねれば重ねるほど、その信憑性は揺らぐ一方だ」

半世紀経っても、ダム堤はまだ1mmもできていない。その現実が事業の意義の乏しさを証明しているのではないだろうか。

いずれにしても、今回の石木ダム再評価は、ますます重要となってきた。科学的で公正な審議を行なって、知事の判断を助けることができるかどうか、注目したい。

石木ダム再評価って何?

いま進行中の6月議会で、県議会でも佐世保市議会でも、石木ダム再評価について話題になっています。

再評価?何それ?と思った方も少なくないかな・・

それはね、長―く続いている公共事業が、果たして本当に必要なのか?現時点において、そして未来においても必要なのか?それを見極めるための評価です。

そして、その評価の結果、今はもう必要性がほとんどないよねということが判明したら、その事業は中止して、その予算を、もっと必要なところに投入することができるのです。

それが公共事業の再評価制度で、5年に1度実施することが義務づけられており、それをしなければ、国からの補助金はもらえません。

そんな大事な再評価が、今年度石木ダムについて行なわれるのです。

しかも今回は、工期の延長や事業費の増額が決まるかもしれない、さらに重要な再評価です。公正に慎重に審議してもらいたいものです。

しかし、再評価の実態は、残念ながらそんな希望とはほど遠いものです。何故でしょう?

その事実や背景を指摘し、本当に有意義な再評価を実施していただくための請願を佐世保市内の4団体が請願書を提出しました。
20240605佐世保市議会への請願書

その請願についての委員会審議が下記の要領で行なわれます。

4団体による趣旨説明も行ないます。よかったら傍聴にいらしてください。どなたでも傍聴可能です。!

日時:7月2日(火)10:00~

※ 傍聴希望者は9:50までに市役所3階の議会事務局で、傍聴の申し込みを済ませてください)

問い合わせ連絡先:090-6171-5810 michi30@hyper.ocn.ne.jp