守ろう!こうばる 止めよう!強制収用

県内のニュースでよく聞く言葉「強制収用」、たまに目にする言葉「行政代執行」。これらの言葉の意味や違いを、あなたは正確に知っていますか?

石木ダム建設予定地住民にとって、これらの言葉が、日増しに現実味を帯びてきています。

強制収用の日まで、もう1ヶ月を切りました。

この言葉に、夜も眠れないくらい苦しんでいる人がいることも知らずに、私たちはこの日を迎えていいのでしょうか?

受益者佐世保市民として、こうばる住民がおかれた現状を知り、この問題にきちんと向かい合い、考えてみたい。そのような願いを込めて企画しました。



aさん:強制収用なんて言葉が難しくて、いまいちピンときてなかったけれど、本当はなんか気になってはいたんですよね~

bさん:水も電気もお金も、余裕ある暮らしをしたいとは思うけど、誰かの土地を奪い取ってまでダムを造ってほしいとは思っていません。

cさん:でも、所詮、政治家やお役人が決めること。私たち市民には何も変える力はないし…

そんなあなたや、あなたにも、ぜひ来てほしい!

強制収用を止め、こうばるの暮らしと自然をまもるために、私たち佐世保市民に何ができるのか、一緒に考えてみませんか?

 

ラムサール条約元副事務局長現地視察

直前のお知らせとなります。

《緊急告知!》
国際的NGO・ラムサール条約元副事務局長
ニック・デビッドソン博士
8/22(木)午後より石木ダム建設予定地の現地視察が決定!
中立性と対話を重視するため
石木ダム建設事務所も訪問します。
こちらの動画は
ニック博士の名古屋COP10(締約国会議)でのメッセージです。



急きょやってきた?台風の目「せやろがいおじさん」に引き続き、
今度はイギリスから大きめの台風(国際的重鎮)が現地を訪れてくださること…

大変嬉しく思います。

今話題の「せやろがいおじさん」の石木動画をニック博士にも自慢したいものです!
(笑いのツボ、通じるのかわからないけれど………)





また、

NGOラムサール・ネットワーク日本は
今年で設立10周年です!
おめでとうございます!
ラムサール条約元副事務局長の
ニック博士が来日するのは
東京での記念講演のためです。
8/25(日)開催です!
時間 10:00-17:30
会場 YMCAアジア青少年センター
9階国際ホール
参加費 2000円
こちらへの参加も、(関東方面のみなさんよかったら…)よろしくお願いします!





日本で唯一撤去された熊本県の荒瀬ダムについて
つる祥子さんの講演も聴けますよ!

せやろがいおじさん、石木川で叫ぶ~

みなさん、「せやろがいおじさん」ってご存知ですか?

「知ってる!」「当然!」「面白いよね!」と即答したあなたは、きっと若い方ですよねー

あるいは、若者並みの情報通?

私など、せやろがい?ハテ?
貝の名前?その貝が大好きなおじさんのこと?
なんて一瞬思ったくらい無知でした…

ほら、こんな動画を配信している人だよ、と見せられた動画は確かに面白い!共感する!

石木ダムのことも発信してくれないかな~

とHさん(せやろがいおじさんのお友だち)にお願いしたら、なんと快くOK!さっそく石木川にやってきてくれました~



そうして、現地取材、翌日にはもう撮影。

その翌日にはYouTubeで公開!



こちらです。https://www.youtube.com/watch?v=SbmizwxRCjA

とても分かりやすくて面白い!笑いながら考えさせてくれます。

いま必要なのは、強引に押し切る力じゃなくて、引き返す勇気とちゃうか~

最後のこの一言に大拍手! (‘◇’) 💛

どなたか、この動画、
中村知事や朝長市長に、届けていただけませんか~

副知事、要請書受け取り拒否!

7月30日午前10時県庁集合。



「石木ダム建設絶対反対」「強制収用は許さない」「石木ダムNO!」の幟やプラカードを持った人々が県庁ロビーを埋め尽くしました。



こんなにたくさんのメッセージカードも!

「部屋を用意しているのでそちらへどうぞ」と促す河川課職員に対し、地権者の代表は、「私たちは知事に会いに来た。知事へ私たちの土地を強制収用しないよう伝えるためにやってきた」と。しかし、知事は上京していて不在だと言うばかり。

「知事を出せ!」という怒号が飛び交う。

傍にいた職員が私に、「わかってくださいよ。本当に知事は不在なんですから。窓口のTさんには事前に伝えてありましたし、ちゃんと私たちが対応しますから」と言うので「東京のどこに何の用事で行かれているのですか?」と問うと、「それは言えない」と言う。

こりゃ、ダメだ~。これまでさんざん県に騙されてきた人たちに、内容については言えないけど東京出張は信じてください、なんて無理な話です。

県が強行しているダム建設のために、家や土地を奪われようとしている人が会いに来るとわかっていて、それでも行かねばならない大事な公務なら、隠す必要はないでしょう?例えば、「新幹線の件で国交省へ」とか「IRの件で経産省へ」とか。その程度なら言えるはず。それさえも言わないので、在庁しているのではないか?我々に会いたくないので用もないのに東京へ逃げ出したのではないのか?などと勘繰られるのです。

膠着状態に陥ったままお昼に。各自、持参したおにぎりや庁舎内のコンビニで買ったお弁当を食べ、午後に突入。

午後からは、知事がいないなら副知事に要請書を手渡そうということになり、河川課職員と交渉。

しかし、これまた難航。副知事は在庁しているのに、公務のため会えないという。秘書課長も出てこない。なぜなら石木ダムの担当は秘書課ではないから。担当は河川課だから。

この対応に、みんなプッツンしました。それならこっちから出向こう!と。



秘書課に通じる廊下に人の列。「通せ!通せ!」の大合唱。狭くて、熱気で蒸し風呂状態。



私は、この階段の上にいたので、先頭の方の状況は何もわからなかったのですが、後で聞いたら、子どもたちが最前列にいて、「通してください」と何度も何度も頼んだのに、職員はただ無言を通していたそうです。

このままでは、熱中症で倒れてしまう人も出てしまうかも…それを危惧して再びロビーへ移動。

やっと秘書課長が登場。



しかし、「副知事は公務のため、私が受け取ります」と繰り返すばかり。

「我々への対応は公務ではないのか!?ほんの10分でいい!」

そう粘っても、頑として拒否。

そこで、もう諦めました。今日は要請書を渡さずに帰ろうと。

地権者の思いが詰まった「強制収用の取り下げを求める要請書」は、本来知事に直接手渡すために持ってきたのです。届けるだけなら郵送でもできます。対面し、文字にできなかった思いを直接伝えて渡したかったのです。

しかし、不在ならやむを得ない。知事の代行者である副知事に託そうと決断したのに、それさえも受け入れない。

この対応って何ですか!どこまで地権者を傷つければ済むのですか!

これは全て知事の責任です。
「地権者が来ても自分は会わない(会えない?)対応は河川課がするように」とトップが決めたら、部下はそれに従わざるを得ない。矢面に立たされた河川課職員は防波堤になろうと必死でした。その防波堤は突破されたけど、秘書課長がかろうじて守りました。副知事からは、よくやったと褒められるのでしょうか?私たち県民の目には、道理が通じない、人の心を持たないロボットのように見えました。

その頃、秘書課の前では、まだ子どもたちとそのお母さんたちが頑張っていたことを後で知りました。

その場に同行していたMさんに聞きました。

ある男の子は、「どうして知事に会えないのか?どうしてダムがいるのか?わかるように教えてください!」と訴えていたそうです。

こうばるに住んでいる女の子は、「私の家を取らないでください!ダムはいりません!私は死にたくありません!弟や妹も死んだらいやです!」と泣きながら叫んでいたそうです。

それでも県の職員は、表情も変えず道を開けまいと立ちはだかり、まるで心を失ってしまったかのように見えたそうです。

おそらく、そうではなかったでしょう。子どもたちの言葉に職員の皆さんも動揺し、まともに聞いていたら職務を放棄したくなるので、見えない手で耳を塞ぎ、別のことを考えようと必死で頑張っていたのではないかと想像します。

このような辛い仕事を部下にさせて、知事は平気なのですか?


「また出直します。その時は、また皆さんよろしくお願いします」地権者の挨拶を見守る人垣の後ろに居て、ふと天井を見上げると「青いぜ!長崎」のフラッグが…



「その遺産は、過去と未来を見つめている」

たぶん、世界遺産に登録された「潜伏キリシタン関連遺産」のことでしょう。

知事は、どんな遺産を長崎に残そうとしているのでしょう?

石木ダムを造ったら、まちがいなく禍根を残す『負の遺産』になりますよ。

10時だよ、全員集合!

特に長崎県民の皆さんへ(もちろん他県の方も大歓迎です)

7月30日(火)空いていますか?
空いていたら、ぜひ県庁にお集まりください。
10時に集合です。


川棚町こうばる地区住民の土地が全て奪われようとしています。
石木ダム建設のために。

必要性のない「公共事業」のために、住む家も生業もコミュニティ(13世帯約60人)も奪われようとしています。

その権利侵害の日は9月19日と決まりました。

住民の皆さんはもちろん、私たち県民も看過できません。

私たちは全力で、知事に翻意を訴えます。

平和と民主主義を愛する長崎県民の声を結集し、共に知事へ呼びかけましょう。

7月30日午前10時、長崎県庁にお集まりください!

佐世保市と川棚町からは貸し切りバスが出ます。

乗車ご希望の方はこちらまで、ご連絡ください。

    川棚方面の方→090-4519-2528

佐世保方面の方→090-6171-5810

よろしくお願いします。(‘◇’)ゞ

 

工事差止訴訟 第12回口頭弁論~尋問

いよいよ大詰め!
この日は丸一日かけて本人尋問が行われました。
本人尋問とは、原告本人に対する尋問で、当事者尋問ともいいます。

午前中は、ダム問題に詳しい嶋津暉之氏(水源開発問題全国連絡会共同代表)への尋問。2時間かけて治水面に関する問題点が指摘されました。

嶋津暉之氏(報告集会での写真)
その骨子はこちらです。
http://suigenren.jp/wp-content/uploads/2019/07/6aa2ace98148ef838cb0d3a3c97c9d96-1.pdf

簡単にまとめると、

1. 石木ダムができても、その効果が及ぶのは、川棚川流域のわずか8.8%に過ぎない。

2. 最も危険な最下流域は港湾管理者の管理区間で、整備計画もなく放置されている。

3. 川棚町市街地の下水道計画では、10年に1度(1/10)の大雨にしか対応できないので、石木ダム計画で採用している100年に1度(1/100)の大雨が降れば、当然内水氾濫が起きてしまう。

4. 川棚川の下流域(石木川との合流地点より下流)の治水計画の規模を、1/100にしたのは間違いであり、恣意的。
5. その理由の第1は、氾濫計算を行うための項目の1つである河道状況が、現在のデータではなく、原始河道(昭和50年当時)が使われていること。現況で計算すれば1/50となり、石木ダムは不要となる。

6. 理由の第2は、その原始河道のデータも川幅を実際よりもかなり小さくしていた。(当時の航空写真から算出すると実際の川幅は、1.5倍~2倍もあった)

7. 治水目標流量の計算に使われた過去の雨量データも間違っている。当時、川棚川流域に雨量観測所がなかったので佐世保観測所のデータの0.94倍で算出されているが、実際にはもっと小さかった。昭和23年洪水の正しい推定値は0.57倍であった。

8. 県が算出した1/100の雨が降っても、川棚川が溢れるわけではない。石木ダムを造って余裕高を確保しようとしているだけ。

9. 石木ダムの費用便益比は1.25と県は言うが、治水目的である川棚川の便益比はわずか0.12しかない。石木ダムが洪水対策というのは全く理由にならない。

10.  便益の大半は不特定利水の便益であるが、その値はダム完成前から計上するという有り得ない手法が取られている。まともにダム完成後の便益で計算すれば、石木ダムの便益比は0.66にしかならず、不要という結論になる。

スライドを見せながら、石木ダム計画の問題点を次々に暴いていく嶋津氏の説明に、多くの傍聴者が「目から鱗」だったのではないでしょうか?裁判官たちもそうであったと思いたいのですが…。

続いて県側代理人による反対尋問です。
どんな尋問が飛び出すかと興味津々で聴き耳を立てていたのですが…

1人目の弁護士は、長崎地裁の判決(事業認定取消訴訟第一審)で示された「県の主張は不合理とは言えない」という判断を示すことによって反論しようとしましたが、嶋津氏はその結果についてことごとく「知りません」とかわしました。

バトンタッチしたもう1人の弁護士は、「あなたの主張はあくまでもシミュレーションであり、予測ですね」と言い、嶋津氏だけでなく誰もがあきれたのでしょう。傍聴席がざわついてしまいました。

嶋津氏:私の資料は県のデータに基づき計算したものであり、予測などといういい加減なものではありません!
県側弁護士:でも、ダムができてみないと、どのくらいの効果があるのかわからないでしょう?だから予測だと言っているんですが。
傍聴席:でたらめな)予測でダムを造ろうとしてるのは県じゃないか!
裁判長:尋問中です。静かにしてください。

その後も2~3意地悪な質問が出ましたが、嶋津氏は毅然として答え、午前の尋問が終わりました。

昼休みをはさんで、午後1時半からは住民ら6人への尋問が始まりました。
地権者、地権者家族、佐世保市民の順でおこなわれました。
主尋問に沿って語られた証言で印象的だった部分と、反対尋問を記します。

岩本宏さん(地権者)
(報告集会での写真)
結核を患って働けなかった父に代わって、私は子どものころから母を助けて、田畑を耕し牛の世話をして農作業で生計を立てていた。子どものころの遊びといっても、山や川でただ遊ぶのではなく、木の実を採ったり、小鳥やウナギを捕まえたり、食材確保を兼ねていた。
中学卒業後は弟妹の教育費を稼ぐために定時制高校で働きながら学び、卒業後は町役場に就職して、休日には農業に精を出していた。
結婚後は妻と3人の子どもと両親の7人家族の大黒柱としてさらに頑張り、家も新築した。その家を奪ってまで造ろうとしている石木ダムの必要性に納得がいかない。
石木ダムを多目的ダムとしたのは、「国から補助金をもらうために治水目的を付け足した」という県の説明を、私は昭和46年の説明会ではっきり聞いている。
また、水没予定地となったために町からの補助が得られず、道路の拡幅工事も、水田の区画整備も全て自分たちのお金と労力を費やしてやってきた。
どんなにお金を積まれても、ここを出ていく気はない。

反対尋問(県):県が何度も説明会を行ったのは知っているか?平成26年に知事や佐世保市長がこうばるに説明に来たのは知っているか?
岩本:知っている。
反対尋問(市):石木ダムに反対する最大の理由は何か?認める余地はないのか?
岩本:最後まで頑張ります!

石丸勇(地権者)
(報告集会での写真)
こうばるは自然が豊かなだけでなく、暮らし(近所付き合い)も豊か。老人会や婦人会、サクオレやサナボリなど農作業に関する行事、お寺関係の勉強会など様々な集まりや催しがあり、みんなで協力してやってきた。しかし、ダム反対運動に追われ、だんだん消滅していった。ほたる祭りだけは今でも地域総出でやっているが。
妻も今では反対運動を一生懸命やっているが、以前は、「あなたと結婚したばっかりに、こんな苦労をせんといかん。あなたと結婚してなかったら、違った人生もあったのに」 と時々愚痴を言っていた。今でも「本当にすまなかったなぁ」と思っている。
(最後に言いたいことを聞かれ、)石木ダムは大変な人権侵害である。利水でも治水でも必要性は全くない。これは嘘で固めたダム計画である。

反対尋問は県からも佐世保市からもありませんでした。

岩下すみ子(地権者の家族)
(報告集会での写真)
平成4年に新築した家は夫が設計したもので、使われている木材は全て岩下家の山から伐り出したもの。その木はお義姉さんたちが苗から植えたヒノキであり、そこに住んでいることに安らぎを感じる。
32回目を迎えた今年のほたる祭りにもたくさんのお客さんがきてくれた。数週間前から山菜取りなど食材の準備は始まり、前日も当日もとても大変だが、他所で暮らしている子や孫、支援者の方々と一緒になって作業するひと時は貴重だ。終わった後の達成感や飛び交うホタルの美しさに癒され、また来年も頑張ろうと思う。
もしも石木ダムができたら、この祭りを含むすべての暮らしが奪われる。(涙声)
(家が壊される場面をイメージしたことはあるかと問われ)イメージしたこともないし、考えたくもない、何があってもここに住み続ける。私たち13世帯はこうばるに住むことが一番の幸せ。その幸せを力尽くで奪わないでほしい!

反対尋問(県):あなたにとって納得のいく説明とは?納得のいく説明があれば石木ダムに賛成するのか?
岩下:議論すれば必要性はなくなります。

松本好央(地権者の家族)
(報告集会での写真)
松本家がこうばるに移り住んだのは昭和51年のこと。ダム建設計画に反対だった祖父が、こうばるの地を守りたいと考えての決断だった。その祖父が建てた家に、今も4世代9人で暮らしている。
自宅の隣には父親が経営する鉄工所があり、母や自分もそこで働き生計を立てている。長男もいずれ後を継ぐべく、今は他県で溶接の修行中である。
小学2年のとき強制測量があり、機動隊員が大勢やって来て怖い思いをしたが、その時から自分の中にも、この土地を守りたいという思いが芽生えたようだ。
今は、こうばるの暮らしを描いた映画の上映会に参加したり、田植えや稲刈り体験会を開催して、多くの方にこうばるの暮らしと石木ダム問題について伝える活動をしている。
裁判官の方にも是非こうばるに来て頂きたい!
今朝もばあちゃんが作ったトマトを食べてきたが、「92歳にもなって、今からどこに行かんばとか?」と言っていた。

反対尋問(県):(見ざる・言わざる・聞かざるの大きな看板の写真を指差して)これはどういう意味なのですか?(あなた方は県が説明不足だと言うけれど、県職員の話には耳を塞いで聞こうとしないではないか、と言いたかったのでしょう)
松本:僕はその頃子どもだったので知りません。

石丸穂澄(地権者の家族)
(報告集会での写真)
高校卒業後、名古屋にある美大進学系の予備校に入学したが、わずか10日で断念。体調を崩してこうばるに戻る。自宅療養を続け快方に向かったので、再度長崎市内で一人暮らしを始めたが、再び悪化し入院。精神科の病気はなかなか周りから理解してもらえないが、環境がものすごく大事で療養するためにはこうばるという場所が不可欠である。
自分にできるのは絵を描くことなので、「ダムのツボ」や「こうばる通信」を発行したり、絵ハガキや缶バッジなどで石木ダム問題を伝える活動をしている。ツイッターやブログなどでも発信している。
(県や佐世保市に言いたいことは?と問われ)、私たちの税金を使ってデマを広報で流さないでほしい。

反対尋問(県):そのデマとはどういうことか?
石丸:嘘を言っているということ。

松本美智恵(佐世保市民)
(報告集会での写真)
2008年に移り住んで初めて石木ダム問題に出会った。佐世保市の水道用水確保のために川棚町のこうばる地区の人々が苦しんでいるのを知って、本当に必要なダムなのか知りたいと思い、7回に及ぶ学習会に参加。その結果、石木ダムは不要と確信。石木川まもり隊を立ち上げ、様々な活動(学習会・ホームページやSNSで情報発信・議会への請願・イベントや現地案内等)に取り組んでいる。
石木ダムが不要と考える主な理由は3つ。
1.水需要予測の誤り。
2.漏水対策こそ最優先課題だから。佐世保市の漏水量は1日平均約1万トンであり、それは佐世保市民5万人分の生活用水である。
3.ダム関連事業費の負担が大きく水道料金のさらなる値上げや漏水対策の遅れに繋がる。
(最も問題だと思うことは?と問われ)行政は現実を直視していない。水需要の減少や水道施設の老朽化を直視すれば、新たなダム建設という選択肢はあり得ない。建設してしまえば、その維持管理費は私たちの子や孫が背負っていかねばならない。目先のことだけ考えて物事を決めればどうなるか、年金問題をみれば明らか。今ならまだ間に合う。佐世保市はダム有りきの政策を止め、市民の声に耳を傾けてほしい。

反対尋問(市):あなたは佐世保市が漏水対策に力を入れていないといいますが、過去44年間に225億円も使っている。この数字はご存知ですね?
松本:知っています。だから私たちは、その費目ごとの内訳を尋ねました。例えば平成30年度予算案で漏水調査費は600万円と書かれていましたが、長崎市の漏水調査費は数千万円で、桁違いです。毎年どのくらいの調査費を使っているか知りたくて。でも、費目ごとの整理はしていないとのことで、何にどのくらい使われているのか、教えてもらえませんでした。

以上で全ての尋問が終わりました。
裁判官からの質問は一切ありませんでした。

次回、11月18日(月)を結審とすることが決まり、閉廷となりました。

その後、いつもの中部地区公民館で報告集会が行われました。


平山弁護士:事業認定取消訴訟でも提出した伊藤先生と富樫先生による意見書を提出したが、証拠調べも証人尋問もしないとして、次回が結審となりました。

続いて、尋問を受けた方々からのコメントです。

嶋津さん:これなら勝てるという意見書をまとめたつもりです。しかし、それをどれだけ裁判官が認めてくれるかはわからない。実は昨日も私が関わっている東京のスーパー堤防の判決が出ました。審理の中では十分勝てる内容だったし、裁判長もいい人だったが、それでも勝てなかった。残念ながら、そういう司法の現状があります。今日の反対尋問は、私に対し「反対派」というレッテル貼りをしようとしたり、私の主張を単なる予測として片付けようとしたり…もう少し質の高いものを期待していたのですが、残念でした。

岩本さん:あの場では言えませんでしたが、治水が付け足しであるという根拠は他にもいろいろありますし、佐世保の慢性的水不足というのも全く出鱈目。県民は騙されていると思います。

石丸勇さん:私の時だけ反対尋問がなかったですねぇ。(笑い)それが何を意味しているのか?ホッとしたような、もっと言いたかったような…。ここで言っても裁判官には伝わらないので終わります。

岩下すみ子さん:陳述が進むにつれて、本当にこうばるという土地が大切だなーと感じて、つい涙が溢れてしまいました。とにかく、13軒が住み続ければ絶対に勝ちます。ガンバロー!

松本好央さん:私はこうばるに住んでいるだけでなく、そこに鉄工所があって生業としていることを主に話しました。「ほたるの川のまもりびと」の上映会の話をしたのは、いろんな世代が頑張っていることを伝えたかったから。最後にばあちゃんの話もできて、それがよかったと思います。

石丸穂澄さん:だいたい言いたいことは言えたと思います。病気に対する闘い、病気に対する偏見との闘い、そしてダム問題との闘いについて伝えたつもりです。ただ、それを聞いていた裁判官たちが偏見を持っていたら伝わらないと思いますが。

松本美智恵:先ほどすみ子さんは話しているうちに涙が溢れてきたとおっしゃいましたが、私は話しているうちに怒りが湧いてきて…(笑い)でも、私も言いたいことは言えたので良かったです。

高橋弁護士:今日の尋問を聞いていて、皆さんそれぞれの話が非常に良かった。嶋津さんの原始河道の話など新しい発見もあったし、説明がわかりやすかった。住民の皆さんの思いもよく伝わってきたし、佐世保市民にとっても石木ダムは不要だということが確信持てました。確信を持つことが大事です。一緒に頑張っていきましょう。


八木弁護士:岩下すみ子さんの担当をしました。電話で数回、事前の打ち合わせをやったのですが、その度に最後は泣かれました。考えれば考えるほど、思えば思うほど、こうばるへの愛着が湧いてくるのだと感じましたし、これこそが裁判官にイメージしてもらわなければならないことだと思いました。この裁判で問われている人格権、石木ダムができたら失われるものは何か、人と人との関係性であったり、積み上げてきた時間であったり、尋問の準備をする中で、私にもそれがはっきりわかってきました、これからも頑張ります。

鍋島弁護士:私も尋問を担当しましたが、他の方の尋問を聞けてとても良かったです。それぞれの原告の方が全く別の視点からこうばるの素晴らしさを伝えていましたし、石木ダムが要らないんだということがよくわかりました。裁判官がどんな判決を書こうとも、確信をもって「要らないんです!」と、言い続けていこうと思います。

弁護団の話を聞きながら、なぜかふと、あの言葉が思い出されました。

世の中に、正しいことぐらい強いものはありません

そう。戦争放棄について子どもたちに説明した「あたらしい憲法のはなし」です。

これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

戦争と石木ダムは何の関係もないのですが、なぜかこの一節が浮かんできたのです。
それは、初めてこの本に出会ったとき、「世の中に、正しいことぐらい強いものはありません」という言葉がとても新鮮で、当時の私を支えたからでしょう。

あまりにも理不尽なことが多い昨今では、すっかり忘れていましたが、今日の尋問と、その後の集会の中で、私は私たちの主張の正しさを確信しました。その確信が、記憶の底から、あの一節を呼び寄せたのだと思います。

そして、それはまさに、こうばるに住む皆さんの強さの理由だと気づきました。

石木ダム工事差止訴訟第12回口頭弁論のお知らせ

みなさん、こんにちは。

明日は石木ダムの重要な裁判が開かれます!

証人尋問(嶋津先生)と本人尋問(地権者ら原告6人)が行われます。



石木ダム工事差止訴訟第12回口頭弁論

7月17日(水)10:00~

長崎地裁佐世保支部

傍聴抽選9:30(その後、門前集会)

報告集会 中部地区公民館講座室(光月町体育文化館隣)



尋問の順番と時間は、以下の通り。

1.嶋津暉之氏(水源開発問題全国連絡会 共同代表)
主尋問90分+反対尋問30分

2.岩本宏之さん(こうばる地権者)

3.石丸勇さん(こうばる地権者)

4.岩下すみ子さん(こうばるの主婦)

5.松本好央さん(こうばるの若者)

6.石丸穂澄さん(こうばるの若者)

7.松本美智恵さん(佐世保市民)

2~7については、主尋問20~25分、反対尋問5~10分。

以上の尋問は、10時から、ほぼ一日かけておこなわれます。





昨日は、担当の弁護士の先生とみっちり打ち合わせしました!

きっと大丈夫、ちゃんと喋れるように随所に工夫を凝らしています。

みなさん、楽しみにしていてください。

これから、ほずみは裁判に向けて集中力を高めてまいります。

応援どうぞよろしくおねがいします。

福岡高裁が死んだ日

昨日、7月3日は、事業認定取り消し訴訟控訴審の第3回口頭弁論の日でした。

福岡高裁へ向かう「こうばる発させぼ経由」の貸し切りバスの車中は、笑い声に溢れ、みんな元気いっぱい。
というのも、今回、お二人の学者(法政大学文学部経済地理学教授伊藤達也氏と岐阜大学地域科学部教授富樫幸一氏)により、石木ダム計画の問題点を指摘する意見書が提出されたので、この日の審理の展開に誰もが密かに希望を感じていたからだと思います。

門前集会で合流した弁護団の表情も晴れやかでした。

午後2時、開廷。
提出書面の確認後、通告通り、原告側から、その書面の要旨を陳述しました。

最初に、緒方弁護士から治水に関して述べました。



法廷スケッチ=中島三代治さん

主張したのはただ1つ、「県が算出した費用便益比は正しくない。算定方法が不適切」ということです。

石木ダムの治水目的は川棚川の洪水対策であるのに、①石木川の被害軽減や、②河川流量の維持による利益を重視し、③しかも、その利益は、ダムができる前の昭和50年から計算しているという、とんでもない手法でやられていたのです。
そのような誤魔化しをしなければ、石木ダムは費用に見合う効果が得られないということです。

全文はこちらです。高裁J7要旨


続いて、高橋弁護士が利水に関して述べました。



佐世保市が算定した水需要予測と保有水源の問題点について、学術的に客観的に指摘された2人の学者の意見書をもとにわかりやすく論述。

特に、慣行水利権を保有水源として認めようとしない佐世保市に対し、「本来、後発水利権は先発水利権を侵害しない限度でしか認められない」のであるから、ダムよりも先発している慣行水利権を不安定として除外するのは、著しく不合理だと断じました。

全文はこちらです。高裁J8等要旨

そして、意見書を提出した伊藤教授と富樫教授の証人尋問を求めました

それに対し、西井和徒裁判長は、被告側に意見を求め、被告代理人が「その必要は無い」と述べると、言下に「当裁判所も必要ないと認め、採用しない」とあっさり却下。

えっ!?と思っているうちに、裁判官3人は立ち上がって後ろの扉の中へ。
約2分後、裁判官たちは戻ってきて着席。

向こうで何を相談していたのかな~と思っていたら、
これで審理は終結します。判決は11月29日午後1時10分に言い渡します」と。

「えー!」「なんだ?これ!」「何なの?」と傍聴席はザワザワ。
そんな反応にはお構いなく、再び3人の黒衣の人は扉の向こうに去っていきました。



つまり、控訴人が、新たな証拠や意見書を提出しているにもかかわらず、それらには一顧だにもせず、福岡高裁の西井和徒裁判長ら3人の裁判官は、問答無用と一刀両断。私たちを斬り捨てたのです。

民主主義国家の裁判官とは思えない、酷い仕業です。

おそらく、それらの証拠調べをすれば、行政側の不都合な真実が見えてくるから、忖度ではなく、露払いをしたのでしょう。

閉廷後、高裁の建物の隣の弁護士会館で始まった報告集会では、弁護団の中からも次々に怒りのコメントが発せられました。

中でも、弁護団長の馬奈木昭雄弁護士は、「福岡高裁が死んだ日」「裁判所としての使命を放棄した日だ」と吐き捨てました。



しかし、一方で、「初心に帰ろう!」とも言われました。

裁判で勝っても、石木ダムが止まるわけではない。
裁判は水戸黄門の印籠とは違う。
悪代官は水戸黄門にひれ伏すが、国は司法に従わない。
我々が要求を実現する道はただ一つ。頑張り抜くこと。
おかしいことはおかしいと言い続けること。
許せないことは許せないと態度で示すこと。
「あらためて頑張り抜きましょう!」と。

そうですよね!
落ち込んでいる場合ではありません。

こんな理不尽な裁判がまかり通る今の社会は、絶対おかしい!
もっとまともな社会にしたい!

でも、私に何ができる?

まずは、投票に行きましょう!
まもなく参院選。
今日、7月4日に公示されましたね。投票日は21日です。

立候補者の1人、辻村ちひろさん(環境保護NGO職員)は、こんなことを訴えています。
https://www.reiwa-shinsengumi.com/vote/#voteId06


今でも自然破壊は各地で起こっています。

そこでは、いつでも普通に暮らしたいと思っている人々が、その他多くの人たちの利便性向上のためにその暮らしを奪われています。

私たちはいつまで、自分たちの利便性向上のために人を犠牲にし続けるのでしょう?そんな社会を根本的に変えたい。

石木ダム建設のように、自分たちが暮らしている場所がそこに暮らしていない人たちの利便性向上を目的に奪われていくことをもう止めたい。
ただ、普通に暮らしていきたいという願いが叶えられない社会はおかしいと思います。

自然環境を保全することは、ただそこにある自然を守ることではありません。
そこにくらす人たちの暮らしを守ることです。

国政の場で働こうと立ち上がった人の中に、石木ダムについてこんなに真剣に考えている方がいるなんて…驚き、嬉しさ、元気が湧いてきました。

福岡高裁を生き返らせるためにも、ますます頑張りましょう!

「ほたるの川のまもりびと」法廷での上映却下

工事差止訴訟第11回口頭弁論が、6月4日、長崎地裁佐世保支部で開かれました。



(法廷スケッチ=中島三代治さん)

4月から裁判長が変わったので、平井健一郎新裁判長に直接思いを伝えるために、原告側から4人が意見陳述を行いました。

 



トップバッターは、原告代表の岩下和雄さん

「先日、長崎県収用委員会が収用裁決を行い、県より土地家屋を11月18日までに明け渡すようにと一通の命令書が届きましたが、私達は不要なダムの為立ち退くことも土地家屋を明け渡すことも絶対にありえません」と断言し、もしも知事が「行政代執行を行えば、長崎県の恥、後世まで悔いを残すことになるだろう」「裁判官の皆様には、石木ダム工事の差止めを命じることによって、ダム建設にこだわらない、治水・利水の見直しを行うよう長崎県に指導いただければ幸いです」と陳述しました。

 



続いて陳述したのは、利水担当の毛利倫弁護士

佐世保の水需要予測の不可解さを指摘し、だからこそ、「佐世保市水道局の責任者である谷本薫治局長を直接尋問すること」が不可欠であり、「谷本局長の証人尋問を採用されるよう改めて強く要望いたします」と結びました。

 



三番手は治水担当の田篭亮博弁護士

石木ダム計画における治水の問題点、①計画規模、②基本高水、③治水方法、④費用便益比の4つについて、いずれも結論ありきで数字合わせをしていると指摘、特に費用便益については、次回、証人として出廷予定の嶋津暉之氏が明らかにしてくれるだろうと述べました。

 

最後は鍋島典子弁護士



「石木ダム建設工事は、13世帯もの人々の生活とそこで築かれてきた一つの地域社会を消滅させるという点で、人々の人格権の侵害」であると述べ、それは5人の本人尋問であきらかになるだろう、「原告らがなぜこうばるの土地を離れないのか、心からの言葉を真摯に聞いていただきたい」と訴えました。

以上、4名による意見陳述書はこちらです。

工事差止訴訟第11回口頭弁論-意見陳述集

 

その後、提出された書面や書証の確認がありました。

原告側が提出した「ほたるの川のまもりびと」を法廷で上映することに対して、裁判長が被告側の意見を聞くと、県も市も「法廷で上映する必要はない」と述べ、裁判長は「検証を却下」しました。

一方、尋問については、前回の進行協議や原告側の上申書の通り行うことが決定されました。その順番と時間は、以下の通り。

1.嶋津暉之氏(水源開発問題全国連絡会 共同代表)
主尋問90分+反対尋問30分

2.岩本宏之さん(こうばる地権者)

3.石丸勇さん(こうばる地権者)

4.岩下すみ子さん(こうばるの主婦)

5.松本好央さん(こうばるの若者)

6.石丸穂澄さん(こうばるの若者)

7.松本美智恵さん(佐世保市民)

2~7については、主尋問20~25分、反対尋問5~10分。

 

以上の尋問は、次回7月17日(水)の10時から、ほぼ一日かけておこなわれます。

次々回の期日は、9月18日(水)の予定です。

 

報告集会では、これらの内容について平山弁護士から報告があり、その後いつものように、質疑や意見交換となりましたが、参加者の関心は、前日に届いたばかりの収用裁決書についてです。

こうばるの地権者以外にも、共有地権者が200名以上もいます。書類が届いた人の多くが怒りだけでなく、戸惑いも感じているはずです。いま自分は何をすべきか、何ができるのかと。

報告集会には、地権者の皆さん、弁護団、共有地権者、支援者などそれぞれの立場の人たちが揃っているので、ちょうどいい機会です。意見を出し合い、大方の方針が決まりました。

まずは、30日以内という期限に間に合うよう、不服審査請求をみんなでまとめて提出する、ということです。これを急がねばなりません。

さらに具体的なことが決まったら、関係者の皆さんにはお知らせしますので、今しばらくお待ちくださいね。

その他のことでは、

〇法廷で「ほたるの川のまもりびと」を上映し検証することはできなくなったが、証拠として扱われるのなら、裁判官や被告はちゃんと見るのか?との質問に、弁護団は「被告側が観るかどうかはわからないが、裁判官は観るでしょうね。まともな裁判官なら」と答えました。

〇毛利弁護士の意見陳述も空しく、谷本水道局長は、やはり証人を却下されました。(水道局長が尋問されると、よほどマズイことがあるのかな?と勘繰りたくなりますね~)

〇共有地権者だけでなく、立木トラスト運動に参加し、地権者の敷地の立木を買い取って所有している人たちがいる。この人たちの所有権はどうなっているのか?との質問があり、これについては所有者リストと状況など把握して弁護団で検討することになりました。

〇9月19日の強制収用の前に、強制収用させない運動、世論づくりが重要、という点で全会一致。具体的な行動案は7団体による連絡会議で話し合うことになりました。

 

いま、こうばるはまさに「ほたるの里」です。ほたる祭りが終わっても、ホタルを見に来る人がたくさんいるそうです。

先日、友人(佐世保市民で若いお母さん)も子どもと一緒に見に行ったのですが、そのとき小学1年生の息子さんが「 市長さんも見に来たら、意見が変わるかな」と言ったそうです。

きっとN君は闇に舞うホタルの光に圧倒され「すごい!」と思ったのでしょう。ここがダムになったら、もうこのホタルは見られない。市長さんはきっと、ここのホタルを知らないんだ。見たことないんだ。見たら考えが変わるかもしれない。きっと!

と、思ったのかな~
私も同じことを思いましたよ~

裁判官の皆さん!こうばるのホタルを見に来ませんか?

忙しくてその時間が無い?
それなら、せめて、あのDVDを見てほしい!

ほたるの川のまもりびと

それを観れば、こうばるの人々のありのままの暮らしが伝わってきます。

どの家庭も、ホタルのように、優しく、温かく、懐かしい光を放っていることに、きっと気づいてくれるはず…。

それが、本当にかけがえのないものであることに。

気付いてほしい! (‘◇’)

こうばるほたる祭り2019 共鳴する人と蛍

今年も大盛況のこうばるほたる祭り‼



この幻想的な風景と、美味しいものがいっぱいの「こうばるほたる祭り」をまだ体験していない皆さんのために、その様子を、精いっぱいレポートさせて頂きます!

祭りは夕方6時に始まりますが、ホタルの乱舞が見られる8時頃までは、テントの中は「大食堂」状態。こうばるのお母さんたちの手料理を求めてお客さんが殺到!


コロッケや手羽先の揚げ物、おでん、焼きそば、ぜんざい等々。


山菜おこわに山菜の煮物、ヨモギ餅、ほたる団子、猪肉のスペアリブなどを求めて長蛇の列ができます。


こちらでは、こどもたちが金魚すくいを楽しんでいますが、そのお世話をしてるお兄ちゃんは、こうばるの中学生。ほんの数年前までは、祭りを楽しむ方でしたが、今はすっかり裏方に徹して頑張っています。


こちらは、ホタルかごの講習会?こうばるで生まれ育ち嫁いでいった女性が、おばあちゃんになってもこうばるに帰ってきて、ホタルかごの作り方を伝えています。

ほたる祭りを歌で盛り上げてくれるのは、「うたごえ長崎」の皆さんたち。

こーこーは こーおばるー ほーたるーのさとー
しーぜんーをまーもーるー ひーとがーすむー

歌声につられて、踊り出す子どもも!

その歌とは…こちらです。


テントの中の喧騒をよそに、看板の前でのんびり食事を楽しむご家族。いいですね~


石木川まもり隊のブースにも、たくさんの方々が立ち寄ってくださいました。

石木ダム問題や裁判に関する資料に目を通す人、絵ハガキや缶バッチなどこうばるグッズを楽しそうに選ぶ人、写真集を買っていく人、「滴」の購読申し込みをしていく人などいろいろですが、最も多かったのは、水槽コーナーです。


「こうばるの魚ハカセ」が今年は不在なので、彼に代わって、私たちが石木川に棲む生きものを展示しました。

左の水槽にいるのは、ドンコ、カワムツ、ムギツク、ヨシノボリなど。水槽の壁にペタッと貼りついているのはカワニナ。ホタルの幼虫が餌としている貝です。


右側の水槽には、サワガニ、ヤゴ、ツチガエルなど。


こちらには、メダカとサンショウウオの赤ちゃんがいます。


そして、こちらは絶滅危惧種のヤマトシマドジョウ。


こちらは、子どもたちの一番人気のアカハライモリ。

祭り当日、こうばるの子どもたちが田んぼで捕まえてきたイモリです。あっというまに数十匹も!

ところで、これまで紹介してきた写真は、実はみんな私が撮ったものではありません。今年のお祭りは例年よりも忙しく、カメラを手にする余裕がありませんでした。

写真を提供して下さったのは、西海市の渕康裕さん、長崎市の太田愛美さん、そして、神奈川県にお住いの小林宏行さんです。

小林さんは、こちらの記事(5/27毎日新聞)に紹介されている方です。



小林さんご一家は、昨年、地元の映画館で「ほたるの川のまもりびと」を鑑賞。
長男のY君は、ちょうど学校で水やダムについて学んでいたこともあり、石木ダム問題に興味を持ち、いろいろ調べたことを授業の中で発表し、みんなに伝えました。
Y君の想いに共感したクラスメイトたちは、3学期末、クラスがバラバラになる直前、「4年2組有志一同」として、石木川まもり隊に応援メッセージを送ってくれたのです!

そんなY君のために「こうばるほたる祭り」を見せてあげたい、体験させてあげたい、と思われたのでしょう。小林さんは2泊3日の予定でこうばるへの旅を企画し、親子4人でほたる祭りに参加されました。

前日はこうばるを散策。付け替え道路の工事現場や、木場地区の石積みの棚田などにも足を運び、様々な思いを感じられたようです。

当日は、朝から公民館でお手伝い。


ほたる団子のアンコを丸めたり、できた料理を冷ますために団扇で扇いだり、パック詰めされたものを輪ゴムで留めて、それを箱詰めしたり…いろいろ頑張ってくれました。


この日、とても暑かったので、石木川で一休み。
弟のS君です。澄んだ流れと小石の感触が気持ち良さそう!


祭り会場で、Y君からのお手紙にお返事を書いたNちゃんとも出会えて、良かったねー!


こちらは地元のお姉さん。あの映画のナレーターのお姉さんだよ!
良かったねーきっと内心ドキドキだったかな?


小林さん一家は写真展会場にも足を運び、



展示された写真の数々を観て、Y君はこんな感想を残していきました。



さて、


こちらは、ホタルかご。
編み目から小さな黄色の光がこぼれています。
若い友人がホタルを逃がす前に見せてくれました。

その友人から昨日こんなメールが届きました。

せっかくのほたる祭りに水を差すように、直前に土地の強制収用の裁決が下りたことに、怒り悲しみの心境での参加でしたが、悲壮感を感じさせない、力強く明るい空気が、お祭り全体にただよっていました。

それに、ほたるを眺めているときに、今年はいつもより多い!という声もあちこちから聞こえてきました。人も自然も共鳴しあって、こうばるの地を守ろうとひとつになって明るく光っていたのでしょうね。

私もブースを撤去した後、やっと河原まで見に行きましたが、時間が遅かったので、その数はかなり少なくなっていました。
でも、その光は、いつもよりも大きく力強く感じられて不思議でしたが…



そうか、そうなんですね…。

こうばるの地を守りたいと思う人々と、こうばるの地で生きる生きものが共鳴し合っていたんですね。

Y君の感想が再びポッと、ホタルの光のように、脳裏に浮かびました。
ほたるをこんなにみたのは初めてでした。
ぼくもできることがあれば、てつだえるとうれしいです‼
 (‘◇’)ゞ