広報反論リーフレット 市内4割の世帯にポスティング

今年もあと1日と少しで終わり。

年々時の流れは加速する、ように感じる。と同時に、記憶もすぐに右から左へと流れ去ってしまう。このブログも、体力、知力の衰えと共に、書き漏らしが増えている。

3日前の反省会に出席し、その漏れに気付いたので、遅ればせながら報告させていただきます。

その反省会の正式名称は、「反論リーフレット ポスティング反省会」。

何への反論かというと、広報させぼ9月号の特集記事「水を大切にする日2022~渇水の歴史と石木ダム」https://www.city.sasebo.lg.jp/soumu/hishok/kohosasebo/documents/2022090205.pdf への反論です。

そこには、

  • 佐世保は2年に1度渇水の危機に瀕している渇水都市だ。
  • 石木ダムで得ようとしているのは4万トンで、それは必要最小限の水量だ。
  • 水源確保の方法は石木ダムしかない。
  • いま使用中の老朽ダムを改修するためにも石木ダムが必要。
と書かれていましたが、いずれも、その根拠に首を傾げたくなるものばかりでした。

そこで、私たちは、その4つのテーマごとに具体的なデータや資料を提示して反論するリーフレットを作成しました。

広報させぼへの疑問_



仲間の1人が、
これを各家庭に届けたいね。市は私たちの税金を使って、市の主張を市内10万世帯に届けている。私たちは、新聞折込しようにも、意見広告として断られてしまう。郵便物として届けるにはお金がかかり過ぎる。やはり、自分達の足と手で、1軒1軒配るしかないのではないか?

と言い出し、

他のメンバーも、やろう!と賛同し、反論リーフレットのポスティング作戦開始!

終わってみれば、当初計画をはるかに上回る数の家庭に届けることができました。

反省会での集計結果をお伝えすると・・

リーフレット総数=40,180部(発注数40,000+予備180)

ポスティング数=37,274部

その他=2490部

在庫=416部

ポスティング件数の37274世帯は旧佐世保市の世帯数93952世帯の39.7%にあたります。(合併した宇久島や飛び地の小佐々などには行くのが難しかったので、旧佐世保市を対象に配布しました)

ポスティングに参加したのは佐世保市民の有志24人と、佐賀県伊万里市のFさん、福岡市在住のKさんなど合計26人の個人と、健康友の会佐世保や石木ダム建設に反対する川棚町民の会の方々も進んで協力してくださいました。

その結果として、これだけ多くの世帯に配布できたことが心から有難く、感謝の思いでいっぱいです。

しかし、残念なことに、反応がほとんどありませんでした。

お1人だけ、よく書いてくれた!私もそう思っていた。頑張ってほしい!との激励の電話をいただきましたが、ほかには応援もクレームも何もありません。(実はダム推進派の方からの反論や抗議の電話を期待していたのですが・・)

でも、ポスティング中には住人の方に直接手渡す機会も有り、いろんな反応がありました。反省会で出てきたものは、「たまに要らないと言う人もいるが、だいたいは受け取ってくれた」「中には、ご苦労様とか頑張ってくださいとか」「たまに若い人がいて渡そうとしたら、大丈夫ですと言われた」

この「大丈夫」発言には皆も「そう、そう。最近の若い人は、要らないとは言わず、大丈夫って言うんだよね~」「何でだろう?」「いつ頃から?」と、大いに盛り上がりました。

とてもたくさんポスティングをしてくれたTさんは、それだけ多くの人と話す機会があったようで、いくつかのエピソードを伝えてくれました。

*小野町のアパートで配り始めようとしたら、たまたま家主さんがいて、「チラシは入れないように」と言った後で、「何のチラシですか」と聞くから、石木ダム反対のチラシですというと、「じゃあ入れてください」ということになりました。

*棚方で既に配ったところに二重配布したくないので、玄関先にいた主婦の方にリーフレットが入っていたかどうか尋ねますと、「入ってました。よく書けてますね」とお褒めの言葉をいただき、「がんばってください」と激励されました。

 

このような嬉しい反応は滅多にありませんが、私たちの多くが感じたことは、「市が水不足だというからそうだと思っていた」「水不足なら石木ダムは必要でしょう?」という思い込み。

そのような方に、あなた自身は水不足で何か困っていますか?と尋ねると「私は別に困っていない。でも、困っている人がいるんでしょ?」という認識。

では、是非このリーフレットを読んでみてください。そう言って渡してきたというケースがけっこうあったようです。

こういうことが大事だと、あらためて思いました。そして、受け取った方が、読んでくださっていますように・・!

皆の共通の感想は他にもありましたよ。

🔶最近のポスト(郵便受け)は、わかりにくい!

マンションでは、どこにあるのかわからない。奥の方だったり、外にあったり。個人宅では、様々な形のポストがあり、どこから入れれば良いのやら不明のものがあったり、二重扉になっていたり、門を開けて敷地内に入らなければポストにたどり着けなかったり・・・郵便屋さんの苦労がよーくわかりました!

🔶空き家が多い!

高台はもちろん、佐世保の中心地にも空き家が多い。ボロボロのアパート。草ぼうぼうのお庭。外観は立派だったので石段を登っていくと門のところに蜘蛛の巣が張っていたり・・

メンバーの1人は言いました。

「30年後、佐世保の人口は19万人になると推定されています。「ダムは必要ない」ということが確信になりました」と。

同感です。

23万7000人の人口の今、私たちは水不足で困ってはいない。

ダムを造って新たな水源を確保しても、人口が19万人になれば、その水は誰が使うのでしょう?不要な水のために、19万人の市民は、無駄なダムの維持管理費を支払い続けなければならないのです。そんな理不尽なツケを未来に託していいのでしょうか?

あなたはどう思いますか?

 

 

 

 

オンライン署名にぜひご協力ください!

石木ダム建設は説明不足。長崎県は一度立ち止まり、
公開討論会を開いてください。(Change.org)

ほかにも、こうばるを守るためやっていただけることがあります。

→あなたにできること

「広報反論リーフレット 市内4割の世帯にポスティング」への1件のフィードバック

  1. 年末怒涛の2連続だったのですね😆これはものすごくいい、ぐっときました。まさに足で稼いだ記録ですね。観念的でなく、ガンバロ〜的でなく、一緒にポスティングさせてもらってるような臨場感です。
    たくさんの佐世保市民に読んでもらいたい!93952世帯のみんなに読んでもらいたい。
    おつかれさまでした😀
    きっと佐世保市民に、市役所の人たちに、日本中の人たちに、「本当」は届きます。

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