工事差止訴訟第2回口頭弁論 佐世保の予測は「水増しの水増し」

今日は石木ダム工事差止本訴の第2回口頭弁論。
前回同様、地元地権者の参加は2名のみでした。
他の皆さんは、裁判当日も工事車両の前に座り込んでの抗議を続けざるを得ないからです。

そんな地権者の皆さんに代わって、今日は多くの佐世保市民が裁判を傍聴しました。



川棚町や長崎市、西海市からも…だけじゃなく、福岡市や神奈川県からも!

そんな熱心な原告のためにも、少しでも裁判をわかりやすくしたい!と、石木ダム対策弁護団の先生方は毎回、法廷で陳述を行います。それは膨大な準備書面の内容を短くわかりやすくまとめた「要旨」を読み上げることです。

民事訴訟においては、「口頭弁論」といっても、ほとんどは書面のやりとりで終始します。
確かに石木ダム裁判でも、被告側(国であったり、長崎県や佐世保市であったり)の陳述は「書面の通りです」などというものばかりで、その書面を裁判当日までに見る機会のない傍聴者には、相手がなんと主張しているのか知る由もありません。

そこで当方弁護団は裁判所に提出した書面の要旨を作成し、傍聴者が理解できるよう、それを法廷で読み上げてくれます。おかげで私たちは何とか裁判の流れや双方の主張のポイントが見えてきます。

今日は、この2つの要旨が読み上げられました。

差止本訴・第1準備書面の要旨

第2・第3準備書面の要旨

要旨のさらに要点を言うならば、次の3つでしょうか。

➀佐世保の水需要予測は、石木ダム建設のための数字合わせに過ぎないでたらめなもので、特にSSKの予測は「水増しの水増し」であり、「このような違法なダム建設を止めることは裁判所の責務」である。

➁治水面においては計画規模や基本高水流量の設定が不自然で不合理で恣意的である。そして、ダムの代替案においては、こちらもコストを「水増し」している。

➂原告らは覚書の当事者(当時の総代)ではないので覚書の効果がないという県の主張は不合理。「総代」というのは地元住民の代表という意味だから。

また、最後に裁判長が被告側へ何か述べていましたが、声が小さくてほとんど聞き取れませんでした。報告集会での平山弁護士の説明によると、

被告(県と佐世保市)は、原告の主張(人格権などが石木ダム工事によって侵害される)に対し、「工事差止の根拠とならない」と主張しているが、そう考える根拠を次回の書面の中で具体的に示してください。

というような趣旨だったそうです。
双方の議論を嚙合わせるために裁判長は、被告の主張の根拠についてより具体性を求めた。具体的な根拠が示されれば、それに対して原告側も反論し、争点がわかりやすくなってくるから。
とのことでした。なるほど~確かにそうですね。

それにしても、三者(裁判長・原告側代理人・被告側代理人)のやり取りが聞こえづらいのはどうにかならないのでしょうかね~ほとんどの傍聴者が不満に思っていることなのですが…
石木ダム裁判は一番大きな法廷でおこなわれるので、裁判長と傍聴者の距離が遠く、どうしても聞き取りにくいのです。
特に被告側代理人は裁判長の方に向かって話すので、かなり大きな声で話してくれないと傍聴席まで届きません。

なぜ法廷ではマイクを使えないのでしょうか?
録音用のマイクを使っているからでしょうか?
どうにか工夫できないものでしょうか?

開かれた裁判にしようと思うなら、形だけの公開では意味がありません。

報告集会では、その点について何人もの方から要望が出されましたが、裁判所のルールなので、石木ダム弁護団がどうこうできるものではないようです。
ただ、聞こえないときは「聞こえません」と言ってもいいそうです。
そうしたら、裁判長も被告側代理人も大きな声で言い直してくれるはずだと。

次回から、聞こえないときは、聞こえないと言いましょう。
ただし、優しく、冷静にね!

♥すみません。聞こえないので、もう少し大きな声でお願いしまーす♥と。

私たちはみんな裁判官や被告代理人を見つめていますよ。
皆さんの声に耳を傾けていますよ。
という意思表示を込めて。

次回は、11月13日(月)14:00~です。😊

“工事差止訴訟第2回口頭弁論 佐世保の予測は「水増しの水増し」” への 4 件のフィードバック

  1. いつも情報をありがとうございます。
    「法廷で発言者の声が聞こえていません。原告・傍聴者に聞こえるよう早急に改善されるようお願いいたします。」と長崎地裁に原告団事務局として申し入れるのがよいと思います。
    特に私など、耳の聞こえが悪いので、困っています。よろしく御願いいたします。

    1. 遠藤様
      こちらこそ、いつもありがとうございます。
      ご提案の件については、原告団事務局で検討したいと思います。
      ところで、八ッ場ダムなどは関係各都県のあちこちで裁判がおこなわれたようですが、そちらではこのような問題はなかったのでしょうか?
      傍聴者はしっかり聞き取れていたのでしょうか?
      だとすれば、その要因は何だったのか?マイクなど音響設備のおかげか、裁判長や弁護士など発言者が大きな声を出してくれていたのか、部屋が狭かったのか(それは考えにくいのですが)、参考にしたいので教えて頂けないでしょうか?

      1. 松本様

        返信、ありがとうございます。

        八ッ場ダム裁判に限らず私が傍聴した法廷で発言が聞き取りにくいときは、「すみません。聞こえません。」と声をあげていました。その都度、裁判長は声を大きくして言い直していました。
        裁判所に正式に申し入れたことはありません。
        (私が石木ダム裁判で声をあげないのは、報告会で分かるから、という判断もあります。私には殆ど聞こえていないので、「聞こえません」の声をあげっぱなしになっちゃうので、止めています。)

        現在の裁判は書類交換方式ではなく、口頭弁論方式を採用しています。
        口頭弁論方式である以上、傍聴者に聞き取れないのは違反です。
        「違反!、違法!」などと荒立てる前に、裁判所に「法廷での発言が傍聴者によく聞き取れるようにして欲しい」という趣旨の要請をするのがよいと思います。
        大事な司法改革です。よろしく御願いします。

        1. 遠藤様

          ご返信ありがとうございます。
          やはり他の裁判所でもマイクは使っていないようですね。
          とすると、声を大きくとのお願いをするしかないのかもしれませんが…
          いずれにしても、まずは原告団事務局で対応を検討してみます。

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